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あなたが浮気して離婚したのに2年経って復縁を望むなんてありえません!
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夫との結婚生活は順調だった…はずだ。
「あぁんっ!そ、そこはちょっと…」
「?」
「あ、あぁ……そこはダメェ!」
「ふふっ」
私は、ベッドで悶える。
相手は最愛の夫である。しかし、なぜだろう。
身体の奥底から湧き上がる快楽に身を委ねてしまう。
(いや……だめ……)
私は必死に抵抗するが、身体は言うことを聞いてくれない。
(あぁんっ!だめぇえっ!あはぁん!こんなの初めてぇっ!)
私はあまりの快感に気を失ってしまった。
「おはよう、マリア。」
「だ、旦那様!おはようございます!」
私は朝の挨拶をされて、慌てて返事をする。
「ふふ、マリアは元気だね。」
「いえ、そんなことは……」
「ふふ、可愛いよマリア。」
「あ、ありがとうございます!」
私は思わず顔を真っ赤にする。
私の名前はマリア・フォン・ハプスブルグ。
帝国公爵家の令嬢だ。そんな私には一年前に嫁いだ、愛する夫がいる。
「旦那様!今日は何をするのですか?」
私はいつものように旦那様に問いかける。
(あぁ……なんてかっこいいのかしら……)
私は旦那様の凛々しい横顔を見つめる。
(旦那様……やっぱり素敵……)
「そうだな。今日はマリアと庭でも歩こうかな?」
「はい!喜んで!」
私は笑顔で返事をする。すると、旦那様は優しく微笑んでくれた。
私の姉たちも様々な人に嫁いでいったけれど、こんなにいい人に嫁いだのは幸運としか言いようがない。
(あぁ……なんて幸せなんだろう……)
私は心の中で思う。
旦那様はとても優しく、それでいて誠実な人なのだ。私のわがままも聞いてくれるし、何より私のことを愛してくれている。
そんな旦那様と一緒にいるだけで幸せを感じることができる。
そして常に私を驚かせてくれる。それは…夜でも。
「さあ、マリア。」
旦那様は私の手を引きベッドルームへ誘う。そして……私たちは愛し合うのだ。
(あぁんっ!旦那様ぁあっ!)
私は心の中で叫ぶ。それは快楽に溺れる声なのか、はたまた愛する夫に抱かれる喜びの声なのか……私にはわからなかった……
(うぅ……恥ずかしいわ……)
私は朝になり目を覚ますと、恥ずかしさでいっぱいになる。昨夜の出来事を思い出してしまったのだ。
しかし、それと同じくらいの幸福感もあるのだ。
「うふふ、旦那様♡」
この日々がずっと続くように、私も尽力しなければ。(うん、頑張ろう!)
そう心に誓った。
「おはようマリア。」
「旦那様、おはようございます!」
私は満面の笑みで答える。すると旦那様も微笑み返してくれる。それがとても嬉しいのだ。
私はこの幸せが永遠に続くことを願った……のだが……
「…なんで?」
旦那様は私だけを見ていたわけではなかった。
浮気…したようだ。(なんで?どうして?)
私はただ悲しい気持ちでいっぱいになる。
「ねぇ、旦那様」
「なんだいマリア?」
ある日のこと、私は意を決して声をかけた。彼は優しい声で答えてくれる。しかし、私の心は晴れない。
「旦那様が深夜、女性を寝室に招いたという目撃情報があります。これは、どういうことですか?」
私はできるだけ感情的にならないように話す。でも、どうしても声が震えてしまう。
「……」
(何も言わないのですね……)
無言は肯定だ。それはつまり、私を裏切ったということだ。彼が口を開いた。
「すまない、マリア」
「…」
私は沈黙する。どんな言葉も私の悲しみを埋めてくれない気がしたからだ。
(どうして……?)
私には理由がわからなかった。私たちは愛し合っているはずなのに、どうして他の女性に手を出すのか?
(わからない……)
考えても考えても答えは出ない。当然だ、これは私の推測なのだから。
「マリア……」
旦那様が口を開いた。私は何を言われても受け止める覚悟を決める。しかし……それは予想外の言葉だった。
「離婚してくれ。」
「…!」
私は言葉を失った。彼は何を言ったのだろうか?
「え……?」
(嘘でしょう……?)
私は頭が真っ白になる。彼が何を言っているのか理解できなかった。だが、少しずつ理解が追いついてくる。
(旦那様……今……なんて言ったの?)
私は絶望に打ちひしがれた。どうして私の元から離れようとするのか?理解できないし、納得もできない。
(嫌だ!なんで!?どうしてなの!?)
わからない!私にはわからなかった……!だけど彼は話を続ける。
「君より彼女の方が心地よいんだ。」
「何を…いっているの⁉」
私は思わず叫んだ。意味がわからない!理解できない!
「彼女と寝たとき、君とだと得られないものがあったんだよね~」
知らなかった…こんなに私が嫁いだ旦那様は品の無いことを言う人だったなんて…
「家柄も君以上の人だ。」
私は何も言えなかった。ただ黙って聞いているしか無かったのだ。
(ああ……こんな人だったなんて……)
涙がこぼれ落ちた。どうして泣くのか私にもわからなかったが、流れ落ちた涙を止めることはできなかった。
「愛していたよマリア、さようなら。」
私は一人になった部屋で涙を流すことしか出来なかった。
(酷い…酷い…酷い酷い酷い!)
疑問ばかりが頭に浮かぶ。そして一つの結論に至った。
「旦那様に騙されていたんだわ。」
旦那様と一緒の色にまみれていた日常は、振り返ってみると大変色あせて内容の薄いものに見えた。
(離婚…別にもういいわ。こんな酷い旦那様なんてこっちから願い下げよ!)
離婚すると、私は思ったよりも肩の荷が下りた気分になった。実家の人たちは私のことを労わってくれたが、そんなものは要らなかった。前の絶望に比べれば天国のようなものだ。
再婚の話がそこまで早く来ることもないので、しばらくは私は自由な生活を送れる。
(うん、これから何をするか楽しみだわ!)
私は実家の庭を散歩していた。もう私には新しい旦那様は必要ない。これからは自分の人生を歩んでいこうと思った。
2年が経った。再婚話もいくつか来て、そろそろ再婚してもいい頃だろうか。
「あれ?この手紙主は…」
まさかとは思ったが、元夫だった。
「何を今更…」
『再婚しませんか?』
「は?」
私は頭が真っ白になった。
(今さらなにを言うの?)
手紙の内容に怒りが湧いてくる。それと同時に元夫への憎しみも増すばかりである。
一体どんな理屈があってこんな内容の手紙を寄こせるというのだろうか。手紙には、再婚したい理由が書かれていた。
どうやらあの日の浮気相手の実家が潰れたので、彼女を置いておく理由がないから、私ともう一度結婚できるという内容だった。
最低だ。結局彼が欲しいのは権力と欲望を満たす器ではないか。そんな相手に誰が再び結婚するというのか。
(私はもうあなたなんかに屈しないわ。)
そう心に誓ったのだ。
一週間後、彼が直接訪ねてきた。
「久しぶりだねマリア。変わらないね。」
「お呼びしておりません。お帰りください。」
私は冷たくあしらう。しかし、彼は諦めなかった。
「そんなつれない態度を取らないでくれ。僕たちの仲じゃないか?」
(何が私たちの仲だ!)
心の中では怒り狂うが、表面上は冷静を装っている。こんな男のために感情を乱す必要はないのだ。
「帰ってください」
「ねぇマリア……やっぱり君が欲しいよ…ねぇ?」
「あっ!や、やめなさい!」
屈するものか。そう思っていたが、抵抗も虚しい。
「ああ、やっぱり君は最高だ……マリア!」
(いやぁっ!やめてぇっ!)
私は心の中で悲鳴を上げるが、誰にも届かない。
もう、決めた。ここで負けるわけにはいかない。
迫ってくる彼の手をはらう。
「そもそも、離婚したのはあなたの浮気が原因なのをお忘れですか?」
「忘れてなんていないさ。だから、やり直そうと…」
「ふざけないで!私がどれほど傷ついたか!私がどれだけ悲しんでいたか!あなたは知らないでしょう!」
「あ、ああ……でも……あれは仕方ないことで……」
「私はあなたのせいで人生めちゃくちゃにされたのよ!?責任くらいとりなさいよ!」
私は怒りのままに言葉をぶつけた。彼は黙る。
「私は私のことを大切にしない人と結婚なんてしたくないわ。」
それ以上の反論はなかった。彼は立ち上がり、家を出て行った。
勝利だ。私の生き方は、私の意思で決められる。
「あぁんっ!そ、そこはちょっと…」
「?」
「あ、あぁ……そこはダメェ!」
「ふふっ」
私は、ベッドで悶える。
相手は最愛の夫である。しかし、なぜだろう。
身体の奥底から湧き上がる快楽に身を委ねてしまう。
(いや……だめ……)
私は必死に抵抗するが、身体は言うことを聞いてくれない。
(あぁんっ!だめぇえっ!あはぁん!こんなの初めてぇっ!)
私はあまりの快感に気を失ってしまった。
「おはよう、マリア。」
「だ、旦那様!おはようございます!」
私は朝の挨拶をされて、慌てて返事をする。
「ふふ、マリアは元気だね。」
「いえ、そんなことは……」
「ふふ、可愛いよマリア。」
「あ、ありがとうございます!」
私は思わず顔を真っ赤にする。
私の名前はマリア・フォン・ハプスブルグ。
帝国公爵家の令嬢だ。そんな私には一年前に嫁いだ、愛する夫がいる。
「旦那様!今日は何をするのですか?」
私はいつものように旦那様に問いかける。
(あぁ……なんてかっこいいのかしら……)
私は旦那様の凛々しい横顔を見つめる。
(旦那様……やっぱり素敵……)
「そうだな。今日はマリアと庭でも歩こうかな?」
「はい!喜んで!」
私は笑顔で返事をする。すると、旦那様は優しく微笑んでくれた。
私の姉たちも様々な人に嫁いでいったけれど、こんなにいい人に嫁いだのは幸運としか言いようがない。
(あぁ……なんて幸せなんだろう……)
私は心の中で思う。
旦那様はとても優しく、それでいて誠実な人なのだ。私のわがままも聞いてくれるし、何より私のことを愛してくれている。
そんな旦那様と一緒にいるだけで幸せを感じることができる。
そして常に私を驚かせてくれる。それは…夜でも。
「さあ、マリア。」
旦那様は私の手を引きベッドルームへ誘う。そして……私たちは愛し合うのだ。
(あぁんっ!旦那様ぁあっ!)
私は心の中で叫ぶ。それは快楽に溺れる声なのか、はたまた愛する夫に抱かれる喜びの声なのか……私にはわからなかった……
(うぅ……恥ずかしいわ……)
私は朝になり目を覚ますと、恥ずかしさでいっぱいになる。昨夜の出来事を思い出してしまったのだ。
しかし、それと同じくらいの幸福感もあるのだ。
「うふふ、旦那様♡」
この日々がずっと続くように、私も尽力しなければ。(うん、頑張ろう!)
そう心に誓った。
「おはようマリア。」
「旦那様、おはようございます!」
私は満面の笑みで答える。すると旦那様も微笑み返してくれる。それがとても嬉しいのだ。
私はこの幸せが永遠に続くことを願った……のだが……
「…なんで?」
旦那様は私だけを見ていたわけではなかった。
浮気…したようだ。(なんで?どうして?)
私はただ悲しい気持ちでいっぱいになる。
「ねぇ、旦那様」
「なんだいマリア?」
ある日のこと、私は意を決して声をかけた。彼は優しい声で答えてくれる。しかし、私の心は晴れない。
「旦那様が深夜、女性を寝室に招いたという目撃情報があります。これは、どういうことですか?」
私はできるだけ感情的にならないように話す。でも、どうしても声が震えてしまう。
「……」
(何も言わないのですね……)
無言は肯定だ。それはつまり、私を裏切ったということだ。彼が口を開いた。
「すまない、マリア」
「…」
私は沈黙する。どんな言葉も私の悲しみを埋めてくれない気がしたからだ。
(どうして……?)
私には理由がわからなかった。私たちは愛し合っているはずなのに、どうして他の女性に手を出すのか?
(わからない……)
考えても考えても答えは出ない。当然だ、これは私の推測なのだから。
「マリア……」
旦那様が口を開いた。私は何を言われても受け止める覚悟を決める。しかし……それは予想外の言葉だった。
「離婚してくれ。」
「…!」
私は言葉を失った。彼は何を言ったのだろうか?
「え……?」
(嘘でしょう……?)
私は頭が真っ白になる。彼が何を言っているのか理解できなかった。だが、少しずつ理解が追いついてくる。
(旦那様……今……なんて言ったの?)
私は絶望に打ちひしがれた。どうして私の元から離れようとするのか?理解できないし、納得もできない。
(嫌だ!なんで!?どうしてなの!?)
わからない!私にはわからなかった……!だけど彼は話を続ける。
「君より彼女の方が心地よいんだ。」
「何を…いっているの⁉」
私は思わず叫んだ。意味がわからない!理解できない!
「彼女と寝たとき、君とだと得られないものがあったんだよね~」
知らなかった…こんなに私が嫁いだ旦那様は品の無いことを言う人だったなんて…
「家柄も君以上の人だ。」
私は何も言えなかった。ただ黙って聞いているしか無かったのだ。
(ああ……こんな人だったなんて……)
涙がこぼれ落ちた。どうして泣くのか私にもわからなかったが、流れ落ちた涙を止めることはできなかった。
「愛していたよマリア、さようなら。」
私は一人になった部屋で涙を流すことしか出来なかった。
(酷い…酷い…酷い酷い酷い!)
疑問ばかりが頭に浮かぶ。そして一つの結論に至った。
「旦那様に騙されていたんだわ。」
旦那様と一緒の色にまみれていた日常は、振り返ってみると大変色あせて内容の薄いものに見えた。
(離婚…別にもういいわ。こんな酷い旦那様なんてこっちから願い下げよ!)
離婚すると、私は思ったよりも肩の荷が下りた気分になった。実家の人たちは私のことを労わってくれたが、そんなものは要らなかった。前の絶望に比べれば天国のようなものだ。
再婚の話がそこまで早く来ることもないので、しばらくは私は自由な生活を送れる。
(うん、これから何をするか楽しみだわ!)
私は実家の庭を散歩していた。もう私には新しい旦那様は必要ない。これからは自分の人生を歩んでいこうと思った。
2年が経った。再婚話もいくつか来て、そろそろ再婚してもいい頃だろうか。
「あれ?この手紙主は…」
まさかとは思ったが、元夫だった。
「何を今更…」
『再婚しませんか?』
「は?」
私は頭が真っ白になった。
(今さらなにを言うの?)
手紙の内容に怒りが湧いてくる。それと同時に元夫への憎しみも増すばかりである。
一体どんな理屈があってこんな内容の手紙を寄こせるというのだろうか。手紙には、再婚したい理由が書かれていた。
どうやらあの日の浮気相手の実家が潰れたので、彼女を置いておく理由がないから、私ともう一度結婚できるという内容だった。
最低だ。結局彼が欲しいのは権力と欲望を満たす器ではないか。そんな相手に誰が再び結婚するというのか。
(私はもうあなたなんかに屈しないわ。)
そう心に誓ったのだ。
一週間後、彼が直接訪ねてきた。
「久しぶりだねマリア。変わらないね。」
「お呼びしておりません。お帰りください。」
私は冷たくあしらう。しかし、彼は諦めなかった。
「そんなつれない態度を取らないでくれ。僕たちの仲じゃないか?」
(何が私たちの仲だ!)
心の中では怒り狂うが、表面上は冷静を装っている。こんな男のために感情を乱す必要はないのだ。
「帰ってください」
「ねぇマリア……やっぱり君が欲しいよ…ねぇ?」
「あっ!や、やめなさい!」
屈するものか。そう思っていたが、抵抗も虚しい。
「ああ、やっぱり君は最高だ……マリア!」
(いやぁっ!やめてぇっ!)
私は心の中で悲鳴を上げるが、誰にも届かない。
もう、決めた。ここで負けるわけにはいかない。
迫ってくる彼の手をはらう。
「そもそも、離婚したのはあなたの浮気が原因なのをお忘れですか?」
「忘れてなんていないさ。だから、やり直そうと…」
「ふざけないで!私がどれほど傷ついたか!私がどれだけ悲しんでいたか!あなたは知らないでしょう!」
「あ、ああ……でも……あれは仕方ないことで……」
「私はあなたのせいで人生めちゃくちゃにされたのよ!?責任くらいとりなさいよ!」
私は怒りのままに言葉をぶつけた。彼は黙る。
「私は私のことを大切にしない人と結婚なんてしたくないわ。」
それ以上の反論はなかった。彼は立ち上がり、家を出て行った。
勝利だ。私の生き方は、私の意思で決められる。
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