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頼りになります。
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「み、みんな! 無事!?」
幸いにも頑丈な執務机に洞爺が放り込んでくれたおかげで無傷だった弥生は揺れが収まると同時に全員に問いかけるも……
「平気だ、誰も怪我しちゃいねぇよ……あーあ。ガラスに罅はいってら」
キズナをはじめとして誰も怪我してはいなかった。
むしろ糸子や桜花が物が落ちたり、倒れるのを糸やEIMSで押さえる余裕すらあった。
「今のちょっと大きかったね……ギルドのみんなや町の人たち大丈夫かな?」
「大丈夫だろ……姉貴、わかるか?」
「うん……とりあえず騒ぎはいくつか起きてるけど。そんなに大きな問題にはなってないと思う」
少なくともギルド内は職員が数名避難誘導を開始している声をエキドナは拾う。
確かに余震などの事を考えればその行動は正しかった。
「エキドナ。私たちは真司と合流するわよ」
「ああ、キズナ、洞爺。弥生を頼むよ」
全員即座に最優先の行動をとり始める秘書部、牡丹とエキドナがレンに声をかけ窓から飛び出す。
そのレンの肩を借りてギルドの屋上から真司の居る魔法士ギルドへの最短ルートを走りはじめた。
「あたしと糸子は文香たち子供の保護に行くね!」
万が一のためにパンクファッションから赤い着物に姿を変えた夜音が糸子と共に一階に向かう。
「うん! 残りのメンバーはオルちゃんと合流、状況確認するよ!」
地震の二次被害はここからが本番である。
たまたま昼ご飯時は過ぎているが、食堂や飲食店では火を使っていたりするので火事の起きる可能性もあった。
となると初動が肝心、弥生は残ったメンバーと避難場所である中庭へ向かう。
幸いレンが窓の外に居るので弥生はレンの手に乗りすぐに降りれた。残りのメンバーはそもそも窓から飛び降りる形で何の問題も無く合流。
中庭にはすでに十数人ほどのギルド員が避難してきていて飛竜達も一旦空へ退避し、三階や二階にいるギルド員の避難のお手伝いを始めていた。
「弥生!」
そんな中、二階の廊下の窓からオルトリンデが飛び降りてきて駆け寄ってきた。
「オルちゃん! 無事?」
「もちろんです。さっき夜音と糸子が下に向かってましたが……子供たちの安全を?」
「うん、行ってもらってる。エキドナさんと牡丹さんは真司の護衛に魔法士ギルドに向かったよ」
弥生の回答に満足したオルトリンデは少し悩んだ後、レンと洞爺を見て決断を下す。
「分かりました。洞爺達も無事で何よりです……弥生、私はこれから被害確認のためにここで指揮を執ります。あなたは洞爺を連れてレンと国内の避難状況を確認して回ってください」
「了解だよ。洞爺お爺ちゃん! レン!」
「心得た」
「乗って!」
言うが早いかレンが伏せて、洞爺がその背に飛び乗る。
弥生もレンの手のひらに乗ってしっかりとしがみつく。
――ばさぁ!!
普段なら風を立てないように気を付けて飛ぶのだが、今は緊急事態。
レンは翼を激しく打ち鳴らして一気にギルドの上空へ飛ぶ。
「桜花さん!! オルちゃんの手伝いを!!」
「おっけー!」
風に髪の毛を遊ばれながら弥生が大声で桜花へ指示を残す。
きっと怪我人とかの手当てやドアが歪んで開かなくなった時は桜花のEIMSの出番だからだ。
楓はここの学校に通う文香と一緒にいるであろう浩太が気になるはずだから、元々連れていくつもりもない。
「火の手が……いくつかあるの」
黒煙が少しづつ立ち上る場所を洞爺が目を細めて順に確認する。
「北が多いのは……工房が多いからだね……どっちから行く?」
「西へ! あっちは学園とか図書館とか小さな子がいる確率が高いの」
「分かった! 洞爺、いつでも飛び降りれる準備してて!」
「うむ!」
ぐるりと転身してレンが西へ向かう。翼を広げ滑空するように速度を上げながら建物の屋根ぎりぎりの高さを維持する。こうする事で洞爺は降りやすいと知っていたから。
ぐんぐんと迫る西区の中で、黒い煙が学校と思わしき所から噴出する。
悲鳴や怒声が風にかき消されて弥生の耳には届かないがレンは違う、その声に子供が混じっていることに気づいた。
「洞爺! 2時の方向! 学校っぽい建物に子供が残ってる!」
「二階から火が出ておるな……降りれぬのか。弥生!」
「行って!! おじいちゃん、屋上くりぬく様に斬れる!?」
弥生も救出プランを頭に用意して洞爺に確認する。
その言葉に洞爺が頼もしい声を返す。
「三辺斬って一辺を半ばまで斬る! レン、その後上手く叩け!! 坂の様にして屋上に出る道になるじゃろ!」
「おっけー! 弥生、しっかりつかまって!!」
――ぱぁん!
レンが翼を大きく羽ばたかせ大気を打つ。
その打音に比例して三人は急加速して建物に迫った。弥生の記憶ではあそこは二次加工の研修施設、おそらくレンガなどを焼く実習中か何かで火を使っていたのだろう。
「……鉄筋入っとるよな?」
即席のアイディアとしては良い考えだと思うが、そもそも鉄筋が入っていればぷらん、と垂れ下がるのを前提にしていた。
入ってなかったらそのまま落ちてしまうのに、今気づく。
「大丈夫!! 一メートル四方に壁から垂直方向交差で5本づつ入ってる! 深さは40cm! 床圧は90cm!」
「ははっ! さすがじゃ弥生! 斬りやすくなったわい!!」
もはやウェイランドで知らない場所は無いんじゃないか? と言うくらいジェミニとジェノサイドを足にして回った弥生だ。当然その建物の事も頭に入っている……だからこそオルトリンデは弥生を被害確認に向かわせたのだ。
「二秒で通過するよ! 洞爺!!」
「うむ!」
黒煙を風で吹き散らしレンが建物屋上を通過する。
それに合わせて洞爺がレンの背から飛び降りた。そして足をつける時間も惜しいと腰の刀をためらわず抜刀する。
「菖蒲!」
――きぃん!
ブレーキ代わりに横なぎ一閃、しっかりと斬りこんだ後。洞爺は数歩跳躍し手はず通りに床に刃を立てる。しっかりと焼き固められたレンガのタイルではあったが洞爺の技量の前では木に巻いた藁とそう変わりは無い。あっという間に三辺を切り裂き、最後の一辺を切り抜かない様に注意して切れ込みを入れる。
「レン! 来い!」
斬り終わった瞬間、洞爺が上空へ声をかけるとタイミングを見計らったレンの足が屋上の床を捉える。絶妙に力加減をして体重をかけると、みしみしと屋上から三階への坂道の完成。
人が居たら大変だがそこは気遣いの塊のような竜、レンは洞爺が斬っている間に窓から人が居ないのを確認していた。
「弥生、誘導お願い。僕は外から逃げ遅れた人個別で外に出していくよ」
「うん! 終わったらまた屋上に来て。おじいちゃんも崩れてたりする場所があるかもしれないからついてきて!」
「承知! 煙が充満しないように壁を斬りながら行く。斬って良い場所を指示せい!!」
「はい!」
ためらいなく火事場へ突っ込む洞爺と弥生。
それを見送ってレンは建物の外側から逃げ遅れてたり、袋小路になってしまった人が居ないか丁寧にチェックしていく。
「……誰も逃げ遅れないでおくれよ」
迅速な三人のおかげで十分後には研修施設の職員、生徒は誰一人欠けることなく避難できた。
それでも弥生達は休憩もそこそこに、次の火災現場や路上で倒れている人たちを救うためにまだまだ奔走する。数か所同じような事を繰り返していたら、衛兵も指示を聞いたり自主的な判断で救出を始めていたので……夕方になる頃には地震の被害者はほとんど助け出されていた。
「本当に、弥生たちは……頼りになりますね」
統括ギルドの対応室では衛兵や連絡員のよこす弥生の行動報告を聞いて、不謹慎とは知りつつもオルトリンデが時折小さく笑う。愛弟子の成長を感じて。
幸いにも頑丈な執務机に洞爺が放り込んでくれたおかげで無傷だった弥生は揺れが収まると同時に全員に問いかけるも……
「平気だ、誰も怪我しちゃいねぇよ……あーあ。ガラスに罅はいってら」
キズナをはじめとして誰も怪我してはいなかった。
むしろ糸子や桜花が物が落ちたり、倒れるのを糸やEIMSで押さえる余裕すらあった。
「今のちょっと大きかったね……ギルドのみんなや町の人たち大丈夫かな?」
「大丈夫だろ……姉貴、わかるか?」
「うん……とりあえず騒ぎはいくつか起きてるけど。そんなに大きな問題にはなってないと思う」
少なくともギルド内は職員が数名避難誘導を開始している声をエキドナは拾う。
確かに余震などの事を考えればその行動は正しかった。
「エキドナ。私たちは真司と合流するわよ」
「ああ、キズナ、洞爺。弥生を頼むよ」
全員即座に最優先の行動をとり始める秘書部、牡丹とエキドナがレンに声をかけ窓から飛び出す。
そのレンの肩を借りてギルドの屋上から真司の居る魔法士ギルドへの最短ルートを走りはじめた。
「あたしと糸子は文香たち子供の保護に行くね!」
万が一のためにパンクファッションから赤い着物に姿を変えた夜音が糸子と共に一階に向かう。
「うん! 残りのメンバーはオルちゃんと合流、状況確認するよ!」
地震の二次被害はここからが本番である。
たまたま昼ご飯時は過ぎているが、食堂や飲食店では火を使っていたりするので火事の起きる可能性もあった。
となると初動が肝心、弥生は残ったメンバーと避難場所である中庭へ向かう。
幸いレンが窓の外に居るので弥生はレンの手に乗りすぐに降りれた。残りのメンバーはそもそも窓から飛び降りる形で何の問題も無く合流。
中庭にはすでに十数人ほどのギルド員が避難してきていて飛竜達も一旦空へ退避し、三階や二階にいるギルド員の避難のお手伝いを始めていた。
「弥生!」
そんな中、二階の廊下の窓からオルトリンデが飛び降りてきて駆け寄ってきた。
「オルちゃん! 無事?」
「もちろんです。さっき夜音と糸子が下に向かってましたが……子供たちの安全を?」
「うん、行ってもらってる。エキドナさんと牡丹さんは真司の護衛に魔法士ギルドに向かったよ」
弥生の回答に満足したオルトリンデは少し悩んだ後、レンと洞爺を見て決断を下す。
「分かりました。洞爺達も無事で何よりです……弥生、私はこれから被害確認のためにここで指揮を執ります。あなたは洞爺を連れてレンと国内の避難状況を確認して回ってください」
「了解だよ。洞爺お爺ちゃん! レン!」
「心得た」
「乗って!」
言うが早いかレンが伏せて、洞爺がその背に飛び乗る。
弥生もレンの手のひらに乗ってしっかりとしがみつく。
――ばさぁ!!
普段なら風を立てないように気を付けて飛ぶのだが、今は緊急事態。
レンは翼を激しく打ち鳴らして一気にギルドの上空へ飛ぶ。
「桜花さん!! オルちゃんの手伝いを!!」
「おっけー!」
風に髪の毛を遊ばれながら弥生が大声で桜花へ指示を残す。
きっと怪我人とかの手当てやドアが歪んで開かなくなった時は桜花のEIMSの出番だからだ。
楓はここの学校に通う文香と一緒にいるであろう浩太が気になるはずだから、元々連れていくつもりもない。
「火の手が……いくつかあるの」
黒煙が少しづつ立ち上る場所を洞爺が目を細めて順に確認する。
「北が多いのは……工房が多いからだね……どっちから行く?」
「西へ! あっちは学園とか図書館とか小さな子がいる確率が高いの」
「分かった! 洞爺、いつでも飛び降りれる準備してて!」
「うむ!」
ぐるりと転身してレンが西へ向かう。翼を広げ滑空するように速度を上げながら建物の屋根ぎりぎりの高さを維持する。こうする事で洞爺は降りやすいと知っていたから。
ぐんぐんと迫る西区の中で、黒い煙が学校と思わしき所から噴出する。
悲鳴や怒声が風にかき消されて弥生の耳には届かないがレンは違う、その声に子供が混じっていることに気づいた。
「洞爺! 2時の方向! 学校っぽい建物に子供が残ってる!」
「二階から火が出ておるな……降りれぬのか。弥生!」
「行って!! おじいちゃん、屋上くりぬく様に斬れる!?」
弥生も救出プランを頭に用意して洞爺に確認する。
その言葉に洞爺が頼もしい声を返す。
「三辺斬って一辺を半ばまで斬る! レン、その後上手く叩け!! 坂の様にして屋上に出る道になるじゃろ!」
「おっけー! 弥生、しっかりつかまって!!」
――ぱぁん!
レンが翼を大きく羽ばたかせ大気を打つ。
その打音に比例して三人は急加速して建物に迫った。弥生の記憶ではあそこは二次加工の研修施設、おそらくレンガなどを焼く実習中か何かで火を使っていたのだろう。
「……鉄筋入っとるよな?」
即席のアイディアとしては良い考えだと思うが、そもそも鉄筋が入っていればぷらん、と垂れ下がるのを前提にしていた。
入ってなかったらそのまま落ちてしまうのに、今気づく。
「大丈夫!! 一メートル四方に壁から垂直方向交差で5本づつ入ってる! 深さは40cm! 床圧は90cm!」
「ははっ! さすがじゃ弥生! 斬りやすくなったわい!!」
もはやウェイランドで知らない場所は無いんじゃないか? と言うくらいジェミニとジェノサイドを足にして回った弥生だ。当然その建物の事も頭に入っている……だからこそオルトリンデは弥生を被害確認に向かわせたのだ。
「二秒で通過するよ! 洞爺!!」
「うむ!」
黒煙を風で吹き散らしレンが建物屋上を通過する。
それに合わせて洞爺がレンの背から飛び降りた。そして足をつける時間も惜しいと腰の刀をためらわず抜刀する。
「菖蒲!」
――きぃん!
ブレーキ代わりに横なぎ一閃、しっかりと斬りこんだ後。洞爺は数歩跳躍し手はず通りに床に刃を立てる。しっかりと焼き固められたレンガのタイルではあったが洞爺の技量の前では木に巻いた藁とそう変わりは無い。あっという間に三辺を切り裂き、最後の一辺を切り抜かない様に注意して切れ込みを入れる。
「レン! 来い!」
斬り終わった瞬間、洞爺が上空へ声をかけるとタイミングを見計らったレンの足が屋上の床を捉える。絶妙に力加減をして体重をかけると、みしみしと屋上から三階への坂道の完成。
人が居たら大変だがそこは気遣いの塊のような竜、レンは洞爺が斬っている間に窓から人が居ないのを確認していた。
「弥生、誘導お願い。僕は外から逃げ遅れた人個別で外に出していくよ」
「うん! 終わったらまた屋上に来て。おじいちゃんも崩れてたりする場所があるかもしれないからついてきて!」
「承知! 煙が充満しないように壁を斬りながら行く。斬って良い場所を指示せい!!」
「はい!」
ためらいなく火事場へ突っ込む洞爺と弥生。
それを見送ってレンは建物の外側から逃げ遅れてたり、袋小路になってしまった人が居ないか丁寧にチェックしていく。
「……誰も逃げ遅れないでおくれよ」
迅速な三人のおかげで十分後には研修施設の職員、生徒は誰一人欠けることなく避難できた。
それでも弥生達は休憩もそこそこに、次の火災現場や路上で倒れている人たちを救うためにまだまだ奔走する。数か所同じような事を繰り返していたら、衛兵も指示を聞いたり自主的な判断で救出を始めていたので……夕方になる頃には地震の被害者はほとんど助け出されていた。
「本当に、弥生たちは……頼りになりますね」
統括ギルドの対応室では衛兵や連絡員のよこす弥生の行動報告を聞いて、不謹慎とは知りつつもオルトリンデが時折小さく笑う。愛弟子の成長を感じて。
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