79 / 255
三国緊急会議 ①
しおりを挟む
「さて、と……弥生。今晩時間はありますか?」
書類の山を綺麗に仕分けてオルトリンデは弥生に声をかける。
秘書官である弥生が戻ってきてからの仕事の効率は段違いで良くて、ベルトリア共和国の事件の事後処理を含めたとしてもあっという間だった。
「大丈夫だよ~、文香と真司も一緒でいい?」
「構いません、晩御飯を食べながら今後の相談をしたいだけです」
とんとん、と弥生も押印した書類を机の上で整える。
……ちなみに半分は弥生の始末書だった。そんな弥生を頬杖をついてオルトリンデは眺める、不可抗力とは言え他国の行政機関を丸ごと更地にしたのだ。
「面倒くさい事になりましたからねぇ……」
ここ数十年、復興に続く緩やかな発展をお互い支援し続けてきたウェイランド、ミルテアリア、ベルトリアの三国で起きた女装変態メタルメイドゾンビちょんぱ事件。もとい『死霊術師事件』。
「また来たら今度こそ消滅させるよ」
「頼もしいですけど、もうちょっとスマートにやりましょう。お願いですから国王が吐血する前に自重を覚えてください」
「ちっ、あそこでおとなしく塵になってくれてれば」
「キズナですね!? キズナの影響ですよね!? 数か月前の純粋なあなたはどこに!?」
「戦わなければ生きていけないんだよ? オルちゃん」
頭が良い戦闘狂って一番駄目じゃないかなぁ。とオルトリンデさんは頭を抱える。
しかし、当初は憑りつかれたように仕事に没頭し寝食を忘れがちだった弥生が夜音やエキドナ、キズナという同年代の友人を得て少し変わった気がした。
「ならせめて文香に50メートル走で引き分けるくらいの事はしてくださいね? 先日のエキドナみたくレンを足代わりにしたりジェミニでのんびり遊覧飛行とか……周りがびっくりするのでちゃんと申請出してください」
「レンちゃんを足代わりにしてないよ!? それ文香だよオルちゃん!!」
「保護者でしょ貴女は……まあ、レンやジェミニもたまには空を飛びたいでしょうしとやかく言いませんが……何回冒険者ギルドのロビー直せばいいんでしょうね私は……はは」
最近良く真新しくなる冒険者ギルドの待合室やロビーはおおむね建築ギルドの新人が練習代わりに直してくれているが……世の中金である。お金が無いと材料が買えないのでこれ以上は勘弁してほしい。
「もういっそ冒険者ギルドの訓練所だけ別棟にして新設したらいいのに」
「……へ?」
「え、だって同じ建物だから……あの人たちがいるんだよね?」
「………………そう言われてみれば、いやしかし。あの貴族はこちらの予想を超えて」
弥生の提案は目からうろこだったオルトリンデではあるけど、あの試験官と弥生達の関係者はとにかく相性が……それにやっぱりお金が。
うんうんと唸るオルトリンデを見て、弥生が冷や汗を流す。
「……(さすがに今後は気を付けよう)ま、まあそんなにもうあんなことは起きないよ。一巡したし」
「ですね。建設的に行きましょう……お金は何とか出来るし」
ぼそりとオルトリンデが付け加えた一言は弥生には届かない。
「じゃあオルちゃん、今晩よろしくね」
「うん? どこか行くんですか? ああ、今日はエキドナの整備の日ですね……後で私の方から迎えに行きますよ」
「はーい。じゃあ家で待ってる」
「ええ、お疲れさまでした」
ぱたぱたと帰り支度をして執務室から出ていく弥生の背中を見てオルトリンデは微笑む。
そういえばほんのちょっと背が伸びただろうか? 人族の成長は速い。 自分はきっと文香がおばあさんになるまで……いや、その子供たちが大人になってもこのままの容姿である。
そう考えるともっと今を大事にしよう、自分だからこそ伝えられることがあるはずだから。
「ま、数十年ぶりの三か国協議を終えてから考えましょうか……ミルテアリアはフィンでしょうが……ベルトリアはまだライゼン坊やが首相でしたっけ? 王城の迎賓室……何年振りでしたかね……蜘蛛の巣とか張ってなければ良いんですが」
それからオルトリンデは学校の初等部へ向かい帰りのHR(ホームルーム)をするべく執務室を後にした。
◆◇――――◆◇――――◆◇――――◆◇――――◆◇
「オルちゃんばいばーい!」
「はい文香、また後で迎えに行きますからね。夜音、頼みましたよ」
「オッケー、文香。帰りにマリナさんちのクッキー買いに行こうよ」
「わぁい! 食べる!!」
身長的には変わらない文香と夜音ははたから見ると仲のいいクラスメイト。しかし夜音、黒髪に白いメッシュが一房混じる革のジャケットとホットパンツの少女はオルトリンデの数十倍は生きている怪異、座敷童。
「オルトリンデも行く? 新作のジャムクッキー出すって」
「私はこれから王城に顔を出してから行きます……買っておいてくれませんか? おつりで貴方達も買っていいですよ」
そう言って夜音に銀貨を一枚握らせる。
「ほいほい、じゃあ行こうか文香。ありがとねオルトリンデ」
「行ってらっしゃい。寄り道はほどほどにしてくださいね」
オルトリンデは最後の一組である二人を送り出して扉を閉めた。いつもの日課ともいうべき穏やかな日々に退屈していた時期も正直に言えばあった。しかし、最近は良くも悪くも退屈しない……させてくれない。
「悪くない、かな」
ふと呟いた声は思いの他明るく、自然とオルトリンデの口元には笑顔が浮かぶ。
そんな彼女の頭上から……正確には天井裏から低い声がかけられた。
「監理官殿、王城から伝言を賜っております。至急との事です」
「放っておきなさい。どうせ今から行きますから」
「……いいんです?」
「……なんですその反応。かえって気になります」
「王が吐血してぶっ倒れたと……」
「なんだ、いつもの事じゃないですか。気にして損しました」
「なんでも宝物庫から絶対防御用の魔法具が紛失したらしく」
「そうですか、大変ですねぇ」
「三か国協議の警備で使いたいらしいですよ?」
「……さあ、クワイエット速やかに王城に向かいますよ!!」
ばたばたと移動するオルトリンデの背中をクワイエットは微笑ましく見送る。
だって今回自分のせいじゃないもん。勝手に持ち出したのはオルトリンデだし聞かされてなかったもん。
「よっと、俺も行くかぁ」
天井裏の隠密専用通路を使い、自分も王城へ向かう。
自分も今回は本来のお仕事だからだ。
「何も起きないわけがないよな。きっと」
最近別な意味でいい経験を積んでるクワイエットである。
書類の山を綺麗に仕分けてオルトリンデは弥生に声をかける。
秘書官である弥生が戻ってきてからの仕事の効率は段違いで良くて、ベルトリア共和国の事件の事後処理を含めたとしてもあっという間だった。
「大丈夫だよ~、文香と真司も一緒でいい?」
「構いません、晩御飯を食べながら今後の相談をしたいだけです」
とんとん、と弥生も押印した書類を机の上で整える。
……ちなみに半分は弥生の始末書だった。そんな弥生を頬杖をついてオルトリンデは眺める、不可抗力とは言え他国の行政機関を丸ごと更地にしたのだ。
「面倒くさい事になりましたからねぇ……」
ここ数十年、復興に続く緩やかな発展をお互い支援し続けてきたウェイランド、ミルテアリア、ベルトリアの三国で起きた女装変態メタルメイドゾンビちょんぱ事件。もとい『死霊術師事件』。
「また来たら今度こそ消滅させるよ」
「頼もしいですけど、もうちょっとスマートにやりましょう。お願いですから国王が吐血する前に自重を覚えてください」
「ちっ、あそこでおとなしく塵になってくれてれば」
「キズナですね!? キズナの影響ですよね!? 数か月前の純粋なあなたはどこに!?」
「戦わなければ生きていけないんだよ? オルちゃん」
頭が良い戦闘狂って一番駄目じゃないかなぁ。とオルトリンデさんは頭を抱える。
しかし、当初は憑りつかれたように仕事に没頭し寝食を忘れがちだった弥生が夜音やエキドナ、キズナという同年代の友人を得て少し変わった気がした。
「ならせめて文香に50メートル走で引き分けるくらいの事はしてくださいね? 先日のエキドナみたくレンを足代わりにしたりジェミニでのんびり遊覧飛行とか……周りがびっくりするのでちゃんと申請出してください」
「レンちゃんを足代わりにしてないよ!? それ文香だよオルちゃん!!」
「保護者でしょ貴女は……まあ、レンやジェミニもたまには空を飛びたいでしょうしとやかく言いませんが……何回冒険者ギルドのロビー直せばいいんでしょうね私は……はは」
最近良く真新しくなる冒険者ギルドの待合室やロビーはおおむね建築ギルドの新人が練習代わりに直してくれているが……世の中金である。お金が無いと材料が買えないのでこれ以上は勘弁してほしい。
「もういっそ冒険者ギルドの訓練所だけ別棟にして新設したらいいのに」
「……へ?」
「え、だって同じ建物だから……あの人たちがいるんだよね?」
「………………そう言われてみれば、いやしかし。あの貴族はこちらの予想を超えて」
弥生の提案は目からうろこだったオルトリンデではあるけど、あの試験官と弥生達の関係者はとにかく相性が……それにやっぱりお金が。
うんうんと唸るオルトリンデを見て、弥生が冷や汗を流す。
「……(さすがに今後は気を付けよう)ま、まあそんなにもうあんなことは起きないよ。一巡したし」
「ですね。建設的に行きましょう……お金は何とか出来るし」
ぼそりとオルトリンデが付け加えた一言は弥生には届かない。
「じゃあオルちゃん、今晩よろしくね」
「うん? どこか行くんですか? ああ、今日はエキドナの整備の日ですね……後で私の方から迎えに行きますよ」
「はーい。じゃあ家で待ってる」
「ええ、お疲れさまでした」
ぱたぱたと帰り支度をして執務室から出ていく弥生の背中を見てオルトリンデは微笑む。
そういえばほんのちょっと背が伸びただろうか? 人族の成長は速い。 自分はきっと文香がおばあさんになるまで……いや、その子供たちが大人になってもこのままの容姿である。
そう考えるともっと今を大事にしよう、自分だからこそ伝えられることがあるはずだから。
「ま、数十年ぶりの三か国協議を終えてから考えましょうか……ミルテアリアはフィンでしょうが……ベルトリアはまだライゼン坊やが首相でしたっけ? 王城の迎賓室……何年振りでしたかね……蜘蛛の巣とか張ってなければ良いんですが」
それからオルトリンデは学校の初等部へ向かい帰りのHR(ホームルーム)をするべく執務室を後にした。
◆◇――――◆◇――――◆◇――――◆◇――――◆◇
「オルちゃんばいばーい!」
「はい文香、また後で迎えに行きますからね。夜音、頼みましたよ」
「オッケー、文香。帰りにマリナさんちのクッキー買いに行こうよ」
「わぁい! 食べる!!」
身長的には変わらない文香と夜音ははたから見ると仲のいいクラスメイト。しかし夜音、黒髪に白いメッシュが一房混じる革のジャケットとホットパンツの少女はオルトリンデの数十倍は生きている怪異、座敷童。
「オルトリンデも行く? 新作のジャムクッキー出すって」
「私はこれから王城に顔を出してから行きます……買っておいてくれませんか? おつりで貴方達も買っていいですよ」
そう言って夜音に銀貨を一枚握らせる。
「ほいほい、じゃあ行こうか文香。ありがとねオルトリンデ」
「行ってらっしゃい。寄り道はほどほどにしてくださいね」
オルトリンデは最後の一組である二人を送り出して扉を閉めた。いつもの日課ともいうべき穏やかな日々に退屈していた時期も正直に言えばあった。しかし、最近は良くも悪くも退屈しない……させてくれない。
「悪くない、かな」
ふと呟いた声は思いの他明るく、自然とオルトリンデの口元には笑顔が浮かぶ。
そんな彼女の頭上から……正確には天井裏から低い声がかけられた。
「監理官殿、王城から伝言を賜っております。至急との事です」
「放っておきなさい。どうせ今から行きますから」
「……いいんです?」
「……なんですその反応。かえって気になります」
「王が吐血してぶっ倒れたと……」
「なんだ、いつもの事じゃないですか。気にして損しました」
「なんでも宝物庫から絶対防御用の魔法具が紛失したらしく」
「そうですか、大変ですねぇ」
「三か国協議の警備で使いたいらしいですよ?」
「……さあ、クワイエット速やかに王城に向かいますよ!!」
ばたばたと移動するオルトリンデの背中をクワイエットは微笑ましく見送る。
だって今回自分のせいじゃないもん。勝手に持ち出したのはオルトリンデだし聞かされてなかったもん。
「よっと、俺も行くかぁ」
天井裏の隠密専用通路を使い、自分も王城へ向かう。
自分も今回は本来のお仕事だからだ。
「何も起きないわけがないよな。きっと」
最近別な意味でいい経験を積んでるクワイエットである。
0
お気に入りに追加
53
あなたにおすすめの小説
適正異世界
sazakiri
ファンタジー
ある日教室に突然現れた謎の男
「今から君たちには異世界に行ってもらう」
そんなこと急に言われても…
しかし良いこともあるらしい!
その世界で「あること」をすると……
「とりあいず帰る方法を探すか」
まぁそんな上手くいくとは思いませんけど
裏庭が裏ダンジョンでした@完結
まっど↑きみはる
ファンタジー
結界で隔離されたど田舎に住んでいる『ムツヤ』。彼は裏庭の塔が裏ダンジョンだと知らずに子供の頃から遊び場にしていた。
裏ダンジョンで鍛えた力とチート級のアイテムと、アホのムツヤは夢を見て外の世界へと飛び立つが、早速オークに捕らえれてしまう。
そこで知る憧れの世界の厳しく、残酷な現実とは……?
挿絵結構あります
半身転生
片山瑛二朗
ファンタジー
忘れたい過去、ありますか。やり直したい過去、ありますか。
元高校球児の大学一年生、千葉新(ちばあらた)は通り魔に刺され意識を失った。
気が付くと何もない真っ白な空間にいた新は隣にもう1人、自分自身がいることに理解が追い付かないまま神を自称する女に問われる。
「どちらが元の世界に残り、どちらが異世界に転生しますか」
実質的に帰還不可能となった剣と魔術の異世界で、青年は何を思い、何を成すのか。
消し去りたい過去と向き合い、その上で彼はもう一度立ち上がることが出来るのか。
異世界人アラタ・チバは生きる、ただがむしゃらに、精一杯。
少なくとも始めのうちは主人公は強くないです。
強くなれる素養はありますが強くなるかどうかは別問題、無双が見たい人は主人公が強くなることを信じてその過程をお楽しみください、保証はしかねますが。
異世界は日本と比較して厳しい環境です。
日常的に人が死ぬことはありませんがそれに近いことはままありますし日本に比べればどうしても命の危険は大きいです。
主人公死亡で主人公交代! なんてこともあり得るかもしれません。
つまり主人公だから最強! 主人公だから死なない! そう言ったことは保証できません。
最初の主人公は普通の青年です。
大した学もなければ異世界で役立つ知識があるわけではありません。
神を自称する女に異世界に飛ばされますがすべてを無に帰すチートをもらえるわけではないです。
もしかしたらチートを手にすることなく物語を終える、そんな結末もあるかもです。
ここまで何も確定的なことを言っていませんが最後に、この物語は必ず「完結」します。
長くなるかもしれませんし大して話数は多くならないかもしれません。
ただ必ず完結しますので安心してお読みください。
ブックマーク、評価、感想などいつでもお待ちしています。
この小説は同じ題名、作者名で「小説家になろう」、「カクヨム」様にも掲載しています。
「聖女に丸投げ、いい加減やめません?」というと、それが発動条件でした。※シファルルート
ハル*
ファンタジー
コミュ障気味で、中学校では友達なんか出来なくて。
胸が苦しくなるようなこともあったけれど、今度こそ友達を作りたい! って思ってた。
いよいよ明日は高校の入学式だ! と校則がゆるめの高校ということで、思いきって金髪にカラコンデビューを果たしたばかりだったのに。
――――気づけば異世界?
金髪&淡いピンクの瞳が、聖女の色だなんて知らないよ……。
自前じゃない髪の色に、カラコンゆえの瞳の色。
本当は聖女の色じゃないってバレたら、どうなるの?
勝手に聖女だからって持ち上げておいて、聖女のあたしを護ってくれる誰かはいないの?
どこにも誰にも甘えられない環境で、くじけてしまいそうだよ。
まだ、たった15才なんだから。
ここに来てから支えてくれようとしているのか、困らせようとしているのかわかりにくい男の子もいるけれど、ひとまず聖女としてやれることやりつつ、髪色とカラコンについては後で……(ごにょごにょ)。
――なんて思っていたら、頭頂部の髪が黒くなってきたのは、脱色後の髪が伸びたから…が理由じゃなくて、問題は別にあったなんて。
浄化の瞬間は、そう遠くはない。その時あたしは、どんな表情でどんな気持ちで浄化が出来るだろう。
召喚から浄化までの約3か月のこと。
見た目はニセモノな聖女と5人の(彼女に王子だと伝えられない)王子や王子じゃない彼らのお話です。
※残酷と思われるシーンには、タイトルに※をつけてあります。
29話以降が、シファルルートの分岐になります。
29話までは、本編・ジークムントと同じ内容になりますことをご了承ください。
本編・ジークムントルートも連載中です。
異世界転生~チート魔法でスローライフ
リョンコ
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。
43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。
その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」
大型連休を利用して、
穴場スポットへやってきた!
テントを建て、BBQコンロに
テーブル等用意して……。
近くの川まで散歩しに来たら、
何やら動物か?の気配が……
木の影からこっそり覗くとそこには……
キラキラと光注ぐように発光した
「え!オオカミ!」
3メートルはありそうな巨大なオオカミが!!
急いでテントまで戻ってくると
「え!ここどこだ??」
都会の生活に疲れた主人公が、
異世界へ転生して 冒険者になって
魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。
恋愛は多分ありません。
基本スローライフを目指してます(笑)
※挿絵有りますが、自作です。
無断転載はしてません。
イラストは、あくまで私のイメージです
※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが
少し趣向を変えて、
若干ですが恋愛有りになります。
※カクヨム、なろうでも公開しています
グランストリアMaledictio
ミナセ ヒカリ
ファンタジー
ここは魔法溢れる大国『グランアーク王国』。ここには、数々の魔導士や錬金術師、剣士などの戦いや研究、商売といった様々な分野に長けた人々が『ギルド』と呼ばれる集団に属して互いの生活圏を支え合っていた。中でも、ここ『グランメモリーズ』と呼ばれる魔導士専門ギルドは、うるさく、やかましいギルドで、そのくせ弱小と呼ばれているが、とっても明るくて楽しいギルド!!火を操り、喧嘩っ早い赤髪主人公カラーの『ヴァル』、氷で物を作り、イケメン顔のくせにナルシストな気質のある『ヴェルド』、火、水、風、然の4属性を操る頼れる最強剣士『フウロ』。その他にも、私『セリカ』が入団したこのギルドは、個性的な面子でいっぱいだ!私は、ここで私の『物語』を描いていく。
※この作品は小説家になろう様と同時連載です。キャラ紹介などは向こうにて書いておりますので、気になる方は私の著者ページに飛んで、そこから外部サイトとして登録してあるグラストをお楽しみください。
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
新日本書紀《異世界転移後の日本と、通訳担当自衛官が往く》
橘末
ファンタジー
20XX年、日本は唐突に異世界転移してしまった。
嘗て、神武天皇を疎んだが故に、日本と邪馬台国を入れ換えた神々は、自らの信仰を守る為に勇者召喚技術を応用して、国土転移陣を完成させたのだ。
出雲大社の三男万屋三彦は、子供の頃に神々の住まう立ち入り禁止区画へ忍び込み、罰として仲間達を存在ごと、消されてしまった過去を持つ。
万屋自身は宮司の血筋故に、神々の寵愛を受けてただ一人帰ったが、その時の一部失われた記憶は、自衛官となった今も時折彼を苦しめていた。
そして、演習中の硫黄島沖で、アメリカ艦隊と武力衝突してしまった異世界の人間を、海から救助している作業の最中、自らの持つ翻訳能力に気付く。
その後、特例で通訳担当自衛官という特殊な立場を与えられた万屋は、言語学者が辞書を完成させるまで、各地を転戦する事になるのだった。
この作品はフィクションです。(以下略)
文章を読み易く修正中です。
改稿中に時系列の問題に気付きました為、その辺りも修正中です。
現在、徐々に修正しています。
本当に申し訳ありません。
不定期更新中ですが、エタる事だけは絶対にありませんので、ご安心下さい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる