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下界での暮らし

セインの契約精霊

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精霊、誘拐事件から1週間が経った。

その日、ソルフィーは王城に来ていた。

キース「ふふ。もうすぐ精霊様との契約の儀が近づいてきたね。」

契約の儀?なんだそりゃ?

セインの「そうですね。?…そういえば、フィーって精霊様と契約してるんですか?」

………私は精霊でもあるから、契約される側…なんだよネー
 
ソ「その精霊様との契約の儀をやったこともないです」

キース「まぁ、そうだろう」

セイン「そうですね。」

どうやら王族は10歳になると精霊と契契約の儀を行うらしい。他の者は学園で行う。ただ、全員が精霊と契約するわけではなくて、多くて…1人、2人。全員契約できないことも普通だと。

ソ「精霊様と契約できたらいいことがあるのですか?」

キース「ああ。精霊様と契約ができたら、それだけで将来は安定する。平民もだ。」

はぁ…。凄いな…

キース「それでだ!いよいよ、グレイが契約の儀を行うぞ!楽しみだな‼︎」

ほぅ。あの王子が

ソ「陛下は、契約されているのですか?」

キース「むぅ…それが、してないんだ。セイン、代わりに息子達とフィーに契約精霊様を見せてくれないか?」

へぇー。セインさんって契約してるんだ

セイン「分かりました。」

キース「では、リリーと息子達を呼んできてくれ。」

文官「御意」

うっわ…




リリー「失礼します」

キース「うむ。さ、こちらにおいで。」

リリー達『はい』

グレイ「あ、フィー‼︎久しぶり!」

ブラウ「本当だ!久しぶり、フィー‼︎」

…ふぅ…

ソ「お久しぶりでございます。」

リリー「本当、可愛いわねぇ~」

キース「さて、グレイよ。もうすぐお前は精霊様との契約の儀がある。」

グレイ「はい!とても楽しみです。」

キース「うむ。そこでだ。セインが契約精霊様を見せてくれるらしい。ブラウもしっかり、精霊様について学ぶといい。」

グレイ、ブラウ『はいっ‼︎』

…なんか、学校になってきてないか…?

セイン「ふふ。では、いきますよ。【ククル】」

     フォン!

セインの手に魔法陣が浮かび上がった。

「何かしら、セイン?」

ふぅん。セインさんの契約精霊ってククルか…そういえば、言ってたな…

グレイ達『わぁ!凄い。本物の精霊様だ‼︎』

セイン「ふふふ。人気者ですね。ククルは風の上位精霊です。」

ククルは薄緑色のフクロウの姿をした精霊である。

「ふふん。わたしは、風の上位精霊、ククルよ!…?…ッ⁉︎」

ククル《へ、陛下っ⁉︎ここにおられたのですかっ⁉︎》

!ほぉ 

ソ《ククル。念話が使えるようになったのだな。それと、私の事は秘密だぞ?》

ククル《!お褒めいただき光栄です、陛下。そして、その件。了解致しました。》

セイン「ククル?どうしました?」

ククル「いいえ。なんにも無いわ」

セイン「そうですか。では、精霊様の位についてお話ししますね。ククル」

ククル「はーい!精霊にもね、位があるのよ。下から、下位精霊、中位精霊、上位精霊、大精霊様、最高位精霊様よ。あと、妖精が成長すると、精霊になるのよ。」

グレイ「へぇー!凄いですね。」

ククル「ふふ。ちなみに、人化できるのは大精霊様からよ。まだわたしはできないわ。最近、上位精霊になったばかりだから、ほど遠いわね。」

ブラウ「はい!質問です。どうやって位を決めいるのですか?」

ククル「あら、いい質問ね。位を決めてくださるのは、我らが偉大なる妖精霊神王様よ。」

……なんか、恥ずかしいんだが…

ブラウ「妖精霊神王様…」





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