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第七章
初めまして赤ちゃん
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あの事件から俺達は1年経とうとしていた。3ヶ月前に自宅で雪斗さんにプロポーズされ同居を始めた。そして1ヶ月前に両方の両親に挨拶をしに行くと、快く認めてもらうことが出来たので無事に籍を入れることが出来た。そして最近俺達は会社を辞め、東京にある実家の洋食屋を継いだ。
今日は2人で1歳を過ぎた昭仁さんの子供に会いに行くために、昭仁さんに教えられたマンションに向かった。そこは誰もが憧れるような高級住宅街にある高級マンションだった。
「うわぁー、凄いですね」
「はい、引くぐらい高級そうなマンションですね」
「ははは、当たり前ですよ陽一君は次期社長なんですから」
そんな話をしながらマンションの前にあるタッチパネルに、部屋番号を入録すると昭仁さんが出た。
──ピンポーン・・・
「はーい、お!もう来たのか。今開けるから待ってて」
そう言われたので少し待っていると、マンションの大きな玄関が自動で開いた。やはり高級マンションは玄関の入口から違うものだなと感心してしまった。
そして教えて貰ったマンションの部屋に向かい無事にたどり着いた。
「久しぶり2人とも」
「えぇ、お久しぶりですですね。昭仁さん」
「あ、あと2人は結婚したんだよねおめでと!」
「はい、ありがとうございます」
そして昭仁さんは「あ、ごめん中に入って」と言って家に挙げてくれた。テーブルには陽一が作ったという料理がずらりと並んでいた。そして昭仁さん子供はベビーベッドの上でぐっすりと眠っているようだった。
「気持ちよさそうですね」
「今寝たとこだからね」
「あれ?確か男の子ですよね」
「あぁ、男で名前が光輝。目元は俺だけどそれ以外は陽一に似てるんだよねぇ」
「じゃー将来が楽しみですね」
そう話していると、急に隣の部屋から陽一が出てきて、自慢げに俺に言ってきた。
「まぁ、俺と昭仁さんの子供なんでいい子に育ちますよ!」
俺はイラッと来たので陽一を睨みながら「それ自分で言うか?」と言うと、雪斗さんが笑いながら「いいじゃないですか。本当のことですし」と言った。すると調子に乗った陽一がルンルンで雪斗さんに話しかけていた。
「あっ!やっぱり雪斗さんは分かってくれます?」
「もちろんです!」
そうやって男2人が盛り上がっている間に、俺たち2人も席に座り俺の実家の店の話をした。
「じゃー2人は実家継いだんだ。今度その店行ってみるか」
「そうですねぜひ来てください」
「ほらそこのバカ夫2人早く席につけ。昼ごはんいつになったら食べる気だよ」
2人はしょんぼりとした様子で「すみません」と口を揃えて言うと、とぼとぼ歩きながら席に着いた。
「では、いただきます」
そして俺達はワイワイ昼間から酒を飲みながら盛り上がった。
今日は2人で1歳を過ぎた昭仁さんの子供に会いに行くために、昭仁さんに教えられたマンションに向かった。そこは誰もが憧れるような高級住宅街にある高級マンションだった。
「うわぁー、凄いですね」
「はい、引くぐらい高級そうなマンションですね」
「ははは、当たり前ですよ陽一君は次期社長なんですから」
そんな話をしながらマンションの前にあるタッチパネルに、部屋番号を入録すると昭仁さんが出た。
──ピンポーン・・・
「はーい、お!もう来たのか。今開けるから待ってて」
そう言われたので少し待っていると、マンションの大きな玄関が自動で開いた。やはり高級マンションは玄関の入口から違うものだなと感心してしまった。
そして教えて貰ったマンションの部屋に向かい無事にたどり着いた。
「久しぶり2人とも」
「えぇ、お久しぶりですですね。昭仁さん」
「あ、あと2人は結婚したんだよねおめでと!」
「はい、ありがとうございます」
そして昭仁さんは「あ、ごめん中に入って」と言って家に挙げてくれた。テーブルには陽一が作ったという料理がずらりと並んでいた。そして昭仁さん子供はベビーベッドの上でぐっすりと眠っているようだった。
「気持ちよさそうですね」
「今寝たとこだからね」
「あれ?確か男の子ですよね」
「あぁ、男で名前が光輝。目元は俺だけどそれ以外は陽一に似てるんだよねぇ」
「じゃー将来が楽しみですね」
そう話していると、急に隣の部屋から陽一が出てきて、自慢げに俺に言ってきた。
「まぁ、俺と昭仁さんの子供なんでいい子に育ちますよ!」
俺はイラッと来たので陽一を睨みながら「それ自分で言うか?」と言うと、雪斗さんが笑いながら「いいじゃないですか。本当のことですし」と言った。すると調子に乗った陽一がルンルンで雪斗さんに話しかけていた。
「あっ!やっぱり雪斗さんは分かってくれます?」
「もちろんです!」
そうやって男2人が盛り上がっている間に、俺たち2人も席に座り俺の実家の店の話をした。
「じゃー2人は実家継いだんだ。今度その店行ってみるか」
「そうですねぜひ来てください」
「ほらそこのバカ夫2人早く席につけ。昼ごはんいつになったら食べる気だよ」
2人はしょんぼりとした様子で「すみません」と口を揃えて言うと、とぼとぼ歩きながら席に着いた。
「では、いただきます」
そして俺達はワイワイ昼間から酒を飲みながら盛り上がった。
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