僕の番が怖すぎる。

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二章 あいつの存在が災厄

私は鬼族の亜神の伴侶、番としてあれに報復する。

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 *カニバリズム的な表現があります。
 ───────────
 

 鬼族は愛に生き、狂っていると言われるくらいだ。
 力の強い、より血の濃いものほどそれが顕著だ。
 愛し過ぎて相手の血や肉をしまう。
 側に置きたくて【華】を与えて【縛】る。

《oh……》

 これからする話は、人を選ぶかもしれない…
 食事とかしている皆には気をつけて、ごめんね?としか言えないけれど、
 大丈夫?


 ◇◇◇

 こいつの理性を飛ばして、好きに抱かれている。
 僕の体の具合なんて気にせずに
 
「あぁ…ぁああ、ぅあん、んあ、ひ!いっあぁ…」

 物凄い力で押さえつけられ、腕の骨の軋む音がする。

 ─バキッ─── 折れた。

「ハァ…はぁはぁ、百合百合百合、百合百合、百合ゆり、ゆ…り…」

 好きなように僕をむさぼっている。

 いつもよりさらに大きなソレが、僕から出入りするのが見え興奮する。
 
 …かなりの痛みも感じる。

 無理やり奥の方にもっともっと激しく突きあげる。

「う、うぅっあぁ…大丈夫…」

「あぁ…はぁはぁ、百合百合百…合、百合あぁ、百合百合…百合百合百合、百合ゆりゆり、ゆ…り…」

「うん…我、慢し…なくて、い…い…」

 いつもどれだけ欲求を抑えているのかがよく分かる。
 あんな甘い優しい抱き方で満足なんて出来なかったに違いない。

 僕を抱きながら首元に噛みつき、どんどん飲んでいく。

「あぁっ!!」

「もっとだ、足りない足りない足りない、欲しい欲しいほしい、ほしいほしい…」
 
 血も全然足りなかったみたいだ。

 僕は黒にもあげているから心配していたんだな。
 好きなだけ持っていって良いよ。

「しゅ、…朱天…こ、こからも、持ってい…け…」

 僕の、お前の大好きな【華】からも持っていけ。
 両手でこいつの頭を抱え、僕の【華】の方に寄せる。

「ぅっ!ぁあぁああああああぁぅうっ!!」

 いつもよりも強く噛まれ飲まれていくので酷い痛みがする。 

 今日は、事を予想して、危なくなる前にお義母様などが来れるように手配もした。

 …そして、僕を抱きながら…そのを貪っていく。

 右手からボリボリと貪る。
 指を一本ずつ、舐めて、愛おしそうに食み…食べていく。

 次はまた血を飲み、
 唇についた血を舐めとり、

 満足そうににこりと笑う。

 それから僕に口づける。

「ゆり、ゆ…り…百合百合百合百合百合、いとしいいとしいおひめさま…おれの、おれだけのもの」

 慾に沈んだ綺麗な金と銀の目は怖ろしいが、とんでもなく美しい輝きを持つ。

 ありえないくらい、ゾッとするお前の美しい姿。

 僕を喰らいながらも、僕の最奥に行くように責める。
 それのもたらす快楽と痛みとが合わさり得も言われぬ感覚に侵されていく。

 どんどん僕を喰らい、満足そうに微笑み、愛しそうに僕を抱く。

 腕だけでなく、僕の脚なども爪を立て舐めて、噛んで血を楽しみつつ食べていく。


 狂おしい愛情を食欲と性欲に変えるとこうなるのか。

 生きながら喰われるのはキツいけれど、
 お前の満足そうな姿を見れて嬉しいよ……


 お前が言ったように、堕ちてやったんだから後悔するなよ?
 

 これが僕の覚悟なんだから。

 

 かなり喰われて、意識が朦朧としてきた。
 毎日こいつの血や、とんでもない給餌行動で肉や魂あれらを食べていなければ、
 きっともう死んでいる。 


「百合、肉や魂ばかり食べているあなたが茶に誘うなんて珍しい……?!」
「おい!朱点!!」
 
 お義母様が、来てくれた…
 
「やめろ!このアホ!!」
「やめないか!この子はお前の大事なお姫様だろう!!」
「旦那様!【アカツキ】来てくれ!!こいつを止めないと!!!」 


 そして…お義父様も来てくれる… 

 焦ってスメラギ様の本当の【名】も呼んだ。

 これで事はすすむ
 安心して瞼を閉じる。
 思ったよりも危ないことになったけれど
 ──『フノス、叔父さんは聞いてないよ?』──

 今回の計画を指示した彼女に抗議を入れる。

 ──『ごめんなさい。』──

 なんの抑揚もない、童女の声が頭に直接聞こえる。
交心テレパス】だ。
 こんな超長距離で出来るのは、この子くらいしかいないらしい。

 ──『姉様とかにも話さなかったのかな? 体の半分以上食べられるなんて…』──
 ──『いったらおじさまはしなかった。フノスはかあさまにこれからしかられる。』──
 ──『本当に、痛かったうえに死ぬかと思ったよ。』──
 ──『さいあくフノスがあかのいしきにこうげきした。』──

 ──『お前も大概、デタラメだね。』──
 ──『あかとフノスはおんなじ。うまれたときからこういうもの。』──

 ──『とりあえず…僕はちょっと眠いから寝るよ。』──
 ──『おやさみなさいおじさま、みんなにはフノスからつぎのおしらせをおくる。
           スメラギのなまえもしったけどおきたときがだいじだよ。』──


 ◇◇◇


「とても危ないことをしましたね?百合。」

 心配しているがかなりの怒りを滲ませている。

 お義母様すみません…

「助かったから良いものの、お前は一月近くも寝ていた。」

 お義母様以外に興味のないこの方が、心配するような表情をしている?!
 それにしても…お義父様、それ本当ですか?! 


 ──『姫様、【酒呑童子シュテンドウジ】は首を落とされ、退された。
茨木童子イバラキドウジ】も綱殿に。』──


 ──『あー…あ、あ。フノス、聞こえている?怒るよ。
予定よりも時間が経っているじゃないか!色々とギリギリだよ!!』──

 ──『ごめんなさい。
でも、みんなうまくいった【蜘蛛切くもきり】もてにいれた。
スメラギとツクヨミをおそうきかいはいちどだけ
おじさまがんばって。』 ──

 ──『無茶苦茶言うなぁ…』──
 ──『クロとクリとあそぶのたのしみ。まってる。』──

 ──『あ、こら!待ちなさい!!フノス!!!』──
 
 接続を切られた………

 全く、朱天あいつといい、フノスこの子といい、【亜神】ってやつはひとの話をなんで聞かないんだろうな?
 まぁ、血はさっきまで僕の回復の為に、与えて貰っているから条件には当てはまる。

「聞いていますか百合?」 
「反省がないのは困る。」
「あの朱点アホも旦那様に殴られて飛び出したきりです!」
「あれには茨木イバラキや四童子が付いているが…
それにしてもなぜこんな事をした!
お前は自殺願望でもあるのか!クロの事はどうするつもりだった!!」

 義父母たちが尚も募る。

 冷静に『やつ』を討つ為に動く事にする。

 口の中で舌を噛み、血と唾液を混ぜ合わせ、

 義母に口づけ血を飲み込ませる。

「な、あっ?!」

 次いで驚いている義父にも口づけ、血を飲ませる。

「は?!」
 
 突然のことに驚愕している二人。

 急ぎ【呪い】を紡ぐ。

 ──百合の名のもとに【縛】りを与え──

 そして二人の額に手を翳し、中指の先を付け、

しゅ】を与える。


 ──『赫夜カグヤ』、『アカツキ』──


 ──命じる『おすわり!』──



「「はいーーーーーー?!」」



 義父と義母が、僕の【呪】に【縛】られた。
 取り敢えず正座の姿勢で畏まっている。


 姉様、教えてもらってなんだけど、『おすわり』って何なんですかね?
 他にも『待て』に『伏せ』に、『ハウス』って?何?
 (*全部日本語の為、百合はよくわかっていません)


「百合、一体なぜこんな真似を!」「くっ!思ったよりもこの子の【縛】りはキツい!!」

 ここから説教をしろと言われたけれど…ちょっと怖い。 
 だって、我が一族の最高権力者のお二人です。
 やっといてなんだけど… や っ ち ま っ た 感は半端ないです!

 二人とも 土下座の姿勢になりそうなのを必死に堪えている。

 あ、土下座になった…どうしよう。

 姉様、ほんとうにこれは凄いね。
 やった本人だけれど嫌な汗が止まらない。
 でも、あいつの望む外では『淑やかで控えめなお妃様』をなるべく守らなければ。

 こんなことした今ではとても淑やかとはあまり言えない。
 さて、どうしたものか?

 バタバタと義父母の側近などがかけてくる。

「百合様!」
「お妃様?!」
「一体何を、なさって!!」
「陛下方?そのお姿は?!」

 うーん、やはり時間的に難しいな。

 取り押さえられる前に動こう。

 ──『来い、【四天王してんのう】。そして【源氏ゲンジ】の者たち!!』──

 ◇◇◇


《ゲンジ???》

 こちらでも、存在したけれど、彼らを簡単に紹介するなら、
 日本の Emperor の流れを汲む、武士…サムライの家の者たちだよ。
 四天王はそれぞれのサムライの家系のトップだったりしたんだ。

《オオオオオオオオ!!!》

 これも人気だな…。
 で、あちらでの百合の配下に下った者たちは、頼光ヨリミツやろくでもないものからの、支配を逃れたかった者たちだった。

 それでも全員合わせたら、鬼の上位のものの十倍以上の数がいた。
 元が自分たち、鬼やモンスターを狩るスペシャリスト達でとても優秀だ。

 後々、色々な仕事に就かせて、今話しているの夫の状態みたいな、変な噂などの情報操作のなどをするものから、
 警護や狩りなど様々なことを出来るように、姉と組織を作った。
 あれは物凄く大変だった………

 私はね…姉たちによって、鬼族の影の支配者になってしまったんだよ……

《………………………》

《本当に、Boss……》


 ◇◇◇


 ────ザザッ

 鬼族の皇宮に【鬼キラー】の武人達がズラリと集う。
 その数はこの皇宮にいるものの約十倍程になる。

【四天王】の筆頭たる、渡辺 綱ワタナベ ノ ツナが僕のすぐ側に来た。

「百合、待ってた。
フノスあの子もぶっ飛んだ事をするけれど、お前も俺らに心配かけさせるなよ!!」

 友人もかなり怒っている。

 ──『本当にごめん、でも協力ありがとう。』──

 友人は器用に片眉だけ上げて返事した。 

 周りに心配をかけすぎたけれど、こうでもしないと動けなかった。
『弱く、儚く、美しい』
 そんなお妃として守られているなんてうんざりだ。
 あいつの番、伴侶として生きると決めたときから、 あいつのところまで堕ちて、
 地獄でもなんでも生きてやると決めた。

 だから、その為に力を得る。
 これから僕は鬼族僕らの天敵を討ち、を物にする。

「百合、この数の者たちは…」

 少し汗をかきながら話す、お義母様。

 驚いていますね、お義母様。
 これが【鬼キラー】だそうです。
 私達の天敵らしいです。 
『ナメクジに塩をかけたみたいにヤバいから。』姉様はそう言っていたので相当ですよ!
 その数、ここに住む鬼族の十倍以上です!!
 
「私の従者たちです。【お手つき】ではありますが、私の眷属になる者たちですね。」

 この人数を、これから眷属にするのはしんどいけれど、あいつの為に用意した。

「何をするつもりだ?今すぐこの【縛】りを外せ!」

 鋭い眼光を僕に向けて睨むお義父様。
 スメラギの持つ力を、ビンビン感じますが踏ん張らなければ。

 お義父様、まだ少し大人しくしていて下さい。あれは鬼族には危険すぎます。

「もちろんそう致しますが、その前に…言いたいことを言わせてもらいます。」

 ──命じる!『待て』──

「うわぁ!」「なっ!!」


 動こうとしたらこうしろと言われたけれど、これまた怖ろしい。
 四つん這いでそんな姿に、なるとは思いませんでした…ごめんなさい。

「ぐっ…百合、本当に、何を考えているのですか!」「…………なにをする気だ?」

 さて、そろそろあれも帰って来るはず。
 それを見届けたら、最後の仕上げに入らなくては。


 後ろから自分の愛する番の薫りがする。

 良かった、無事に回収できたみたいだ。

「姫、大将の身体と首を持って帰ってきた。
頼光あいつはアホだから、命じてからあと見ずにそれで終わった。
この方は燃やしたりなんて無理だから、首を繋げたらすぐに起きると思う。
流石に【神鞭鬼毒酒シンベンキドクシュ】で力封じられて、【童子切ドウジキリ】で首を落とされたから、今は意識がないな。
ところで大将が滅茶苦茶重いから、誰か早く手伝ってくれないか?」

 金時キントキも合流した。
 彼には無理難題を押し付けていたが、無事に成功した。
 ここに来る道すがらに妖怪 土蜘蛛ツチグモを滅して来たみたいだ。


「「「「「「「朱点?!」様!!!」」」」」」


 多数のものがちゃんと心配してくれている。
 良かった、これならこれから言うことも、それほど無理ではないだろう。

 金時から、大切な番の頭を受け取り、それを抱く。
 優しく頭を撫でてやる。

「お前ね、もっと相談しろとあれほど言っていたのに。
だからこんな手段を取ることになりました。
…お前が強いことは分かっていますが、もう少し私を頼って欲しい。」

 そう言って、唇に口づけを落とし、

「綱、あれを。」
「へいへい、【鬼切おにきり】になったから、かなり切れるし痛ぇかんな?」

 彼が徐に刀を振り刃に彼の魂の色、青をのせた【鬼切】を使い、
 僕の右腕の肘から先を切り落とす。

「うっ!っっ!!」

 痛みに耐え、その血を口を開かせた彼の首に飲ませ、首と身体の繋ぎ目に振りかけ、
 金時が持ってきた、彼の体と繋げる。
 落とした右腕もその口に突っ込んでやる。

「お妃様?!一体何を!!!」
 「「「「若!源氏どもその方を離せ!!」」」」

 茨木も四童子も戻って来ていたんだ。
 茨木は片腕が無くてごめんね。
 四童子の皆も満身創痍だけれど大丈夫?
 腕は綱には返すように話してあるから、もう少しだけ不便な目に合わせるけれど、
 それもこれも秘密で色々していた事への怒りだと了承してほしい。
 本当に、ごめんなさい。

「百合様、その者は若の仇で、我ら鬼族の敵でしょう?!」

 茨木は珍しく怒り僕に募る。

「あはは…茨木さんの腕を落として【鬼切】を作って、
頼光の支配から外れたからな…
なんで、俺はこういう目にばかり遭うんだろうか?
百合と出会ってから散々だ!!」 

 綱は乾いた笑いで自嘲する。

 ──『本当に、ごめん!』──
 ──『もういいから、これからよろしく頼むぞエロ姫。』──

 その名前はやめろと何度も…
 物凄く不本意なのもわかる。
 彼女も烈火の如く怒っている。
 当たり前だが仲を勧めにくい状態にしてしまい、本当申し訳ない。
 ごめんね、綱。
 この埋め合わせはなんとかするから。

 ──『期待せずに待ってるわ』──

「お義母様、お義父様、私はこれから鬼の天敵を討ちます。
あれには朱点を含め、鬼には勝てない縛りと力があります。
ですが私がなら外れる。
私は鬼族の亜神の伴侶、番としてあれに報復する。」

 あ、幾人かの鬼は気づいたみたいだな。
 全員に知らせれないのがもどかしい。

 あいつらの望む、【姫君】の役割を演じれば。
 物凄く、気乗りしないけれど【四天王】も【源氏】たちにもそう呼ばせて備えてきた。

「私は怒っています。
秘密にする理由があるにしても、もう少しやりようがあるでしょう?
今回のことがなくても、こんなに溜め込ませていたら、
いつかどこかで破綻がありました。
今回は私が犠牲になりましたが… 
これが別のものにならないとも限りません。」

 一息に言う。

 続けて

「ちゃんと朱点のしていること、
背負っているものを皆に教えて下さい。
私から言う事が叶わないなら、あなた方が。」

 まだまだ言いたいことはあるが時間などの制限がある。

「行くぞ、綱。
頼光やつのところに案内せよ。
他の【四天王】と【源氏】たちは、彼らを見張っていなさい!
あれは相当に、危険ですからね。」

 その前に、最後の命令をする。



 ──最後に命じる『ハウス!!』── 


「「な!なな、な!!!」」


 金縛りのように動けない義両親。

 これを言えば、お義父様のとお義母様は付いてこれないと聞いた。
 
 この条件を付けて縛ったから、多分下手に動くことはないだろう。
 綱のみを伴にして、やつのもとへ急ぐ。─────



──「……あの子はあんなに苛烈な子でしたか?
Ωなのにこんなに強烈な事をしていくとは…」
「お前も昔はあんな感じであった。
朱点あれの好みは私とよく似ているな。
武装で私達を包囲するなんて、あの子の姉やお前の姉みたいだな…」

「それにしてもΩに従者を創らせてはいけないな。」
「この人数で私達を無力化するとは怖ろしい。
さらに彼らは鬼を、私たちを害することさえ可能です。」

「それにしてもこの【縛】りもキツい」
「土下座とここから動けないのはいつまでしょうね?」

「親父、母上…百合を追う。」

「朱点!起きたのか?!」「朱点、大丈夫なのですか!」


 ───────────
 続きます。
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