22 / 62
スピーチ
しおりを挟む
全員が集合した広場もとい体育館の中。魔術学校における新入生全員を一気に収めることができる場所が体育館しかなく、新入生たちはその中に押し込められた。無論レインたちも体育館に着いた時点で自身の受験番号通りの順番で用意されていた椅子に腰を下ろすよう指示をされた。
隣にはリシルがいた。
「あ、リシル」
「こんにちはレイン君。私と会えなくて寂しかった?」
「うーん、ちょっとだけ?」
「……くぅ」
「?」
同室のギルはどこか違う席へと向かっていった。どこの席かまでは見ていなかったものの、目に見える範囲には見つからなかった。
「そういえば、リシルの同室の子はどんな人だった?」
「ん?大変に興味深い人だったわ」
「興味深い?」
魔術師としてそれなりに優秀だとレインが判断したリシルガそういうのなら、きっと本当に興味深いのだろう。
「一体どんな人だったの?」
「なんというか、その……自分の中に自分自身の世界を持っている感じの子だったわ」
よくわからなかったが、会ってみればわかることだろう。どうせ新入生が取るであろう必修の授業には出席するだろうから。レインはどんな授業を選択するべきか今から悩み始めていた。
他の生徒たちが入学式というものに浮かれているのに対し、レインはこれからの生活をどう学びに活かせるか考えていた。レインのレベルを一言で表せと言われれば周囲はきっと「道理を超えた者」というだろう。
人間が到達しうる限界点に並んだ存在、魔術界における知識の最前線だ。
だがしかし、レインはそれにはまだ並んでいなかった。一部の突出した才能がレインを特級魔術師という位にまで持ち上げているからだ。レインはまだ学びが足りない、しかし基礎含め、魔術師が十年以上をかけて学ぶべき内容をレインは一年以内に学び終えていたのだ。
このままの速度で知識を吸収し続ければレインはいずれ最前線に並ぶことができる。そうすれば、今なお進歩し続けているであろう『師匠』の傍らに立つことが許されるのだ。グレンはここで学べというが、ここでの選択肢でレインの進行速度は大きく左右されるだろう。
「……君、レイン君!」
「わっ!?」
周りの生徒が驚きに声を上げたレインの声に反応して迷惑そうに一瞥する。小声でレインに声をかけていたリシルは少し慌てた様子を見せた。
「ちょっと!入学式始まっちゃってるよ!」
「あ、え?もう?」
レインが熟考している間に入学式はとうにスタートしており、現在は学校長による歓迎の言葉がなされていた。
「学校長……元特級魔術師のロゼルさんか」
〈光芒の魔女〉ロゼル。光属性の使い手であり、元特級魔術師。高齢ということもあり魔術界の戦線を退いてから久しい魔術師である。髪はもともと違う色であったのだろうが、高齢のせいで白髪に変わっており、ボサボサとしてはいたものの、清潔感の無さは感じさせず厳格に溢れていた。
とはいえ、魔術に関してのありがたい話なんかをしているわけではなく、ただの入学祝いの言葉を生徒たちに投げかけているだけであった。残念だ。
「えーそれで、次。主席合格者による言葉」
視界と思われる教師がそういうと、主席合格者の名前をあげた。
「今年度主席合格者、レイン。壇上へ上がりなさい」
「へ?」
その時、レインは素っ頓狂な声を上げていた。それと同時に隣に座るリシルから……そして、別のどこかからかギルの声が聞こえた気がする。驚く声だ。
「何をしているのです、レイン。すぐに壇上へ上がりなさい」
「あ、わ、はい!」
レインが徐に立ち上がると、列から抜け出して壇上へ上がっていく。用意された場所には魔術で拡声機能がついたマイクが置かれていた。
「では、新入生へ向けてどうぞ」
「は、え……」
この時、レインは後悔していた。主席としてのスピーチを一切考えていなかったことを……スピーチの仕方すらも誰にも聞かなかったことを。
「えっと……」
レイン的にスピーチなどさほど重要なことでもない。だが、こんなに大勢の前で言葉を発するのには経験が足りなすぎていた。
ええい、やけくそだ。
「えー、みなさんと同じ学年として入学できたこと、誠に嬉しく思います」
声は体育館全体によく響く。あーくそ、最悪だ。なんでこんなことをしなくちゃいけないんだ……。
「みなさんとは是非とも魔術の進歩について語り合いたいと思っています。僕は平民の出ですが、どうかみなさん仲良くしていただけたら大変嬉しく思います」
その言葉で新入生の全員が動揺した。
帝都魔術学校は貴族のためのとも言える学校だ。通う生徒の九割以上が貴族であり、貴族至上主義な面がある。十分な学習環境を与えられて育てられた貴族の生徒たちを差し置いて庶民が主席の座を掻っ攫っていたことは、貴族の生徒たち全員へに向けた挑発行為ととっても等しいものだ。
「なんで、あんな奴が……」
そんな誰かの声を皮切りに色々な方面から野次が飛び出した。
「庶民が主席なんて、烏滸がましい」
「あんな奴より、第三王子殿下の方が相応しいわ」
そんな声が飛び交う。
あー、やってしまったのかこれは?レインは良くもわからずその言葉を口にしたため、大変に困惑していた。そんな中、壇上横から一人の教師が上がってきた。
学校長である。
「静まりなさい」
拡声器なしでも体育館中に響き渡る声。全員がその一声で野次を飛ばすことを辞めた。
「この中の一人でも、この少年が今もなお展開している魔術に気がついた者はいるの?」
体育館中に疑問の嵐が流れた。学校長は今何のことを言っているのだろうかと……。
一瞬、学校長がポカンとしているレインの方へと目を向けるとニヤリと笑って見せた。厳かな雰囲気のある学校長のクール然とした笑みにレインは顔を引きつらせた。
レインは、展開している魔術という部分に冷や汗が流れた。展開している魔術はたったひとつ、水の魔術で人間の肉体を形作る魔術のみであった。
元とはいえ特級魔術師だ。一目で特級魔術師のグレンにバレたのに、学校長にバレない道理はなかったのだ。
「学校長が認めます。この子は近年稀に見る天才ですよ。あなたたちが彼を認めるかじゃない、彼があなたたちを認めるかなのです、私が言いたかったのは以上」
それだけいって、学校長は壇上から降りた。
……………いや、なんてことを宣言してくれたんですか学校長!?
隣にはリシルがいた。
「あ、リシル」
「こんにちはレイン君。私と会えなくて寂しかった?」
「うーん、ちょっとだけ?」
「……くぅ」
「?」
同室のギルはどこか違う席へと向かっていった。どこの席かまでは見ていなかったものの、目に見える範囲には見つからなかった。
「そういえば、リシルの同室の子はどんな人だった?」
「ん?大変に興味深い人だったわ」
「興味深い?」
魔術師としてそれなりに優秀だとレインが判断したリシルガそういうのなら、きっと本当に興味深いのだろう。
「一体どんな人だったの?」
「なんというか、その……自分の中に自分自身の世界を持っている感じの子だったわ」
よくわからなかったが、会ってみればわかることだろう。どうせ新入生が取るであろう必修の授業には出席するだろうから。レインはどんな授業を選択するべきか今から悩み始めていた。
他の生徒たちが入学式というものに浮かれているのに対し、レインはこれからの生活をどう学びに活かせるか考えていた。レインのレベルを一言で表せと言われれば周囲はきっと「道理を超えた者」というだろう。
人間が到達しうる限界点に並んだ存在、魔術界における知識の最前線だ。
だがしかし、レインはそれにはまだ並んでいなかった。一部の突出した才能がレインを特級魔術師という位にまで持ち上げているからだ。レインはまだ学びが足りない、しかし基礎含め、魔術師が十年以上をかけて学ぶべき内容をレインは一年以内に学び終えていたのだ。
このままの速度で知識を吸収し続ければレインはいずれ最前線に並ぶことができる。そうすれば、今なお進歩し続けているであろう『師匠』の傍らに立つことが許されるのだ。グレンはここで学べというが、ここでの選択肢でレインの進行速度は大きく左右されるだろう。
「……君、レイン君!」
「わっ!?」
周りの生徒が驚きに声を上げたレインの声に反応して迷惑そうに一瞥する。小声でレインに声をかけていたリシルは少し慌てた様子を見せた。
「ちょっと!入学式始まっちゃってるよ!」
「あ、え?もう?」
レインが熟考している間に入学式はとうにスタートしており、現在は学校長による歓迎の言葉がなされていた。
「学校長……元特級魔術師のロゼルさんか」
〈光芒の魔女〉ロゼル。光属性の使い手であり、元特級魔術師。高齢ということもあり魔術界の戦線を退いてから久しい魔術師である。髪はもともと違う色であったのだろうが、高齢のせいで白髪に変わっており、ボサボサとしてはいたものの、清潔感の無さは感じさせず厳格に溢れていた。
とはいえ、魔術に関してのありがたい話なんかをしているわけではなく、ただの入学祝いの言葉を生徒たちに投げかけているだけであった。残念だ。
「えーそれで、次。主席合格者による言葉」
視界と思われる教師がそういうと、主席合格者の名前をあげた。
「今年度主席合格者、レイン。壇上へ上がりなさい」
「へ?」
その時、レインは素っ頓狂な声を上げていた。それと同時に隣に座るリシルから……そして、別のどこかからかギルの声が聞こえた気がする。驚く声だ。
「何をしているのです、レイン。すぐに壇上へ上がりなさい」
「あ、わ、はい!」
レインが徐に立ち上がると、列から抜け出して壇上へ上がっていく。用意された場所には魔術で拡声機能がついたマイクが置かれていた。
「では、新入生へ向けてどうぞ」
「は、え……」
この時、レインは後悔していた。主席としてのスピーチを一切考えていなかったことを……スピーチの仕方すらも誰にも聞かなかったことを。
「えっと……」
レイン的にスピーチなどさほど重要なことでもない。だが、こんなに大勢の前で言葉を発するのには経験が足りなすぎていた。
ええい、やけくそだ。
「えー、みなさんと同じ学年として入学できたこと、誠に嬉しく思います」
声は体育館全体によく響く。あーくそ、最悪だ。なんでこんなことをしなくちゃいけないんだ……。
「みなさんとは是非とも魔術の進歩について語り合いたいと思っています。僕は平民の出ですが、どうかみなさん仲良くしていただけたら大変嬉しく思います」
その言葉で新入生の全員が動揺した。
帝都魔術学校は貴族のためのとも言える学校だ。通う生徒の九割以上が貴族であり、貴族至上主義な面がある。十分な学習環境を与えられて育てられた貴族の生徒たちを差し置いて庶民が主席の座を掻っ攫っていたことは、貴族の生徒たち全員へに向けた挑発行為ととっても等しいものだ。
「なんで、あんな奴が……」
そんな誰かの声を皮切りに色々な方面から野次が飛び出した。
「庶民が主席なんて、烏滸がましい」
「あんな奴より、第三王子殿下の方が相応しいわ」
そんな声が飛び交う。
あー、やってしまったのかこれは?レインは良くもわからずその言葉を口にしたため、大変に困惑していた。そんな中、壇上横から一人の教師が上がってきた。
学校長である。
「静まりなさい」
拡声器なしでも体育館中に響き渡る声。全員がその一声で野次を飛ばすことを辞めた。
「この中の一人でも、この少年が今もなお展開している魔術に気がついた者はいるの?」
体育館中に疑問の嵐が流れた。学校長は今何のことを言っているのだろうかと……。
一瞬、学校長がポカンとしているレインの方へと目を向けるとニヤリと笑って見せた。厳かな雰囲気のある学校長のクール然とした笑みにレインは顔を引きつらせた。
レインは、展開している魔術という部分に冷や汗が流れた。展開している魔術はたったひとつ、水の魔術で人間の肉体を形作る魔術のみであった。
元とはいえ特級魔術師だ。一目で特級魔術師のグレンにバレたのに、学校長にバレない道理はなかったのだ。
「学校長が認めます。この子は近年稀に見る天才ですよ。あなたたちが彼を認めるかじゃない、彼があなたたちを認めるかなのです、私が言いたかったのは以上」
それだけいって、学校長は壇上から降りた。
……………いや、なんてことを宣言してくれたんですか学校長!?
10
お気に入りに追加
457
あなたにおすすめの小説
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する
雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。
その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。
代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。
それを見た柊茜は
「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」
【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。
追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん…....
主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します
悠々自適な転生冒険者ライフ ~実力がバレると面倒だから周りのみんなにはナイショです~
こばやん2号
ファンタジー
とある大学に通う22歳の大学生である日比野秋雨は、通学途中にある工事現場の事故に巻き込まれてあっけなく死んでしまう。
それを不憫に思った女神が、異世界で生き返る権利と異世界転生定番のチート能力を与えてくれた。
かつて生きていた世界で趣味で読んでいた小説の知識から、自分の実力がバレてしまうと面倒事に巻き込まれると思った彼は、自身の実力を隠したまま自由気ままな冒険者をすることにした。
果たして彼の二度目の人生はうまくいくのか? そして彼は自分の実力を隠したまま平和な異世界生活をおくれるのか!?
※この作品はアルファポリス、小説家になろうの両サイトで同時配信しております。
旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉
Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」
華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。
彼女の名はサブリーナ。
エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。
そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。
然もである。
公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。
一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。
趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。
そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。
「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。
ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。
拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。
辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
Lunaire
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】
捨てられ従魔とゆる暮らし
KUZUME
ファンタジー
旧題:捨てられ従魔の保護施設!
冒険者として、運送業者として、日々の生活に職業として溶け込む従魔術師。
けれど、世間では様々な理由で飼育しきれなくなった従魔を身勝手に放置していく問題に悩まされていた。
そんな時、従魔術師達の間である噂が流れる。
クリノリン王国、南の田舎地方──の、ルルビ村の東の外れ。
一風変わった造りの家には、とある変わった従魔術師が酔狂にも捨てられた従魔を引き取って暮らしているという。
─魔物を飼うなら最後まで責任持て!
─正しい知識と計画性!
─うちは、便利屋じゃなぁぁぁい!
今日もルルビ村の東の外れの家では、とある従魔術師の叫びと多種多様な魔物達の鳴き声がぎゃあぎゃあと元気良く響き渡る。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる