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本編
第二話 野馬追部
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「春峰あさひです。今日からお世話になります。何かとご迷惑をかけると思いますが、よろしくお願いします」
二学期の初め、転入した南相馬高校の教室。
わたしは、みんなの前で、自己紹介と簡単なあいさつをした。
「質問があるやつはどんどんきいていいぞー」
担任の柳井先生が言う。
「はい。趣味は何ですか?」
一人の男子が手を上げた。
「え~とね~。東京にいたころは、乗馬をやってました。もうできないけど」
男子陣がざわつく。そんなに意外か!!
「じゃあ、後ろ端、窓際の席な」
「はい」
指定された席につくと、前の席に座ってる女の子がクルッと振り返ってこっちを見た。少し明るい色の髪の毛を耳のちょっと下あたりで切りそろえている。大きくてクリクリっとした目と整った顔立ち、日に焼けたいかにも健康そうな肌が印象的だ。
「ねぇ、乗馬できるんでしょ?野馬追部に入らない?」
「え、わたしは、馬に乗れないんだけど」
「厩(務員でもいいんじゃない?そういえば、名前、言ってなかったね。わたしは、高澤結那と言います。ゆうなってよんでね。放課後ヒマだったら、厩舎に来ない?歓迎するよ」
「ごめん、放課後もいろいろあるから。」
結那には悪いけど、断らせてもらった。
「ちょっと待って、話だけでも~!」
結那が何か言うけど無視!
逃げるように家に帰った。
つぎの日、登校したら・・・・・・・・
昇降口で、結那が待っていた。しかも、男子一人もいる。
「・・・・・・」
靴のラインを見ると、二年生の先輩だった。髪の毛は、肩にかかるかかからないかくらいの長さ。アイドルでも通じそうなくらいの現代風イケメンだ。
「おはよー。あさひ、紹介するね、野馬追部部長の狼森優太郎先輩。部長直々にスカウトしたいらしいよ。今日の放課後、厩舎に来てね~」
結那が説明する。
「待ってるよ」
狼森先輩がほほ笑んだ。
放課後、帰ろうとしたわたしは結那に拉致され、厩舎に連行された。
厩舎は、学校のはしっこのほうにあって、馬場と放牧場が併設されている。
厩舎に入ったわたしは、思わず目を見開いた。
(のぼり旗・・・?)
厩舎自体の構造は、普通の乗馬クラブと変わらない。でも、その通路にはコンビニの前にあるようなキャンペーン告知ののぼり旗が立てられていた。
(で、鯉のぼり?)
外の馬場には、季節外れの鯉のぼりが泳いでいる。
「旗指物のバタバタ音に慣らすためだよ~」
結那はそう言うと、わたしの手をはなして七部屋ある馬房のうちの一つに向かった。そして、中にいる馬に声をかける。
「鬼鹿毛~。今日も来たよー」
中には、一頭のサラブレッドがいた。毛色は鹿毛で、青色の無口頭絡をつけていた。
「わたしの担当馬の鬼鹿毛。一応、わたしの家の馬で、部に預けてあるの。なかよくしてあげてね」
結那が紹介する。その時、飼料室から、狼森先輩が顔を出した。
「結那、来たか。早くジャージに着替えろ。鬼鹿毛を出してやれ」
結那の後ろにいるわたしに気づいて、笑顔になった。
「やっぱ来てくれたか。ありがとう。え~と、春峰さんだっけ?」
「あさひでいいです。」
「じゃあ、あさひ。とりあえずジャージに着替えて。部室はあっちだから、そこで」
「ありがとうございます」
厩舎の近くに、プレハブ小屋があった。「野馬追部、部室」と書かれたプレートが掲げてある。
中では、結那がジャージに着替えていた。着替え終わると、はいていたローファーを脱いで、ロッカーの中から出した乗馬用の長靴に履き替える。
わたしが着替え終わると、用具類の置き場所を説明してくれた。
「あさひはまだ、自分の用具持ってないから、壁際に置いてある長靴の中から、合うのを選んで履いて。履いたら、いっしょに厩舎に行こ」
着替え終わって、自分のサイズに合った長靴をはいて、外に出た。
厩舎に入ると、結那は、壁に掛けてあった引き綱をとって、鬼鹿毛の馬房にむかった。
柵を開けて、馬房に入る。
「よしよし、ドウドウドウドウ・・・・」
やさしく声をかけながら、鬼鹿毛の無口頭絡に引き綱をかけた。
洗い場に引き出して、体を丁寧にブラッシングする。
「・・・・・」
わたしは、手持ちぶたさで周りを見回した。
となりの馬房には、きれいな青毛の馬が入ってる。壁に掛けられてるプレートには「摺墨、所有者:南相馬高校野馬追部、性別:メス、担当者:源光太」と書かれている。
厩舎に併設されてる馬場では、狼森先輩が連銭葦毛の馬に乗って、軽速歩で走っている。足の扶助、手綱の持ち方、反動抜きの動作、どれを見ても完璧だ。
「すごいでしょ。ああ見えて、狼森先輩は、乗馬の達人なの。ここの馬たちを和式馬術に再調教したのも、先輩なんだ」
鬼鹿毛の馬装が終わった結那が近づいてくる。
「今、狼森先輩が乗ってるのが、野馬追部所有のサラブレッドの池月。このコンビでね、狼森先輩は、今年の野馬追で、御神旗をとったの」
「御神旗?」
なんのことだか、さっぱりわからない。
結那が部室に入った。しばらくして、分厚いアルバムを持って出てくる。
アルバムをめくると、広い野原で、騎馬武者たちがぶつかり合ってる写真が、目に入った。
「野馬追はね、三日間にわたって行うお祭りなの。一日目のおくり出し、宵乗り競馬。二日目のお行列、甲冑競馬、神旗争奪戦(そうだつせん)。三日目の野馬懸っていうふうに続くんだ。その中で一番のハイライトが花火といっしょに打ち上げられた御神旗を奪い合う『神旗争奪戦』なの。狼森先輩は、そのご神旗をとったの。これはとても名誉なことなんだ。ほら、その時の写真」
結那がアルバムをめくった。
和式馬具をまとった池月に、甲冑姿の狼森先輩がまたがっている。
その手には手綱といっしょに黄色の布が握られている。きっとこれが「御神旗」なんだろう。誇らしげな笑みを浮かべながら池月を駆って、坂を上っている。
(いいな。これ)
ふしぎと、こんな気持ちがわき上がってきた。もう馬には乗れないのに。
(やっぱり、やりたい)
気持ちはどんどん大きくなっていく。
「結那、馬場あいたぞ」
池月を牽いて狼森先輩が入ってきた。
「先輩!!わたし、野馬追部に入ります!!やらせてください!!」
その先輩にかけよって、頭を下げる。
「よっしゃ。」
先輩が小さくつぶやいた。
「部員確保。廃部の危機を脱した。これで大丈夫」
「へ?」
顔を上げると、狼森先輩は、池月を洗い場につないでいた。
結那が説明してくれる。
「うちはね、この通りの弱小でしょ。だから、今年部員が三人以上入らなければ廃部になる予定だったの。でも、入ってきたのはわたしともう一人だけ。『もう廃部か』って思ってたから、ほんとうに助かったよ」
でもね、わたしには一つ、欠点がある。
「あの~わたし、馬に乗れないんですけど」
「え?乗れるんじゃないの?」
結那がおどろいてる。
「東京でやってたころに落馬して、ちょっと踏まれて・・・傷はすぐに治ったんですけど、その時のトラウマが消えなくて、お医者さんは心の問題だっていうんですけど・・・・」
「だいじょうぶだよ。ちゃんと、いい馬を用意してるから。最初は厩務員でやってみな」
狼森先輩が馬房の一つを示す。
「ヒヒヒヒーン!」
中の馬がわたしを見ていなないた。
鹿毛の体、額の星、赤い無口頭絡、あの姿には見覚えがある。
「天照?」
「ヒヒヒーン」
わたしがつぶやくと、天照はうなずくように首を振りながらいなないた。
馬房に近づくと、わたしの胸に顔をすりよせてくる。
狼森先輩が近づいてきた。
「天照を知ってるのか?あさひ。ん?待てよ。あさひの苗字は春峰。もしかして、あさひは天照の馬主さんと関係あるのか?」
「はい、天照の馬主は、わたしの祖父です」
狼森先輩がニコッと笑ったような気がした。
「じゃあ、あさひの担当馬は、天照で決まりだな。来週からは午前5時までに学校に来てね。馬の世話があるから」
来週から、四時起きか。
二学期の初め、転入した南相馬高校の教室。
わたしは、みんなの前で、自己紹介と簡単なあいさつをした。
「質問があるやつはどんどんきいていいぞー」
担任の柳井先生が言う。
「はい。趣味は何ですか?」
一人の男子が手を上げた。
「え~とね~。東京にいたころは、乗馬をやってました。もうできないけど」
男子陣がざわつく。そんなに意外か!!
「じゃあ、後ろ端、窓際の席な」
「はい」
指定された席につくと、前の席に座ってる女の子がクルッと振り返ってこっちを見た。少し明るい色の髪の毛を耳のちょっと下あたりで切りそろえている。大きくてクリクリっとした目と整った顔立ち、日に焼けたいかにも健康そうな肌が印象的だ。
「ねぇ、乗馬できるんでしょ?野馬追部に入らない?」
「え、わたしは、馬に乗れないんだけど」
「厩(務員でもいいんじゃない?そういえば、名前、言ってなかったね。わたしは、高澤結那と言います。ゆうなってよんでね。放課後ヒマだったら、厩舎に来ない?歓迎するよ」
「ごめん、放課後もいろいろあるから。」
結那には悪いけど、断らせてもらった。
「ちょっと待って、話だけでも~!」
結那が何か言うけど無視!
逃げるように家に帰った。
つぎの日、登校したら・・・・・・・・
昇降口で、結那が待っていた。しかも、男子一人もいる。
「・・・・・・」
靴のラインを見ると、二年生の先輩だった。髪の毛は、肩にかかるかかからないかくらいの長さ。アイドルでも通じそうなくらいの現代風イケメンだ。
「おはよー。あさひ、紹介するね、野馬追部部長の狼森優太郎先輩。部長直々にスカウトしたいらしいよ。今日の放課後、厩舎に来てね~」
結那が説明する。
「待ってるよ」
狼森先輩がほほ笑んだ。
放課後、帰ろうとしたわたしは結那に拉致され、厩舎に連行された。
厩舎は、学校のはしっこのほうにあって、馬場と放牧場が併設されている。
厩舎に入ったわたしは、思わず目を見開いた。
(のぼり旗・・・?)
厩舎自体の構造は、普通の乗馬クラブと変わらない。でも、その通路にはコンビニの前にあるようなキャンペーン告知ののぼり旗が立てられていた。
(で、鯉のぼり?)
外の馬場には、季節外れの鯉のぼりが泳いでいる。
「旗指物のバタバタ音に慣らすためだよ~」
結那はそう言うと、わたしの手をはなして七部屋ある馬房のうちの一つに向かった。そして、中にいる馬に声をかける。
「鬼鹿毛~。今日も来たよー」
中には、一頭のサラブレッドがいた。毛色は鹿毛で、青色の無口頭絡をつけていた。
「わたしの担当馬の鬼鹿毛。一応、わたしの家の馬で、部に預けてあるの。なかよくしてあげてね」
結那が紹介する。その時、飼料室から、狼森先輩が顔を出した。
「結那、来たか。早くジャージに着替えろ。鬼鹿毛を出してやれ」
結那の後ろにいるわたしに気づいて、笑顔になった。
「やっぱ来てくれたか。ありがとう。え~と、春峰さんだっけ?」
「あさひでいいです。」
「じゃあ、あさひ。とりあえずジャージに着替えて。部室はあっちだから、そこで」
「ありがとうございます」
厩舎の近くに、プレハブ小屋があった。「野馬追部、部室」と書かれたプレートが掲げてある。
中では、結那がジャージに着替えていた。着替え終わると、はいていたローファーを脱いで、ロッカーの中から出した乗馬用の長靴に履き替える。
わたしが着替え終わると、用具類の置き場所を説明してくれた。
「あさひはまだ、自分の用具持ってないから、壁際に置いてある長靴の中から、合うのを選んで履いて。履いたら、いっしょに厩舎に行こ」
着替え終わって、自分のサイズに合った長靴をはいて、外に出た。
厩舎に入ると、結那は、壁に掛けてあった引き綱をとって、鬼鹿毛の馬房にむかった。
柵を開けて、馬房に入る。
「よしよし、ドウドウドウドウ・・・・」
やさしく声をかけながら、鬼鹿毛の無口頭絡に引き綱をかけた。
洗い場に引き出して、体を丁寧にブラッシングする。
「・・・・・」
わたしは、手持ちぶたさで周りを見回した。
となりの馬房には、きれいな青毛の馬が入ってる。壁に掛けられてるプレートには「摺墨、所有者:南相馬高校野馬追部、性別:メス、担当者:源光太」と書かれている。
厩舎に併設されてる馬場では、狼森先輩が連銭葦毛の馬に乗って、軽速歩で走っている。足の扶助、手綱の持ち方、反動抜きの動作、どれを見ても完璧だ。
「すごいでしょ。ああ見えて、狼森先輩は、乗馬の達人なの。ここの馬たちを和式馬術に再調教したのも、先輩なんだ」
鬼鹿毛の馬装が終わった結那が近づいてくる。
「今、狼森先輩が乗ってるのが、野馬追部所有のサラブレッドの池月。このコンビでね、狼森先輩は、今年の野馬追で、御神旗をとったの」
「御神旗?」
なんのことだか、さっぱりわからない。
結那が部室に入った。しばらくして、分厚いアルバムを持って出てくる。
アルバムをめくると、広い野原で、騎馬武者たちがぶつかり合ってる写真が、目に入った。
「野馬追はね、三日間にわたって行うお祭りなの。一日目のおくり出し、宵乗り競馬。二日目のお行列、甲冑競馬、神旗争奪戦(そうだつせん)。三日目の野馬懸っていうふうに続くんだ。その中で一番のハイライトが花火といっしょに打ち上げられた御神旗を奪い合う『神旗争奪戦』なの。狼森先輩は、そのご神旗をとったの。これはとても名誉なことなんだ。ほら、その時の写真」
結那がアルバムをめくった。
和式馬具をまとった池月に、甲冑姿の狼森先輩がまたがっている。
その手には手綱といっしょに黄色の布が握られている。きっとこれが「御神旗」なんだろう。誇らしげな笑みを浮かべながら池月を駆って、坂を上っている。
(いいな。これ)
ふしぎと、こんな気持ちがわき上がってきた。もう馬には乗れないのに。
(やっぱり、やりたい)
気持ちはどんどん大きくなっていく。
「結那、馬場あいたぞ」
池月を牽いて狼森先輩が入ってきた。
「先輩!!わたし、野馬追部に入ります!!やらせてください!!」
その先輩にかけよって、頭を下げる。
「よっしゃ。」
先輩が小さくつぶやいた。
「部員確保。廃部の危機を脱した。これで大丈夫」
「へ?」
顔を上げると、狼森先輩は、池月を洗い場につないでいた。
結那が説明してくれる。
「うちはね、この通りの弱小でしょ。だから、今年部員が三人以上入らなければ廃部になる予定だったの。でも、入ってきたのはわたしともう一人だけ。『もう廃部か』って思ってたから、ほんとうに助かったよ」
でもね、わたしには一つ、欠点がある。
「あの~わたし、馬に乗れないんですけど」
「え?乗れるんじゃないの?」
結那がおどろいてる。
「東京でやってたころに落馬して、ちょっと踏まれて・・・傷はすぐに治ったんですけど、その時のトラウマが消えなくて、お医者さんは心の問題だっていうんですけど・・・・」
「だいじょうぶだよ。ちゃんと、いい馬を用意してるから。最初は厩務員でやってみな」
狼森先輩が馬房の一つを示す。
「ヒヒヒヒーン!」
中の馬がわたしを見ていなないた。
鹿毛の体、額の星、赤い無口頭絡、あの姿には見覚えがある。
「天照?」
「ヒヒヒーン」
わたしがつぶやくと、天照はうなずくように首を振りながらいなないた。
馬房に近づくと、わたしの胸に顔をすりよせてくる。
狼森先輩が近づいてきた。
「天照を知ってるのか?あさひ。ん?待てよ。あさひの苗字は春峰。もしかして、あさひは天照の馬主さんと関係あるのか?」
「はい、天照の馬主は、わたしの祖父です」
狼森先輩がニコッと笑ったような気がした。
「じゃあ、あさひの担当馬は、天照で決まりだな。来週からは午前5時までに学校に来てね。馬の世話があるから」
来週から、四時起きか。
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