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最終決戦 ⑧ 最終フェーズ!
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ばたばたと退避しようとしてたらなんだか敵ではなさそうな雰囲気を察して、焔たちも戻ってきた。相変わらずジェノサイドがラスボスで今から討伐イベント、と言った絵面なのだが本当のラスボスであるアークは氷漬けにされて処分待ちだった。
「なんかもう……アークが可哀そうになってきたね」
魔法でテーブルセットを作り上げ、のんびりと紅茶の用意を始めた零士が呆れたように人数分のカップにお湯を入れて温める。
「そもそもコレは貴殿の世界の住人なのだろう? なぜここに?」
のんびりとと言うか、凍らせ続けるためにここに留まるしかないジェノサイドが零士の話し相手となってるのだが、ふと気が付いた事を口にした。
「さあ? 娘と一戦やらかしたときに事故でこっちに飛ばされたそうだけど……時空間の歪みが出るほど出力の高い魔法なんてよっぽどの事が無い限りありえないんだけどね。そもそも魔法ってその目的を達成するために『加工』した魔力な訳で……無理やり放出した魔法力が空間を壊したとかかな?」
「そういえば……昔、アークが初めてウェイランドに現れる前に光の柱が立った気が」
まだジェノサイドが弥生と会う前、それこそ弥生達がウェイランドに来た辺りにそんな事があった気がする。
あの時は確か国中の魔法士やクロウ宰相が大騒ぎしてた。
後にオルトリンデが国外に謝罪文を送っていた気がする。
「まあ、そんな偶発的に壊しちゃうとどこに飛ぶかわからない事が多いから……娘が、桜花が生きていてくれて本当にうれしいよ」
「す、すまぬ……そんな感動的な再会を……」
はい、石ころの様にぶん投げました。
そんな負い目から頭が上がらないジェノサイドさんでした。
「ああ、いや……止めを刺したのはうちの妻だから……気にしなくていいよ。僕も迂闊だった……」
軽く手を上げて頭を下げるジェノサイドを制止する零士、その隣にはぐでーっとなってお腹を押さえる桜花とカタリナが青い顔をしながら蹲っている。
「カタリナ……角返して……吐きそう」
「嫌でございます……やっと少し気分が良くなってきましたので」
しばらく回復には時間がかかりそうだ……。
「とりあえずアークの処遇なんだけど君らのリーダー待ちかな……掃討も終わるし」
「いや、もう着いているのだが……準備中だ」
「準備中?」
「ああ、正直そこまでするのかと我も呆れているのだが……」
何かしら考えがあっての事だと思うのだが、今回ばかりは弥生が念には念を押してと執念すら感じさせる。
「まあ、アークについては徹底的にやっておかないと安心できないからね……」
地下に目を向けたジェノサイドに合点がいったのか、零士が補足した。
何せ潰しても潰しても気が付くとパワーアップして復活する。
しかもそのパワーアップの材料に人間を使うのだから始末に負えない。
「今度こそ滅ぼすらしい、出来るのか?」
「可能だよ、アークのスペアだって有限だし……本体とリンクしてない以上このまま劣化していくしかないさ」
「ふむ……次元の渦とやらが開いたらそこに捨てると言っていたが……」
「ん? 次元の渦が開く?」
ジェノサイドの何気ない言葉に零士が食いつく、何か変だろうかと首を傾げるジェノサイドに零士は応える。
「邪魔になりそうだから押さえてるけど……使いたいなら綺麗に開けようか? このまま放置すると周りに被害が出ちゃうから」
どうやら零士はもう一つの次元の穴も掌握しているらしい……
「もうすぐ主も準備を終えてこちらに出てくる、現状維持を頼む」
あうあう、と何か言いかけるが結局ジェノサイドは弥生にぶん投げる事にした。
ずいぶんと神がかった強さを得ていても、上には上がいるというのを思い知らされる。
「いいよ、さて……紅茶の準備も出来たし。皆で一服でもしようか?」
ちょうどそのころ、レヴィヤタンの6人が散開して支援を始めたので北門付近の騎士団たちの戦闘も半分くらいは国内の掃討戦に割り振られていた。
大型兵器もほぼ制圧が完了して、レンが種類別に積み上げ始めている。
「そうするか……」
戻ってきたアルマジロから焔や氷雨が降りてきて何やら口論していた。
「だからアルマジロの爆薬を全部設置してだなぁ!」
「吹っ飛ばしたらまた再生するやん!!」
どうやらアークの抹消計画でもめているらしい……。
「おぬしら……もう決着がついたようなもんなんじゃからおとなしくせんか?」
呆れたように洞爺が後部座席のドアを開けて愚痴をこぼす。
「にゃっはっは、みんな殺意高めだね」
「いい加減こんな騒ぎは終わらせたいって事よね……ジェミニ無事かしら?」
その開いたドアから褐色肌の美人姉妹と言われても通じそうなエキドナとフィヨルギュンも降りてきて、ジェノサイドの方へ歩いてきた。
「そういえばあやつどこにおる? アークに吹っ飛ばされておったが」
「我が糸で保護して城壁内に投げておいた……目を回してはいるだろうが無事だろう」
「そうか、なら安心じゃ」
そして……
――ぼこり!
――がさごそがさごそ!
ジェノサイド一行の少し離れた場所の地面が隆起して、何やら這い出してくる気配がする。
徐々にその盛り上がりから鋼鉄の指が見え隠れして人一人が通れる程度の穴が開く。
「お、来たか……」
焔がつけたばかりの煙草を携帯灰皿にぽい、と入れてふたを閉める。
「ぷはっ!! あ、やっほう皆。無事?」
頭に土を乗っけて弥生が首を出す。
もぞもぞと這い出して来るが、いかんせん鈍くさい……しばらくするとキズナが下からお尻を押したのかずぽん! と出てきた。
「酷い! もうちょっと加減してよキズナ!」
「俺じゃねぇよ。真司だ」
「姉ちゃん邪魔なんだもん」
弥生の抗議の声に親友と弟の苦情が返される。
じゃあなんで一番最初に出したんだと周りの全員が思う……。
そんな弥生も周りの状況を確認して、服に着いた土を手で払った。
いよいよこの戦いの終わりを締めるために……。
「よう、嬢ちゃん……大体は聞いてたが。本当にやるんだな?」
アルマジロの無線機でこれからの事を打合せした焔が確認する。
「はい、なんかもういい方向で予定外ばかりだし……そろそろ眠くなってきましたので」
弥生の言う通り、東の空が明るくなってきた。
長い夜が明けようとしている。
「ここで決着をつけます」
地下で何回も狂った計画案も最後の修正が終わった。
「これより最終フェーズをやるよ!」
弥生の右手が天高く掲げられ、その手に収まる最後の信号弾を込めた銃の引き金がひかれる。
――ぽんっ!!
小気味いい音共に、空に高く打ち上げられた信号弾は真っ白な光をまき散らし……秘書部の集合を知らせた。
それは同時にこの戦いに身を投じた者へ終わりが近い事を意味している。
「お仕置きタイムです!」
弥生の声は高らかに響いた。
「なんかもう……アークが可哀そうになってきたね」
魔法でテーブルセットを作り上げ、のんびりと紅茶の用意を始めた零士が呆れたように人数分のカップにお湯を入れて温める。
「そもそもコレは貴殿の世界の住人なのだろう? なぜここに?」
のんびりとと言うか、凍らせ続けるためにここに留まるしかないジェノサイドが零士の話し相手となってるのだが、ふと気が付いた事を口にした。
「さあ? 娘と一戦やらかしたときに事故でこっちに飛ばされたそうだけど……時空間の歪みが出るほど出力の高い魔法なんてよっぽどの事が無い限りありえないんだけどね。そもそも魔法ってその目的を達成するために『加工』した魔力な訳で……無理やり放出した魔法力が空間を壊したとかかな?」
「そういえば……昔、アークが初めてウェイランドに現れる前に光の柱が立った気が」
まだジェノサイドが弥生と会う前、それこそ弥生達がウェイランドに来た辺りにそんな事があった気がする。
あの時は確か国中の魔法士やクロウ宰相が大騒ぎしてた。
後にオルトリンデが国外に謝罪文を送っていた気がする。
「まあ、そんな偶発的に壊しちゃうとどこに飛ぶかわからない事が多いから……娘が、桜花が生きていてくれて本当にうれしいよ」
「す、すまぬ……そんな感動的な再会を……」
はい、石ころの様にぶん投げました。
そんな負い目から頭が上がらないジェノサイドさんでした。
「ああ、いや……止めを刺したのはうちの妻だから……気にしなくていいよ。僕も迂闊だった……」
軽く手を上げて頭を下げるジェノサイドを制止する零士、その隣にはぐでーっとなってお腹を押さえる桜花とカタリナが青い顔をしながら蹲っている。
「カタリナ……角返して……吐きそう」
「嫌でございます……やっと少し気分が良くなってきましたので」
しばらく回復には時間がかかりそうだ……。
「とりあえずアークの処遇なんだけど君らのリーダー待ちかな……掃討も終わるし」
「いや、もう着いているのだが……準備中だ」
「準備中?」
「ああ、正直そこまでするのかと我も呆れているのだが……」
何かしら考えがあっての事だと思うのだが、今回ばかりは弥生が念には念を押してと執念すら感じさせる。
「まあ、アークについては徹底的にやっておかないと安心できないからね……」
地下に目を向けたジェノサイドに合点がいったのか、零士が補足した。
何せ潰しても潰しても気が付くとパワーアップして復活する。
しかもそのパワーアップの材料に人間を使うのだから始末に負えない。
「今度こそ滅ぼすらしい、出来るのか?」
「可能だよ、アークのスペアだって有限だし……本体とリンクしてない以上このまま劣化していくしかないさ」
「ふむ……次元の渦とやらが開いたらそこに捨てると言っていたが……」
「ん? 次元の渦が開く?」
ジェノサイドの何気ない言葉に零士が食いつく、何か変だろうかと首を傾げるジェノサイドに零士は応える。
「邪魔になりそうだから押さえてるけど……使いたいなら綺麗に開けようか? このまま放置すると周りに被害が出ちゃうから」
どうやら零士はもう一つの次元の穴も掌握しているらしい……
「もうすぐ主も準備を終えてこちらに出てくる、現状維持を頼む」
あうあう、と何か言いかけるが結局ジェノサイドは弥生にぶん投げる事にした。
ずいぶんと神がかった強さを得ていても、上には上がいるというのを思い知らされる。
「いいよ、さて……紅茶の準備も出来たし。皆で一服でもしようか?」
ちょうどそのころ、レヴィヤタンの6人が散開して支援を始めたので北門付近の騎士団たちの戦闘も半分くらいは国内の掃討戦に割り振られていた。
大型兵器もほぼ制圧が完了して、レンが種類別に積み上げ始めている。
「そうするか……」
戻ってきたアルマジロから焔や氷雨が降りてきて何やら口論していた。
「だからアルマジロの爆薬を全部設置してだなぁ!」
「吹っ飛ばしたらまた再生するやん!!」
どうやらアークの抹消計画でもめているらしい……。
「おぬしら……もう決着がついたようなもんなんじゃからおとなしくせんか?」
呆れたように洞爺が後部座席のドアを開けて愚痴をこぼす。
「にゃっはっは、みんな殺意高めだね」
「いい加減こんな騒ぎは終わらせたいって事よね……ジェミニ無事かしら?」
その開いたドアから褐色肌の美人姉妹と言われても通じそうなエキドナとフィヨルギュンも降りてきて、ジェノサイドの方へ歩いてきた。
「そういえばあやつどこにおる? アークに吹っ飛ばされておったが」
「我が糸で保護して城壁内に投げておいた……目を回してはいるだろうが無事だろう」
「そうか、なら安心じゃ」
そして……
――ぼこり!
――がさごそがさごそ!
ジェノサイド一行の少し離れた場所の地面が隆起して、何やら這い出してくる気配がする。
徐々にその盛り上がりから鋼鉄の指が見え隠れして人一人が通れる程度の穴が開く。
「お、来たか……」
焔がつけたばかりの煙草を携帯灰皿にぽい、と入れてふたを閉める。
「ぷはっ!! あ、やっほう皆。無事?」
頭に土を乗っけて弥生が首を出す。
もぞもぞと這い出して来るが、いかんせん鈍くさい……しばらくするとキズナが下からお尻を押したのかずぽん! と出てきた。
「酷い! もうちょっと加減してよキズナ!」
「俺じゃねぇよ。真司だ」
「姉ちゃん邪魔なんだもん」
弥生の抗議の声に親友と弟の苦情が返される。
じゃあなんで一番最初に出したんだと周りの全員が思う……。
そんな弥生も周りの状況を確認して、服に着いた土を手で払った。
いよいよこの戦いの終わりを締めるために……。
「よう、嬢ちゃん……大体は聞いてたが。本当にやるんだな?」
アルマジロの無線機でこれからの事を打合せした焔が確認する。
「はい、なんかもういい方向で予定外ばかりだし……そろそろ眠くなってきましたので」
弥生の言う通り、東の空が明るくなってきた。
長い夜が明けようとしている。
「ここで決着をつけます」
地下で何回も狂った計画案も最後の修正が終わった。
「これより最終フェーズをやるよ!」
弥生の右手が天高く掲げられ、その手に収まる最後の信号弾を込めた銃の引き金がひかれる。
――ぽんっ!!
小気味いい音共に、空に高く打ち上げられた信号弾は真っ白な光をまき散らし……秘書部の集合を知らせた。
それは同時にこの戦いに身を投じた者へ終わりが近い事を意味している。
「お仕置きタイムです!」
弥生の声は高らかに響いた。
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