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第2章
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「昴さん、昴さん!」
「ん・・・?あ、あぁ、マルクおはよう・・・」
「ボーッとしていらっしゃいますが大丈夫ですか?」
「へ?あぁ、大丈夫だよ。ちょっと不思議な夢見ただけだから」
「そうですか?どのような夢をご覧になられたのですか?」
「えっと、内容はハッキリとは覚えてないんだよね」
そう申し訳なさそうな顔をして応えると、マルクは気にしないでくださいと言ってニコッと笑った。そして昼食の用意ができたらしく食堂に向かって歩きながら、俺はあの不思議な体験について考えていた。すると反対側から歩いて来たレオさんが危ないぞと言って、俺のおでこに強烈なデコピンを食らわしてきた。
「ギャ!いくらなんでも痛すぎますよ!」
「おっと、悪い悪い。一応手加減したつもりなんだが強すぎたか?」
「強すぎますよ。えっと、でもボーッとしながら歩いていたのはすみませんでした」
「おう、素直じゃねぇか」
そう言ってニカッと笑いながら俺の頭をグリグリ強く撫でてきた。髪が乱れる~とかそういう可愛いことが言える力加減では無くもはや痛い。
「強いですよレオさん」
「悪いな、お前相手だから一応は弱くしてんだが、この国の奴らはなんせ基本ガタイが良い奴が多いからこの位は平気なやつらばっかなんだよ。だから力加減が上手く出来ねぇんだ」
そう申し訳なさそうに優しく笑われると俺は何も言い返せるわけがなく、今度はもう少し優しくしてと言って引き下がった。これが自然にサラッとできるからこの人はモテるんだろうなーとも思った。
昼食が終わりレオさんに書斎に呼ばれ、部屋に入るとソファーに座るよう促されたので、ソファーに座り大人しく待っていた。書斎には色々な書類や本などが多く置いてあり、俺の中でレオさんは軍人のイメージが強かったので、こういう感じの部屋は失礼だがちょっと意外だなとか思ってしまった。
「悪い。呼び出したのに待たせたな」
「いえ、俺は大丈夫ですよ」
「葉巻平気か?」
「はい、どうぞお構いなく」
そういうとレオさんは俺の反対側に足を組んで座り、ヒュミドールから葉巻を取り出し、吸口をカットしてマッチに火をつけ葉巻に着火させた。これが大人の余裕と言うやつか、と思いながらその様子をジッと見ていると、レオさんは俺が葉巻に興味があると思ったのか、吸ってみるかと聞かれ、俺は初めてのことにドキドキしながら葉巻を受け取り吸ってみることにした。
「ありがとうございます。スッ・・・ゴホッ、ゴホッゴホッ」
「お、おい!大丈夫か?あぁ悪い、吸う前に言えばよかったな。葉巻を吸う時にはタバコと違って煙を肺に入れねんだよ」
「それ、もっと早く言ってください」
そう言うとレオさんは悪いとか言いながら、ニコニコ悪戯っ子のような笑みを見せてきたので、俺は少し拗ねて思わず不満そうな顔をすると、レオさんは拗ねるなと言ってまた俺の頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
「う、だから子供扱いしないでください。俺これでもいい歳の大人ですよ」
「悪い悪い。つい可愛くってな」
うっ、笑顔が眩しすぎる。いやー俺ってこんなに単純だったけ?なんかすぐ許してしまう。
「それで、俺はどうしてレオさんに呼ばれたんですか?」
「あぁ、それはあの時にボーッとして歩ってたから何か悩みがおるのかと思ってな」
「あぁ、えっと、悩みというか、あのおじさんに貰った本を読んでた時に不思議な体験をしたんですよ」
そう言って俺はあの時の話をすると、レオさんはこの内容は国王陛下に伝えた方がいいと言って、書斎にあるヨーロッパ式のレトロな電話で、王宮にアポを取っていた。そもそもそんなにポンポン簡単に電話していい先ではないのにすごいなとか思っていると、明後日の午後なら時間を作れるとの事で、明後日に国王陛下に会いに行くことになった。
「あと他に何か必要なものとか問題とかあるか?」
「あ、あの。この後また街に行ってみてもいいですか?」
「あぁ、構わねぇが俺はこの後仕事があるから一緒に行けねぇが大丈夫か?多分一応マルクがついて行くとは思うが。なんせお前勝手に居なくなってたりするからなぁ」
「うっ、流石にもう大丈夫ですよ」
「ま、ならいいけどよ」
「ありがとうございます!」
そして俺はマルクと共に午後からまた街に行く事になった。
マルクと2人でのんびり街中を歩いていると、後ろから来た男に俺のバッグを奪われてしまった。
「あ!泥棒ー!」
そして俺はその泥棒を追いかけようと走り出した。するとちょうど前方から歩いてきたガディアに捕まえてもらうように大声で頼んだ。するとガディアは泥棒の腹に1発決めて、一瞬にして俺のバッグを取り返してくれた。
「久しぶりね。昴ちゃん、マクルちゃん」
「お久しぶりです。ガディアさん。あの、泥棒を捕まえていただきありがとうございました!」
「いいのよーこれくらい♡それで、今日は買い物でもしに来たの?」
「あ、いやー得に買うものは無いんですけど、あまりにも暇だったので求人票とかあったりしないかなーて思ったんですよ」
「あら、そうなの?でもそれだったらレオをたよった方が早いんじゃないの?」
「たしかにそうなんですけど、全部レオさん頼みは気が引けるというか・・・なんというか」
「なるほどね~・・・あぁ!ならあそこがるじゃない!ほら、よくレオ達が行く酒場よ。あそこだったらレオのいきがかかったヤツらが多いしいいんじゃないの?」
「は!た、確かに!ちょっと聞いてみます!」
「うんうん、言ってらっしゃーい♡」
そう言って俺はマルクのことをすっかり忘れて走り出してしまった。
「え!ちょっと、昴様!」
「あ、ちょっと待ってマルク」
「え?何でしょう?」
「今夜部屋においで」
「ちょっ!バカ!」
そう言ってマルクは顔を真っ赤にして昴を追いかけに行った。
「ん・・・?あ、あぁ、マルクおはよう・・・」
「ボーッとしていらっしゃいますが大丈夫ですか?」
「へ?あぁ、大丈夫だよ。ちょっと不思議な夢見ただけだから」
「そうですか?どのような夢をご覧になられたのですか?」
「えっと、内容はハッキリとは覚えてないんだよね」
そう申し訳なさそうな顔をして応えると、マルクは気にしないでくださいと言ってニコッと笑った。そして昼食の用意ができたらしく食堂に向かって歩きながら、俺はあの不思議な体験について考えていた。すると反対側から歩いて来たレオさんが危ないぞと言って、俺のおでこに強烈なデコピンを食らわしてきた。
「ギャ!いくらなんでも痛すぎますよ!」
「おっと、悪い悪い。一応手加減したつもりなんだが強すぎたか?」
「強すぎますよ。えっと、でもボーッとしながら歩いていたのはすみませんでした」
「おう、素直じゃねぇか」
そう言ってニカッと笑いながら俺の頭をグリグリ強く撫でてきた。髪が乱れる~とかそういう可愛いことが言える力加減では無くもはや痛い。
「強いですよレオさん」
「悪いな、お前相手だから一応は弱くしてんだが、この国の奴らはなんせ基本ガタイが良い奴が多いからこの位は平気なやつらばっかなんだよ。だから力加減が上手く出来ねぇんだ」
そう申し訳なさそうに優しく笑われると俺は何も言い返せるわけがなく、今度はもう少し優しくしてと言って引き下がった。これが自然にサラッとできるからこの人はモテるんだろうなーとも思った。
昼食が終わりレオさんに書斎に呼ばれ、部屋に入るとソファーに座るよう促されたので、ソファーに座り大人しく待っていた。書斎には色々な書類や本などが多く置いてあり、俺の中でレオさんは軍人のイメージが強かったので、こういう感じの部屋は失礼だがちょっと意外だなとか思ってしまった。
「悪い。呼び出したのに待たせたな」
「いえ、俺は大丈夫ですよ」
「葉巻平気か?」
「はい、どうぞお構いなく」
そういうとレオさんは俺の反対側に足を組んで座り、ヒュミドールから葉巻を取り出し、吸口をカットしてマッチに火をつけ葉巻に着火させた。これが大人の余裕と言うやつか、と思いながらその様子をジッと見ていると、レオさんは俺が葉巻に興味があると思ったのか、吸ってみるかと聞かれ、俺は初めてのことにドキドキしながら葉巻を受け取り吸ってみることにした。
「ありがとうございます。スッ・・・ゴホッ、ゴホッゴホッ」
「お、おい!大丈夫か?あぁ悪い、吸う前に言えばよかったな。葉巻を吸う時にはタバコと違って煙を肺に入れねんだよ」
「それ、もっと早く言ってください」
そう言うとレオさんは悪いとか言いながら、ニコニコ悪戯っ子のような笑みを見せてきたので、俺は少し拗ねて思わず不満そうな顔をすると、レオさんは拗ねるなと言ってまた俺の頭をわしゃわしゃと撫でてきた。
「う、だから子供扱いしないでください。俺これでもいい歳の大人ですよ」
「悪い悪い。つい可愛くってな」
うっ、笑顔が眩しすぎる。いやー俺ってこんなに単純だったけ?なんかすぐ許してしまう。
「それで、俺はどうしてレオさんに呼ばれたんですか?」
「あぁ、それはあの時にボーッとして歩ってたから何か悩みがおるのかと思ってな」
「あぁ、えっと、悩みというか、あのおじさんに貰った本を読んでた時に不思議な体験をしたんですよ」
そう言って俺はあの時の話をすると、レオさんはこの内容は国王陛下に伝えた方がいいと言って、書斎にあるヨーロッパ式のレトロな電話で、王宮にアポを取っていた。そもそもそんなにポンポン簡単に電話していい先ではないのにすごいなとか思っていると、明後日の午後なら時間を作れるとの事で、明後日に国王陛下に会いに行くことになった。
「あと他に何か必要なものとか問題とかあるか?」
「あ、あの。この後また街に行ってみてもいいですか?」
「あぁ、構わねぇが俺はこの後仕事があるから一緒に行けねぇが大丈夫か?多分一応マルクがついて行くとは思うが。なんせお前勝手に居なくなってたりするからなぁ」
「うっ、流石にもう大丈夫ですよ」
「ま、ならいいけどよ」
「ありがとうございます!」
そして俺はマルクと共に午後からまた街に行く事になった。
マルクと2人でのんびり街中を歩いていると、後ろから来た男に俺のバッグを奪われてしまった。
「あ!泥棒ー!」
そして俺はその泥棒を追いかけようと走り出した。するとちょうど前方から歩いてきたガディアに捕まえてもらうように大声で頼んだ。するとガディアは泥棒の腹に1発決めて、一瞬にして俺のバッグを取り返してくれた。
「久しぶりね。昴ちゃん、マクルちゃん」
「お久しぶりです。ガディアさん。あの、泥棒を捕まえていただきありがとうございました!」
「いいのよーこれくらい♡それで、今日は買い物でもしに来たの?」
「あ、いやー得に買うものは無いんですけど、あまりにも暇だったので求人票とかあったりしないかなーて思ったんですよ」
「あら、そうなの?でもそれだったらレオをたよった方が早いんじゃないの?」
「たしかにそうなんですけど、全部レオさん頼みは気が引けるというか・・・なんというか」
「なるほどね~・・・あぁ!ならあそこがるじゃない!ほら、よくレオ達が行く酒場よ。あそこだったらレオのいきがかかったヤツらが多いしいいんじゃないの?」
「は!た、確かに!ちょっと聞いてみます!」
「うんうん、言ってらっしゃーい♡」
そう言って俺はマルクのことをすっかり忘れて走り出してしまった。
「え!ちょっと、昴様!」
「あ、ちょっと待ってマルク」
「え?何でしょう?」
「今夜部屋においで」
「ちょっ!バカ!」
そう言ってマルクは顔を真っ赤にして昴を追いかけに行った。
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