9 / 161
009 呼び出し
しおりを挟む
ゼブランがコークスに再び会えたのは、一度目の呼び出しから七日後の夕暮れだった。
毎日夕暮れ時に冒険者ギルドで待ち続けるゼブランは、冒険者達から嘲笑の目で見られて小さくなっていた。
「コークス! 何故呼び出しに応じ無い!」
「あんたか。何故呼び出しに応じ無いって、俺はお前の手下じゃ無いって言ったよな」
「此は、ホニングス男爵様からの依頼だ!」
「なら依頼内容をギルドに伝えろよ。ただ来いと呼び出されても行く訳ないだろうが。のこのこ行ったら、『帰って良い』と偉そうに言いやがって金も払おうとしなかったよな。文句を言ったら銀貨一枚投げて寄越しやがって、お前は何時からお貴族様になったんだ?」
「お前達は、男爵様に逆らうのか」
「お前は冒険者が流民だと知らないのか。つまり男爵様の領民でも無いし使用人でも無い。仕事を依頼したいのなら、用件と報酬をきっちり決めて依頼しろ! フェルナンを押しつけられて、好い加減迷惑しているのが判らんのか! 依頼なら掲示板に出せ!」
わなわな震えながら帰って行くゼブランを見送りながら、食堂に行き仲間達と相談する。
「あの子の言ったとおりになってきたわね」
「どうする。この調子だと2,3日うちに何らかの手を打ってくるぞ」
「そろそろ潮時かな」
「だな」
「手筈通りで良いな」
皆が頷いたので全員でカウンターに行き、フンザのあぶれ者達パーティーの解散を告げてパーティー資金を等分に分ける。
* * * * * * * *
翌日ホニングス男爵自ら冒険者ギルドに出向き、フンザのあぶれ者達を呼べと騒いだ。
「御領主殿、冒険者はあんたの手駒じゃない。13才の餓鬼を押しつけられた奴等の迷惑も考えろ。あんたのやっている事は王国の法に引っ掛かるし、貴族として問題じゃないのか。この町で御領主殿の評判は結構悪いですよ」
冒険者ギルドのカウンター前で、多数の冒険者が見守るなかギルマスに正面切って拒否されたホニングス男爵は、肩を怒らせ真っ赤な顔で帰って行った。
帰る早々ゼブランを呼び付けると、フンザのあぶれ者達を領主に対する不敬だと言って連れて来いと喚いた。
* * * * * * * *
早朝出入り口の開門と同時に、狩りに行く様な顔で町を出たコークス達はフェルナン同様、追っ手をまく為に草原へ向かった。
ズダリン街道沿いを、ヴォーグル領フォーレンの街を目指して歩くが、街道沿いの草叢を歩き誰とも出会わない様に気遣う。
陽が傾き空の色が変わり始める頃に目印の柱を見付けた。
大小の柱を結ぶ線上の先、街道から外れて歩くと少し大な岩が目に付いた。
ナイフの背で岩を3,1,2と間隔を開けて叩くと、岩の一角が開き中からフェルナンが出てきた。
「やっぱり呼び出しを受けたの」
「ああ、お前の言った通りの状況になってきたので、パーティーを解散して町から逃げ出してきた」
「あんたのドームも頑丈そうね」
「あっ、中に入ってよ。取り敢えず寝る場所だけは作っておいたから」
狭い出入り口から階段を降りると一坪ほどの広さの空間で、放射状に穴を開けてベッドにしている。
それぞれのベッドの奥には、岩に見せかけた空気穴を付けていると説明すると、呆れた顔をされてしまった。
トイレも作っているんだけど言い出し難くなってしまった。
「でだ、男爵の糞野郎は何を企んでいるのだ?」
「それを聞きたいな」
「ああ、町を離れるのは冒険者になった時に覚悟しているが、訳も判らずに逃げ出すのは業が悪いぞ」
「その前にノルカ・ホニングス侯爵と、フォーレンの街の知っている事を聞かせて貰えるかな」
「比較的安全な街だとの噂よ・・・」
「だけど時々商人の店が襲われたりして、噂がフンザまで届くな」
「それと、犯人が殆ど捕まらないので侯爵様も手を焼いているってな」
「フンザと同様に、評判の悪い奴が侯爵邸に出入りしているって事も聞くな」
「はっきり言って、裏家業の奴を手懐けているんじゃないかと噂も有るな」
「それとヴォーグル領ズダリン街道は比較的安全だが、領境辺りから隣の領地に掛けて盗賊が結構出るって話だな」
「ああ、領境はどちらの領主も取り締まりが難しいらしいからな」
「でも・・・領主は表向き非道な事はしていないけれど、領民の評判は芳しくない。かな」
「ああ、フンザと似た様なもので、流石は親子だね」
「表向き王家に突かれても何ら問題はない・・・か。あの時の話には続きが有るんだ、領都フォーレンの街に〔コッコラ商会〕てのが有るらしい」
「少し話が見えてきたな」
「コッコラ商会は、前にはフンザにも在ったな。穀物全般と塩砂糖を取り扱っていたぞ」
「今じゃトリガン商会が町に来て、穀物も塩や砂糖の値段も上がったわね」
「今度はフォーレンの街から、コッコラ商会を追い出す気か」
「それなら、フェルナンがフンザから逃げ出す必要はないだろう」
「もう少し不穏な話なんだよ。俺をフォーレンのホニングス侯爵邸までフンザのあぶれ者達に送らせる。到着したら待合室で夕方まで待たされた後で、執事から俺をコッコラ商会へ見習いに出すので、其方に送っていってくれとコークス達に命じるそうだ。コッコラ商会に到着するのは店じまいの後らしい、当然戸締まりをしているが侯爵様の使いだ」
「段々読めてきたぞ。侯爵様の使いとなれば主人自ら迎えに出る事になるな」
「その時に押し入るのは馬車の御者と使いの者で、店の前で仲間達と合流するそうだ。その時コークス達の手足を傷付けて抵抗出来ない様にするって言ってたな」
「やれやれ、俺達は盗賊に仕立て上げられる予定なのか」
「そんなに上手く事が運ぶかな?」
「合流する仲間がどうやって集まるのかは知らないけれど、俺達は街の警備兵に見つかり一網打尽になるってさ」
「侯爵様腹心の部下がお出ましして来るのは間違いないわねぇ。手足を傷付けられた私達は、袋叩きにされて物も言えない状態で牢に放り込まれるわ」
「そこまで知っていて、何故あの時に言わなかった?」
「言っても信じられないだろう。早々にコークス達がフンザから消えたら、俺が逃げ出す事が難しくなるし」
「呆れた、私達を利用して逃げ出したの」
「どのみち、フンザのあぶれ者達は利用される予定だったんだよ。捕まらない盗賊の身代わりとしてね。それに、全てを話しても真剣に逃げ出したかは疑問だね」
「確かにな、のんびり街道を歩いて王都に向かっていただろうな」
「そしてフォーレンの街で難癖を付けられて捕まる事になるのか」
「冗談じゃねえぞ! コッコラ商会が襲われたら俺達が犯人に仕立て上げられるじゃねえか!」
「たまには盗賊を捕まえる必要がある。だけど仲間を盗賊だと言って処刑する訳にはいかない、となると身代わりが必要になる。フォーレンじゃコークス達は馴染みがないので、処刑しようが犯罪奴隷にしようが好きに出来るしな」
「而し、良くそれに気付いたわね」
「授けの日の夜に、嫌味を言いに来た男爵の伜が『よほど奴隷になりたいらしいな』と漏らしたのさ。それを姉が慌てて止めたので怪しいと思い、それ以後奴等の事を探っていたから判ったのさ」
「フェルナンはこの先どうするつもりだ」
「コッコラ商会襲撃犯が俺達だと、ホニングス侯爵が言い出せば当然手配されて逃げ隠れする事になる。だからコッコラ商会へ行って襲撃計画を話し、迎え撃つ準備をさせるつもりだよ」
「出来るのか? てより、お前はフォーレンの街を知らないだろうが。コッコラ商会の場所が判ったところで、お前の話を聞いては貰えないぞ」
「何もせずに盗賊に仕立て上げられて逃げ回る事になるのなら、出来る事はやってみるさ。コッコラ商会の場所さえ判れば、忍び込めると思うんだ」
「どうやって忍び込むつもりだ?」
「隠形」
「確かにあんたの隠形は優れているけれど、街中の大店に忍び込むのは無理があるんじゃない」
フンザの冒険者ギルドには、隠形スキルを授かっている冒険者が二人居たのさ。
きっちり記憶させて貰い、自分に貼付したし13個も記憶している。
授かったスキルは読み取りと記憶が出来るし、魔力を乗せて使う事ができる。
「見ていて」
それだけ言って、魔力を乗せた隠形を使う。
「おい!」
「嘘っ!」
「マジかよ」
「隠形で其処迄出来るのか?」
静かに立って移動して、反対側で隠形を外して姿を見せる。
「どうかな。下手な動きをすれば見破られるだろうけど、静かに移動する程度なら気付かれないと思うよ」
「また腕を上げたわねぇ。全然見えなかったわ」
元々隠形スキルを獲得しているところへ、他人が授かった隠形を貼付して魔力を乗せる。
練習の必要もなくフルに隠形が使えるのだから、当然並みの隠形の上を行く事になる。
神様も日本語の魔法って粋な事をしてくれたのは、マジ感謝だわ。
今回の事が上手く行ったら、お賽銭をはずみますよアッシーラ様。
「それなら忍び込む事は出来るだろうが、相手がお前の話を信用してくれるかな?」
「無理だよ。だけど警告だけは出来るよ。コッコラ商会の主の所まで行き、警告だけはする。安全な筈の場所に忍び込んで警告を受ければ用心だけはするだろうさ」
「それでも襲撃を受ける事になるんだろうが、どうするつもりだ」
「判らない、フォーレンに行きながら考えるよ」
毎日夕暮れ時に冒険者ギルドで待ち続けるゼブランは、冒険者達から嘲笑の目で見られて小さくなっていた。
「コークス! 何故呼び出しに応じ無い!」
「あんたか。何故呼び出しに応じ無いって、俺はお前の手下じゃ無いって言ったよな」
「此は、ホニングス男爵様からの依頼だ!」
「なら依頼内容をギルドに伝えろよ。ただ来いと呼び出されても行く訳ないだろうが。のこのこ行ったら、『帰って良い』と偉そうに言いやがって金も払おうとしなかったよな。文句を言ったら銀貨一枚投げて寄越しやがって、お前は何時からお貴族様になったんだ?」
「お前達は、男爵様に逆らうのか」
「お前は冒険者が流民だと知らないのか。つまり男爵様の領民でも無いし使用人でも無い。仕事を依頼したいのなら、用件と報酬をきっちり決めて依頼しろ! フェルナンを押しつけられて、好い加減迷惑しているのが判らんのか! 依頼なら掲示板に出せ!」
わなわな震えながら帰って行くゼブランを見送りながら、食堂に行き仲間達と相談する。
「あの子の言ったとおりになってきたわね」
「どうする。この調子だと2,3日うちに何らかの手を打ってくるぞ」
「そろそろ潮時かな」
「だな」
「手筈通りで良いな」
皆が頷いたので全員でカウンターに行き、フンザのあぶれ者達パーティーの解散を告げてパーティー資金を等分に分ける。
* * * * * * * *
翌日ホニングス男爵自ら冒険者ギルドに出向き、フンザのあぶれ者達を呼べと騒いだ。
「御領主殿、冒険者はあんたの手駒じゃない。13才の餓鬼を押しつけられた奴等の迷惑も考えろ。あんたのやっている事は王国の法に引っ掛かるし、貴族として問題じゃないのか。この町で御領主殿の評判は結構悪いですよ」
冒険者ギルドのカウンター前で、多数の冒険者が見守るなかギルマスに正面切って拒否されたホニングス男爵は、肩を怒らせ真っ赤な顔で帰って行った。
帰る早々ゼブランを呼び付けると、フンザのあぶれ者達を領主に対する不敬だと言って連れて来いと喚いた。
* * * * * * * *
早朝出入り口の開門と同時に、狩りに行く様な顔で町を出たコークス達はフェルナン同様、追っ手をまく為に草原へ向かった。
ズダリン街道沿いを、ヴォーグル領フォーレンの街を目指して歩くが、街道沿いの草叢を歩き誰とも出会わない様に気遣う。
陽が傾き空の色が変わり始める頃に目印の柱を見付けた。
大小の柱を結ぶ線上の先、街道から外れて歩くと少し大な岩が目に付いた。
ナイフの背で岩を3,1,2と間隔を開けて叩くと、岩の一角が開き中からフェルナンが出てきた。
「やっぱり呼び出しを受けたの」
「ああ、お前の言った通りの状況になってきたので、パーティーを解散して町から逃げ出してきた」
「あんたのドームも頑丈そうね」
「あっ、中に入ってよ。取り敢えず寝る場所だけは作っておいたから」
狭い出入り口から階段を降りると一坪ほどの広さの空間で、放射状に穴を開けてベッドにしている。
それぞれのベッドの奥には、岩に見せかけた空気穴を付けていると説明すると、呆れた顔をされてしまった。
トイレも作っているんだけど言い出し難くなってしまった。
「でだ、男爵の糞野郎は何を企んでいるのだ?」
「それを聞きたいな」
「ああ、町を離れるのは冒険者になった時に覚悟しているが、訳も判らずに逃げ出すのは業が悪いぞ」
「その前にノルカ・ホニングス侯爵と、フォーレンの街の知っている事を聞かせて貰えるかな」
「比較的安全な街だとの噂よ・・・」
「だけど時々商人の店が襲われたりして、噂がフンザまで届くな」
「それと、犯人が殆ど捕まらないので侯爵様も手を焼いているってな」
「フンザと同様に、評判の悪い奴が侯爵邸に出入りしているって事も聞くな」
「はっきり言って、裏家業の奴を手懐けているんじゃないかと噂も有るな」
「それとヴォーグル領ズダリン街道は比較的安全だが、領境辺りから隣の領地に掛けて盗賊が結構出るって話だな」
「ああ、領境はどちらの領主も取り締まりが難しいらしいからな」
「でも・・・領主は表向き非道な事はしていないけれど、領民の評判は芳しくない。かな」
「ああ、フンザと似た様なもので、流石は親子だね」
「表向き王家に突かれても何ら問題はない・・・か。あの時の話には続きが有るんだ、領都フォーレンの街に〔コッコラ商会〕てのが有るらしい」
「少し話が見えてきたな」
「コッコラ商会は、前にはフンザにも在ったな。穀物全般と塩砂糖を取り扱っていたぞ」
「今じゃトリガン商会が町に来て、穀物も塩や砂糖の値段も上がったわね」
「今度はフォーレンの街から、コッコラ商会を追い出す気か」
「それなら、フェルナンがフンザから逃げ出す必要はないだろう」
「もう少し不穏な話なんだよ。俺をフォーレンのホニングス侯爵邸までフンザのあぶれ者達に送らせる。到着したら待合室で夕方まで待たされた後で、執事から俺をコッコラ商会へ見習いに出すので、其方に送っていってくれとコークス達に命じるそうだ。コッコラ商会に到着するのは店じまいの後らしい、当然戸締まりをしているが侯爵様の使いだ」
「段々読めてきたぞ。侯爵様の使いとなれば主人自ら迎えに出る事になるな」
「その時に押し入るのは馬車の御者と使いの者で、店の前で仲間達と合流するそうだ。その時コークス達の手足を傷付けて抵抗出来ない様にするって言ってたな」
「やれやれ、俺達は盗賊に仕立て上げられる予定なのか」
「そんなに上手く事が運ぶかな?」
「合流する仲間がどうやって集まるのかは知らないけれど、俺達は街の警備兵に見つかり一網打尽になるってさ」
「侯爵様腹心の部下がお出ましして来るのは間違いないわねぇ。手足を傷付けられた私達は、袋叩きにされて物も言えない状態で牢に放り込まれるわ」
「そこまで知っていて、何故あの時に言わなかった?」
「言っても信じられないだろう。早々にコークス達がフンザから消えたら、俺が逃げ出す事が難しくなるし」
「呆れた、私達を利用して逃げ出したの」
「どのみち、フンザのあぶれ者達は利用される予定だったんだよ。捕まらない盗賊の身代わりとしてね。それに、全てを話しても真剣に逃げ出したかは疑問だね」
「確かにな、のんびり街道を歩いて王都に向かっていただろうな」
「そしてフォーレンの街で難癖を付けられて捕まる事になるのか」
「冗談じゃねえぞ! コッコラ商会が襲われたら俺達が犯人に仕立て上げられるじゃねえか!」
「たまには盗賊を捕まえる必要がある。だけど仲間を盗賊だと言って処刑する訳にはいかない、となると身代わりが必要になる。フォーレンじゃコークス達は馴染みがないので、処刑しようが犯罪奴隷にしようが好きに出来るしな」
「而し、良くそれに気付いたわね」
「授けの日の夜に、嫌味を言いに来た男爵の伜が『よほど奴隷になりたいらしいな』と漏らしたのさ。それを姉が慌てて止めたので怪しいと思い、それ以後奴等の事を探っていたから判ったのさ」
「フェルナンはこの先どうするつもりだ」
「コッコラ商会襲撃犯が俺達だと、ホニングス侯爵が言い出せば当然手配されて逃げ隠れする事になる。だからコッコラ商会へ行って襲撃計画を話し、迎え撃つ準備をさせるつもりだよ」
「出来るのか? てより、お前はフォーレンの街を知らないだろうが。コッコラ商会の場所が判ったところで、お前の話を聞いては貰えないぞ」
「何もせずに盗賊に仕立て上げられて逃げ回る事になるのなら、出来る事はやってみるさ。コッコラ商会の場所さえ判れば、忍び込めると思うんだ」
「どうやって忍び込むつもりだ?」
「隠形」
「確かにあんたの隠形は優れているけれど、街中の大店に忍び込むのは無理があるんじゃない」
フンザの冒険者ギルドには、隠形スキルを授かっている冒険者が二人居たのさ。
きっちり記憶させて貰い、自分に貼付したし13個も記憶している。
授かったスキルは読み取りと記憶が出来るし、魔力を乗せて使う事ができる。
「見ていて」
それだけ言って、魔力を乗せた隠形を使う。
「おい!」
「嘘っ!」
「マジかよ」
「隠形で其処迄出来るのか?」
静かに立って移動して、反対側で隠形を外して姿を見せる。
「どうかな。下手な動きをすれば見破られるだろうけど、静かに移動する程度なら気付かれないと思うよ」
「また腕を上げたわねぇ。全然見えなかったわ」
元々隠形スキルを獲得しているところへ、他人が授かった隠形を貼付して魔力を乗せる。
練習の必要もなくフルに隠形が使えるのだから、当然並みの隠形の上を行く事になる。
神様も日本語の魔法って粋な事をしてくれたのは、マジ感謝だわ。
今回の事が上手く行ったら、お賽銭をはずみますよアッシーラ様。
「それなら忍び込む事は出来るだろうが、相手がお前の話を信用してくれるかな?」
「無理だよ。だけど警告だけは出来るよ。コッコラ商会の主の所まで行き、警告だけはする。安全な筈の場所に忍び込んで警告を受ければ用心だけはするだろうさ」
「それでも襲撃を受ける事になるんだろうが、どうするつもりだ」
「判らない、フォーレンに行きながら考えるよ」
168
お気に入りに追加
1,546
あなたにおすすめの小説
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
おっさん鍛冶屋の異世界探検記
モッチー
ファンタジー
削除予定でしたがそのまま修正もせずに残してリターンズという事でまた少し書かせてもらってます。
2部まで見なかった事にしていただいても…
30超えてもファンタジーの世界に憧れるおっさんが、早速新作のオンラインに登録しようとしていたら事故にあってしまった。
そこで気づいたときにはゲーム世界の鍛冶屋さんに…
もともと好きだった物作りに打ち込もうとするおっさんの探検記です
ありきたりの英雄譚より裏方のようなお話を目指してます
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
転生幼女具現化スキルでハードな異世界生活
高梨
ファンタジー
ストレス社会、労働社会、希薄な社会、それに揉まれ石化した心で唯一の親友を守って私は死んだ……のだけれども、死後に閻魔に下されたのは願ってもない異世界転生の判決だった。
黒髪ロングのアメジストの眼をもつ美少女転生して、
接客業後遺症の無表情と接客業の武器営業スマイルと、勝手に進んで行く周りにゲンナリしながら彼女は異世界でくらします。考えてるのに最終的にめんどくさくなって突拍子もないことをしでかして周りに振り回されると同じくらい周りを振り回します。
中性パッツン氷帝と黒の『ナンでも?』できる少女の恋愛ファンタジー。平穏は遙か彼方の代物……この物語をどうぞ見届けてくださいませ。
無表情中性おかっぱ王子?、純粋培養王女、オカマ、下働き大好き系国王、考え過ぎて首を落としたまま過ごす医者、女装メイド男の娘。
猫耳獣人なんでもござれ……。
ほの暗い恋愛ありファンタジーの始まります。
R15タグのように15に収まる範囲の描写がありますご注意ください。
そして『ほの暗いです』
このステータスプレート壊れてないですか?~壊れ数値の万能スキルで自由気ままな異世界生活~
夢幻の翼
ファンタジー
典型的な社畜・ブラックバイトに翻弄される人生を送っていたラノベ好きの男が銀行強盗から女性行員を庇って撃たれた。
男は夢にまで見た異世界転生を果たしたが、ラノベのテンプレである神様からのお告げも貰えない状態に戸惑う。
それでも気を取り直して強く生きようと決めた矢先の事、国の方針により『ステータスプレート』を作成した際に数値異常となり改ざん容疑で捕縛され奴隷へ落とされる事になる。運の悪い男だったがチート能力により移送中に脱走し隣国へと逃れた。
一時は途方にくれた少年だったが神父に言われた『冒険者はステータスに関係なく出来る唯一の職業である』を胸に冒険者を目指す事にした。
持ち前の運の悪さもチート能力で回避し、自分の思う生き方を実現させる社畜転生者と自らも助けられ、少年に思いを寄せる美少女との恋愛、襲い来る盗賊の殲滅、新たな商売の開拓と現実では出来なかった夢を異世界で実現させる自由気ままな異世界生活が始まります。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる