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第一話 賓客輸送
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広島県呉市、かつて大日本帝国海軍の鎮守府が置かれ、現在も海上自衛隊が駐屯する海軍都市だ。
その呉市の一角、海に面した呉港に呉開陽高等学校はある。
「さーて、今日も頑張りますか」
僕―神崎永信はぐうっと伸びをすると、駆逐艦「陽炎」の最上甲板を駆けだす。
「永信~!内火艇の収容は終わったんでしょうね!」
艦橋の最上階、羅針艦橋の窓から艦長の初霜実が顔を出した。
「終わったよ!今行く!」
僕はそう言うと、艦橋内に入りラッタルを駆けあがる。
「遅いよ。ちょっと筋肉落ちたんじゃない?」
艦橋の扉を開けると、機関長の沖田夏芽がエンジンテレグラフをいじくりながら言った。
「そうかな?一応運動はしてるつもりなんだけど・・・・・」
「ちょっと!」
艦橋の一番前側に立っている実が声を上げる。
「そろそろ出港なんだから、準備しときなさいよ!」
「はいはい。わかってますよ」
僕はそう言うと、いつものように伝声管の前に立った。
「錨鎖詰め方!」
「錨鎖詰め方~!」
実の指示。僕はすかさず伝声管に向かって叫ぶ。
ガラガラガラガラ・・・・・
艦首の揚錨機が錨鎖を巻き上げ、その先の主錨が海中から引き上げられた。
「出港!」
パパパパー パパパパー パパパパーパパッパパー!
「出港―!」
艦内放送と喇叭が鳴り響く。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
うなる主機。
「両舷前進微速!」
「両舷前進微速―!」
チン!
夏芽がエンジンテレグラフを回す。
僕は後方のスイッチボックスに向かうと、無線機のマイクを手に取った。
「こちら呉開陽高等学校生徒艦隊駆逐艦DD-KG1『陽炎』。現在速度六ノットで呉港出港中です」
ガーーーー
《こちら呉港湾管理事務所。進路上の艦船に気を付け、港内は六ノット以下で航行してください。貴艦のご安航をお祈りします》
「こちら『陽炎』。承りました。ありがとうございます。通信は以上です」
僕はそう言うと、マイクを元に戻す。
「目的地は大阪港・・・・・・」
専用のホルダーに入れて携帯しているタブレット端末を取り出し、表示されている航路を確認した。
「まったく。体験航海に指名されなくてよかったと思ったら、さらに気を遣う賓客輸送なんて・・・・・・・・」
実はブツブツとつぶやきながら前方の海面を見つめる。
「両舷第一戦速」
「両舷第一戦速―」
チンチンチン!
夏芽がエンジンテレグラフを進め、小刻みなベルの音が鳴った。
「なんで賓客輸送が第五駆逐隊なのよ・・・・・・お召艦経験もあって艦内も広い『金剛』とか『比叡』に任せればいいじゃない」
「まあまあ、名誉なことだと思いなよ」
僕が言うと、実はぶすっとしながら言う。
「でも、だったらなおさら三年生の戦艦に任せないのよ。一年の操艦する駆逐艦なんて乗り心地も悪いでしょ」
「確かに。艦隊首脳部は何考えてるんだろうね・・・・・・・」
僕はそう言うとタブレットを見る。
「大阪港で関空からの賓客。神戸港で国内からの賓客を乗艦させ、そこでさらにアイドルグループの劇場船と合流。これを護衛しつつ呉に帰投・・・・・ね」
実はブツブツつぶやきながら航路を考えていた。
第五駆逐隊は艦隊旗艦旗である紫地に金の縁取り、真ん中に金の錨と菊花紋の旗を掲げた我が「陽炎」を先頭にし、「天津風」、「島風」、「白露」、「夕立」、「時雨」の順に単縦陣で航行している。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
各艦の煙突からはボイラーの排煙が立ち上り、天に昇っていく。
「右舷より客船!速度十六ノット!」
航海科見張り員の金愛蘭が右舷側見張り台で叫んだ。
「面舵三十度!」
「面舵三十度~!」
実が叫び、僕が伝声管に向かって復唱する。
「面舵三十度ヨーソロー」
伝声管の向こうから航海長、山城春奈が復唱した。
ぐぅぅっ
我が艦の艦首が右を向き、僚艦たちもそれに追従する。
ザァァァァァ!
客船の方も変針し、第五駆逐隊とすれ違う。
「あれは・・・・・」
僕はタブレットに表示されている瀬戸内海の船舶航行状況を見た。
「・・・・・商船三井所属『さんふらわあ ごーるど』か」
タブレット画面に表示された光点。フネを表すものだ。英字で船名が記されている。
「戻せ!」
実の指示。
「戻せ~」
僕は伝声管に復唱すると、前方を見た。
「両舷第三戦速。取り舵三十度」
「両舷第三戦速~!」
チン!
わたし―初霜実が指示を出すと、機関長の沖田夏芽が復唱してエンジンテレグラフを回す。
「取り舵三十度」
副長の神崎永信も伝声管に復唱した。
ぐぅぅっ
艦体をわずかに傾け、我が「陽炎」は変針する。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
航続の「天津風」、「島風」、「白露」、「時雨」、「夕立」も続いて変針した。
「対水上警戒減となせ」
船舶航行量の多い大阪湾周辺に備え、対水上警戒をさらに強化するよう指示。
ピッ!
インカムを入れる。
「総員入港用意!」
「了解!」
乗員たちがそれぞれの持ち場についた。
わたしは艦橋前面のガラス窓を下ろすと、前方を見る。
「あれね・・・・・」
大阪港の特徴として教えられた観覧車が見えた。
「両舷前進微速」
「両舷前進微速~」
艦の速度を六ノットまで落とし、大阪港に入港する航路に入る。
わたしは無線機のマイクを手に取る。無線周波数を大阪港湾局に合わせると、側面のスイッチを押した。
「こちら呉開陽高等学校駆逐艦DD-KG1『陽炎』。現在およそ六ノットで大阪港。天保山岸壁に着岸予定です。後続の五隻も同様です」
ガーーーー
少しの雑音の後、クリアな音声がスピーカーから聞こえてくる。
《こちら大阪港湾局。駆逐艦「陽炎」。了解いたしました。航行速度六ノット以下で港湾内は航行し、他の船舶に注意してください》
「こちら『陽炎』。承知いたしました」
わたしはそう言うと、接舷準備に入った。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
六隻の駆逐艦からなる艦隊が主機をうならせて接舷に入る。
ガァァァァァァァ・・・・・・・・・・・
まずは先頭を征く艦体に「カゲロフ」と書かれた艦。
先頭の艦が着岸すると、岸と反対側に黒い円筒形の防舷材が下ろされ、さらに後続の艦たちが横付けしていく。
やがて、「陽炎」と「天津風」、「島風」と「白露」、「時雨」と「夕立」と言うふうに二列で着岸した。
「舷梯用意!」
ガタン!
横並びの艦同士に舷梯が渡され、乗艦者が他の艦に渡る用意が整う。
その様子を眺める来賓の中に、銀髪の女性と金髪の少女がいた。
銀髪の女性は年の頃二十五歳頃と見える。真っ白なブラウスと黒のタイトスカート、ベストを着用し、日本人とは思えぬ褐色の肌をしていた。
「セシャト~」
金髪の少女が銀髪の女性に話しかける。
「はい、何ですか?神様」
セシャトと呼ばれた女性は少女の方を向く。
「わしはてっきり『陸奥』や『長門』に乗れるものと思っていたのだぞ。それがこんな駆逐艦とは・・・・・・・・・」
神様と呼ばれた少年はセシャトに言う。
「艦の方々に怒られますよ」
セシャトはそう言うと、艦のほうを見た
「駆逐艦『天津風』、『白露』、『夕立』に乗艦のご来賓方。お集まりください。艦内にご案内いたします」
乗組員がメガホンを用いて乗艦者に呼び掛ける。全員が集まったことを確認すると、舷梯を通して岸壁側の艦内に導いた。
カン、カン、カン、カン・・・・・
乗艦者は一番主砲の前を通ると、さらに舷梯を伝って隣の艦に乗り移っていく。
「続きまして、『陽炎』、『島風』、『時雨』にご乗艦されるご来賓の皆様方。お集まりください」
乗員の声。セシャトは革製の旅行鞄を手に持つ。
「それでは、行きましょうか」
二人は『陽炎』舷梯に向かって歩き出した。
その呉市の一角、海に面した呉港に呉開陽高等学校はある。
「さーて、今日も頑張りますか」
僕―神崎永信はぐうっと伸びをすると、駆逐艦「陽炎」の最上甲板を駆けだす。
「永信~!内火艇の収容は終わったんでしょうね!」
艦橋の最上階、羅針艦橋の窓から艦長の初霜実が顔を出した。
「終わったよ!今行く!」
僕はそう言うと、艦橋内に入りラッタルを駆けあがる。
「遅いよ。ちょっと筋肉落ちたんじゃない?」
艦橋の扉を開けると、機関長の沖田夏芽がエンジンテレグラフをいじくりながら言った。
「そうかな?一応運動はしてるつもりなんだけど・・・・・」
「ちょっと!」
艦橋の一番前側に立っている実が声を上げる。
「そろそろ出港なんだから、準備しときなさいよ!」
「はいはい。わかってますよ」
僕はそう言うと、いつものように伝声管の前に立った。
「錨鎖詰め方!」
「錨鎖詰め方~!」
実の指示。僕はすかさず伝声管に向かって叫ぶ。
ガラガラガラガラ・・・・・
艦首の揚錨機が錨鎖を巻き上げ、その先の主錨が海中から引き上げられた。
「出港!」
パパパパー パパパパー パパパパーパパッパパー!
「出港―!」
艦内放送と喇叭が鳴り響く。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
うなる主機。
「両舷前進微速!」
「両舷前進微速―!」
チン!
夏芽がエンジンテレグラフを回す。
僕は後方のスイッチボックスに向かうと、無線機のマイクを手に取った。
「こちら呉開陽高等学校生徒艦隊駆逐艦DD-KG1『陽炎』。現在速度六ノットで呉港出港中です」
ガーーーー
《こちら呉港湾管理事務所。進路上の艦船に気を付け、港内は六ノット以下で航行してください。貴艦のご安航をお祈りします》
「こちら『陽炎』。承りました。ありがとうございます。通信は以上です」
僕はそう言うと、マイクを元に戻す。
「目的地は大阪港・・・・・・」
専用のホルダーに入れて携帯しているタブレット端末を取り出し、表示されている航路を確認した。
「まったく。体験航海に指名されなくてよかったと思ったら、さらに気を遣う賓客輸送なんて・・・・・・・・」
実はブツブツとつぶやきながら前方の海面を見つめる。
「両舷第一戦速」
「両舷第一戦速―」
チンチンチン!
夏芽がエンジンテレグラフを進め、小刻みなベルの音が鳴った。
「なんで賓客輸送が第五駆逐隊なのよ・・・・・・お召艦経験もあって艦内も広い『金剛』とか『比叡』に任せればいいじゃない」
「まあまあ、名誉なことだと思いなよ」
僕が言うと、実はぶすっとしながら言う。
「でも、だったらなおさら三年生の戦艦に任せないのよ。一年の操艦する駆逐艦なんて乗り心地も悪いでしょ」
「確かに。艦隊首脳部は何考えてるんだろうね・・・・・・・」
僕はそう言うとタブレットを見る。
「大阪港で関空からの賓客。神戸港で国内からの賓客を乗艦させ、そこでさらにアイドルグループの劇場船と合流。これを護衛しつつ呉に帰投・・・・・ね」
実はブツブツつぶやきながら航路を考えていた。
第五駆逐隊は艦隊旗艦旗である紫地に金の縁取り、真ん中に金の錨と菊花紋の旗を掲げた我が「陽炎」を先頭にし、「天津風」、「島風」、「白露」、「夕立」、「時雨」の順に単縦陣で航行している。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
各艦の煙突からはボイラーの排煙が立ち上り、天に昇っていく。
「右舷より客船!速度十六ノット!」
航海科見張り員の金愛蘭が右舷側見張り台で叫んだ。
「面舵三十度!」
「面舵三十度~!」
実が叫び、僕が伝声管に向かって復唱する。
「面舵三十度ヨーソロー」
伝声管の向こうから航海長、山城春奈が復唱した。
ぐぅぅっ
我が艦の艦首が右を向き、僚艦たちもそれに追従する。
ザァァァァァ!
客船の方も変針し、第五駆逐隊とすれ違う。
「あれは・・・・・」
僕はタブレットに表示されている瀬戸内海の船舶航行状況を見た。
「・・・・・商船三井所属『さんふらわあ ごーるど』か」
タブレット画面に表示された光点。フネを表すものだ。英字で船名が記されている。
「戻せ!」
実の指示。
「戻せ~」
僕は伝声管に復唱すると、前方を見た。
「両舷第三戦速。取り舵三十度」
「両舷第三戦速~!」
チン!
わたし―初霜実が指示を出すと、機関長の沖田夏芽が復唱してエンジンテレグラフを回す。
「取り舵三十度」
副長の神崎永信も伝声管に復唱した。
ぐぅぅっ
艦体をわずかに傾け、我が「陽炎」は変針する。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
航続の「天津風」、「島風」、「白露」、「時雨」、「夕立」も続いて変針した。
「対水上警戒減となせ」
船舶航行量の多い大阪湾周辺に備え、対水上警戒をさらに強化するよう指示。
ピッ!
インカムを入れる。
「総員入港用意!」
「了解!」
乗員たちがそれぞれの持ち場についた。
わたしは艦橋前面のガラス窓を下ろすと、前方を見る。
「あれね・・・・・」
大阪港の特徴として教えられた観覧車が見えた。
「両舷前進微速」
「両舷前進微速~」
艦の速度を六ノットまで落とし、大阪港に入港する航路に入る。
わたしは無線機のマイクを手に取る。無線周波数を大阪港湾局に合わせると、側面のスイッチを押した。
「こちら呉開陽高等学校駆逐艦DD-KG1『陽炎』。現在およそ六ノットで大阪港。天保山岸壁に着岸予定です。後続の五隻も同様です」
ガーーーー
少しの雑音の後、クリアな音声がスピーカーから聞こえてくる。
《こちら大阪港湾局。駆逐艦「陽炎」。了解いたしました。航行速度六ノット以下で港湾内は航行し、他の船舶に注意してください》
「こちら『陽炎』。承知いたしました」
わたしはそう言うと、接舷準備に入った。
グォォォォォォォォォォ・・・・・・・
六隻の駆逐艦からなる艦隊が主機をうならせて接舷に入る。
ガァァァァァァァ・・・・・・・・・・・
まずは先頭を征く艦体に「カゲロフ」と書かれた艦。
先頭の艦が着岸すると、岸と反対側に黒い円筒形の防舷材が下ろされ、さらに後続の艦たちが横付けしていく。
やがて、「陽炎」と「天津風」、「島風」と「白露」、「時雨」と「夕立」と言うふうに二列で着岸した。
「舷梯用意!」
ガタン!
横並びの艦同士に舷梯が渡され、乗艦者が他の艦に渡る用意が整う。
その様子を眺める来賓の中に、銀髪の女性と金髪の少女がいた。
銀髪の女性は年の頃二十五歳頃と見える。真っ白なブラウスと黒のタイトスカート、ベストを着用し、日本人とは思えぬ褐色の肌をしていた。
「セシャト~」
金髪の少女が銀髪の女性に話しかける。
「はい、何ですか?神様」
セシャトと呼ばれた女性は少女の方を向く。
「わしはてっきり『陸奥』や『長門』に乗れるものと思っていたのだぞ。それがこんな駆逐艦とは・・・・・・・・・」
神様と呼ばれた少年はセシャトに言う。
「艦の方々に怒られますよ」
セシャトはそう言うと、艦のほうを見た
「駆逐艦『天津風』、『白露』、『夕立』に乗艦のご来賓方。お集まりください。艦内にご案内いたします」
乗組員がメガホンを用いて乗艦者に呼び掛ける。全員が集まったことを確認すると、舷梯を通して岸壁側の艦内に導いた。
カン、カン、カン、カン・・・・・
乗艦者は一番主砲の前を通ると、さらに舷梯を伝って隣の艦に乗り移っていく。
「続きまして、『陽炎』、『島風』、『時雨』にご乗艦されるご来賓の皆様方。お集まりください」
乗員の声。セシャトは革製の旅行鞄を手に持つ。
「それでは、行きましょうか」
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