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二章 あいつの存在が災厄

鬼神に横道なきものを。 壱

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 ◇◇◇


 さて、とうとう源頼光率いる源氏という者たちが、酒呑童子を討伐する為に動き出した。
 それは綱や四天王に聞いていた予定よりもかなり前倒しにされた。

《さっきウィキ○ディアで調べたんだが、ツナもゲンジだよな? 》

 そうだよ。
 実は百合は綱を通して頼光にコンタクトを取りたいと働きかけていた。
『双方に良い落としどころで和解しよう』ってね。

 綱は頼光ととても親しい仲だからお願いしてたんだが、その彼でも難しかった。

《スパイを頼んでいたのか?》
《フレイヤがそんなことを言っていたわね》

 スパイではないよ。最初・・は正面からちゃんとお願いしてたんだ。
 でも、2年ほど頑張っても無理だった。
 結果、姉が保険として用意していたことを使うことになってしまったというか、なんというか…

《なんだよそのぼやかした言い方は》

 エルフがかなり厄介な性質の者たちというのは前の話で分かったかと思う。

《またエルフの怖い話か?》

 姉とフノスの働きと朱点のやらかしで、彼らのボスと話し合うことが出来るようになったんだけど、彼らのボスは激怒していたし、綱が本当に可哀想な目にあってしまってね…

《またか!》
《…シュテンは今度は何をした?》
《なんだかお約束のようにいつも何かするわね》

 あいつが悪いところも大いにあるけど…それに誘導した姉が……いや、それを見て作戦を考えたらしいフノスが一番 コ ワ イ かな?

 言えることは綱ごめんなさいだったね。

《なんだそりゃ》

 源氏、いや『ゲンジ』は普通なら絶対に交渉のテーブルに着くことがない者たちだったから、それでまぁ…姉とフノスはとんでもないことを画策してね…

 それに義母が便乗してまぁ…エライことになった。

 なるべくこちらで語られている酒呑童子のお伽噺になぞって動き、終わらせようとしたんだけれど、同時に鬼族の膿出しもしちゃったもんだから……

 詳しくはこれから話すけど、それが原因で鬼とエルフの戦争が始まったんだ。


 ◇◇◇


 長月(9月)も半ばを過ぎて神無月(10月)を目前に控えた頃に、僕は昇神した。

 フノスが僕と朱の子『白』と婚約することになった次の日のから、僕らを悩ませていたものが少しは落ち着くかと思われた。

『来年には僕ら夫夫も成人する』

 そう思っていた。

 だから年末から年明けにかけて収束に向かうかと思っていたのに、事態は急変してそんなことになった。

 なってしまった。

 僕に強引に色んなものを押し付けて逝ってしまった彼に、あいつや義父と同じ血を感じた。

 どうして皇の鬼のオスたちは、ワガママで自分勝手で自分の番や伴侶を偏愛して、その愛の為にとんでもない事ばかりをするんだろうか?

 彼はその重たすぎる愛情と執着の傷跡を綱に永遠に遺した。


 ◇◇◇


 その日、朱は朝早くから義母のところに呼び出され、宮を留守にしていた。
 長くかかる話らしく『夜半までかかるやもしれぬ』なんてうんざりした顔をして出掛けた。

 昨日も大概だったから、これは日を跨ぐかもしれない。

 茨木に四童子も共に呼ばれているらしく、義母の話は昨日の大量の侵入者の事に間違いないだろう。
 話によると義父のもとに彼らが連れて行かれ、処分を受けた後、【緑】の当主と【赤】の当主はすぐさまその地位から廃されたそうだ。
 朱の下部たちの話によると彼らも傀儡で、実際にはそれぞれの家にいる数名の『長老』が黒幕らしいが……

『奴らは舌の根の乾かぬうちに、また良からぬことしでかすかもしれぬ。
フレイヤお前は昨日のこともある』

 僕の守りが手薄だと心配した朱は、泊まっていた姉に昨日の大遅刻のことを持ち出して、僕の事を頼むと言い置いて出かけた。

 それから僕は引き続き、姉や子どもたちと朝の憩いの時間ヒュッゲを楽しんでいたのだが…


「頼光のもとに囚われている、綱を助ける為にご助力をお願いしたく存じます」


 四天王である貞光と季武が僕のもとを訪ねてきて助けを請われた。
 すぐに子どもたちを乳母に預けて黒の部屋に連れて行かせ、姉が【域】を創って詳しく事情を聞くことにした。

 緊急事態だから仕方ないけど、鬼の神の宮で耳長の【域】なんて創って良いのかな?

 (姉様、お義父様とかに怒られない?)

 少し、嫌な汗が出た。

「あの方は、綱をそれは酷く虐げていました。私たちは彼を案じております……」

 貞光は水を渡すと軽く礼を言ってから受け取り、それを一気に飲み干した。
 今朝になってそれを知り、みやこから神奈備ここまで急いで駆けてきたらしい。

 だが、ちょっと待ってほしい君たち。

 確か三十里(119km)以上はあるはずだ。
 朱が言ってたから間違いないだろう。

 (二人ともホントに人族なの?凄くない?)

 そんな人間とは思えない彼らの身体能力に驚くが、鬼を狩るならそれくらいは必要なんだろう。

 汗だくになりへたり込んでいる彼らは、下部たちが渡した水を絞った手ぬぐいでそれを拭い「お目汚しをして申し訳ございません」と言う。

 下部も残っている手前「許します」と答えて、彼らを下がらせることにした。

「お出かけの際は必ずお声を掛けて下さい」と僕に伝えて下がって行った蒲公英。

 友との会話が楽に出来るように、元耳長の下部たちはいつもは簡単に下がってくれるが、今日は綱の事が心配らしく、少しばかり思案気な顔をしていた。

 (彼女も何か先をたんだろう)

 漸く落ち着いた貞光から詳しい事情を説明される。

「二月近く前にここに来た帰りなんですけど、綱のやつ調子が悪そうなのに頼光部長のところに寄って帰るって聞かなくて……
それからはずっと会ってないんです」

 四天王の中で一番穏やかな性格の彼は、おおらかな者が多い【黄】の魂を持つ。
 冷静に状況を話してくれるが、

「あいつはあれから自分の屋敷に一度も戻ってないっ!
あのクズのところから定期的に文が届いてたけど、字とかもだんだん弱弱しくなってきてるし………
あのクズのサド野郎はまた・・綱を、ココロもカラダもボロボロになるまで痛めつけて、虐待してるに違いない!
急がないと危ないんだよ!!」

 以前から頼光に対して辛辣な季武は、起伏の激しい性格の多い【緑】の魂を持つ。
 まだ事情もよく分からないのに頼光が悪いと決めている。
 どうやら彼は相当思い込みが激しいらしい。

 (どうしたものか…)

 僕は事情を知るが彼らに教えて良いものか?
 こればかりは綱に黙って勝手に言うわけにはいかない。

 綱や四天王の皆とは連絡をずっと取っていたが、前回みんなで集まってから、週に一度は必ずあった綱の来訪がなく、ここ一月ほどは文でのやり取りのみだった。
 体調が優れなくて知り合い・・・・の元に留まって治療中と聞いていた。
【緑】の家の薬師もいるから安心しろと聞いていたが、どうやらその知人は頼光かその従者であるらしい。

 (毒の元である相手の精を胎に受けないと治まらないはずだし、当たり前か)

 いきりたつ季武が声を荒げさらに詳しく事情を教えてくれる。

「それで昨日になっていきなり綱の屋敷の使用人とか全てに暇が出されて、屋敷まで処分されたんです !
慌ててあのクズ野郎のところに行ったら、ものけの殻で……」

 尻すぼみになった季武の言葉の後を貞光が続ける。

「あの人は【緑】のご当主の弟で宗家の若様らしいんです。
だから神奈備こっちに行ったんじゃないかって」

 (うん。綱から聞いてるから知ってる)

 今は【緑】も【赤】もゴタゴタしてるから、当主の弟である頼光が呼ばれたんだと思うけど、これも言っていいものなのか難しい。
 それに【緑】は鬼にしては珍しいくらい子どもが多い家だ。
 宗家の生まれの子は僕の異母弟の友人に何人かいた。

 だから頼光が誰なのかを特定するのには、少し掛かりそうだ。

 (【緑】なら伊吹に聞けば良いのか?)

 二人とも限界になるまで走ってきて来たから、とりあえず休ませてあげてから捜索にかかることにする。
 疲労回復の為に、薬草入りクッキーや飴なんかも出してあげてから、どうせならちゃんとしたものの方が良いと気づいた。

「二人とも走ってきてお腹も空いてるだろうから、何か入れたほうが良いと思うけど、どんなものなら食べれる?」

 人族は僕らと違い生の肉や血を好まない。
 どんなものが良いか分からず聞いてみたが、

「いや、ありがたいが結構だ」
「そんな暇ない」

 と断られた。
 なんとしてもすぐに綱の捜索をして欲しいらしいが、今はへばっている彼らの方が心配だ。

「落ち着いて二人とも。
綱は大丈夫だから今はちゃんと休んで、それから出よう」
「なわけないでしょう!
リリィはあのクズ野郎の事を知らないから、そんな事を言えるんだよ!」

 僕の胸ぐらを掴んで詰め寄る季武の肩を掴み、貞光は「抑えろ」と彼を窘めた。

「綱は頼光の元で病気を治しているんだ」

 (治らないかもしれないけど…)

 父も同じものを患っているが、あれはなかなか寛解しない。 
 仕方がないので話したが、このくらいなら大丈夫だろうか?

 僕が彼らより詳しく事情を知りながら、細部を誤魔化していることに腹を立てているのか、季武は「申し訳ございません」と妙に丁寧な口調で謝った。

 彼は全身から『不服』という感じが読み取れる、そんな態度をしているし、貞光は僕の『病気』発言が効いたのか、良くないことを考えているのか顔色が悪い。

 (困ったなぁ…)

 彼らは知らないし、綱自身が教えたがらなかったことだから話せない。
 でも、頼光が絶対に綱を害したりしないとだけは断言できる。
 聞いていた媚毒中毒は、来る度にどんどん進行していたので、寧ろ溺愛して大切にされているはずだ。

 僕ら鬼の体液には吸血する相手に痛みを楽にして、快楽を感じるように促す催淫毒『媚毒』が含まれる。
 鬼はそれを中和出来るけど、たまに体質的にその相手のものが駄目という者もいる。
 僕の父親なんかも異母弟の母がそうだったらしく、今も苦しんでいる。
 中毒になるくらいに、可愛がってくれる鬼のオスに囲われているなら、物凄く愛されているはずだ。

 それを知って女のαにでも飼われているのかと当初は思っていた。

 (綱は『男は無理無理無理無理!』って言ってたから)

 そのうえ綱は鬼の生の肉以外は、鬼の食べ物でも平気で食べる。
 いや、既に食べてるかもしれない。

 いくら鬼狩りを生業にする血筋の生まれで頑丈に出来ていても、普通はあんなに血を吸われたりしたら死ぬし、そんなものは食べれない。

 聞けば頼光と出会ってからは、食事を共にしているそうだ。
 自分の屋敷でもそうらしく、使用人などへ指示も含め諸々の差配を頼光がしており、任せっきりらしい。

 ここ二年ほどはあまり家に帰らず頼光のところにほぼいる生活らしいが…

 (どっかで聞いた話だよね?)

 多分だが、綱の知らない間に頼光が血を与えているのかもしれない。
 いや、確実にそんな給餌行為をしている。

 綱の話では、頼光の体液や血を飲まなければ交合の際に辛く、相当飲まされてるらしいが、 閨事の後の力の抜けた時や、気を失った時にも絶対に飲まされていると思う。

 僕も良くされているから分かる。

 (鬼の血のめちゃくちゃ濃そうな金時より、綱の方が断然強いなんておかしかったし!)

【華】を与えていない者にそんな事をするなんて、あの時は物凄い寵愛具合に、その場の全員が驚いていた。
 みんなからはそんな事をするのは、寒気をおぼえる程の重たい愛情で、彼ら曰く『旦那様並み』。

 綱の帰った後でそう教えてくれた。

 それほどの寵愛を受けているから、絶対に無事だと言いたいが、どうしたものか……

 自分には関係ないとばかりに、彼らを無視してソファで寛ぎ、優雅にコーヒーを飲む姉に声をかける。

「姉様、綱は父様と同じ病気なんだ」

 内容をぼかして姉にどうしたら良いのか相談してみた。
 こういうデリケートな問題は、本人に黙って告げるわけにはいかない。

「知っているよ、父上よりも重症なのもね」
「ぇええ?!」

 僕の言葉にも動じず、変わらない様子に僕が驚く。

「初めて少年を見たときからそれはもう、重った~い愛情に包まれてたからねぇ…
朱だけでなく、あの子も移り香のフェロモンが臭かったから」

 コーヒーのおかわりを注ぎながらしみじみと語る。

 (酷いこと言うなぁ…)

 僕はがいるから、今では抱きついたりして嗅がないと移り香のオスの薫りフェロモンは分からなくなった。姉は番がおらず、元々僕より鼻も利く。
 それで知ったのかたのか分からないが、こっちがぼやかして言ってるのに、姉は気にせずぽろりと言ってしまいそうだ。
 そのことに焦り、「ちょっと姉様!」と声をかけて先を言わさないようにした。

 片眉をあげ、面白そうに笑う姉は本当に質が悪い。

「何で教えてくれなかったの?!
それが分かってたら、もっと早くからに薬を渡したのに!」

 僕の父も患うそれはかなり苦しいものらしいから、早い目に知っていたらもっと楽にしてあげれた。
 そのことを姉に怒るが、

 ───『お前に授けた【慈悲ᛖᛁᚱ(エイル)】の名は、『最良の医師』という意味も持つ。
気づけないのは良くないね』───

 そんなことをテレパシーで返された。
 おまけにやれやれって感じの顔つきだ。

 ───『もう!姉様!そんな事言われても番持ちにはわからないものなんですっ!
 朱とかお義父様の方がおかしいんだよ!』───

 姉に文句を言うが「ハイハイ」なんて返され、軽くあしらわれた。

 (これは言っても無駄だ)

 父は元凶と離れて久しいから大分マシらしいが、それでも僕が調合した薬を毎日決まった時間に飲んでいないと駄目らしい。
 そのせいかわからないが父はガリガリに痩せている。

 それで父とは三日置きに文のやり取りをしていて、僕は薬を父はお菓子を送ってくれている。

 話を聞いてすぐ、綱には父に渡しているものを渡したけれど、効き目が悪かった。
 朱の【華】の砂糖漬けを一緒に摂るとマシになるみたいだったけど、彼らの話を聞くとかなり心配だ。

「まさか?!」「死んでなんてないよな!」

「別の意味で絶頂して死にそうになってるかもねぇ…」

  姉はひとごとみたいにそんなことを言ってるし、また余計なことを言いそうなので、

「姉様!いい加減にして!!」

 と大声で叱って止めた。
 すると姉は逆に諭すみたいな口調で僕を注意する。

「リリィ、気をつけなさい。
私みたいにが良い者には、穢れが無さ過ぎるのは不審に思われるよ。
朱も少年が鬼のオスに飼われているのが分かったから、お前と付き合うのを許した。
それも皇の奴の血がとても濃いオスで、自らのメスに対して執着が半端ないからだ」

 これも初耳だ。
 姉はこういうことを後になってから「知ってた」ってよく話す。
 それにしても姉は綱のことをなんでずっと『少年』呼びなんだろう?
 これについてはまた後で聞くことにする。
 
「強い鬼は朱みたいに魂の強さや清らかさにこだわるやつが多いからねぇ…」
「確かに」

 義母なんかもそうだ。
 姉の言うことに同意するが、それでもあれはおかしい。

 歪すぎだ。

【名付けの儀】で多数の赤子の魂をた今だから分かる。
 綱の清廉な穢れが無さ過ぎる【青】の魂は、赤ちゃんみたいだった。

 真名を持たないのにあんなに美しい魂は見たことない。

 頼光はヤバい!
 それも朱並みにとんでもなくヤバい奴だ。

 自分好みの嫁を作ろうとしている。
 無垢で清い魂が好きだなんて朱にそっくりで怖いんだけど…

 (親戚なわけないよね?)

 そういえば訪ねてきてくれた四天王だが、綱以外にもう一名欠けている者がいる。
 今更ながらそれに気づいた。

「金時はどうしたの?」

 綱は全然気にしてないけど、他の三人は『鬼狩り』である源氏の者が、鬼の郷に来るのを配慮してか、僕のところに来るときは必ず全員で来て、綱が『百合んとこにいる』と渋っても、金時が担いで一緒に連れて帰る。
 綱はここに泊まったりすることもあるから、朱が部屋も用意したくらいなのに、彼らはそれを良しとしない。
 それを聞いた彼らは綱に呆れていたし、金時は厳しく叱っていたくらいだ。

 (本人は「なんで?」って顔してたけど)

 他の三人は要件もなく訪ねて来ることはなかった。
 特に貞光は金時と仲が良いのにおかしいな。

「あいつもなんか昨日から見ないんです。
頼光の側仕えをしていますが、綱と違って家とかは処分してないみたいなんですけど」

 貞光はそのことも心配らしいが………

「それなら心配ないよ、すぐに来る」

 また姉が予知で何かを見たらしいが、そうこうするうちに蒲公英が客人の訪れを知らせてくれ、彼は来た。

「リリィ様、またお客様がみえられましたが、お通ししてもよろしいでしょうか?」

 姉は「ほらね」なんて言っているが、一体いつからかここまで読んで行動しているのか?

 僕の部屋に通された客人は姉の言うとおり、声や体格で金時だとわかるが、出で立ちが少々おかしい。

 それに魂の色も【黒】を帯びた【赤】。

 なぜか白い着物と白い袴の姿で、さらに白い般若の面まで被っている。
 着物には生地と同色の糸で紫陽花の花の刺繍があった。

 (皇一族や【四家】の宗家に紫陽花の【華】持ちなんていたっけ?)

 それは鬼族の神子に仕える者たち神祇官かんづかさの装束で、朱の宮の者たちも持っているし、たまに纏うこともある。
 でも、それは宴や祭祀の時だけだ。

 様子のおかしい金時に戸惑っている貞光が「【白】の神子の神官?!」と叫び、季武が「そのコスプレはなんだよ!」などと詰問しているが、それには返事もせず、気にも留めない。
 そのまま横を通り抜けて、僕と姉の前まで来ると片膝をついて頭を垂れた。

 それから僕と姉に願い出た。


「我らの主、『白』の君様より、リリィ様とフレイヤ殿のお二方様に会談の申し入れをお願いしたく存じます」


 なんのことかさっぱりわからないけれど、姉がニンマリしていたのは覚えている。


 耳長って本当に質が悪い。


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