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ちゃんと説明することは必要だと思います。はい。
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「よし、これでいいな……」
さるぐつわ、てじょう、キズナの蜘蛛さんズによりこれ以上ない位にわかりやすく拘束された統括ギルドの秘書官が居た。
しかも自分の執務室で……。
「どうするのじゃ? オルトリンデに聞いて前に行った病院にでも放り込むか?」
いつもは頼れる仲間に裏切られ、弥生がもがもがと抗議の声らしきものを上げる。
「それより先に頭ひっぱたいてみましょうよ……治るかも」
「そんな昭和のテレビじゃあるまいし……でも、やってみる?」
夜音と楓の相談には必死の悲鳴を上げる弥生さん。
とは言え誰も助ける気配はない。さすがに前振り無しで脱げと言われたら誰だって同じようにするだろう。
「もうちょっとマトモだと思ったんだけどなぁ、この子」
「割と私よりの方でしたね……御姉様の裸ならいつでも見たいので提案自体はグッジョブと言わざるを得ません」
セリフの割に口の端からよだれが垂れている銀髪メイドが親指を立てて弥生を称賛する。
称賛するだけだが。
「言われなくても普段から脱いでるけど……知り合いの前で脱ぐのもなかなか、アリね」
「メイドギルドをクビになりたいのでしたらどうぞぉ」
「真司の護衛もクビになるね。今まで楽しかったよ牡丹、次は法廷で会おう」
牡丹の両脇をがっしり固めて糸子とエキドナが止めた。
じゃないと本当に一瞬で脱ぐことができるんだもん。真司がここに居なくてよかった……と本気で思う糸子とエキドナ。
「……健康診断じゃなかったの? 今日」
窓の外で一人、お知らせのチラシに目を通すレン。
そこには今日の日付で秘書部の健康診断と記されていた。ちなみにこのチラシ自体は7日前にみんなに配られている。
「もがーっ! もががぁ!!(そうだよ!! そうなんだよレン!!)」
そうだとしても洞爺が居る前で誰も脱ぎたくはないだろう。
レンから言われて思い出したのか数名はバックやポケットに突っ込んでいたチラシを出した。そこには確かにレンが見ているチラシと同じ内容が記されている。
「あ、なるほど。診療所の先生が直接来てくれるんだ……」
「これだけいて誰も覚えてないとか僕ららしいよね」
という訳で容疑がはれた弥生が解放された。
「酷いよ皆、私はちゃんと告知したんだよ? あ、洞爺おじいちゃんは隣の部屋でね」
「心得た。今日はそれだけかの?」
「ううん、もう一個あるから終わったら待っててもらっていいですか?」
「分かったのじゃ。では後でな」
そうして問題なく全員の健康診断は終了する。
一部大興奮でカメラは無いのかちょっとだけ触らせて等、喧しい一幕はあったものの皆いたって健康そのもの……唯一弥生だけ『寝不足注意』とお医者さんに怒られたくらいであった。
◇◆―――◇◆―――◇◆―――◇◆―――◇◆
「お待たせ、もう良いわよ」
隣の部屋でのんびりお茶を飲んでいた洞爺を桜花が呼びに来た。
窓の外の広葉樹が風に揺らされているのどかな光景を愉しんでいた洞爺は一つ頷いてそれに答える。
「うむ、意外と早かったの」
「問診と触診だけだからね。こっちじゃ血液検査とかしないから」
「種族がバラバラじゃからな。そりゃあ普及せんじゃろう」
「元は人間なんだけどね」
基本が人間と言うだけでこの世界、と言うか時代は魔族、エルフなど様々な種族であふれている。
中にはレンの様に竜だったりするので輸血の概念も無い。魔法で怪我は治せるが失った血は地道に自分で増やすしかない。
「不思議なもんじゃな」
「なにが?」
「いや、こちらの話じゃ。行こう」
洞爺が言った不思議とはただ単に種が変わろうと国を築いて暮らす。と言う点は変わってない事だった。そんな洞爺が椅子から立ち上がり扉に向かう時、ほんのわずかに床が揺れる。
「うん?」
桜花もそれに気づいて首を傾げた。
「揺れたの」
「やっぱり?」
「うむ、先日も揺れた気がするが……そんな時期なのじゃろう」
大して気にすることは無く、桜花と洞爺は弥生の執務室に戻る。
そこには大きな木箱が三つ……鎮座していた。洞爺が戻るまで待っていたのであろう、全員が物珍しそうに取り囲み……いや、弥生だけはなんかにやにやと笑っていた。
「なんじゃこれ?」
「ふふ、弥生から発表されるわよ」
洞爺の隣にいた桜花も中身をどうやら知っているらしい。
面白がるように口の端が吊り上がる……何となく悪者のような顔、と洞爺は思うが指摘する度胸は無かった。
「洞爺おじいちゃんも戻ってきたし。じゃあ……開けようっか。エキドナさん、左の箱から開けてもらっていいですか?」
「はいはい、開けますよっと」
人一人が入れそうな木箱、その蓋をエキドナが持ち上げる。
「お?」
中には黒く表面を摺りガラスの様に砂地仕上げされた防具が入っていた。
とりあえずエキドナがそれらを取り出す。
手甲、胸当て、額当て、具足……それらは見た目に反して軽く。硬かった。
とりあえずエキドナがこんこんと叩いてみると木のような軽い音、しかし手に帰ってくる感触はセラミックが一番近い。それが二組入っていた。
「それは楓さんと牡丹さんの分かな」
「私たちの? どっちが私のかしら」
「裏に名前が彫ってあるんで見てください」
弥生に言われて楓と牡丹がそれぞれ防具を裏返すと確かに、感じでそれぞれの名前が彫ってあった。
「楓さんも牡丹さんも接近戦がメインだと聞いたので、関節に干渉しないように作ってみました」
言われてみれば確かに手首や肩には当たらないように、急所を守る意味合いが強い装備になっている。着脱もそれぞれ個別で付けた後にさらにベルトで絞めて連結する仕組みらしく、かなり手が込んでいた。
「ずいぶん軽いけど……金属じゃないわよね?」
「もしかしてこれ……」
何となく、楓はこの材質がある物だと気づく。
「レンちゃんの鱗???」
手触りはさらさらとしているが、その軽さと言うか裏面の光沢具合から言い当てた。
「当たりです。強度はその薄さでカタリナさんの持ってる対戦車ライフルを数発耐えられちゃうんですよ。使わない手は無いかなぁと」
「……どうなってんだあの竜、弥生。もしかしてこれ全部俺たちの?」
キズナがその異常さを正確に感じ取り、他の箱二つをジト目でにらみながら弥生に確認する。
「大正解! レンちゃんの防具、武器をオーダーメイドしちゃいました!」
全員が何とも言えない表情で笑う。
多分アーク対策の一環なんだろうと思うが、このメンバーにそれを支給するという剛毅な考えは確かに弥生らしい。
「僕の分も?」
首を傾げるエキドナにももちろん用意されている。
弥生が頷いて残りの箱の蓋を……蓋を……開けられなくて糸子に手伝ってもらった。
「またアークや他の変な人が来た時様に鍛冶職人さんに前から頼んでたんだけど……工具がなかなか揃えられなかったんだよ。でも桜花さんのEIMSならって思って相談したら……三日くらいで作れたの! 今日は試着して不具合あれば調整するよ!」
ここぞとばかりに弥生はテンションを上げる。
それを見てそれぞれ苦笑しながら自分の防具を探し始めた。そんな時……。
――ズゥ………ン
遠くの方で地鳴りのような音が響いた。
「うん?」
レンの鋭い聴覚がそれを捉えた時には異変がウェイランドを襲う。
――ゴゴゴ……ズズ……
視界が振れて、地面が震えた。
その揺れは瞬く間に弥生達が立っていられないほどに大きく、長く。
「嬢ちゃん! すまんな!」
洞爺がいち早くよろける弥生の腕を取り、頑丈な執務机へ押し込む。
その揺れはこれからおよそ1分もの間続くのであった。
「でかいぞ! 伏せろ!!」
さるぐつわ、てじょう、キズナの蜘蛛さんズによりこれ以上ない位にわかりやすく拘束された統括ギルドの秘書官が居た。
しかも自分の執務室で……。
「どうするのじゃ? オルトリンデに聞いて前に行った病院にでも放り込むか?」
いつもは頼れる仲間に裏切られ、弥生がもがもがと抗議の声らしきものを上げる。
「それより先に頭ひっぱたいてみましょうよ……治るかも」
「そんな昭和のテレビじゃあるまいし……でも、やってみる?」
夜音と楓の相談には必死の悲鳴を上げる弥生さん。
とは言え誰も助ける気配はない。さすがに前振り無しで脱げと言われたら誰だって同じようにするだろう。
「もうちょっとマトモだと思ったんだけどなぁ、この子」
「割と私よりの方でしたね……御姉様の裸ならいつでも見たいので提案自体はグッジョブと言わざるを得ません」
セリフの割に口の端からよだれが垂れている銀髪メイドが親指を立てて弥生を称賛する。
称賛するだけだが。
「言われなくても普段から脱いでるけど……知り合いの前で脱ぐのもなかなか、アリね」
「メイドギルドをクビになりたいのでしたらどうぞぉ」
「真司の護衛もクビになるね。今まで楽しかったよ牡丹、次は法廷で会おう」
牡丹の両脇をがっしり固めて糸子とエキドナが止めた。
じゃないと本当に一瞬で脱ぐことができるんだもん。真司がここに居なくてよかった……と本気で思う糸子とエキドナ。
「……健康診断じゃなかったの? 今日」
窓の外で一人、お知らせのチラシに目を通すレン。
そこには今日の日付で秘書部の健康診断と記されていた。ちなみにこのチラシ自体は7日前にみんなに配られている。
「もがーっ! もががぁ!!(そうだよ!! そうなんだよレン!!)」
そうだとしても洞爺が居る前で誰も脱ぎたくはないだろう。
レンから言われて思い出したのか数名はバックやポケットに突っ込んでいたチラシを出した。そこには確かにレンが見ているチラシと同じ内容が記されている。
「あ、なるほど。診療所の先生が直接来てくれるんだ……」
「これだけいて誰も覚えてないとか僕ららしいよね」
という訳で容疑がはれた弥生が解放された。
「酷いよ皆、私はちゃんと告知したんだよ? あ、洞爺おじいちゃんは隣の部屋でね」
「心得た。今日はそれだけかの?」
「ううん、もう一個あるから終わったら待っててもらっていいですか?」
「分かったのじゃ。では後でな」
そうして問題なく全員の健康診断は終了する。
一部大興奮でカメラは無いのかちょっとだけ触らせて等、喧しい一幕はあったものの皆いたって健康そのもの……唯一弥生だけ『寝不足注意』とお医者さんに怒られたくらいであった。
◇◆―――◇◆―――◇◆―――◇◆―――◇◆
「お待たせ、もう良いわよ」
隣の部屋でのんびりお茶を飲んでいた洞爺を桜花が呼びに来た。
窓の外の広葉樹が風に揺らされているのどかな光景を愉しんでいた洞爺は一つ頷いてそれに答える。
「うむ、意外と早かったの」
「問診と触診だけだからね。こっちじゃ血液検査とかしないから」
「種族がバラバラじゃからな。そりゃあ普及せんじゃろう」
「元は人間なんだけどね」
基本が人間と言うだけでこの世界、と言うか時代は魔族、エルフなど様々な種族であふれている。
中にはレンの様に竜だったりするので輸血の概念も無い。魔法で怪我は治せるが失った血は地道に自分で増やすしかない。
「不思議なもんじゃな」
「なにが?」
「いや、こちらの話じゃ。行こう」
洞爺が言った不思議とはただ単に種が変わろうと国を築いて暮らす。と言う点は変わってない事だった。そんな洞爺が椅子から立ち上がり扉に向かう時、ほんのわずかに床が揺れる。
「うん?」
桜花もそれに気づいて首を傾げた。
「揺れたの」
「やっぱり?」
「うむ、先日も揺れた気がするが……そんな時期なのじゃろう」
大して気にすることは無く、桜花と洞爺は弥生の執務室に戻る。
そこには大きな木箱が三つ……鎮座していた。洞爺が戻るまで待っていたのであろう、全員が物珍しそうに取り囲み……いや、弥生だけはなんかにやにやと笑っていた。
「なんじゃこれ?」
「ふふ、弥生から発表されるわよ」
洞爺の隣にいた桜花も中身をどうやら知っているらしい。
面白がるように口の端が吊り上がる……何となく悪者のような顔、と洞爺は思うが指摘する度胸は無かった。
「洞爺おじいちゃんも戻ってきたし。じゃあ……開けようっか。エキドナさん、左の箱から開けてもらっていいですか?」
「はいはい、開けますよっと」
人一人が入れそうな木箱、その蓋をエキドナが持ち上げる。
「お?」
中には黒く表面を摺りガラスの様に砂地仕上げされた防具が入っていた。
とりあえずエキドナがそれらを取り出す。
手甲、胸当て、額当て、具足……それらは見た目に反して軽く。硬かった。
とりあえずエキドナがこんこんと叩いてみると木のような軽い音、しかし手に帰ってくる感触はセラミックが一番近い。それが二組入っていた。
「それは楓さんと牡丹さんの分かな」
「私たちの? どっちが私のかしら」
「裏に名前が彫ってあるんで見てください」
弥生に言われて楓と牡丹がそれぞれ防具を裏返すと確かに、感じでそれぞれの名前が彫ってあった。
「楓さんも牡丹さんも接近戦がメインだと聞いたので、関節に干渉しないように作ってみました」
言われてみれば確かに手首や肩には当たらないように、急所を守る意味合いが強い装備になっている。着脱もそれぞれ個別で付けた後にさらにベルトで絞めて連結する仕組みらしく、かなり手が込んでいた。
「ずいぶん軽いけど……金属じゃないわよね?」
「もしかしてこれ……」
何となく、楓はこの材質がある物だと気づく。
「レンちゃんの鱗???」
手触りはさらさらとしているが、その軽さと言うか裏面の光沢具合から言い当てた。
「当たりです。強度はその薄さでカタリナさんの持ってる対戦車ライフルを数発耐えられちゃうんですよ。使わない手は無いかなぁと」
「……どうなってんだあの竜、弥生。もしかしてこれ全部俺たちの?」
キズナがその異常さを正確に感じ取り、他の箱二つをジト目でにらみながら弥生に確認する。
「大正解! レンちゃんの防具、武器をオーダーメイドしちゃいました!」
全員が何とも言えない表情で笑う。
多分アーク対策の一環なんだろうと思うが、このメンバーにそれを支給するという剛毅な考えは確かに弥生らしい。
「僕の分も?」
首を傾げるエキドナにももちろん用意されている。
弥生が頷いて残りの箱の蓋を……蓋を……開けられなくて糸子に手伝ってもらった。
「またアークや他の変な人が来た時様に鍛冶職人さんに前から頼んでたんだけど……工具がなかなか揃えられなかったんだよ。でも桜花さんのEIMSならって思って相談したら……三日くらいで作れたの! 今日は試着して不具合あれば調整するよ!」
ここぞとばかりに弥生はテンションを上げる。
それを見てそれぞれ苦笑しながら自分の防具を探し始めた。そんな時……。
――ズゥ………ン
遠くの方で地鳴りのような音が響いた。
「うん?」
レンの鋭い聴覚がそれを捉えた時には異変がウェイランドを襲う。
――ゴゴゴ……ズズ……
視界が振れて、地面が震えた。
その揺れは瞬く間に弥生達が立っていられないほどに大きく、長く。
「嬢ちゃん! すまんな!」
洞爺がいち早くよろける弥生の腕を取り、頑丈な執務机へ押し込む。
その揺れはこれからおよそ1分もの間続くのであった。
「でかいぞ! 伏せろ!!」
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