16 / 504
メアリとヘレナととある女性
しおりを挟む
ベアトリスとはメアリの子供だった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
ーーメアリ
彼女はとても優秀な戦士だった。
無数の敵を葬ってきた王国屈指の強さを誇る聖騎士だ。
彼女の強さは聖騎士団面々からも一目を置かれており、女性として初めての聖騎士だった。
ある日、メアリは恋に落ちる。
ゆっくりと。
だが、それは一瞬の出来事でもあった。
任務で大怪我を負ってしまった彼女のもとに偶然にも王弟殿下…………現公爵家当主のアグナム・フォン・アナトレスがやってきたのだ。
当の本人は別の人物の見舞いできていたようだが、入院している唯一の女性を見て心配になったのが真相。
そこから二人はどんどん仲を深めていった。
入院期間はほぼ毎日と言っていいほどにお見舞いに来ていた。
アグナム公爵はどうやら一目惚れだったようだ。
毎日の反応の違いを見て、メアリも楽しかった。
その時間が永遠に続いて欲しいと思う程度には……。
長い長い入院期間………約一年の時間がたち、彼女は退院する。
それと同時にーー
『俺と婚約して欲しい』
メアリはすぐに了承した。
断る理由はほとんどなかった。
貴族はお見合いというものを経てから婚約するらしいが、二人には関係なかった。
メアリもまた騎士爵位を預かっている身なため、従わなければならないはずだが、そこは王弟殿下。
権力で無理やり周りを納得させたのだ。
そのせいで、王位継承争いからは抜け出したようだが……。
『一緒に住もう』
結婚したからには、共に暮らす必要がある。
いや、ないかもしれないが、一緒に暮らすのが普通だろう。
ーーそして、また一年の時が流れる。
『アグナム。私子供ができたみたい』
その報告を待ち望んでいたが如く、“夫“はたいそう喜んだ。
二人との愛の結晶をもいうべきものだからだ。
そして、子供はすくすくと育ち、家を出て行った。
その間にも子供は生まれた。
男が三人。
そしてーー
『奥様!生まれました!元気な女の子です!』
また一人生まれる。
初めての女の子で、メアリは今までより一層嬉しくなった。
痛めて産んだ子供がこれからどういう成長を遂げていくのか、それが楽しみで仕方がなかった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
次の日ーー
メアリはまだ体調が回復してはいなかった。
「もう少し寝ようかしら……」
生憎夫は出かけている。
そして、私はするべき家事は使用人の皆さんがやってくれる。
私は体を休めて、万全の状態に戻しておこう。
そう決めて再び眠りにつくため、体勢を変えようとする。
だがーー
「!?」
体が動かなかった。
決して力が入らなかったわけじゃない。
さらに言えば、並の女性よりも力がある。
なのになぜ力が入らないのだろうか?
「わ!?」
体が勝手に動き出す。
まるで何者かに操られているかのようだった。
「…………!」
声が出なかった。
体全体の主導権を握られたかのように五感で感じること以外は何も出来なくなっていた。
「…………ぁ!」
無理やり体を動かした反動で、全身に痛みが走る。
腹を切った傷がまだ残っているというのに、周りが見たら異様な光景の他ないだろう。
ついこの間、子供を産んだ女性が歩いていたらと思うと………。
だが、体はいうことを聞かない。
永遠に同じ動作が繰り返される。
ーーと思ったら。
「?」
今度はドアに向かって歩き出した。
まるで私の体の使い方がわかって来たというように、その動きは綺麗になっていた。
所作の一つ一つを真似し、完璧に私は演じさせる。
ここまでで、誰かが操っているのは確信に変わる。
「あ!奥様?大丈夫なのですか?」
「ええ、大丈夫よ。少し、風に当たって来ようかと思って」
「奥様も四人目ですもんね。痛みになれたんでしょうか?ゆっくりして、早く体を治してくださいね!」
「わかったわ」
違う。
そんなことない。
いまだに襲う激痛は、耐えがたいものだった。
声が出せないということは先ほど確認したからいいものの、勝手に口から言葉が出てきたのが、驚きだ。
だが、そんな暇はない。
体はベランダへと向かうかと思われた。
けれども、近くのベランダには向かわず、なぜか屋根裏のほうに進んでいく。
梯子を登り、天井窓を開ける。
そして、私は初めて屋根の上に登った。
そこにはーー
「まずは一人……クフフ。じゃあね、メアリ」
不気味に笑う男がそこにはいた。
そこからの記憶は途絶えてしまう。
♦︎♢♦︎♢♦︎
メアリという女性が行方不明になった。
これは一部の人間が知るだけとなった。
そして、その一部も時期に記憶処理が施される。
アグナムには、妻の名前の改変と………使用人も同様に。
見た目の情報も改ざんされ、もはやメアリのことを覚えている人物はいなくなった。
大規模封印術
それは古来に伝わる伝説の魔法。
使用者の何かを代償にして、行うことができる秘術。
それが今、行使された。
この世界上に彼女の存在を覚えているのはーー
「今日も素敵だぞ、ヘレナ」
「ありがとう、あなた」
ヘレナという女性が不吉に笑みを浮かべているのを見たものは一人もいなかった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
女性は目を覚ます。
「あれ?ここどこ?」
変な屋敷の中にいることだけは、あたりの様子を見て理解できた。
「あ!こんなところにいちゃ怒られちゃう!早くおうちに帰らなくちゃ……………あれ?」
そこで思い出す。
私の家はどこだっただろうか?
とりあえず、走り出す。
屋敷から外に出てみる。
綺麗な外観を保っている家々が並んでいるのが目に見えた。
だがーー
「違う、私の家じゃ………ない」
どこに行っても自分の家らしき場所は見当たらなかった。
そしてーー
「名前…………は、なんだっけ?」
記憶がない。
何も思い出せない。
少しお高そうなお洋服を着ているだけ。
自分がそんな高貴な身分だったとは考えられないが………。
「違う、違う、違う」
もっと、私は重い服を着ていたような?
それとも、純白な服?
胸に紋章?
それともドレス?
思い出せない。
「もう、いいや」
全てを思い出せないことが嫌になり、一人になろうと、町からも外に出るのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
「何これ?」
変な形をした、異形の動物が私に襲いかかってくる。
「邪魔」
私は片手を振るうだけで、それらを薙ぎ払う。
(変わったわんちゃんだったなぁ)
構わず、私は先に進んでいく。
森の中とは案外にも安全じゃないらしい。
一人になりたいからこっちにやってきたのだが、どうやらその選択は若干間違っていたらしい。
「帰るかなぁ」
でも、帰ったところで何かあるわけじゃない。
どこが自分の家なのかもわからない。
そもそも目覚めた場所が場所なのだ。
見つかったら怒られてしまうかもしれない。
それだけじゃ済まないかも………。
「もう少しここにいよう」
枝をかき分け、どんどん進んでいく。
やがて、少し開けた場所に出てくる。
「何?」
平原のような広々とした空間に、その中心部には先程のわんちゃん達が大量に集まっていた。
「目障りだわ」
私はこんなに凶暴だったのだろうか?
犬を見て目障りって………。
考えることは諦め、私はその犬たちを葬る。
「『範囲退魔魔術』」
なぜか使えた魔法はなかなかに強力だった。
犬たちは私を中心にして、一斉に逃げて行った。
残ったのは中心にある何かだけ………。
私は近寄って中身を確認する。
「子供?」
それも獣人のだった。
黒色の毛並みをしているその狼の獣は、子供の割には強力そうな牙を持っていた。
「これは………ふふ。放ってはおけないわね」
何かの母性が働きかける。
初めて会った獣人の子はこんなに可愛かったのかとしれただけでも、今日は得した気分だった。
「私にも子供がいたのかな………」
しみじみとした声は辺りに響くこともなく、空気に霧散する。
「そうだ、日記を書こう」
唐突に思えたそれは私の意思そのものだった。
「そうすれば、今度は忘れない。この子のことも忘れない」
私は弱々しい力加減でカゴの中に入っている獣人の子を抱く。
「今日からあなたが私の子供よ」
ーーXXXX年XX月XX日
♦︎♢♦︎♢♦︎
ーーメアリ
彼女はとても優秀な戦士だった。
無数の敵を葬ってきた王国屈指の強さを誇る聖騎士だ。
彼女の強さは聖騎士団面々からも一目を置かれており、女性として初めての聖騎士だった。
ある日、メアリは恋に落ちる。
ゆっくりと。
だが、それは一瞬の出来事でもあった。
任務で大怪我を負ってしまった彼女のもとに偶然にも王弟殿下…………現公爵家当主のアグナム・フォン・アナトレスがやってきたのだ。
当の本人は別の人物の見舞いできていたようだが、入院している唯一の女性を見て心配になったのが真相。
そこから二人はどんどん仲を深めていった。
入院期間はほぼ毎日と言っていいほどにお見舞いに来ていた。
アグナム公爵はどうやら一目惚れだったようだ。
毎日の反応の違いを見て、メアリも楽しかった。
その時間が永遠に続いて欲しいと思う程度には……。
長い長い入院期間………約一年の時間がたち、彼女は退院する。
それと同時にーー
『俺と婚約して欲しい』
メアリはすぐに了承した。
断る理由はほとんどなかった。
貴族はお見合いというものを経てから婚約するらしいが、二人には関係なかった。
メアリもまた騎士爵位を預かっている身なため、従わなければならないはずだが、そこは王弟殿下。
権力で無理やり周りを納得させたのだ。
そのせいで、王位継承争いからは抜け出したようだが……。
『一緒に住もう』
結婚したからには、共に暮らす必要がある。
いや、ないかもしれないが、一緒に暮らすのが普通だろう。
ーーそして、また一年の時が流れる。
『アグナム。私子供ができたみたい』
その報告を待ち望んでいたが如く、“夫“はたいそう喜んだ。
二人との愛の結晶をもいうべきものだからだ。
そして、子供はすくすくと育ち、家を出て行った。
その間にも子供は生まれた。
男が三人。
そしてーー
『奥様!生まれました!元気な女の子です!』
また一人生まれる。
初めての女の子で、メアリは今までより一層嬉しくなった。
痛めて産んだ子供がこれからどういう成長を遂げていくのか、それが楽しみで仕方がなかった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
次の日ーー
メアリはまだ体調が回復してはいなかった。
「もう少し寝ようかしら……」
生憎夫は出かけている。
そして、私はするべき家事は使用人の皆さんがやってくれる。
私は体を休めて、万全の状態に戻しておこう。
そう決めて再び眠りにつくため、体勢を変えようとする。
だがーー
「!?」
体が動かなかった。
決して力が入らなかったわけじゃない。
さらに言えば、並の女性よりも力がある。
なのになぜ力が入らないのだろうか?
「わ!?」
体が勝手に動き出す。
まるで何者かに操られているかのようだった。
「…………!」
声が出なかった。
体全体の主導権を握られたかのように五感で感じること以外は何も出来なくなっていた。
「…………ぁ!」
無理やり体を動かした反動で、全身に痛みが走る。
腹を切った傷がまだ残っているというのに、周りが見たら異様な光景の他ないだろう。
ついこの間、子供を産んだ女性が歩いていたらと思うと………。
だが、体はいうことを聞かない。
永遠に同じ動作が繰り返される。
ーーと思ったら。
「?」
今度はドアに向かって歩き出した。
まるで私の体の使い方がわかって来たというように、その動きは綺麗になっていた。
所作の一つ一つを真似し、完璧に私は演じさせる。
ここまでで、誰かが操っているのは確信に変わる。
「あ!奥様?大丈夫なのですか?」
「ええ、大丈夫よ。少し、風に当たって来ようかと思って」
「奥様も四人目ですもんね。痛みになれたんでしょうか?ゆっくりして、早く体を治してくださいね!」
「わかったわ」
違う。
そんなことない。
いまだに襲う激痛は、耐えがたいものだった。
声が出せないということは先ほど確認したからいいものの、勝手に口から言葉が出てきたのが、驚きだ。
だが、そんな暇はない。
体はベランダへと向かうかと思われた。
けれども、近くのベランダには向かわず、なぜか屋根裏のほうに進んでいく。
梯子を登り、天井窓を開ける。
そして、私は初めて屋根の上に登った。
そこにはーー
「まずは一人……クフフ。じゃあね、メアリ」
不気味に笑う男がそこにはいた。
そこからの記憶は途絶えてしまう。
♦︎♢♦︎♢♦︎
メアリという女性が行方不明になった。
これは一部の人間が知るだけとなった。
そして、その一部も時期に記憶処理が施される。
アグナムには、妻の名前の改変と………使用人も同様に。
見た目の情報も改ざんされ、もはやメアリのことを覚えている人物はいなくなった。
大規模封印術
それは古来に伝わる伝説の魔法。
使用者の何かを代償にして、行うことができる秘術。
それが今、行使された。
この世界上に彼女の存在を覚えているのはーー
「今日も素敵だぞ、ヘレナ」
「ありがとう、あなた」
ヘレナという女性が不吉に笑みを浮かべているのを見たものは一人もいなかった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
女性は目を覚ます。
「あれ?ここどこ?」
変な屋敷の中にいることだけは、あたりの様子を見て理解できた。
「あ!こんなところにいちゃ怒られちゃう!早くおうちに帰らなくちゃ……………あれ?」
そこで思い出す。
私の家はどこだっただろうか?
とりあえず、走り出す。
屋敷から外に出てみる。
綺麗な外観を保っている家々が並んでいるのが目に見えた。
だがーー
「違う、私の家じゃ………ない」
どこに行っても自分の家らしき場所は見当たらなかった。
そしてーー
「名前…………は、なんだっけ?」
記憶がない。
何も思い出せない。
少しお高そうなお洋服を着ているだけ。
自分がそんな高貴な身分だったとは考えられないが………。
「違う、違う、違う」
もっと、私は重い服を着ていたような?
それとも、純白な服?
胸に紋章?
それともドレス?
思い出せない。
「もう、いいや」
全てを思い出せないことが嫌になり、一人になろうと、町からも外に出るのだった。
♦︎♢♦︎♢♦︎
「何これ?」
変な形をした、異形の動物が私に襲いかかってくる。
「邪魔」
私は片手を振るうだけで、それらを薙ぎ払う。
(変わったわんちゃんだったなぁ)
構わず、私は先に進んでいく。
森の中とは案外にも安全じゃないらしい。
一人になりたいからこっちにやってきたのだが、どうやらその選択は若干間違っていたらしい。
「帰るかなぁ」
でも、帰ったところで何かあるわけじゃない。
どこが自分の家なのかもわからない。
そもそも目覚めた場所が場所なのだ。
見つかったら怒られてしまうかもしれない。
それだけじゃ済まないかも………。
「もう少しここにいよう」
枝をかき分け、どんどん進んでいく。
やがて、少し開けた場所に出てくる。
「何?」
平原のような広々とした空間に、その中心部には先程のわんちゃん達が大量に集まっていた。
「目障りだわ」
私はこんなに凶暴だったのだろうか?
犬を見て目障りって………。
考えることは諦め、私はその犬たちを葬る。
「『範囲退魔魔術』」
なぜか使えた魔法はなかなかに強力だった。
犬たちは私を中心にして、一斉に逃げて行った。
残ったのは中心にある何かだけ………。
私は近寄って中身を確認する。
「子供?」
それも獣人のだった。
黒色の毛並みをしているその狼の獣は、子供の割には強力そうな牙を持っていた。
「これは………ふふ。放ってはおけないわね」
何かの母性が働きかける。
初めて会った獣人の子はこんなに可愛かったのかとしれただけでも、今日は得した気分だった。
「私にも子供がいたのかな………」
しみじみとした声は辺りに響くこともなく、空気に霧散する。
「そうだ、日記を書こう」
唐突に思えたそれは私の意思そのものだった。
「そうすれば、今度は忘れない。この子のことも忘れない」
私は弱々しい力加減でカゴの中に入っている獣人の子を抱く。
「今日からあなたが私の子供よ」
ーーXXXX年XX月XX日
0
お気に入りに追加
1,596
あなたにおすすめの小説
突然伯爵令嬢になってお姉様が出来ました!え、家の義父もお姉様の婚約者もクズしかいなくない??
シャチ
ファンタジー
母の再婚で伯爵令嬢になってしまったアリアは、とっても素敵なお姉様が出来たのに、実の母も含めて、家族がクズ過ぎるし、素敵なお姉様の婚約者すらとんでもない人物。
何とかお姉様を救わなくては!
日曜学校で文字書き計算を習っていたアリアは、お仕事を手伝いながらお姉様を何とか手助けする!
小説家になろうで日間総合1位を取れました~
転載防止のためにこちらでも投稿します。
【完結】いてもいなくてもいい妻のようですので 妻の座を返上いたします!
ユユ
恋愛
夫とは卒業と同時に婚姻、
1年以内に妊娠そして出産。
跡継ぎを産んで女主人以上の
役割を果たしていたし、
円満だと思っていた。
夫の本音を聞くまでは。
そして息子が他人に思えた。
いてもいなくてもいい存在?萎んだ花?
分かりました。どうぞ若い妻をお迎えください。
* 作り話です
* 完結保証付き
* 暇つぶしにどうぞ
婚約破棄と領地追放?分かりました、わたしがいなくなった後はせいぜい頑張ってくださいな
カド
ファンタジー
生活の基本から領地経営まで、ほぼ全てを魔石の力に頼ってる世界
魔石の浄化には三日三晩の時間が必要で、この領地ではそれを全部貴族令嬢の主人公が一人でこなしていた
「で、そのわたしを婚約破棄で領地追放なんですね?
それじゃ出ていくから、せいぜいこれからは魔石も頑張って作ってくださいね!」
小さい頃から搾取され続けてきた主人公は 追放=自由と気付く
塔から出た途端、暴走する力に悩まされながらも、幼い時にもらった助言を元に中央の大教会へと向かう
一方で愛玩され続けてきた妹は、今まで通り好きなだけ魔石を使用していくが……
◇◇◇
親による虐待、明確なきょうだい間での差別の描写があります
(『嫌なら読むな』ではなく、『辛い気持ちになりそうな方は無理せず、もし読んで下さる場合はお気をつけて……!』の意味です)
◇◇◇
ようやく一区切りへの目処がついてきました
拙いお話ですがお付き合いいただければ幸いです
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結160万pt】王太子妃に決定している公爵令嬢の婚約者はまだ決まっておりません。王位継承権放棄を狙う王子はついでに側近を叩き直したい
宇水涼麻
恋愛
ピンク髪ピンク瞳の少女が王城の食堂で叫んだ。
「エーティル様っ! ラオルド様の自由にしてあげてくださいっ!」
呼び止められたエーティルは未来の王太子妃に決定している公爵令嬢である。
王太子と王太子妃となる令嬢の婚約は簡単に解消できるとは思えないが、エーティルはラオルドと婚姻しないことを軽く了承する。
その意味することとは?
慌てて現れたラオルド第一王子との関係は?
なぜこのような状況になったのだろうか?
ご指摘いただき一部変更いたしました。
みなさまのご指摘、誤字脱字修正で読みやすい小説になっていっております。
今後ともよろしくお願いします。
たくさんのお気に入り嬉しいです!
大変励みになります。
ありがとうございます。
おかげさまで160万pt達成!
↓これよりネタバレあらすじ
第一王子の婚約解消を高らかに願い出たピンクさんはムーガの部下であった。
親類から王太子になることを強要され辟易しているが非情になれないラオルドにエーティルとムーガが手を差し伸べて王太子権放棄をするために仕組んだのだ。
ただの作戦だと思っていたムーガであったがいつの間にかラオルドとピンクさんは心を通わせていた。
拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください
私を裏切った相手とは関わるつもりはありません
みちこ
ファンタジー
幼なじみに嵌められて処刑された主人公、気が付いたら8年前に戻っていた。
未来を変えるために行動をする
1度裏切った相手とは関わらないように過ごす
あの、神様、普通の家庭に転生させてって言いましたよね?なんか、森にいるんですけど.......。
▽空
ファンタジー
テンプレのトラックバーンで転生したよ......
どうしようΣ( ̄□ ̄;)
とりあえず、今世を楽しんでやる~!!!!!!!!!
R指定は念のためです。
マイペースに更新していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる