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迷宮攻略で勝負④
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安全の確保のため、レジーさんに結界を展開してもらうことになった。
結界とは便利なものである。
どんな場所でも一瞬で安全地帯に変わるのだから!
人間同士の戦いであったらあまり効果はない。
だって魔物ではないから。
主に使われる結界は『聖結界』と呼ばれるものなのだが、これは魔物、もといアンデットに強い効果を与える。
侵入できない、聖属性の結界はそれだけ効果が強いのだが、人間の場合は別である。
悪感情が強い人にとっては効果があるかもしれないが、魔物ではないため、そこまでの力は見込めない。
そもそも、術者の感情次第で魔法が発動するかどうかが変わってくる感情は大事だ。
結局なにが言いたいかと言えば、この聖結界を発動したレジーさんの精神力は凄まじいと思うということだ。
さっきまでスケルトンやゾンビを倒しまくる、殺しまくった後なのに、平然と結界を潜ることができている……心に負の感情が湧いていないということだ。
殺戮衝動というわけではないが、後悔の念……魔物といえど、生きているかもと考えれば、後悔をしてしまう優しい心の人もいるのだ。
そんな人には発動自体不可能。
つまり、レジーさんは何の疑問も持たず、これがパーティのみんなのためだと信じて、『正義』を振りかざしているということ。
それを自分で信じている。
いやぁ、負の感情が一切湧かない当たり、さすがの勇者パーティだと思った。
勇者も勇者だけど、そのパーティメンバーなだけあって、人類の精鋭であるのは間違いない。
「そろそろ出発しようか」
勇者の一言でみんなの表情が引き締まった。
まあ、強いなぁ。
私はかろうじて前世の精神年齢とプラスされているからみんなについていけているけど、勇者一行の方が明らかに決意に満ちている顔をしている。
ただの試合でだよ?
生きるか死ぬかの戦いに出るかもしれない勇者一行がただの試合でここまでガチになるんだよ?
つまりはそういうことである。
私はずっとリラックスしているため、普通に凄いと尊敬するわ。
立ち上がって、再び扉の目の前に立つ。
「開けるよ」
無言で全員が頷いて、勇者が扉に手をつける。
勢いに任せて開けた先にあったのは、案の定と言うべきか、完全な物量に物を言わせたような、えげつない数の敵がいた。その魔物たちがうねうねと動いているように見えて少々キモい。
「何体くらいいるの?」
「わからない、生体反応がないから、数がわからない……」
ミレーヌさんと勇者のそんな会話を聞き、私は助言をする。
「ざっと526体いるよ」
「な?何で分かったんだ?」
「普通に目で数えたけど?」
「「「は?」」」
いや、こっちがは?何だけど?
「逆に何で数えないのよ」
「「「無理だろ!」」」
全く、めんどくさがりはこれだからダメなんだ。
「まあ、それはいいとして……レジーさんに任せるのもあれだから、俺は参戦させてもらうよ」
「じゃあ、私も」
「戦えるのか?ベアトリスは」
こいつ絶対陽キャだろ。
初めて会ってから二週間なのに、もう呼び捨てできるなんて。
ま、どうでもいいけど。
「舐めないでよね。戦えるわよ」
「じゃあ行くぞ!」
三人で突っ込む。
レジーさんが右側に、勇者が左側にいったため、私は正面突破をすることにする。
「まあ、ただの物理攻撃だと倒せないよね」
ぶん殴って粉々にしたはずのスケルトンはいつの間にか復活していた。
「はぁ、だる。いっそ残ればよかった」
自分で引き受けたから何ともいえないが……。
「じゃあ、ちょっと本気でやるよ!『聖拳』」
私の手に魔力が集まる。
それだけ。
それだけなんだよねぇ。
ただ、魔力を手に集めただけ何だけど、これがなにぶん効果絶大なんよ。
さっきのスケルトンをもう一度殴ってみる。
拳が当たったスケルトンはさっきと同じように吹き飛んでいく。
ただ、もう立ち上がることはない。
聖拳は名前の通り、聖属性の魔力を使った物理攻撃だ。
原理的にはレジーさんのと近しい。
レジーさんは腕に全体に纏わせて拳を振るう度に当たりに法力を撒き散らしていたが、私の場合は直線状なんだよね。
つまり、倒したスケルトンの直線状にいるアンデットは全員私の餌食というわけだ。
「やば!これ結構ストレス解消できる!」
味を占めてしまいそうだ。
二十メートル奥までが私の攻撃範囲内というわけだが、その範囲内にいるアンデットが全員一斉に倒れ伏すのが楽しすぎる!
「かかってきなさい!」
拳を振るいながら、機嫌よくそう嗤うのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
ちらりと、ベアトリスの様子を見てみると拳一つで魔物に対して無双していた。
(やっぱり強いな)
もちろん魔物が、ではなく、ベアトリスが、だ。
遠目からでもよく見える。
魔力の波動がこちらにも伝わってくる。
(皇帝様に教えてもらった話は正しかったな……)
名だたる強者の名前。
その中には『神童』の二つ名があった。
魔法を習得し、武術にも長け、並の大人よりも知恵が回る。
それに、鋭い目つきに恵まれた容姿。
鋭い瞳は先頭において、とても重要になってくる。
相手の表情を見れば、余裕があるかどうかがわかるからだ。
あんな目つきでずっと嗤っていたら、恐怖以外のなにもでもない。
文武両道、才色兼備、容姿端麗、まだまだ例えは思いつきそうだ。
難点といえば、年齢だけ。
それさえなければ、もっと有名になってもおかしくない。
なぜなら、皇帝様に教えてもらった人物たちはみんな過酷な経験を子供の頃にしていたり、偉業を残していたりする。
先代勇者を例えるなら、召喚されてすぐに、竜を召喚したらしい。
混乱していた彼は自分の身を守るために召喚して見せたそうな。
大賢者は子供の頃ですでに、数多の学術知識を網羅したそうだ。ただ、それを見たという証人はいないそうなのだが、ここまで有名なのだから真実だろう。
俺にはできる気がしない。
ほんとだったら今すぐ逃げ出したいというものだ。
だが、ベアトリスの方がもっとやばい偉業を成し遂げていると思う。
最年少で魔法を習得し、一度誘拐されたがそこから脱出、腹いせにその組織を丸ごと潰したとか。
腹いせに潰すとかやばすぎでしょ!
所詮噂なので、どこまでが本当なのかはわからないが、出会って確信した。
全身から常に垂れ流されている魔力。
その強い気配を感じたから、俺は迷いなく話しかけることができたのだ。
こいつが神童だ、と確信したから。
ただし、他の人にはそれがわからないらしい。
勇者の特権というやつだ。
どれだけ、隠蔽しようと相手の力量が測れるというもの。
魔力の絶対量が垣間見えたのだが、普通に俺と同格だった。
え?
俺、勇者だよね?
唯一無二のね?
それを考えれば化け物にも程がある。
それに肝も座っているときた。
恐怖を全く感じていないような素振りがさらにそれを引き立てる。
だが、瞳から濁りは消えなかった。
俺には見えた。
何回か見てきたあの瞳。
一度、絶望を味わった人がする目だった。
全てに絶望し、それでも生きることにした、そんな人の目だった。
だから、俺はかまった。
めんどくさがられてもかまった。
嫌がられても、嫌われていたとしても、どうしても放っておけなかった。
(この世界は残酷じゃないか!)
なにがあったのかはわからないが、俺には分かった。
『人は死ぬときになればあっけなく死ぬ』この世界に来てそれを学んだし、ベアトリスを見て、確信した。
「よし、これで最後ね」
ベアトリスの声がいつの間にか近くで聞こえる。
集まった魔力の渦が最後のスケルトンアーチャーに向かって放たれる。
(あの魔力を制御しきれてんの?やっぱすげーや)
俺にもできるだろうが、やろうとは思えないな。
苦笑しながら、最後のスケルトンが倒れる瞬間を眺める。
余談だが、ベアトリスが何気に初めて魔物を倒したのが、さっきだったとは勇者たちが知る由もない。
「よし、倒し終えた——」
そう二人に告げようとした瞬間だった。
《あ!やっと倒し終えましたかー?》
「「「!?」」」
《エンターテインメントとして、時間がかかりすぎるのはどうかと思いますよ?まあ、それはいいとして、そろそろ本番といきましょうね!》
「誰だ!」
「おそらくこの迷宮の主人だろう」
レジーがそう告げる。
その目には焦りが見えた。
「レジー。何か感じたのか?」
「ああ、ありえねーほどの負の感情が一瞬だが、あたしたちに向いた。何かくるぞ」
「それは……遠慮したいなぁ……」
ベアトリスを横目に見ながら、そんなことを考える俺だった。
結界とは便利なものである。
どんな場所でも一瞬で安全地帯に変わるのだから!
人間同士の戦いであったらあまり効果はない。
だって魔物ではないから。
主に使われる結界は『聖結界』と呼ばれるものなのだが、これは魔物、もといアンデットに強い効果を与える。
侵入できない、聖属性の結界はそれだけ効果が強いのだが、人間の場合は別である。
悪感情が強い人にとっては効果があるかもしれないが、魔物ではないため、そこまでの力は見込めない。
そもそも、術者の感情次第で魔法が発動するかどうかが変わってくる感情は大事だ。
結局なにが言いたいかと言えば、この聖結界を発動したレジーさんの精神力は凄まじいと思うということだ。
さっきまでスケルトンやゾンビを倒しまくる、殺しまくった後なのに、平然と結界を潜ることができている……心に負の感情が湧いていないということだ。
殺戮衝動というわけではないが、後悔の念……魔物といえど、生きているかもと考えれば、後悔をしてしまう優しい心の人もいるのだ。
そんな人には発動自体不可能。
つまり、レジーさんは何の疑問も持たず、これがパーティのみんなのためだと信じて、『正義』を振りかざしているということ。
それを自分で信じている。
いやぁ、負の感情が一切湧かない当たり、さすがの勇者パーティだと思った。
勇者も勇者だけど、そのパーティメンバーなだけあって、人類の精鋭であるのは間違いない。
「そろそろ出発しようか」
勇者の一言でみんなの表情が引き締まった。
まあ、強いなぁ。
私はかろうじて前世の精神年齢とプラスされているからみんなについていけているけど、勇者一行の方が明らかに決意に満ちている顔をしている。
ただの試合でだよ?
生きるか死ぬかの戦いに出るかもしれない勇者一行がただの試合でここまでガチになるんだよ?
つまりはそういうことである。
私はずっとリラックスしているため、普通に凄いと尊敬するわ。
立ち上がって、再び扉の目の前に立つ。
「開けるよ」
無言で全員が頷いて、勇者が扉に手をつける。
勢いに任せて開けた先にあったのは、案の定と言うべきか、完全な物量に物を言わせたような、えげつない数の敵がいた。その魔物たちがうねうねと動いているように見えて少々キモい。
「何体くらいいるの?」
「わからない、生体反応がないから、数がわからない……」
ミレーヌさんと勇者のそんな会話を聞き、私は助言をする。
「ざっと526体いるよ」
「な?何で分かったんだ?」
「普通に目で数えたけど?」
「「「は?」」」
いや、こっちがは?何だけど?
「逆に何で数えないのよ」
「「「無理だろ!」」」
全く、めんどくさがりはこれだからダメなんだ。
「まあ、それはいいとして……レジーさんに任せるのもあれだから、俺は参戦させてもらうよ」
「じゃあ、私も」
「戦えるのか?ベアトリスは」
こいつ絶対陽キャだろ。
初めて会ってから二週間なのに、もう呼び捨てできるなんて。
ま、どうでもいいけど。
「舐めないでよね。戦えるわよ」
「じゃあ行くぞ!」
三人で突っ込む。
レジーさんが右側に、勇者が左側にいったため、私は正面突破をすることにする。
「まあ、ただの物理攻撃だと倒せないよね」
ぶん殴って粉々にしたはずのスケルトンはいつの間にか復活していた。
「はぁ、だる。いっそ残ればよかった」
自分で引き受けたから何ともいえないが……。
「じゃあ、ちょっと本気でやるよ!『聖拳』」
私の手に魔力が集まる。
それだけ。
それだけなんだよねぇ。
ただ、魔力を手に集めただけ何だけど、これがなにぶん効果絶大なんよ。
さっきのスケルトンをもう一度殴ってみる。
拳が当たったスケルトンはさっきと同じように吹き飛んでいく。
ただ、もう立ち上がることはない。
聖拳は名前の通り、聖属性の魔力を使った物理攻撃だ。
原理的にはレジーさんのと近しい。
レジーさんは腕に全体に纏わせて拳を振るう度に当たりに法力を撒き散らしていたが、私の場合は直線状なんだよね。
つまり、倒したスケルトンの直線状にいるアンデットは全員私の餌食というわけだ。
「やば!これ結構ストレス解消できる!」
味を占めてしまいそうだ。
二十メートル奥までが私の攻撃範囲内というわけだが、その範囲内にいるアンデットが全員一斉に倒れ伏すのが楽しすぎる!
「かかってきなさい!」
拳を振るいながら、機嫌よくそう嗤うのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
ちらりと、ベアトリスの様子を見てみると拳一つで魔物に対して無双していた。
(やっぱり強いな)
もちろん魔物が、ではなく、ベアトリスが、だ。
遠目からでもよく見える。
魔力の波動がこちらにも伝わってくる。
(皇帝様に教えてもらった話は正しかったな……)
名だたる強者の名前。
その中には『神童』の二つ名があった。
魔法を習得し、武術にも長け、並の大人よりも知恵が回る。
それに、鋭い目つきに恵まれた容姿。
鋭い瞳は先頭において、とても重要になってくる。
相手の表情を見れば、余裕があるかどうかがわかるからだ。
あんな目つきでずっと嗤っていたら、恐怖以外のなにもでもない。
文武両道、才色兼備、容姿端麗、まだまだ例えは思いつきそうだ。
難点といえば、年齢だけ。
それさえなければ、もっと有名になってもおかしくない。
なぜなら、皇帝様に教えてもらった人物たちはみんな過酷な経験を子供の頃にしていたり、偉業を残していたりする。
先代勇者を例えるなら、召喚されてすぐに、竜を召喚したらしい。
混乱していた彼は自分の身を守るために召喚して見せたそうな。
大賢者は子供の頃ですでに、数多の学術知識を網羅したそうだ。ただ、それを見たという証人はいないそうなのだが、ここまで有名なのだから真実だろう。
俺にはできる気がしない。
ほんとだったら今すぐ逃げ出したいというものだ。
だが、ベアトリスの方がもっとやばい偉業を成し遂げていると思う。
最年少で魔法を習得し、一度誘拐されたがそこから脱出、腹いせにその組織を丸ごと潰したとか。
腹いせに潰すとかやばすぎでしょ!
所詮噂なので、どこまでが本当なのかはわからないが、出会って確信した。
全身から常に垂れ流されている魔力。
その強い気配を感じたから、俺は迷いなく話しかけることができたのだ。
こいつが神童だ、と確信したから。
ただし、他の人にはそれがわからないらしい。
勇者の特権というやつだ。
どれだけ、隠蔽しようと相手の力量が測れるというもの。
魔力の絶対量が垣間見えたのだが、普通に俺と同格だった。
え?
俺、勇者だよね?
唯一無二のね?
それを考えれば化け物にも程がある。
それに肝も座っているときた。
恐怖を全く感じていないような素振りがさらにそれを引き立てる。
だが、瞳から濁りは消えなかった。
俺には見えた。
何回か見てきたあの瞳。
一度、絶望を味わった人がする目だった。
全てに絶望し、それでも生きることにした、そんな人の目だった。
だから、俺はかまった。
めんどくさがられてもかまった。
嫌がられても、嫌われていたとしても、どうしても放っておけなかった。
(この世界は残酷じゃないか!)
なにがあったのかはわからないが、俺には分かった。
『人は死ぬときになればあっけなく死ぬ』この世界に来てそれを学んだし、ベアトリスを見て、確信した。
「よし、これで最後ね」
ベアトリスの声がいつの間にか近くで聞こえる。
集まった魔力の渦が最後のスケルトンアーチャーに向かって放たれる。
(あの魔力を制御しきれてんの?やっぱすげーや)
俺にもできるだろうが、やろうとは思えないな。
苦笑しながら、最後のスケルトンが倒れる瞬間を眺める。
余談だが、ベアトリスが何気に初めて魔物を倒したのが、さっきだったとは勇者たちが知る由もない。
「よし、倒し終えた——」
そう二人に告げようとした瞬間だった。
《あ!やっと倒し終えましたかー?》
「「「!?」」」
《エンターテインメントとして、時間がかかりすぎるのはどうかと思いますよ?まあ、それはいいとして、そろそろ本番といきましょうね!》
「誰だ!」
「おそらくこの迷宮の主人だろう」
レジーがそう告げる。
その目には焦りが見えた。
「レジー。何か感じたのか?」
「ああ、ありえねーほどの負の感情が一瞬だが、あたしたちに向いた。何かくるぞ」
「それは……遠慮したいなぁ……」
ベアトリスを横目に見ながら、そんなことを考える俺だった。
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