6 / 161
006 夜のお散歩
しおりを挟む
12月になり雪がちらつき始めた頃に、エレノアがオルドを引き連れて自慢気にやって来た。
「あんたの授かった神様の悪戯と違い、私は神様の祝福を受けて氷結魔法を授かったわ。而も魔力は91よ」
「俺達黒龍族は魔法使いが多いからな! お前の様な猫とは大違いさ」
鼻高々に宣ってくれたので、少し揶揄ってみることにした。
「それは、お目出度う御座います。氷結魔法ですか、羨ましいのですがこの季節に氷は要らないと思いますよ」
「あんたは何時も生意気ね、此だから雑種の子は礼儀知らずで・・・」
嫌味を言い始めたエレノアを見ていて、間抜けな俺は心の中で自分を罵った。
氷結魔法・・・魔法ならマジックポーチと同じく読み取れるんじゃないのかと思った。
ぐだぐたと嫌味を垂れるエレノアを見て(読み取り・記憶)〔氷結魔法×1〕
思わずにんまりしたら、むっとした顔になり益々嫌味の声が大きくなる。
(読み取り・記憶)〔氷結魔法×2〕(読み取り・記憶)〔氷結魔法×3〕・・・
調子に乗ってどんどん読み取っていると、エレノアの顔色が微妙に変わり声の調子も落ちてきた。
「どうかなさいましたか、お嬢様?」
俺の問いかけに、エレノアの横で俺を睨んでいたオルドが慌てて姉を見る。
「どうしたの姉様、何か顔色が悪いよ」
「何か身体から力が抜けていく様な感じなの」
「使用人部屋はお嬢様には合わないのでしょう。お部屋に戻られては如何ですか」
「判っているわよ! お前の様な下賎な猫に、魔法の一端を見せてやろうと思ったけど止めとくわ。行くわよ! オルド」
オルドが俺を睨んでくるが、12才の餓鬼に睨まれても痛くも痒くもない。
それよりも他人の魔法を読み取り記録出来た事は大きいが、無闇に読み取り続けると体調不良を起こすとはね。
馬鹿な兄弟のお陰で魔法の目処が付いたし、氷結魔法も五つ手に入った。
夜の徘徊の楽しみが増えたってものだ。
取り敢えず記憶した氷結魔法を自分に貼付出来るのか試してみた。
(氷結魔法・氷結魔法)と考えると〔氷結魔法×5〕と頭に浮かぶので(貼付)と自分に向けて呟く。
読み取った氷結魔法が〔氷結魔法×4〕になっているので成功した様だが、頭の中に〔1/5〕と浮かぶ。
〔1/5〕とは何ぞや?
マジックポーチを貼付しても、こんなのが頭に浮かんだ事が無い。
考えられる事は一つ、氷結魔法を自分に貼付した時に思い浮かんだのなら、自分に貼付出来る魔法の数って事になる。
推測が正しければ、今後も魔法を自分に貼付する度に数字が増えていくはずだ。
早速氷結魔法を試したいが、いきなりアイスバレットなんてのは無理だろうから、凍らせる事だけを試してみる。
魔力を込めたウォーターで直径5センチの水球を作りテーブルの上に乗せる。
詠唱は要らないはずだがどうすべきかと考えて、手っ取り早く(凍れ!)と念じて魔力を腕から送り出す。
俺って天才♪
* * * * * * * *
ハティーから土魔法を読み取らせて貰おうと思うが、エレノアの様に気分が悪くなったら困るし、もう一つ問題がある。
読み取った分、相手の魔法の能力が落ちたら気の毒だ。
エレノアの様な馬鹿から魔法を吸い取っても良いが、ハティーには世話になっているのでそれは不味い。
散々悩んだが結論が出ず、読み取って魔法の能力が低下したら貼付で返せば良いと決めた。
返せない時は、氷結魔法を貼付してあげよう。
狩りの休憩中にハティーに確認してみる。
「ハティー、ちょっと試したい事があるので協力して貰えるかな」
「改まって何よ?」
「いや、体調のことを知りたいんだが、気分が優れないと思ったら教えてくれるかな」
「おっ、フェルナンも色気づいて来たか」
「ハティーは止めとけ! 旦那も目の前に居るしな」
「今度綺麗な姉ちゃんの居る店に連れて行ってやろうか」
「おう。お前のお陰で、最近は稼ぎが良いからなぁ」
「あんた達、馬鹿な事を教えちゃ駄目だよ。で、何かするの」
「いやっ、何もしないけど何か感じたら教えて欲しいんだよ。ハティーの身体の変化を聞きたいのさ」
四人とも頭の上に?マークが浮かんでいるが、ハティーが「何か知らないが良いわよ」と言ってくれたので読み取りから始める。
(読み取り・読み取り)〔土魔法・火魔法・小弓スキル〕へぇ~、ハティーって土魔法だけじゃないんだ。
それにスキルも読み取れるって事は、小弓スキルも記憶できるって事かな。
「ハティーって土魔法と火魔法持ちなんだ」
「えっ・・・判るの。と言うか、火魔法の事は喋った事は無いはずよ」
「ほう、ハティーは火魔法も授かっているのか」
「俺達も初めて聞いたが、フェルナン・・・お前は鑑定使いか?」
「違うよ。ハティーが二つの魔法と一つのスキルを授かっている事は判るけど、それ以外は判らないよ。最近判ったのだが、人が授けの儀で何を授かっているのかが判るんだよ」
「お前は授けの儀で、神様の悪戯って言われたんだよな」
「そうだよ。但し、魔力は73とも言われたよ。で、色々と考えているのだけど、他人の授かった魔法やスキルが判るんだが・・・」
「判るんだがの先は?」
「それが判らないんだよね。で、ハティーのを読み取ったら、どうなるのか聞いてみたいと思ってね」
「スキルも判るのなら、俺の授かったスキルは何か判るか」
コークスか(読み取り・読み取り)〔短槍スキル・長剣スキル〕
「コークスは短槍と長剣のスキルを授かっているよね」
「ふむ、アッシーラ様から授かった物が判るってのは本当の様だな」
「それで、私で何を試したいのよ?」
「授かった魔法は判るけど、それがどんな物かどの程度判るのか調べたいのだよ」
嘘だけどね。どの程度読み取りと記憶をすれば相手に影響が出るのか、それを知りたいとは言えないし。
「良いわよ、やってみて」
ハティーの許可が出たので、思いついたものも序でに試す事にした。
(読み取り・記憶)〔土魔法×1、火魔法×1、小弓スキル×1〕
チラリとハティーを見ると、小首を傾げて微妙な顔をしている。
大丈夫な様なので再度(読み取り・記憶)〔土魔法×2、火魔法×2、小弓スキル×2〕
「何かが身体から抜けていく感じがするわね」
「何かって・・・どんな感じなの?」
「そう・・・ねぇ~。敢えて言うのなら、魔法を使った時に似ているのかな」
森の浅い所とは言え、ハティーの調子が悪くなるのは不味いので読み取りを中止する。
今日の収穫は、魔法とスキルを含めて6回の読み取りと記憶で相手に異変を悟られるって事。
エレノアの時は氷結魔法を五回読み取りと記憶をして気分が悪くなり、今回は魔法を四回とスキルを二回読み取って、多少異変を感じた。
エレノアより数が多くても感じる度合いが違うのか、魔法を使い慣れた者と授かったばかりの者との差か。
「フェルナン、俺のは判るか?」
キルザか・・・(読み取り・記憶)〔弓スキル×1〕・・・(読み取り・記憶)〔弓スキル×5〕と五回読み取りと記憶を連続したがけろりとしている。
「どうした、判らないのか?」
「キルザは弓のスキルを授かっているね」
「それだけか?」
「それだけとは?」
「いや・・・弓のスキル以外にも何か判ったのかと思ってな」
「弓のスキルしか判らなかったよ。他にもスキルを持っているの?」
「俺は斥候のスキルも有るぞ」
「それって、訓練して習得したスキルだよね。授かったものしか判らないよ」
キルザと話しながらコークスからスキルを記憶するが〔短槍スキル×5、長剣スキル×5〕と読み取ってもけろりとしている。
魔法を記憶すると変化があるのに、スキルは変化しないのか?
未だ未だ判らない事だらけだが、俺の未来は何とかなりそうだ。
* * * * * * * *
索敵と隠形スキルをフル活用して、定期的な夜の散歩に出掛ける。
尤も、散歩と言ってもウイラー・ホニングス男爵の執務室の偵察だ。
月初めの授けの儀の夜にやってくる崩れた感じの男で、名前は〔カディフ〕どうもホニングス侯爵家の汚れ仕事を請け負っている様だ。
ラノベで知る男爵邸としては大きなお屋敷は、侯爵家の援助で建てられた様で侯爵家のコントロール下にあるのは間違いない。
侯爵権限で貰った男爵位、しかも親子となればコントロール下にあるのは当然か。
今夜の話は少々不穏なもので、巣立ちの儀が終わると俺を使いに出す取り決めときた。
「手筈は整っていますので今暫くの辛抱ですよ」
「判っている。まったく、あの女が簡単に妊るからこんな事になる。悪評が立たない様に此まで育ててやったのだ、最後くらいは役に立って貰わねばな。預けたフンザのあぶれ者達と名乗るパーティーも、巫山戯た名前に相応しい最期にしてやる」
「最近、奴等は結構腕を上げている様ですが大丈夫でしょうね」
「冒険者如きが少々腕を上げたところでどうとでもなる。それともお前達はそれ程弱いのか」
「我々がしくじった事が在りましたか。警備の者が居たところで、所詮は冒険者上がりの連中ですよ。お任せ願います」
猫と罵られるが、1/4の猫人族の血が俺の聴力を格段に上げてくれている。
お前達の思い通りに動いてたまるか!
而し、俺を使ってフンザのあぶれ者達を利用する気なのは厄介だが、明るい未来の為に思いっきり歯向かってやるぞ。
「あんたの授かった神様の悪戯と違い、私は神様の祝福を受けて氷結魔法を授かったわ。而も魔力は91よ」
「俺達黒龍族は魔法使いが多いからな! お前の様な猫とは大違いさ」
鼻高々に宣ってくれたので、少し揶揄ってみることにした。
「それは、お目出度う御座います。氷結魔法ですか、羨ましいのですがこの季節に氷は要らないと思いますよ」
「あんたは何時も生意気ね、此だから雑種の子は礼儀知らずで・・・」
嫌味を言い始めたエレノアを見ていて、間抜けな俺は心の中で自分を罵った。
氷結魔法・・・魔法ならマジックポーチと同じく読み取れるんじゃないのかと思った。
ぐだぐたと嫌味を垂れるエレノアを見て(読み取り・記憶)〔氷結魔法×1〕
思わずにんまりしたら、むっとした顔になり益々嫌味の声が大きくなる。
(読み取り・記憶)〔氷結魔法×2〕(読み取り・記憶)〔氷結魔法×3〕・・・
調子に乗ってどんどん読み取っていると、エレノアの顔色が微妙に変わり声の調子も落ちてきた。
「どうかなさいましたか、お嬢様?」
俺の問いかけに、エレノアの横で俺を睨んでいたオルドが慌てて姉を見る。
「どうしたの姉様、何か顔色が悪いよ」
「何か身体から力が抜けていく様な感じなの」
「使用人部屋はお嬢様には合わないのでしょう。お部屋に戻られては如何ですか」
「判っているわよ! お前の様な下賎な猫に、魔法の一端を見せてやろうと思ったけど止めとくわ。行くわよ! オルド」
オルドが俺を睨んでくるが、12才の餓鬼に睨まれても痛くも痒くもない。
それよりも他人の魔法を読み取り記録出来た事は大きいが、無闇に読み取り続けると体調不良を起こすとはね。
馬鹿な兄弟のお陰で魔法の目処が付いたし、氷結魔法も五つ手に入った。
夜の徘徊の楽しみが増えたってものだ。
取り敢えず記憶した氷結魔法を自分に貼付出来るのか試してみた。
(氷結魔法・氷結魔法)と考えると〔氷結魔法×5〕と頭に浮かぶので(貼付)と自分に向けて呟く。
読み取った氷結魔法が〔氷結魔法×4〕になっているので成功した様だが、頭の中に〔1/5〕と浮かぶ。
〔1/5〕とは何ぞや?
マジックポーチを貼付しても、こんなのが頭に浮かんだ事が無い。
考えられる事は一つ、氷結魔法を自分に貼付した時に思い浮かんだのなら、自分に貼付出来る魔法の数って事になる。
推測が正しければ、今後も魔法を自分に貼付する度に数字が増えていくはずだ。
早速氷結魔法を試したいが、いきなりアイスバレットなんてのは無理だろうから、凍らせる事だけを試してみる。
魔力を込めたウォーターで直径5センチの水球を作りテーブルの上に乗せる。
詠唱は要らないはずだがどうすべきかと考えて、手っ取り早く(凍れ!)と念じて魔力を腕から送り出す。
俺って天才♪
* * * * * * * *
ハティーから土魔法を読み取らせて貰おうと思うが、エレノアの様に気分が悪くなったら困るし、もう一つ問題がある。
読み取った分、相手の魔法の能力が落ちたら気の毒だ。
エレノアの様な馬鹿から魔法を吸い取っても良いが、ハティーには世話になっているのでそれは不味い。
散々悩んだが結論が出ず、読み取って魔法の能力が低下したら貼付で返せば良いと決めた。
返せない時は、氷結魔法を貼付してあげよう。
狩りの休憩中にハティーに確認してみる。
「ハティー、ちょっと試したい事があるので協力して貰えるかな」
「改まって何よ?」
「いや、体調のことを知りたいんだが、気分が優れないと思ったら教えてくれるかな」
「おっ、フェルナンも色気づいて来たか」
「ハティーは止めとけ! 旦那も目の前に居るしな」
「今度綺麗な姉ちゃんの居る店に連れて行ってやろうか」
「おう。お前のお陰で、最近は稼ぎが良いからなぁ」
「あんた達、馬鹿な事を教えちゃ駄目だよ。で、何かするの」
「いやっ、何もしないけど何か感じたら教えて欲しいんだよ。ハティーの身体の変化を聞きたいのさ」
四人とも頭の上に?マークが浮かんでいるが、ハティーが「何か知らないが良いわよ」と言ってくれたので読み取りから始める。
(読み取り・読み取り)〔土魔法・火魔法・小弓スキル〕へぇ~、ハティーって土魔法だけじゃないんだ。
それにスキルも読み取れるって事は、小弓スキルも記憶できるって事かな。
「ハティーって土魔法と火魔法持ちなんだ」
「えっ・・・判るの。と言うか、火魔法の事は喋った事は無いはずよ」
「ほう、ハティーは火魔法も授かっているのか」
「俺達も初めて聞いたが、フェルナン・・・お前は鑑定使いか?」
「違うよ。ハティーが二つの魔法と一つのスキルを授かっている事は判るけど、それ以外は判らないよ。最近判ったのだが、人が授けの儀で何を授かっているのかが判るんだよ」
「お前は授けの儀で、神様の悪戯って言われたんだよな」
「そうだよ。但し、魔力は73とも言われたよ。で、色々と考えているのだけど、他人の授かった魔法やスキルが判るんだが・・・」
「判るんだがの先は?」
「それが判らないんだよね。で、ハティーのを読み取ったら、どうなるのか聞いてみたいと思ってね」
「スキルも判るのなら、俺の授かったスキルは何か判るか」
コークスか(読み取り・読み取り)〔短槍スキル・長剣スキル〕
「コークスは短槍と長剣のスキルを授かっているよね」
「ふむ、アッシーラ様から授かった物が判るってのは本当の様だな」
「それで、私で何を試したいのよ?」
「授かった魔法は判るけど、それがどんな物かどの程度判るのか調べたいのだよ」
嘘だけどね。どの程度読み取りと記憶をすれば相手に影響が出るのか、それを知りたいとは言えないし。
「良いわよ、やってみて」
ハティーの許可が出たので、思いついたものも序でに試す事にした。
(読み取り・記憶)〔土魔法×1、火魔法×1、小弓スキル×1〕
チラリとハティーを見ると、小首を傾げて微妙な顔をしている。
大丈夫な様なので再度(読み取り・記憶)〔土魔法×2、火魔法×2、小弓スキル×2〕
「何かが身体から抜けていく感じがするわね」
「何かって・・・どんな感じなの?」
「そう・・・ねぇ~。敢えて言うのなら、魔法を使った時に似ているのかな」
森の浅い所とは言え、ハティーの調子が悪くなるのは不味いので読み取りを中止する。
今日の収穫は、魔法とスキルを含めて6回の読み取りと記憶で相手に異変を悟られるって事。
エレノアの時は氷結魔法を五回読み取りと記憶をして気分が悪くなり、今回は魔法を四回とスキルを二回読み取って、多少異変を感じた。
エレノアより数が多くても感じる度合いが違うのか、魔法を使い慣れた者と授かったばかりの者との差か。
「フェルナン、俺のは判るか?」
キルザか・・・(読み取り・記憶)〔弓スキル×1〕・・・(読み取り・記憶)〔弓スキル×5〕と五回読み取りと記憶を連続したがけろりとしている。
「どうした、判らないのか?」
「キルザは弓のスキルを授かっているね」
「それだけか?」
「それだけとは?」
「いや・・・弓のスキル以外にも何か判ったのかと思ってな」
「弓のスキルしか判らなかったよ。他にもスキルを持っているの?」
「俺は斥候のスキルも有るぞ」
「それって、訓練して習得したスキルだよね。授かったものしか判らないよ」
キルザと話しながらコークスからスキルを記憶するが〔短槍スキル×5、長剣スキル×5〕と読み取ってもけろりとしている。
魔法を記憶すると変化があるのに、スキルは変化しないのか?
未だ未だ判らない事だらけだが、俺の未来は何とかなりそうだ。
* * * * * * * *
索敵と隠形スキルをフル活用して、定期的な夜の散歩に出掛ける。
尤も、散歩と言ってもウイラー・ホニングス男爵の執務室の偵察だ。
月初めの授けの儀の夜にやってくる崩れた感じの男で、名前は〔カディフ〕どうもホニングス侯爵家の汚れ仕事を請け負っている様だ。
ラノベで知る男爵邸としては大きなお屋敷は、侯爵家の援助で建てられた様で侯爵家のコントロール下にあるのは間違いない。
侯爵権限で貰った男爵位、しかも親子となればコントロール下にあるのは当然か。
今夜の話は少々不穏なもので、巣立ちの儀が終わると俺を使いに出す取り決めときた。
「手筈は整っていますので今暫くの辛抱ですよ」
「判っている。まったく、あの女が簡単に妊るからこんな事になる。悪評が立たない様に此まで育ててやったのだ、最後くらいは役に立って貰わねばな。預けたフンザのあぶれ者達と名乗るパーティーも、巫山戯た名前に相応しい最期にしてやる」
「最近、奴等は結構腕を上げている様ですが大丈夫でしょうね」
「冒険者如きが少々腕を上げたところでどうとでもなる。それともお前達はそれ程弱いのか」
「我々がしくじった事が在りましたか。警備の者が居たところで、所詮は冒険者上がりの連中ですよ。お任せ願います」
猫と罵られるが、1/4の猫人族の血が俺の聴力を格段に上げてくれている。
お前達の思い通りに動いてたまるか!
而し、俺を使ってフンザのあぶれ者達を利用する気なのは厄介だが、明るい未来の為に思いっきり歯向かってやるぞ。
144
お気に入りに追加
1,546
あなたにおすすめの小説
転生したら死んだことにされました〜女神の使徒なんて聞いてないよ!〜
家具屋ふふみに
ファンタジー
大学生として普通の生活を送っていた望水 静香はある日、信号無視したトラックに轢かれてそうになっていた女性を助けたことで死んでしまった。が、なんか助けた人は神だったらしく、異世界転生することに。
そして、転生したら...「女には荷が重い」という父親の一言で死んだことにされました。なので、自由に生きさせてください...なのに職業が女神の使徒?!そんなの聞いてないよ?!
しっかりしているように見えてたまにミスをする女神から面倒なことを度々押し付けられ、それを与えられた力でなんとか解決していくけど、次から次に問題が起きたり、なにか不穏な動きがあったり...?
ローブ男たちの目的とは?そして、その黒幕とは一体...?
不定期なので、楽しみにお待ち頂ければ嬉しいです。
拙い文章なので、誤字脱字がありましたらすいません。報告して頂ければその都度訂正させていただきます。
小説家になろう様でも公開しております。
おっさん鍛冶屋の異世界探検記
モッチー
ファンタジー
削除予定でしたがそのまま修正もせずに残してリターンズという事でまた少し書かせてもらってます。
2部まで見なかった事にしていただいても…
30超えてもファンタジーの世界に憧れるおっさんが、早速新作のオンラインに登録しようとしていたら事故にあってしまった。
そこで気づいたときにはゲーム世界の鍛冶屋さんに…
もともと好きだった物作りに打ち込もうとするおっさんの探検記です
ありきたりの英雄譚より裏方のようなお話を目指してます
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
転生幼女具現化スキルでハードな異世界生活
高梨
ファンタジー
ストレス社会、労働社会、希薄な社会、それに揉まれ石化した心で唯一の親友を守って私は死んだ……のだけれども、死後に閻魔に下されたのは願ってもない異世界転生の判決だった。
黒髪ロングのアメジストの眼をもつ美少女転生して、
接客業後遺症の無表情と接客業の武器営業スマイルと、勝手に進んで行く周りにゲンナリしながら彼女は異世界でくらします。考えてるのに最終的にめんどくさくなって突拍子もないことをしでかして周りに振り回されると同じくらい周りを振り回します。
中性パッツン氷帝と黒の『ナンでも?』できる少女の恋愛ファンタジー。平穏は遙か彼方の代物……この物語をどうぞ見届けてくださいませ。
無表情中性おかっぱ王子?、純粋培養王女、オカマ、下働き大好き系国王、考え過ぎて首を落としたまま過ごす医者、女装メイド男の娘。
猫耳獣人なんでもござれ……。
ほの暗い恋愛ありファンタジーの始まります。
R15タグのように15に収まる範囲の描写がありますご注意ください。
そして『ほの暗いです』
このステータスプレート壊れてないですか?~壊れ数値の万能スキルで自由気ままな異世界生活~
夢幻の翼
ファンタジー
典型的な社畜・ブラックバイトに翻弄される人生を送っていたラノベ好きの男が銀行強盗から女性行員を庇って撃たれた。
男は夢にまで見た異世界転生を果たしたが、ラノベのテンプレである神様からのお告げも貰えない状態に戸惑う。
それでも気を取り直して強く生きようと決めた矢先の事、国の方針により『ステータスプレート』を作成した際に数値異常となり改ざん容疑で捕縛され奴隷へ落とされる事になる。運の悪い男だったがチート能力により移送中に脱走し隣国へと逃れた。
一時は途方にくれた少年だったが神父に言われた『冒険者はステータスに関係なく出来る唯一の職業である』を胸に冒険者を目指す事にした。
持ち前の運の悪さもチート能力で回避し、自分の思う生き方を実現させる社畜転生者と自らも助けられ、少年に思いを寄せる美少女との恋愛、襲い来る盗賊の殲滅、新たな商売の開拓と現実では出来なかった夢を異世界で実現させる自由気ままな異世界生活が始まります。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
転生令息は攻略拒否!?~前世の記憶持ってます!~
深郷由希菜
ファンタジー
前世の記憶持ちの令息、ジョーン・マレットスは悩んでいた。
ここの世界は、前世で妹がやっていたR15のゲームで、自分が攻略対象の貴族であることを知っている。
それはまだいいが、攻略されることに抵抗のある『ある理由』があって・・・?!
(追記.2018.06.24)
物語を書く上で、特に知識不足なところはネットで調べて書いております。
もし違っていた場合は修正しますので、遠慮なくお伝えください。
(追記2018.07.02)
お気に入り400超え、驚きで声が出なくなっています。
どんどん上がる順位に不審者になりそうで怖いです。
(追記2018.07.24)
お気に入りが最高634まできましたが、600超えた今も嬉しく思います。
今更ですが1日1エピソードは書きたいと思ってますが、かなりマイペースで進行しています。
ちなみに不審者は通り越しました。
(追記2018.07.26)
完結しました。要らないとタイトルに書いておきながらかなり使っていたので、サブタイトルを要りませんから持ってます、に変更しました。
お気に入りしてくださった方、見てくださった方、ありがとうございました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる