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第四章
互いの思い
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その後もまーちゃんはずっと泣いていた。そしてまーちゃんを風呂に入れると、やっとまーちゃんは泣き止んだ。
「ごめん。ずっと泣いてて。こんな歳でドン引きだよね。」
「別に俺はこのくらい構わない。むしろもっと甘えて欲しいくらいだし。」
するとまーちゃんは照れくさそうにニッコリと笑い、それはダメだと言ってきた。俺は落ち着いてきたまーちゃんにもう一度同じ事を聞いた。
「なぁ、もう一度同じ事を聞くけど俺と寄りを戻してくれないか?」
「・・・本当に、本当に俺なんかで大丈夫なの?会社の人達に反対されないの?」
「あぁ、それは無いと思う。俺の会社にはΩが別にいない訳では無いからな、だからそうゆう理解は早いと思うしから。」
その話を聞いたまーちゃんは下を向き真剣に考えていた。
「俺本当に幸せになっても良いのかな・・・。」
「当たり前だろ。どんな人間にも平等に等しく幸せになる権利はあるんだからな。」
「ふふふ、たーちゃん成長したね。前のたーちゃんだったら絶対そんな事ハッキリ言えなかっのに。」
そしてまーちゃんは俺に抱きつきながらこう言った。
「じゃーたーちゃんこんな俺の事幸せにしてくれる?」
「当たり前だ。幸せにするに決まってる。」
その頃俺達2人は家に帰りまったりと2人でソファーに座りながら過ごしていた。
「父さん達どうなったんでしょうね。」
「どうせあのままくっついてるよ。父さんに恋愛の事聞くと楽しそうにあの人の事話してたくらいだし。」
「え!そうなんですか?てか、何で父さんだって思ったんですか?」
「いやーさ。父さん隠してるつもりなんだろうけど、母さん確かそんな性格してなかった気がしたし、いつも母さんには以上に気を使ってる時があったしね。何となく母さんの話では無いんだろうなって思ってただけ。それにお前の父さんと話してる時、完全に顔緩んでたからそれで確信した。」
「な、なるほど。良く見てますね。」
どんだけお前親に関心なかったんだよと、心の中で思ったが口には出さなかった。
「ま、来週当たりに電話してみるよ。」
「分かりました。あと明日一緒に新しい住居探しい行きましょうよ。せっかく家族に認めてもらいましたし。」
「あぁ、確かにそれもそうだな。なぁ陽一、風呂はいったらセックスしたい。」
「それはいいですけど、今日はやけにハッキリと言いますね。」
陽一は恥ずかしそうに真っ赤に笑いながら言ってきた。俺はよく分からないけど、何となく陽一の温もりを感じたいと思ったのでハッキリ言ってしまったが、次第に恥ずかしくなり1人でしばらくクッションに顔を抑えて無言でこの心臓の音を止めようと必死に耐えていた。
「ごめん。ずっと泣いてて。こんな歳でドン引きだよね。」
「別に俺はこのくらい構わない。むしろもっと甘えて欲しいくらいだし。」
するとまーちゃんは照れくさそうにニッコリと笑い、それはダメだと言ってきた。俺は落ち着いてきたまーちゃんにもう一度同じ事を聞いた。
「なぁ、もう一度同じ事を聞くけど俺と寄りを戻してくれないか?」
「・・・本当に、本当に俺なんかで大丈夫なの?会社の人達に反対されないの?」
「あぁ、それは無いと思う。俺の会社にはΩが別にいない訳では無いからな、だからそうゆう理解は早いと思うしから。」
その話を聞いたまーちゃんは下を向き真剣に考えていた。
「俺本当に幸せになっても良いのかな・・・。」
「当たり前だろ。どんな人間にも平等に等しく幸せになる権利はあるんだからな。」
「ふふふ、たーちゃん成長したね。前のたーちゃんだったら絶対そんな事ハッキリ言えなかっのに。」
そしてまーちゃんは俺に抱きつきながらこう言った。
「じゃーたーちゃんこんな俺の事幸せにしてくれる?」
「当たり前だ。幸せにするに決まってる。」
その頃俺達2人は家に帰りまったりと2人でソファーに座りながら過ごしていた。
「父さん達どうなったんでしょうね。」
「どうせあのままくっついてるよ。父さんに恋愛の事聞くと楽しそうにあの人の事話してたくらいだし。」
「え!そうなんですか?てか、何で父さんだって思ったんですか?」
「いやーさ。父さん隠してるつもりなんだろうけど、母さん確かそんな性格してなかった気がしたし、いつも母さんには以上に気を使ってる時があったしね。何となく母さんの話では無いんだろうなって思ってただけ。それにお前の父さんと話してる時、完全に顔緩んでたからそれで確信した。」
「な、なるほど。良く見てますね。」
どんだけお前親に関心なかったんだよと、心の中で思ったが口には出さなかった。
「ま、来週当たりに電話してみるよ。」
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「あぁ、確かにそれもそうだな。なぁ陽一、風呂はいったらセックスしたい。」
「それはいいですけど、今日はやけにハッキリと言いますね。」
陽一は恥ずかしそうに真っ赤に笑いながら言ってきた。俺はよく分からないけど、何となく陽一の温もりを感じたいと思ったのでハッキリ言ってしまったが、次第に恥ずかしくなり1人でしばらくクッションに顔を抑えて無言でこの心臓の音を止めようと必死に耐えていた。
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