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夜間監視 ③
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「そうなのよ……せっかく良いことあるよって教えてあげようかと思ったのにさ。あたしを置いてぴゅーっとすっ飛んで行っちゃって」
「エキドナさん割と直情型だから置いてけぼりになっちゃうんだよね~」
「ロボットなのに? こう、了解しましたって無表情で敬礼とかするんじゃないの?」
「いやむしろ率先して首を外したりですっごく楽しい人だよ」
一緒にソファーに座って紅茶とお菓子を楽しむ夜音と弥生……ただ単にその場だけ抜き取れば和やかな風景である。万が一のためにと弥生の部屋周辺に仕掛けられるだけの警戒網を敷いたはずなのに一切合切反応していないという事実がなければ。
「なんで君がいるのさ!?」
「あ、エキドナさんも食べます? 金平糖」
「頑張って作ったのよ……お砂糖も黒糖しかなくてさ……溶かして濾して生成して、めちゃ頑張ったの」
「赤外線センサーは!?」
「なにそれ」
「動体検知は!?」
「そんなのあったんだ」
「そもそも鍵がかかってたよね!?」
「私があけました!」
「弥生!! 正座!!」
ええぇ……と困り顔の弥生が渋々といった様子でソファに正座する。
「で? 本当にどうして君がここにいるのさ。家鳴夜音」
「いやほら、伝えることがあるって言ってたじゃん? なのに後回しにされちゃったから弥生の所で女子会してたの」
「弥生、僕とオルトリンデが警戒してねってお願いしてたのになんで開けちゃったのさ?」
「え、だって開ける前に部屋に入ってきちゃったからお行儀悪いって怒ったら……ドアから入りなおしてくれたから」
どうやら抵抗する以前の問題で、一回部屋に侵入された後に説教した結果のようだった。
確かに鍵を開けるまでもなく入られたらもう開けるしかないの……か?
「わかった、僕の想定外だった。あの二人より君のほうがよっぽど問題児だ……改めて聞くけど何しに来たの? 一応そこのピンと来てないどっかの秘書官はぶっ壊れ系ヤンデレ変態男子に目をつけられててさ……めちゃ警戒してる真っ最中なんだよね」
「しってる、本人から聞いたから。悪いなーと思って代わりに不寝番してたの」
「……ええと、ありがとう?」
「どういたしまして?」
とにもかくにも、とエキドナが弥生のベッドに腰かけて夜音の来訪について改めて確認する。
今の所突っ込みたい点は山ほどあるが、それをしていては日が暮れてしまう。
「まずは何しに来たのかな? ぶっちゃけ何かしでかそうって感じじゃないのだけは理解したけど、さりとて君が敵じゃないという確証もないから気が気じゃないんだよね僕」
「ごめんなさいってば、最初はね? 貴女と話したかったから宿に忍び込んでただけで……まさかそこで知り合いの気配が残ってる人がいたなんて私も予想外なの。妖怪だから怪しいと言われれば怪しいんだけどさ。あたし真っ当な座敷童よ?」
はあ、とエキドナがこめかみを押さえながら思考をまとめる。
反対に弥生は……
「私雪女さんに殺されたんだって、エキドナさん」
眼をきらっきらに輝かせて自分の死因を公言しちゃう始末だ。
「もうカオスすぎるってば、順番に話してくれよぉ……おねーさんの超優秀なCPUが焼け付くよこのままじゃ」
「私は夜音ちゃんの働く妖怪旅館の女将さんがつけている簪で死んで、生き返った!」
「弥生、たまにおバカさんになるのなんでかな!?」
「あー……まあ、私から説明するわ」
曰く、家鳴夜音は青森県にある雪中花という旅館で仲居をしていた。
ある時世界大戦が起きて日本も例外なく巻き込まれて、居場所を失いそうになった妖怪たちは平和が来るまで自らを封印する。
定期的に順番で起きて情報を仕入れようとしていたのだが、数百年ほどたった際に起きていた4人は変な宝石を見つけて気が付いたらみんなばらばら。
「そしたら女将さんの妖気がほんの僅かだけど弥生に残っていて、聞いてみたら簪で刺されたって言うのよね。もちろんそんなことしたら死ぬんだけど目が覚めたって」
「もしかしたら夜音ちゃんのお知り合いも……私が近くに来たら同じように気付けるんじゃないかな?」
「つまり、夜音は仲間探し中で迷子仲間が増えたって事かな?」
「そう! エキドナさんわかりやすい!」
本当にどうなってるのか誰かが誰かを探す状況が重なりすぎている。
エキドナは両親と妹、夜音は妖怪仲間、桜花達もとある相手を探していて……
「ウェイランドに戻ったら一度整理しようか? これ色々こんがらがってるよ……」
「だよね。キズナちゃんも迎えに行かなきゃいけないしね!」
「そうそう、探さなきゃいけないしね……ん? 弥生、今なんて?」
何気ない会話の中に、聞き捨てならない単語が混じっていた。
エキドナさんは聞き逃さない。
「キズナちゃん?」
「その次」
「迎えに行かなきゃねって」
「探すじゃなくて?」
そう、探すと迎えに行くは全然違う。月とすっぽん程も違うのだ。
「え? 見つかったんじゃないの?」
「あー、ごめん弥生。それあたしまだエキドナっちに言ってないんだわ」
昨晩はそれを伝えようとしていたのに、エキドナさんはすっ飛んで行ってしまっていた。
「……」
すんっ……という顔を見たければエキドナの顔を見ると良い。そう評したくなるほどの困ったような喜べばいいのか複雑そのものな表情だ。
「あ、エキドナさんがフリーズした……」
「私さぁ、キズナンと会ってるんだよね~。今ベルトリア共和国ってここから南に一か月くらいで行けるよ? これを見せればエキドナっちはすぐわかるて言ってた」
そういってホットパンツのポケットから夜音はあるものを取り出した。
それは真鍮の筒で大人の小指ほどの大きさ。中は中空で……一般的に空の薬きょうと呼ばれる。
「はい、後これも」
夜音から手渡された薬きょうと適当に折りたたまれた紙、まずは紙を開いてエキドナはそこに書かれた文字を読み上げる。
『ASAP(可及的速やかに)求ム! プリン!!』
何度も何度も練習したけど親譲りの悪筆が治らない妹の癖字がそこにあった。
規格品では無い、特注の薬きょうのサイズは紛れもなく妹の銃で使うもの。数回ほど弾丸を詰めなおして薬きょうが伸びて薄くなっているのも見覚えがある。
そして何より、エキドナの文字で『3回目! 今度は鋳潰す事』とマーカーで書いてあった。
「よかったですね。エキドナさん」
ぽむ、とエキドナの肩に手を置く弥生。
その顔には微笑みが浮かぶ……が、その時に弥生は気づいてしまった。
エキドナが開いている紙の裏にも文字が書いてある。
何気なしにその言葉を読み上げてしまう弥生さん。
『残弾ゼロ! ごめん、牢獄ライフ中』
………………どうやらかなりトリッキーな安全だけは確保できていたエキドナの妹だった。
何やらかしたんだか。
「エキドナさん割と直情型だから置いてけぼりになっちゃうんだよね~」
「ロボットなのに? こう、了解しましたって無表情で敬礼とかするんじゃないの?」
「いやむしろ率先して首を外したりですっごく楽しい人だよ」
一緒にソファーに座って紅茶とお菓子を楽しむ夜音と弥生……ただ単にその場だけ抜き取れば和やかな風景である。万が一のためにと弥生の部屋周辺に仕掛けられるだけの警戒網を敷いたはずなのに一切合切反応していないという事実がなければ。
「なんで君がいるのさ!?」
「あ、エキドナさんも食べます? 金平糖」
「頑張って作ったのよ……お砂糖も黒糖しかなくてさ……溶かして濾して生成して、めちゃ頑張ったの」
「赤外線センサーは!?」
「なにそれ」
「動体検知は!?」
「そんなのあったんだ」
「そもそも鍵がかかってたよね!?」
「私があけました!」
「弥生!! 正座!!」
ええぇ……と困り顔の弥生が渋々といった様子でソファに正座する。
「で? 本当にどうして君がここにいるのさ。家鳴夜音」
「いやほら、伝えることがあるって言ってたじゃん? なのに後回しにされちゃったから弥生の所で女子会してたの」
「弥生、僕とオルトリンデが警戒してねってお願いしてたのになんで開けちゃったのさ?」
「え、だって開ける前に部屋に入ってきちゃったからお行儀悪いって怒ったら……ドアから入りなおしてくれたから」
どうやら抵抗する以前の問題で、一回部屋に侵入された後に説教した結果のようだった。
確かに鍵を開けるまでもなく入られたらもう開けるしかないの……か?
「わかった、僕の想定外だった。あの二人より君のほうがよっぽど問題児だ……改めて聞くけど何しに来たの? 一応そこのピンと来てないどっかの秘書官はぶっ壊れ系ヤンデレ変態男子に目をつけられててさ……めちゃ警戒してる真っ最中なんだよね」
「しってる、本人から聞いたから。悪いなーと思って代わりに不寝番してたの」
「……ええと、ありがとう?」
「どういたしまして?」
とにもかくにも、とエキドナが弥生のベッドに腰かけて夜音の来訪について改めて確認する。
今の所突っ込みたい点は山ほどあるが、それをしていては日が暮れてしまう。
「まずは何しに来たのかな? ぶっちゃけ何かしでかそうって感じじゃないのだけは理解したけど、さりとて君が敵じゃないという確証もないから気が気じゃないんだよね僕」
「ごめんなさいってば、最初はね? 貴女と話したかったから宿に忍び込んでただけで……まさかそこで知り合いの気配が残ってる人がいたなんて私も予想外なの。妖怪だから怪しいと言われれば怪しいんだけどさ。あたし真っ当な座敷童よ?」
はあ、とエキドナがこめかみを押さえながら思考をまとめる。
反対に弥生は……
「私雪女さんに殺されたんだって、エキドナさん」
眼をきらっきらに輝かせて自分の死因を公言しちゃう始末だ。
「もうカオスすぎるってば、順番に話してくれよぉ……おねーさんの超優秀なCPUが焼け付くよこのままじゃ」
「私は夜音ちゃんの働く妖怪旅館の女将さんがつけている簪で死んで、生き返った!」
「弥生、たまにおバカさんになるのなんでかな!?」
「あー……まあ、私から説明するわ」
曰く、家鳴夜音は青森県にある雪中花という旅館で仲居をしていた。
ある時世界大戦が起きて日本も例外なく巻き込まれて、居場所を失いそうになった妖怪たちは平和が来るまで自らを封印する。
定期的に順番で起きて情報を仕入れようとしていたのだが、数百年ほどたった際に起きていた4人は変な宝石を見つけて気が付いたらみんなばらばら。
「そしたら女将さんの妖気がほんの僅かだけど弥生に残っていて、聞いてみたら簪で刺されたって言うのよね。もちろんそんなことしたら死ぬんだけど目が覚めたって」
「もしかしたら夜音ちゃんのお知り合いも……私が近くに来たら同じように気付けるんじゃないかな?」
「つまり、夜音は仲間探し中で迷子仲間が増えたって事かな?」
「そう! エキドナさんわかりやすい!」
本当にどうなってるのか誰かが誰かを探す状況が重なりすぎている。
エキドナは両親と妹、夜音は妖怪仲間、桜花達もとある相手を探していて……
「ウェイランドに戻ったら一度整理しようか? これ色々こんがらがってるよ……」
「だよね。キズナちゃんも迎えに行かなきゃいけないしね!」
「そうそう、探さなきゃいけないしね……ん? 弥生、今なんて?」
何気ない会話の中に、聞き捨てならない単語が混じっていた。
エキドナさんは聞き逃さない。
「キズナちゃん?」
「その次」
「迎えに行かなきゃねって」
「探すじゃなくて?」
そう、探すと迎えに行くは全然違う。月とすっぽん程も違うのだ。
「え? 見つかったんじゃないの?」
「あー、ごめん弥生。それあたしまだエキドナっちに言ってないんだわ」
昨晩はそれを伝えようとしていたのに、エキドナさんはすっ飛んで行ってしまっていた。
「……」
すんっ……という顔を見たければエキドナの顔を見ると良い。そう評したくなるほどの困ったような喜べばいいのか複雑そのものな表情だ。
「あ、エキドナさんがフリーズした……」
「私さぁ、キズナンと会ってるんだよね~。今ベルトリア共和国ってここから南に一か月くらいで行けるよ? これを見せればエキドナっちはすぐわかるて言ってた」
そういってホットパンツのポケットから夜音はあるものを取り出した。
それは真鍮の筒で大人の小指ほどの大きさ。中は中空で……一般的に空の薬きょうと呼ばれる。
「はい、後これも」
夜音から手渡された薬きょうと適当に折りたたまれた紙、まずは紙を開いてエキドナはそこに書かれた文字を読み上げる。
『ASAP(可及的速やかに)求ム! プリン!!』
何度も何度も練習したけど親譲りの悪筆が治らない妹の癖字がそこにあった。
規格品では無い、特注の薬きょうのサイズは紛れもなく妹の銃で使うもの。数回ほど弾丸を詰めなおして薬きょうが伸びて薄くなっているのも見覚えがある。
そして何より、エキドナの文字で『3回目! 今度は鋳潰す事』とマーカーで書いてあった。
「よかったですね。エキドナさん」
ぽむ、とエキドナの肩に手を置く弥生。
その顔には微笑みが浮かぶ……が、その時に弥生は気づいてしまった。
エキドナが開いている紙の裏にも文字が書いてある。
何気なしにその言葉を読み上げてしまう弥生さん。
『残弾ゼロ! ごめん、牢獄ライフ中』
………………どうやらかなりトリッキーな安全だけは確保できていたエキドナの妹だった。
何やらかしたんだか。
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