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狂いの時
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私の本当の意味での全力……。
いろんなところで二次被害後起こる可能性あるけど、この際別にいいだろう。
え?
二次被害起こるんだったらやめとけって?
うっさいわ!
私は負けたくないのだ。
でも勝ちたいとも思わないんだよねー。
やっぱ今世で色々変わった。
捕虜のして、情報を引き出せればベスト。
だが、それはできそうにないので、こうして全力で挑むことにするのである。
「ねえ、まだ?」
「ふふふ、見せてやろうじゃないの!」
私はすべての魔法を解除する。
「ん?魔力が増えた?」
「ご名答。全力でやるよ!」
私が行ったのはただ一つ。
私が稼働していたすべての魔法を解除しただけ。
これをすることによって何が起こるか……。
メリットとしては、私の魔力の絶対量が増し、体が感じる少しずつ魔力が抜き取られるような倦怠感が消えた。
これによって、少しは戦いに挑みやすくなる……といいなぁ。
デメリットは、各地で張った私の結界やらなんやらが解除されることである。
例を挙げるならば、王都にある王城だ。
あそこには私が張った魔法を遮断する結界がある。
あれが消えたのだ。
そのおかげで、凄まじい量の魔力が私の元に戻ってきたが、王城の警備がめちゃめちゃ手薄になったのだ。
同じく、私の領地も若干悪くなった。
元々、あたりの森に住みつく魔物が増加傾向にあることはわかっていたので、領内に近寄らないように結界を張っていたのだ。
そのおかげもあってか、領内で生まれた魔物以外は、入ってこなくなった。
それを解除したので、どうなるかはわからない。
でもまあ、いざとなったらヴェールさんたち冒険者がいるし?
人手が足りてないとか言っておきながら、女性陣は手ぶら状態らしいし?
問題ないだろう。
その判断もあって、私は本来の力を戻したのだ。
「魔力が増えただけだと、私に勝てない」
「増えただけだと思う?」
「え?」
そりゃあ増えただけでドヤ顔してたら頭おかしいと思われるだろうやい!
もちろんそれだけではない。
「あなたには魔力攻撃が通じてませんよね」
「ベアトリス、全力出してないから」
「とにかく通じてないんですよ」
通じないものをいくらぶつけても意味はない。
そこで思いつくのはただ一つ。
「物理でやらせてもらいます!」
一気に強化魔法をかけていく。
実を言うと、まだ『身体強化』などの魔法は使っていなかった。
結界を使っていたから、これ以上倦怠感が増すと、逆に戦いに支障が出ると判断したからだ。
それがなくなった今存分に魔法をかけることができる。
『身体強化』『腕力強化』『脚力強化』『魔法強化』『肉体硬化』『二重波動』『危険察知』『気配察知』『弱点看破』『鷹の目』『心眼』
これだけあれば十分だろう。
「な……」
「続きやりますよ!」
私は一直線に突撃する。
そして、
「な!?」
予想以上のスピードで驚いた白装束。
防御のタイミングがずれ、私の左ストレートを受け止めたものの、右半身がガラ空きになってしまった。
その隙を逃すことはなく、左手で相手の手首を掴んでひっぱり、蹴りを入れる。
「が!?」
白装束にしては珍しく悲鳴らしい悲鳴が聞けた。
「懐かしいなぁ、この声」
「それは……どういう意味?」
案の定立ち上がってきたので、私は優しく微笑んで答えてあげる。
「人をいじめるのは大好き。でも、ここ七年くらいは気持ちを改めてきっぱりやめたけど……」
すべての魔法を解除した。
それすなわち、精神制御系の魔法も解除したのだ!
私が非情モードと称していたのは、それである。
前世の意識……それは今世の私の中にも残っているので、その残滓を辿れば悪魔が形取ったような精神が見つかったのですよ。
ちょっと何言ってるか自分でもわからなくなってきた……。
つまりは、善良に生まれ変わった私の精神の中に、前世の性格が残ってたというわけ。
もちろん自制できるけど心配なので魔法でセーブしていた。
だから、ここ七年間は本気で怒ったことがなかった。
その魔法を解いたことで、私はいつでも前世の性格に戻ることができる特殊体質みたいな状態になったのである。
「あぁ、やっぱりこうじゃないのとねぇ!」
「ベアトリス……じゃない。だれ?」
「私は私ですよ?それより遊びの続きを始めましょう!」
「付き合う」
白装束は身構える。
だが、それは私も知っていた。
顔面ストレートをすれすれで回避する白装束。
だが、その様子だと胴体がガラ空きなんだなぁ。
膝蹴りは効果的面だった。
思いっきりお腹にいいのが入ってしまった……。
「あ、やりすぎた?」
「ゴフッ……いいのが入った……」
「まだ、冗談が言えるってことは平気そうね」
いじめがいがあるじゃないか。
一応私だってレイを傷だらけにされて怒っているし、これはしょうがない。
魔人の子には怒らない。
結局の元凶はこいつだからだ。
「ほーら、さっきと同じのいくよ!」
顔面にパンチを放つ。
私が自ら報告した通りの位置に攻撃が来たので、白装束はそこを守る。
今度は腹回りにも意識を回して。
だが、それは不要なのだ。
「はい、波動っと」
防御された部分を中心に空気が揺れる。
そして、その振動で白装束が吹き飛ぶ。
「魔力による二段構えの攻撃……名前をつけるなら『ダブルインパクト』って感じ?」
「何それ……ユニーク」
「私が作った魔法だからねぇ~」
ちょこっと自慢をする。
たいした自慢にはならないが、自作の魔法と言った方が威圧できるかな~なんて考えた結果だ。
「どんどんいくよ!」
私の攻撃は苛烈さを増していく。
身体強化を使った後に、部分強化も使っているので、当然と言える。
そして、波動の影響もあってか、威力は単純計算で二倍となっていた。
それを連発……連撃によって何度も浴びせる。
二回目には流石に耐えて、踏ん張っているのが現状。
だが、地面の方が持たず、威力を分散しきれずにどんどん後ろに後退していく。
二本の足によって削られた地面がやがて壁につき、
そして、壁が壊れる。
「グッ!」
やはり耐える白装束。
普通に化け物である。
(早く倒さないとまずいな)
そんなことを考えながら、この闘いは第二ラウンドへと移るのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎↓とある獣人視点↓
ステイノード学院近辺の森にて……
「お母さん、大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ」
森の中、一人の女性と一匹の獣人がいた。
夜なのにも関わらず二人の歩は止まらなく、ついには、ある教育機関のすぐそばまで進んでいく。
なぜそこまでして急ぐのかといえば、女性の方が少しばかり恐怖していたからである。
獣人が五歳の時に見たあの男の姿が脳裏に張り付いてしまったからだ。
それは彼女の嫌な記憶を思い出させようとするかのように頭痛を引き起こす。
二人は離れた場所で暮らすことを決意する。
だからこそ、森を伝っての移動であった。
いつ、あの男に見つかるかわからないから……。
「東の方角はこっちであってるはず……」
森の中に入っているため、ちゃんと分かってはいないが、獣人としての勘がこっちだと囁いている。
そして、その勘がもう一つのことを知らせてくれる。
「お母さん」
「ええ、分かっているわ」
「魔物だ……それも百はいるよ」
「そうね。でも……どんどん数が減っていく」
魔物の反応は教育施設のすぐそばで起こっている。
「きっとこの学院の生徒さんなのね」
「任せて大丈夫かな?」
「うふふ、ここの生徒には優秀な人しかいないから安心してね」
「え?なんでお母さんが知ってるの?」
「え……なんでかしら?口から出ちゃったわ。まあ、気にしないで」
相変わらず、記憶らしき記憶は戻らない。
僕が子供の時から世話をしてくれていたから、子供の扱いには慣れているということはわかる。
つまり、母親?
今はそれしかわからなかった。
そんなことを考えているうちに、
「!?」
「あら、でかいわね」
急激に空気がピリピリし出した。
「濃い魔力ね。災害認定の魔物かしら?」
「でも、もう一つの方とぶつかってるよ?」
「生徒さん?最近の子供はすごいわね」
呑気なことを言っている母親に呆れながらも、
「僕、ちょっと見てくるよ」
「お母さん、一緒に行こうか?」
「大丈夫だよ」
優しく微笑み、尻尾を揺らして見せる。
それで、不安を感じていないことをアピールするのだ。
「怪我、しないようにね」
「分かった」
そう言って、僕は森の奥の方に進んでいくのだった。
いろんなところで二次被害後起こる可能性あるけど、この際別にいいだろう。
え?
二次被害起こるんだったらやめとけって?
うっさいわ!
私は負けたくないのだ。
でも勝ちたいとも思わないんだよねー。
やっぱ今世で色々変わった。
捕虜のして、情報を引き出せればベスト。
だが、それはできそうにないので、こうして全力で挑むことにするのである。
「ねえ、まだ?」
「ふふふ、見せてやろうじゃないの!」
私はすべての魔法を解除する。
「ん?魔力が増えた?」
「ご名答。全力でやるよ!」
私が行ったのはただ一つ。
私が稼働していたすべての魔法を解除しただけ。
これをすることによって何が起こるか……。
メリットとしては、私の魔力の絶対量が増し、体が感じる少しずつ魔力が抜き取られるような倦怠感が消えた。
これによって、少しは戦いに挑みやすくなる……といいなぁ。
デメリットは、各地で張った私の結界やらなんやらが解除されることである。
例を挙げるならば、王都にある王城だ。
あそこには私が張った魔法を遮断する結界がある。
あれが消えたのだ。
そのおかげで、凄まじい量の魔力が私の元に戻ってきたが、王城の警備がめちゃめちゃ手薄になったのだ。
同じく、私の領地も若干悪くなった。
元々、あたりの森に住みつく魔物が増加傾向にあることはわかっていたので、領内に近寄らないように結界を張っていたのだ。
そのおかげもあってか、領内で生まれた魔物以外は、入ってこなくなった。
それを解除したので、どうなるかはわからない。
でもまあ、いざとなったらヴェールさんたち冒険者がいるし?
人手が足りてないとか言っておきながら、女性陣は手ぶら状態らしいし?
問題ないだろう。
その判断もあって、私は本来の力を戻したのだ。
「魔力が増えただけだと、私に勝てない」
「増えただけだと思う?」
「え?」
そりゃあ増えただけでドヤ顔してたら頭おかしいと思われるだろうやい!
もちろんそれだけではない。
「あなたには魔力攻撃が通じてませんよね」
「ベアトリス、全力出してないから」
「とにかく通じてないんですよ」
通じないものをいくらぶつけても意味はない。
そこで思いつくのはただ一つ。
「物理でやらせてもらいます!」
一気に強化魔法をかけていく。
実を言うと、まだ『身体強化』などの魔法は使っていなかった。
結界を使っていたから、これ以上倦怠感が増すと、逆に戦いに支障が出ると判断したからだ。
それがなくなった今存分に魔法をかけることができる。
『身体強化』『腕力強化』『脚力強化』『魔法強化』『肉体硬化』『二重波動』『危険察知』『気配察知』『弱点看破』『鷹の目』『心眼』
これだけあれば十分だろう。
「な……」
「続きやりますよ!」
私は一直線に突撃する。
そして、
「な!?」
予想以上のスピードで驚いた白装束。
防御のタイミングがずれ、私の左ストレートを受け止めたものの、右半身がガラ空きになってしまった。
その隙を逃すことはなく、左手で相手の手首を掴んでひっぱり、蹴りを入れる。
「が!?」
白装束にしては珍しく悲鳴らしい悲鳴が聞けた。
「懐かしいなぁ、この声」
「それは……どういう意味?」
案の定立ち上がってきたので、私は優しく微笑んで答えてあげる。
「人をいじめるのは大好き。でも、ここ七年くらいは気持ちを改めてきっぱりやめたけど……」
すべての魔法を解除した。
それすなわち、精神制御系の魔法も解除したのだ!
私が非情モードと称していたのは、それである。
前世の意識……それは今世の私の中にも残っているので、その残滓を辿れば悪魔が形取ったような精神が見つかったのですよ。
ちょっと何言ってるか自分でもわからなくなってきた……。
つまりは、善良に生まれ変わった私の精神の中に、前世の性格が残ってたというわけ。
もちろん自制できるけど心配なので魔法でセーブしていた。
だから、ここ七年間は本気で怒ったことがなかった。
その魔法を解いたことで、私はいつでも前世の性格に戻ることができる特殊体質みたいな状態になったのである。
「あぁ、やっぱりこうじゃないのとねぇ!」
「ベアトリス……じゃない。だれ?」
「私は私ですよ?それより遊びの続きを始めましょう!」
「付き合う」
白装束は身構える。
だが、それは私も知っていた。
顔面ストレートをすれすれで回避する白装束。
だが、その様子だと胴体がガラ空きなんだなぁ。
膝蹴りは効果的面だった。
思いっきりお腹にいいのが入ってしまった……。
「あ、やりすぎた?」
「ゴフッ……いいのが入った……」
「まだ、冗談が言えるってことは平気そうね」
いじめがいがあるじゃないか。
一応私だってレイを傷だらけにされて怒っているし、これはしょうがない。
魔人の子には怒らない。
結局の元凶はこいつだからだ。
「ほーら、さっきと同じのいくよ!」
顔面にパンチを放つ。
私が自ら報告した通りの位置に攻撃が来たので、白装束はそこを守る。
今度は腹回りにも意識を回して。
だが、それは不要なのだ。
「はい、波動っと」
防御された部分を中心に空気が揺れる。
そして、その振動で白装束が吹き飛ぶ。
「魔力による二段構えの攻撃……名前をつけるなら『ダブルインパクト』って感じ?」
「何それ……ユニーク」
「私が作った魔法だからねぇ~」
ちょこっと自慢をする。
たいした自慢にはならないが、自作の魔法と言った方が威圧できるかな~なんて考えた結果だ。
「どんどんいくよ!」
私の攻撃は苛烈さを増していく。
身体強化を使った後に、部分強化も使っているので、当然と言える。
そして、波動の影響もあってか、威力は単純計算で二倍となっていた。
それを連発……連撃によって何度も浴びせる。
二回目には流石に耐えて、踏ん張っているのが現状。
だが、地面の方が持たず、威力を分散しきれずにどんどん後ろに後退していく。
二本の足によって削られた地面がやがて壁につき、
そして、壁が壊れる。
「グッ!」
やはり耐える白装束。
普通に化け物である。
(早く倒さないとまずいな)
そんなことを考えながら、この闘いは第二ラウンドへと移るのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎↓とある獣人視点↓
ステイノード学院近辺の森にて……
「お母さん、大丈夫?」
「ええ、大丈夫よ」
森の中、一人の女性と一匹の獣人がいた。
夜なのにも関わらず二人の歩は止まらなく、ついには、ある教育機関のすぐそばまで進んでいく。
なぜそこまでして急ぐのかといえば、女性の方が少しばかり恐怖していたからである。
獣人が五歳の時に見たあの男の姿が脳裏に張り付いてしまったからだ。
それは彼女の嫌な記憶を思い出させようとするかのように頭痛を引き起こす。
二人は離れた場所で暮らすことを決意する。
だからこそ、森を伝っての移動であった。
いつ、あの男に見つかるかわからないから……。
「東の方角はこっちであってるはず……」
森の中に入っているため、ちゃんと分かってはいないが、獣人としての勘がこっちだと囁いている。
そして、その勘がもう一つのことを知らせてくれる。
「お母さん」
「ええ、分かっているわ」
「魔物だ……それも百はいるよ」
「そうね。でも……どんどん数が減っていく」
魔物の反応は教育施設のすぐそばで起こっている。
「きっとこの学院の生徒さんなのね」
「任せて大丈夫かな?」
「うふふ、ここの生徒には優秀な人しかいないから安心してね」
「え?なんでお母さんが知ってるの?」
「え……なんでかしら?口から出ちゃったわ。まあ、気にしないで」
相変わらず、記憶らしき記憶は戻らない。
僕が子供の時から世話をしてくれていたから、子供の扱いには慣れているということはわかる。
つまり、母親?
今はそれしかわからなかった。
そんなことを考えているうちに、
「!?」
「あら、でかいわね」
急激に空気がピリピリし出した。
「濃い魔力ね。災害認定の魔物かしら?」
「でも、もう一つの方とぶつかってるよ?」
「生徒さん?最近の子供はすごいわね」
呑気なことを言っている母親に呆れながらも、
「僕、ちょっと見てくるよ」
「お母さん、一緒に行こうか?」
「大丈夫だよ」
優しく微笑み、尻尾を揺らして見せる。
それで、不安を感じていないことをアピールするのだ。
「怪我、しないようにね」
「分かった」
そう言って、僕は森の奥の方に進んでいくのだった。
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