prayer
十七歳。セブンティーン。そんな私の現在地。友達がいて、ちょっと勉強したりして。レンタルビデオを観たりして。そして彼氏が、サリが好き。そんな高校生の春の話。
目次
感想
あなたにおすすめの小説
わたしは花瓶。呪文のように言い聞かせる。
からした火南
現代文学
◇主体性の剥奪への渇望こそがマゾヒストの本質だとかね……そういう話だよ。
「サキのタトゥー、好き……」
「可愛いでしょ。お気に入りなんだ」
たわれるように舞う二匹のジャコウアゲハ。一目で魅了されてしまった。蝶の羽を描いている繊細なグラデーションに、いつも目を奪われる。
「ワタシもタトゥー入れたいな。サキと同じヤツ」
「やめときな。痛いよ」
そう言った後で、サキは何かに思い至って吹き出した。
「あんた、タトゥーより痛そうなの、いっぱい入れてんじゃん」
この気づかいのなさが好きだ。思わずつられて笑ってしまう。
チェリーとバイオレット
月琴そう🌱*
BL
つかみ所のない性格の彼に掴まってしまったのはスミレくんの方。
でも彼もスミレくんの事が大好き。
本当はもっと晴れ晴れとした気持ちで迎えたかった、中学生最後の春。
それまでの友だちとはすっかり離れてしまった新しいクラスに、不安と心細さしか感じなかった。
最初に声を掛けてくれた彼は、今まで出会った事のないタイプ。
自分に新しい愛称まで付けてくれた。
そんな彼と一緒にいると、毎日楽しくて退屈しない。
彼もひとりより自分と一緒の方が、楽しいし心強いと言ってくれる。
最初に感じた不安から、思いもしなかった楽しい毎日。
楽しいばかりじゃない、彼と一緒にいると新しい発見もある。
「違うよ”俺だから”じゃなくて、スミレくんと一緒だからだよ」
”好き”と”大事”は特別扱い。粗末にしてはいけない。
彼と一緒にいると、これまで気にもとめなかったそんな事に、たくさん気付く事が出来る。
”俺たちは生きてるってのも忘れるくらい、一生懸命生きてる”
そして”あの好き”と”この好き”の違いはなんだろうって、考える。
考えながら、でも考え過ぎてはいけない。
彼の事が好きと感じるのは、自然と同じ事だから。
欲望
♚ゆめのん♚
現代文学
主人公、橘 凛(たちばな りん)【21歳】は祖父母が営んでいる新宿・歌舞伎町の喫茶店勤務。
両親を大学受験の合否発表の日に何者かに殺されて以来、犯人を、探し続けている。
そこに常連イケおじホストの大我が刺されたという話が舞い込んでくる。
両親の事件と似た状況だった。
新宿を舞台にした欲望にまみれた愛とサスペンス物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる