111 / 504
森での探索
しおりを挟む
「みんなー!ご飯は食べ終えたかなー?」
「「「はーい」」」
という、なんとも言えない会話がトーヤと冒険者たちの間で行われた。
なんていうか……子供っぽい。
どことなく、お昼ご飯を食べ終えたお子様たちが大人一人についていく様が想像できる。
「幼稚園っぽいな……」
と、トーヤも漏らしていた。
意味はわからないが、私の感じている想いと酷似しているのは伝わった。
ひとまずは私もりんごを食べ、少しながら空腹も満たせたため、なんとか午後の調査もやっていけるだろうとは思う。
ただし、それがいつまで続くかによるが……。
私たちは冒険者とともに、森の奥に入っていく。
だんだんと、明かりが消えていく。
だが、それは夜になりつつあるという意味ではなく、森が太陽の光を遮っているのだ。
奥に進むにつれてそうなっていくが、依然としてユーリは余裕そうである。
可愛げを求めるのであれば、ビビってくっついてくれたら飼い主として最高なんだがなあ……。
これがユーリである。
私や、家族(+フォーマ)のこと以外では大して関心を示さないというか、どうでもいいかのように気にしないのである。
おもちゃとかそういうのをあげてもあんま気にしないみたい。
だけど、私もあまり見たことないようなほど、珍しいものには興味津々な様子だった。
帝都で借りた私の部屋にあった珍しい形の箱だったり、椅子だったり……そういうのをぶっ壊しまくっていたのが記憶に出てくる。
(大丈夫……壊れてても、きっと許してくれるさ!)
お部屋を返上したのちのことを考えると胃が重たくなるが、それまでの間に修復魔法を完成させようかな……。
密談していたあの二人の男みたいに。
片方の老けている魔術師はどうやら物を直せるみたい。
あんな感じにね!
話が若干それたが、他にもシャワーだったりと珍しいアイテムには興味を持つユーリ。
今は手をペロペロとなめ、毛繕いをしている。
猫かよ!って思わなくもない。
サイズ感を考えれば猫よりひと回り小さいけどね。
そんなこんなで私はユーリの様子を気にしながら、走る。
うん。
トーヤこと勇者は爆速でかけていくため、私の小さな足では小走りしないと追いつけない。
さすがは大人といったところか……。
冒険者一同はギリギリ走らなくても追いつくようで。
私の歩幅なんて成人男性の三分の一くらいじゃね?
その分走らなくちゃいけないので、一番大変なのは私だろう。
現在は、勇者と並走していて、横を見ればトーヤがいるという状況。
改めて見ると、ちゃんと勇者っぽいなーと思う。
豪勢な装備に、キリッとして力のある目。
歩く姿も様になっていて、人間として完璧に近い。
逆に言えば生き物じゃないみたい。
誰かに操られるようなほど歩幅とか一切ブレないし。
そんなどうでもいいことを考えながら、歩いていたら、
「ん?どうした?」
トーヤが足を止める。
いきなりだったので、ちょっと私は転びそうになってしまった。
が、そこは誰も気にしてないようで何より……。
「ここからはまだ探索してなくてさ」
「どういうこと?」
「昨日は主に、ここまでの森をくまなく探したんだよね。ここまでなら魔物もほとんどいないし、安全だからさ」
「じゃあ、ここは未開の地って感じ?」
「完全にそうというわけじゃないけど、そういう認識でお願い」
今日の調査はここからが本番らしい。
もうすぐ終わるかなーとか、甘いことを考えていた自分は、軽く絶望している。
「よし!みんな気張っていこう!」
「「「おう!」」」
気合を入れ直し、さらに暗い森の奥へと足を運んでいくのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎↓『傀儡』視点↓
曲がりくねった路地の中。
「肉体ゲット!」
魂だけとなった俺は新たな肉体の元へと辿り着いた。
とあるキツネによって肉体が滅ぼされてしまったのでね……。
ちょうど用意してあった人の死体。
それをちょっと操作すればこの通り。
「新たな肉体の出来上がり!」
どうやら貧相な生活をしていた男みたい。
死体からイメージできたのはそれだけだ。
「特徴ないなー。だったら!俺色にペイントしちゃおっと」
魔力とは便利なものだ。
魔法以外にも性質によって個々の使える能力が異なるのだから。
イメージとしては、
魔法が共通の……。
スキルが職業の……。
性質は個人専用の……。
誰でも使える魔法。
適性のある職業であれば誰でも使えるスキル。
その人個人にしか扱えない“性質“。
俺の性質は便利で、いろんなものを操れる。
肉体の見た目もこの通り……
「こんな感じでいっかな」
前の肉体とは少し違う。
白い髪と黒い目にして、身長を伸ばしてみた。
伸ばしたといっても、一般的に見れば低いが……。
「これでいっかな」
これに加え、
「おいしょっと」
組織の服を着用する。
現在きている服の構造を変化させただけのお手軽な品であるがな!
「そんでもってほいっと!」
自らの陰に潜っていく。
そして、
「森、到着!」
俺には転移なんてめんどくさいことしなくても、陰に潜れば行きたいところへすぐ行ける。
計算がめんどくさい時は陰潜り。
時間がない時は転移って感じに使い分けている。
「とりあえず、ベアトリスがいるっぽいから注意しないとな……」
危険度で言ったら間違いなく災害認定級。
災害だよ?
この意味みんなわかるよね?
たった一人の実力が、災害と言われてるんだよ?
そりゃ化け物だわな。
狂信嬢、あいつも一応災害の一人なわけだけどね。
負けちゃったが……。
あいつは実力としてはSから脱せていないが、全ての警戒網をくぐり抜けて情報を手に入れられる力は、一国を滅ぼす……下手したら、あいつ一人で戦争を引き起こすこともできるのだ。
裏方の役割ではトップだろうなあ。
実力を言えば、あの少女、もといクソババア。
協力者とか頭おかしい。
あの戦い大好き、いたぶるの大好き、いじめるの大好きとかいう、やばいやつが、なんでうちの組織に協力をかって出たのか。
今思えば不思議である。
あの少女、メアリに一度負けてるんよ。
でも、それは死んでない方が不思議っていう状況だった。
俺は直接はみてないけど、狂信嬢の一つ前の情報部門の幹部だったやつは見たらしい。
先代勇者パーティと、追加でメアリにボコされてたらしいよ?
笑っちゃうよね!
とか冗談を言っていたら、いつか殺されそうなのでここらでやめる。
二次聖戦くらいの時のことかな?
王国と帝国が魔族に対して共同戦線をはった戦いのことだったらしい。
あの少女のことだから魔族側につくだろうとは予想していたが、案の定向こう側に付いていたらしい。
その時俺はガキも同然だったので、そんな戦争とも無縁の生活を送っていたわけだが……。
「俺もこっちサイドきちゃたしなー」
成り行きでここまできちゃったわけだが、後悔はしていない。
そしてついでに言うと、メアリや勇者たちにも特別な恨みがあるわけじゃない。
ただ、目的に邪魔だからと言うだけである。
「だから、潰す」
俺には俺の目的があるんだ。
そのためには誰であろうと……。
「待っててくれ……」
一人、森の中そんな声を漏らす。
悲しくも、森にその声は響くことなく、脳の中で響くだけだった。
「「「はーい」」」
という、なんとも言えない会話がトーヤと冒険者たちの間で行われた。
なんていうか……子供っぽい。
どことなく、お昼ご飯を食べ終えたお子様たちが大人一人についていく様が想像できる。
「幼稚園っぽいな……」
と、トーヤも漏らしていた。
意味はわからないが、私の感じている想いと酷似しているのは伝わった。
ひとまずは私もりんごを食べ、少しながら空腹も満たせたため、なんとか午後の調査もやっていけるだろうとは思う。
ただし、それがいつまで続くかによるが……。
私たちは冒険者とともに、森の奥に入っていく。
だんだんと、明かりが消えていく。
だが、それは夜になりつつあるという意味ではなく、森が太陽の光を遮っているのだ。
奥に進むにつれてそうなっていくが、依然としてユーリは余裕そうである。
可愛げを求めるのであれば、ビビってくっついてくれたら飼い主として最高なんだがなあ……。
これがユーリである。
私や、家族(+フォーマ)のこと以外では大して関心を示さないというか、どうでもいいかのように気にしないのである。
おもちゃとかそういうのをあげてもあんま気にしないみたい。
だけど、私もあまり見たことないようなほど、珍しいものには興味津々な様子だった。
帝都で借りた私の部屋にあった珍しい形の箱だったり、椅子だったり……そういうのをぶっ壊しまくっていたのが記憶に出てくる。
(大丈夫……壊れてても、きっと許してくれるさ!)
お部屋を返上したのちのことを考えると胃が重たくなるが、それまでの間に修復魔法を完成させようかな……。
密談していたあの二人の男みたいに。
片方の老けている魔術師はどうやら物を直せるみたい。
あんな感じにね!
話が若干それたが、他にもシャワーだったりと珍しいアイテムには興味を持つユーリ。
今は手をペロペロとなめ、毛繕いをしている。
猫かよ!って思わなくもない。
サイズ感を考えれば猫よりひと回り小さいけどね。
そんなこんなで私はユーリの様子を気にしながら、走る。
うん。
トーヤこと勇者は爆速でかけていくため、私の小さな足では小走りしないと追いつけない。
さすがは大人といったところか……。
冒険者一同はギリギリ走らなくても追いつくようで。
私の歩幅なんて成人男性の三分の一くらいじゃね?
その分走らなくちゃいけないので、一番大変なのは私だろう。
現在は、勇者と並走していて、横を見ればトーヤがいるという状況。
改めて見ると、ちゃんと勇者っぽいなーと思う。
豪勢な装備に、キリッとして力のある目。
歩く姿も様になっていて、人間として完璧に近い。
逆に言えば生き物じゃないみたい。
誰かに操られるようなほど歩幅とか一切ブレないし。
そんなどうでもいいことを考えながら、歩いていたら、
「ん?どうした?」
トーヤが足を止める。
いきなりだったので、ちょっと私は転びそうになってしまった。
が、そこは誰も気にしてないようで何より……。
「ここからはまだ探索してなくてさ」
「どういうこと?」
「昨日は主に、ここまでの森をくまなく探したんだよね。ここまでなら魔物もほとんどいないし、安全だからさ」
「じゃあ、ここは未開の地って感じ?」
「完全にそうというわけじゃないけど、そういう認識でお願い」
今日の調査はここからが本番らしい。
もうすぐ終わるかなーとか、甘いことを考えていた自分は、軽く絶望している。
「よし!みんな気張っていこう!」
「「「おう!」」」
気合を入れ直し、さらに暗い森の奥へと足を運んでいくのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎↓『傀儡』視点↓
曲がりくねった路地の中。
「肉体ゲット!」
魂だけとなった俺は新たな肉体の元へと辿り着いた。
とあるキツネによって肉体が滅ぼされてしまったのでね……。
ちょうど用意してあった人の死体。
それをちょっと操作すればこの通り。
「新たな肉体の出来上がり!」
どうやら貧相な生活をしていた男みたい。
死体からイメージできたのはそれだけだ。
「特徴ないなー。だったら!俺色にペイントしちゃおっと」
魔力とは便利なものだ。
魔法以外にも性質によって個々の使える能力が異なるのだから。
イメージとしては、
魔法が共通の……。
スキルが職業の……。
性質は個人専用の……。
誰でも使える魔法。
適性のある職業であれば誰でも使えるスキル。
その人個人にしか扱えない“性質“。
俺の性質は便利で、いろんなものを操れる。
肉体の見た目もこの通り……
「こんな感じでいっかな」
前の肉体とは少し違う。
白い髪と黒い目にして、身長を伸ばしてみた。
伸ばしたといっても、一般的に見れば低いが……。
「これでいっかな」
これに加え、
「おいしょっと」
組織の服を着用する。
現在きている服の構造を変化させただけのお手軽な品であるがな!
「そんでもってほいっと!」
自らの陰に潜っていく。
そして、
「森、到着!」
俺には転移なんてめんどくさいことしなくても、陰に潜れば行きたいところへすぐ行ける。
計算がめんどくさい時は陰潜り。
時間がない時は転移って感じに使い分けている。
「とりあえず、ベアトリスがいるっぽいから注意しないとな……」
危険度で言ったら間違いなく災害認定級。
災害だよ?
この意味みんなわかるよね?
たった一人の実力が、災害と言われてるんだよ?
そりゃ化け物だわな。
狂信嬢、あいつも一応災害の一人なわけだけどね。
負けちゃったが……。
あいつは実力としてはSから脱せていないが、全ての警戒網をくぐり抜けて情報を手に入れられる力は、一国を滅ぼす……下手したら、あいつ一人で戦争を引き起こすこともできるのだ。
裏方の役割ではトップだろうなあ。
実力を言えば、あの少女、もといクソババア。
協力者とか頭おかしい。
あの戦い大好き、いたぶるの大好き、いじめるの大好きとかいう、やばいやつが、なんでうちの組織に協力をかって出たのか。
今思えば不思議である。
あの少女、メアリに一度負けてるんよ。
でも、それは死んでない方が不思議っていう状況だった。
俺は直接はみてないけど、狂信嬢の一つ前の情報部門の幹部だったやつは見たらしい。
先代勇者パーティと、追加でメアリにボコされてたらしいよ?
笑っちゃうよね!
とか冗談を言っていたら、いつか殺されそうなのでここらでやめる。
二次聖戦くらいの時のことかな?
王国と帝国が魔族に対して共同戦線をはった戦いのことだったらしい。
あの少女のことだから魔族側につくだろうとは予想していたが、案の定向こう側に付いていたらしい。
その時俺はガキも同然だったので、そんな戦争とも無縁の生活を送っていたわけだが……。
「俺もこっちサイドきちゃたしなー」
成り行きでここまできちゃったわけだが、後悔はしていない。
そしてついでに言うと、メアリや勇者たちにも特別な恨みがあるわけじゃない。
ただ、目的に邪魔だからと言うだけである。
「だから、潰す」
俺には俺の目的があるんだ。
そのためには誰であろうと……。
「待っててくれ……」
一人、森の中そんな声を漏らす。
悲しくも、森にその声は響くことなく、脳の中で響くだけだった。
0
お気に入りに追加
1,596
あなたにおすすめの小説
突然伯爵令嬢になってお姉様が出来ました!え、家の義父もお姉様の婚約者もクズしかいなくない??
シャチ
ファンタジー
母の再婚で伯爵令嬢になってしまったアリアは、とっても素敵なお姉様が出来たのに、実の母も含めて、家族がクズ過ぎるし、素敵なお姉様の婚約者すらとんでもない人物。
何とかお姉様を救わなくては!
日曜学校で文字書き計算を習っていたアリアは、お仕事を手伝いながらお姉様を何とか手助けする!
小説家になろうで日間総合1位を取れました~
転載防止のためにこちらでも投稿します。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
もういらないと言われたので隣国で聖女やります。
ゆーぞー
ファンタジー
孤児院出身のアリスは5歳の時に天女様の加護があることがわかり、王都で聖女をしていた。
しかし国王が崩御したため、国外追放されてしまう。
しかし隣国で聖女をやることになり、アリスは幸せを掴んでいく。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる