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下界での暮らし

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ギル「…全く、訳が分からん。陛下に進言するしか…ないな」

セイン「そうですね」

え?また城に行くの?…いや…

ギル「フィー、お前も行くぞ。」

チーン………

ソ「……ハーイ……」


*…ということで、再びお城に来たソルフィー。

キース「やぁ!フィー‼︎元気だったか?」

ソ「…ハイ……」

キース「?む?どうした?」

セイン「フィーは少しご機嫌斜めでして。」

キース「!どうしたんだ?」

ここに来たくなかったんですよ……めんどくさいから…

ソ「いえ。大丈夫です。」

キース「?そうか。で、高ランクの魔物が魔の森以外にも出ていると…」

ギル「はい。」

キース「んー…奥まで行ったのか?」

ギル「いえ。行きませんでした。」

キース「…奥までいけるか?」

ギル「……可能かもしれません。」

キース「行けるところまでいい。行ってくれないか?」

ギル、セイン『御意』

はーい…

キース「よし!息子たちを呼んでこよう‼︎」

ソ「あ、結構です。早く、森を調査しましょう!♪」

キース「…え?」

ギル「クッ、おま、っ…お前っ…ククッ…」

ん?なんか変なこと言ったか?

セイン「ふ、ふふ、ふ、フィーってば…っ…ふふ。」

ええーと…

キース「みんな大好き、王子様だぞ⁈」

……………………………………。

ソ「……ソーナンデスネー」

キース「へ⁉︎……フィーは、王子に…興味ないのか⁉︎」

ソ「はい」

王子?だから何?

キース「即答⁉︎」

いや、だって私、人間じゃないし~

ソ「逆に聞きますが、他の方は興味?とかってあるんです?」

キース「そりゃ、貴族の令嬢とかは息子達を見ると、黄色い声をあげるぞ。」

うっわ…ひくわー

ソ「……ふぅ………殿下は、王族という立場を前に一人の人間ではありませんか。それに、地位だけで結婚なんてしたら、後々大変では?」

キース「‼︎……フィーは、地位なんかではなくて、その人の全てを見てくれるんだな……」

ソ「……他の方々は違うんですか?」

キース「ああ、王族という地位を手に入れたくて、王妃になりたくて、我らに近づこうとする奴らばっかりだ…」

ソ「……愚かな… ボソ」

人間はそういうものなのか?
キース「⁉︎(今、愚かなって、言ったのか⁉︎)…これは…フィーに、息子達が夢中になるのも当たり前だな。」

夢中?

セイン「陛下?フィーはあげませんよ?」

あげる?…私は物ではないが?

キース「怖い‼︎お前はフィーの父親か⁉︎」

セイン「それは嬉しいですね。」

キース「はぁー…では、森の調査を引き続き頼むぞ!」

ギル、セイン『御意』

ソ「はい」




*ソルフィー達が帰った後…


リリー「あなた!フィーちゃんが来ていたなら、教えてほしかったわ!あ~!会いたかったわ~」

グレイ、ブラウ『ほんとですよ‼︎』

キース「すっ、すまん‼︎」

ブラウ「も~」

キース「………フィーは、グレイとブラウの事を気にもしてないぞ。」

グレイ、ブラウ『…え?』

リリー「あら?どういうことかしら?」

キース「フィーに、お前達を連れてくると言っても『結構です』…と言っていた。王子だぞ?といっても、だから何?っていう感じだった」

リリー「…あらまぁ…」

ブラウ「王族になりたくないのかな?」

キース「いや…王族、貴族というものでフィーは、人を決めていない。」

グレイ「⁉︎わたしの知っている女性ではない…!」

リリー「これは、フィーちゃんの心を手に入れないとねぇ~」

キース「そうだ。……お前達は、フィーのことが好きなのだろう?」

グレイ「っ!…はい。一瞬で、目を奪われました。」

ブラウ「僕も…」

キース「…ふ。頑張らないとな。」

リリー「ええ!ええ‼︎フィーちゃんが私の娘になってほしいわ~」

グレイ、ブラウ『頑張ります!』

キース「(フィーは、一体何者なんだろう。今日は、近くから筆頭魔法使いが見ていたが、それにも気付いていそうだった。筆頭魔法使いの意見も聞いたが、敵に回さない方がいいな…)」

ソルフィーが只者ではないと気づいた、キースであった。



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