51 / 504
性別チェック!
しおりを挟む
「お掃除タイムと洒落込もうじゃねーか!」
「お嬢様、掃除を何かと勘違いなさってませんか?」
「キュイキューイ!」
ってなわけで、私の部屋までやってきましたとさ。
存外に掃除ってやったことなかったから、案外楽しみだったりする。
服もちゃんと、いらない服にしたし、汚れても問題ない。
それにこっちには手慣れたミサリーがいるのだ。
失敗することなんてないだろう。
掃除に失敗とかあるのかはわからないけどね。
「で、これどこから掃除すればいいの?」
「ふっふっふ、お嬢様。まずは掃除の前に“片付け“からですよ」
「片付け?」
「掃除をする前に、邪魔なものはしまっておかないとですよね。ほんとだったら、もうちょっとやりたいこともあるんですが、大変そうなので割愛です」
さすがプロだ。
熟知していらっしゃるようで……。
お手並み拝見といこうじゃないか!
「とりあえず、掃除に邪魔なものは片してしまいましょう!」
散乱しているものはそんなにないが、それでも邪魔になるんだろうな。
大人しくいうことに従って、物を片していく。
「次はどうするの?」
「どうすると思います?」
「えっと、普通に掃除するんじゃない?」
「大体あってますね。正解はゴミを集める、でした!」
「ゴミを集めるの?」
「適当に掃除をしていたら、掃除残しが出てしまうんですよ。だから、ゴミを真ん中に集めるんです。上から下、奥から手前にって」
おお。
なんかそれっぽく聞こえる。
「というわけで早速始めましょう!」
「了解!」
「キュイ!」
まあ、貴族に掃除する機会なんてそんなにないだろうし、私には関係ない。
だけど、こういうのを楽しむ人ってたまにいるよね。
前世でも掃除が好きな変わった子爵家の子がいた。
って、私の知り合いって大体私に媚びてくる奴しかいなかったから、知り合いの範囲が狭すぎる。
もしかしたら、それを楽しむのが普通なのかもしれない。
ま、たまにはミサリーを手伝うのも悪くはないなっていうことだよ!
その瞬間ーー
ガタンという音が鳴り、何かが倒れる。
「きゃ!」
「大丈夫ですか、お嬢様!?」
ミサリーが心配そうに近寄ってくる。
「何が倒れたの?」
「えっと、タンスですね。倒したのはいうまでもなく……」
「キュイィ~……」
あ、ユーリですね。
納得したわ。
まあ、ユーリってそもそも、掃除向きな体じゃないしね。
掃除向きな体ってなんだ?
自分で言ってて思うが、正直動物に掃除をさせようとした私が悪いんだよね。
ノリで言ったけど、完全に私が悪い——
「こら!ユーリちゃん!お嬢様に怪我でもあったらどうするんですか?」
ミサリー!
怒らんといてあげて!
「キュイ……」
「そんなんだと、お嬢様に見捨てられますよ!」
「キュ?」
めちゃめちゃ人生……狐生に絶望したような表情でこっちを見てくるユーリ。
やめて!
捨てたりしないらそんな目で見ないで!
「とにかく、今後は気をつけるようにしてくださいね」
「キュイ」
「わかったならよろしい!というわけで掃除を再開——」
そこで再び悲劇は起こる。
ガシャンという音を立てて、ミサリーにぶつかった何かが落ちる。
「「あ」」
「キュイ?」
まあ、結論から言えば、ミサリーの肘に当たった花瓶が落ちたんだよね。
「や……」
「や?」
「やらかしたああああぁぁぁ!」
ミサリーが後ろに下がってくる。
運命の女神はどうやら私たちを見捨てたようで……………倒れたタンスにミサリーが足を引っ掛ける。
「「あ(二回目)」」
ミサリーがそのままタンスの方に倒れ、支えがないか手をついたのがまた別の隣にあったタンスなわけで……。
「「あ(三回目)」」
まあ、それも倒れますよね。
そんなわけで——
「ミサリー?」
「あ、は、はい」
「本当にメイド?」
「うぐっ!」
「とりあえず、ここの掃除は任せるね。やっぱりミサリーは一人の方が気楽そうだし!それに、私もユーリも結構埃かぶっちゃったからさー誰かのせいで」
「ぐはっ!」
「んじゃまあ、私たちちょうどいいし、お風呂掃除でも手伝うからさ。そっちは任せたよ」
「はひ……」
ちょっとかわいそうな気もするけど、三分の二はミサリーのせいなのでね、しょうがない。
ユーリはミサリーの説教でちゃんと反省してるっぽいし、許してしんぜよう!
え?
ミサリーも許してやれって?
……………考えとく。
♦︎♢♦︎♢♦︎
「ってなわけで、お風呂掃除をするんだけど、ユーリはそこで見ていてね」
「キュイ………」
動物(+ミサリー)に掃除をさせるとろくなことがなさそうなので、こればっかりは許して欲しい。
「というわけで、掃除しますか!」
ただ、私の掃除は一味違う。
必殺技たる魔法を使用するのだ。
その名も生活魔法なりー!
生活魔法とは、たいていの魔力持ち習得している魔法の種類である。
生活魔法とはその名の通り、生活を豊かにすることを目的に作られた魔法である。
その中に掃除も含まれているのだ。
ミサリーは魔法が使えないのかな?
っていうか、そもそも魔力を持っている人自体が貴重なんだよね。
魔力を持っているだけで人生勝ち組みたいなところがあるんだ。
ちなみに、貴族家には魔力持ちが多いため、特別すごーい!と、褒められることは滅多にない。
私もそうだったし、多分父様はもっとそうだったと思う。
王族の一人だからねで済ませられそう。
そんなわけで、魔法を使える人自体がそんなにないので、使えなかったとしてもさほど不思議ではないのである。
つまり、ミサリーはあれが普通なのか?
冒険者組合で男の人は末でぶっ飛ばしたのって自力か?
……こわ。
「まあ、いいや。『洗浄』」
適当に範囲を指定せずに、魔法を発動させる。
別に掃除されすぎて困るということは一切ないだろう?
ってなわけで、お掃除完了!
だが——
「キュイ!」
「う~ん、生き物にはこれ効果なさそうだね」
所詮は生活魔法。
プリーストが使う本物の生活魔法だったら、効果倍増するんだろうけど、私の職業(予定)はそんな凄そうな職業ではないんだな~。
「じゃ、ついでにユーリも洗おっか」
「キュイ?」
ちょうど、今きれいになったばかりのお風呂に入れるんだ。
感謝するがいい!
「そろそろ、洗ってあげないとなーとは思ってたんだよねー」
にしし、と笑いながら近づく私に嫌な予感でも覚えたのか、若干後ずさるユーリ。
だが、もう遅いなり!
「捕まえた!」
「キュイ!?」
「はいはい、きれいにしましょうねー!」
こればっかりは誰かが洗わないといけない。
ユーリは魔法なんて使えないしね。
というわけで、やっていきましょうか!
「あ、こら動かない!」
「キュイ!」
暴れるユーリだが、私の力の前では無力なのだよ!
なんせ、『身体強化』も使っているんだ。
逆にこれで逃げられたら、ユーリが出たら目に強いということになる。
それはそれですごいけどね。
「シャンプー飛ぶんだけど?」
「キュイ!キュイ!」
お構いなしですか。
汚れてもいい服着ておいてよかった~。
「ちょ、まだ洗えてないからもうちょい待って!」
さすがに、暴れられている状態だと、こっちもやりづらい。
だったら、必殺技を使うしかない!
第二の必殺技!
「ふ~ん、暴れるんだったら性別確認しちゃおうかな~?」
「!?」
「嫌だったら大人しく……」
「キュゥゥ……」
急に大人しくなってしまうユーリ。この変わりようには私も笑いを堪えるのに必死である。
はい、完璧~!
やっぱユーリはこれに弱いんだな~。
魔法の言葉!
魔法は使ってないけど、このセリフを言うだけでたいていユーリは大人しくなる。
これを必殺技たらしめるためにも、私は性別を確かめてないわけだけどね!
……………今、セコいと思った人は、一人ずつ魔法をぶつけます。
っていうかさ、ほんっと今更なんだけど……。
(ユーリ、私のしゃべったセリフわかってるっぽいよね……)
それが結構、自分の中では疑問なのだが、今は気にしないでおこう。
「お嬢様、掃除を何かと勘違いなさってませんか?」
「キュイキューイ!」
ってなわけで、私の部屋までやってきましたとさ。
存外に掃除ってやったことなかったから、案外楽しみだったりする。
服もちゃんと、いらない服にしたし、汚れても問題ない。
それにこっちには手慣れたミサリーがいるのだ。
失敗することなんてないだろう。
掃除に失敗とかあるのかはわからないけどね。
「で、これどこから掃除すればいいの?」
「ふっふっふ、お嬢様。まずは掃除の前に“片付け“からですよ」
「片付け?」
「掃除をする前に、邪魔なものはしまっておかないとですよね。ほんとだったら、もうちょっとやりたいこともあるんですが、大変そうなので割愛です」
さすがプロだ。
熟知していらっしゃるようで……。
お手並み拝見といこうじゃないか!
「とりあえず、掃除に邪魔なものは片してしまいましょう!」
散乱しているものはそんなにないが、それでも邪魔になるんだろうな。
大人しくいうことに従って、物を片していく。
「次はどうするの?」
「どうすると思います?」
「えっと、普通に掃除するんじゃない?」
「大体あってますね。正解はゴミを集める、でした!」
「ゴミを集めるの?」
「適当に掃除をしていたら、掃除残しが出てしまうんですよ。だから、ゴミを真ん中に集めるんです。上から下、奥から手前にって」
おお。
なんかそれっぽく聞こえる。
「というわけで早速始めましょう!」
「了解!」
「キュイ!」
まあ、貴族に掃除する機会なんてそんなにないだろうし、私には関係ない。
だけど、こういうのを楽しむ人ってたまにいるよね。
前世でも掃除が好きな変わった子爵家の子がいた。
って、私の知り合いって大体私に媚びてくる奴しかいなかったから、知り合いの範囲が狭すぎる。
もしかしたら、それを楽しむのが普通なのかもしれない。
ま、たまにはミサリーを手伝うのも悪くはないなっていうことだよ!
その瞬間ーー
ガタンという音が鳴り、何かが倒れる。
「きゃ!」
「大丈夫ですか、お嬢様!?」
ミサリーが心配そうに近寄ってくる。
「何が倒れたの?」
「えっと、タンスですね。倒したのはいうまでもなく……」
「キュイィ~……」
あ、ユーリですね。
納得したわ。
まあ、ユーリってそもそも、掃除向きな体じゃないしね。
掃除向きな体ってなんだ?
自分で言ってて思うが、正直動物に掃除をさせようとした私が悪いんだよね。
ノリで言ったけど、完全に私が悪い——
「こら!ユーリちゃん!お嬢様に怪我でもあったらどうするんですか?」
ミサリー!
怒らんといてあげて!
「キュイ……」
「そんなんだと、お嬢様に見捨てられますよ!」
「キュ?」
めちゃめちゃ人生……狐生に絶望したような表情でこっちを見てくるユーリ。
やめて!
捨てたりしないらそんな目で見ないで!
「とにかく、今後は気をつけるようにしてくださいね」
「キュイ」
「わかったならよろしい!というわけで掃除を再開——」
そこで再び悲劇は起こる。
ガシャンという音を立てて、ミサリーにぶつかった何かが落ちる。
「「あ」」
「キュイ?」
まあ、結論から言えば、ミサリーの肘に当たった花瓶が落ちたんだよね。
「や……」
「や?」
「やらかしたああああぁぁぁ!」
ミサリーが後ろに下がってくる。
運命の女神はどうやら私たちを見捨てたようで……………倒れたタンスにミサリーが足を引っ掛ける。
「「あ(二回目)」」
ミサリーがそのままタンスの方に倒れ、支えがないか手をついたのがまた別の隣にあったタンスなわけで……。
「「あ(三回目)」」
まあ、それも倒れますよね。
そんなわけで——
「ミサリー?」
「あ、は、はい」
「本当にメイド?」
「うぐっ!」
「とりあえず、ここの掃除は任せるね。やっぱりミサリーは一人の方が気楽そうだし!それに、私もユーリも結構埃かぶっちゃったからさー誰かのせいで」
「ぐはっ!」
「んじゃまあ、私たちちょうどいいし、お風呂掃除でも手伝うからさ。そっちは任せたよ」
「はひ……」
ちょっとかわいそうな気もするけど、三分の二はミサリーのせいなのでね、しょうがない。
ユーリはミサリーの説教でちゃんと反省してるっぽいし、許してしんぜよう!
え?
ミサリーも許してやれって?
……………考えとく。
♦︎♢♦︎♢♦︎
「ってなわけで、お風呂掃除をするんだけど、ユーリはそこで見ていてね」
「キュイ………」
動物(+ミサリー)に掃除をさせるとろくなことがなさそうなので、こればっかりは許して欲しい。
「というわけで、掃除しますか!」
ただ、私の掃除は一味違う。
必殺技たる魔法を使用するのだ。
その名も生活魔法なりー!
生活魔法とは、たいていの魔力持ち習得している魔法の種類である。
生活魔法とはその名の通り、生活を豊かにすることを目的に作られた魔法である。
その中に掃除も含まれているのだ。
ミサリーは魔法が使えないのかな?
っていうか、そもそも魔力を持っている人自体が貴重なんだよね。
魔力を持っているだけで人生勝ち組みたいなところがあるんだ。
ちなみに、貴族家には魔力持ちが多いため、特別すごーい!と、褒められることは滅多にない。
私もそうだったし、多分父様はもっとそうだったと思う。
王族の一人だからねで済ませられそう。
そんなわけで、魔法を使える人自体がそんなにないので、使えなかったとしてもさほど不思議ではないのである。
つまり、ミサリーはあれが普通なのか?
冒険者組合で男の人は末でぶっ飛ばしたのって自力か?
……こわ。
「まあ、いいや。『洗浄』」
適当に範囲を指定せずに、魔法を発動させる。
別に掃除されすぎて困るということは一切ないだろう?
ってなわけで、お掃除完了!
だが——
「キュイ!」
「う~ん、生き物にはこれ効果なさそうだね」
所詮は生活魔法。
プリーストが使う本物の生活魔法だったら、効果倍増するんだろうけど、私の職業(予定)はそんな凄そうな職業ではないんだな~。
「じゃ、ついでにユーリも洗おっか」
「キュイ?」
ちょうど、今きれいになったばかりのお風呂に入れるんだ。
感謝するがいい!
「そろそろ、洗ってあげないとなーとは思ってたんだよねー」
にしし、と笑いながら近づく私に嫌な予感でも覚えたのか、若干後ずさるユーリ。
だが、もう遅いなり!
「捕まえた!」
「キュイ!?」
「はいはい、きれいにしましょうねー!」
こればっかりは誰かが洗わないといけない。
ユーリは魔法なんて使えないしね。
というわけで、やっていきましょうか!
「あ、こら動かない!」
「キュイ!」
暴れるユーリだが、私の力の前では無力なのだよ!
なんせ、『身体強化』も使っているんだ。
逆にこれで逃げられたら、ユーリが出たら目に強いということになる。
それはそれですごいけどね。
「シャンプー飛ぶんだけど?」
「キュイ!キュイ!」
お構いなしですか。
汚れてもいい服着ておいてよかった~。
「ちょ、まだ洗えてないからもうちょい待って!」
さすがに、暴れられている状態だと、こっちもやりづらい。
だったら、必殺技を使うしかない!
第二の必殺技!
「ふ~ん、暴れるんだったら性別確認しちゃおうかな~?」
「!?」
「嫌だったら大人しく……」
「キュゥゥ……」
急に大人しくなってしまうユーリ。この変わりようには私も笑いを堪えるのに必死である。
はい、完璧~!
やっぱユーリはこれに弱いんだな~。
魔法の言葉!
魔法は使ってないけど、このセリフを言うだけでたいていユーリは大人しくなる。
これを必殺技たらしめるためにも、私は性別を確かめてないわけだけどね!
……………今、セコいと思った人は、一人ずつ魔法をぶつけます。
っていうかさ、ほんっと今更なんだけど……。
(ユーリ、私のしゃべったセリフわかってるっぽいよね……)
それが結構、自分の中では疑問なのだが、今は気にしないでおこう。
0
お気に入りに追加
1,596
あなたにおすすめの小説
突然伯爵令嬢になってお姉様が出来ました!え、家の義父もお姉様の婚約者もクズしかいなくない??
シャチ
ファンタジー
母の再婚で伯爵令嬢になってしまったアリアは、とっても素敵なお姉様が出来たのに、実の母も含めて、家族がクズ過ぎるし、素敵なお姉様の婚約者すらとんでもない人物。
何とかお姉様を救わなくては!
日曜学校で文字書き計算を習っていたアリアは、お仕事を手伝いながらお姉様を何とか手助けする!
小説家になろうで日間総合1位を取れました~
転載防止のためにこちらでも投稿します。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる