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下界での暮らし

ディーネル男爵家に攻め込もう!《Part3》

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ディーネル男爵家の地下奥深く…

?「もう…持たない……消える………」

?「助けて…」

?「しんどいよ…」

?「誰か……来ないかな?……」

?「…?……⁉︎……‼︎…ねぇ…みんな、王様の気配がしない?…」

?「?……‼︎‼︎ああ…本当だ…我らを助けに来てくださったのか?」

?「きっとそうだよ……僕たちの王様は優しくて強くて…とても、とっても、凄い方だもの。」

?「うん。私達、王様に迷惑かけちゃったな……」

?「…うん。…でも…久しぶりに王様に会える…わたし、王様の事、だーい好き!」

?みんな『同感‼︎』

?「……しんどい……もう、限界だよ…」

?「…助けて…主上様…」



   チカッ‼︎   スゥー


?「え?お日様?…この気配…‼︎お、お、王、様?」

?「王様が怒っている…僕達のせいかな?…」

?「王様…?」



「‼︎見つけた…ごめんね…私の可愛い精霊達…‼︎」

?「あ、あっ、王…様?」

?みんな『‼︎‼︎‼︎うっうっうぅ~……王、さまっ…‼︎』


ソルフィーが何故ここに居るのか……それは、時は少し遡ってソルフィーがディーネル男爵に激怒した後…


ソルフィー「精霊達は地下か?」

ジェニファー「そのようです。」

フィル「精霊眼を持っている者!集合‼︎  精霊様を探しに行くぞ‼︎精霊眼を持っていない者は外で警戒を続けろ‼︎」

騎士達『はっ!』

ソ「フィルさん。私も行く!」

フ「?お前は待っておけ。精霊様、見えんだろ?契約もしてなさそうだし…(精霊様とは)」

ソ「精霊?見えるけど?」

フ「……は?」

え?

ライオ「…はぁ…団長、もうフィーに出来ないことなんて無さそうですよ…」

へ?

フ「うん。うん。そうだな…うん。」

ライオ「ふぅ…では行こうか、フィー。」

ソ「はーい」


かつん、かつん、かつん…

薄暗い…それに、ひどい悪臭だ……こんな所にあの子達が…人間め…

団員「団長!こっちに精霊様の気配が!」

フ「!分かった!」

……ここまでくれば、大丈夫かな?…騎士団のみんなごめんね~

──眠れスリープ

バタン!バタン!バタ!バタ!

ソ「ごめんね。少しの間眠ってもらうよ。」

ここか…酷いな…

ソ「シャイン。いるか?」

   フッ!

シャイン「はい。お呼びでしょうか、陛下。」

光の最高位精霊である、シャインを呼んだし、捕まった精霊達の怪我を治してもらおう。

ソ「うん。精霊達の怪我を、治してほしい。」

シャイン「承知いたしました。」

……‼︎いた……

「‼︎見つけた…ごめんね…私の可愛い精霊達…‼︎」



そして、時は現在に戻る…


精霊「あ、あっ、王…様?」

精霊のみんな『‼︎‼︎‼︎うっうっうぅ~……王、さまっ…!』

わっ!みんな、抱き着いてきた!可愛い…

ソ「助けるのが遅くなってごめんね…無事で良かった……っ…」

ほんと、よかった…

ソ「シャイン、怪我とかは大丈夫だった?」

シャイン「ええ。魔力がものすごく減っていただけでした…魔力を奪ったのでしょう。」

ソ「…そうか…分かった。ありがとう、精霊界に戻ってくれていいよ。他の最高位精霊達にこのことを連絡してほしい。」

シャイン「御意。ではまた何かありましたらお呼びください。」

     フッ!

…さて、

ソ「人間の騎士団とお前達を助けにきたんだけど、みんなを傷つける奴はもう、いないから安心して。それから、騎士の人たちを起こすから私の事は秘密で、ね!」

精霊「御意!」

精霊「主上様が言われるれるのであれば、その人間は大丈夫ですね。」

ソ「ふふ。ありがとう。……では、起こすよ…」

     パチン‼︎

指を鳴らして、魔法を解く…


ソ「精霊様を見つけたよ!」

フ「ん、んん?…?ああ、分かった…?」

何が起こったか分からないんだねぇ~ふふふ。

ライオ「?凄いね、フィー。」

おや、鋭いライオさんも分かってない!私、凄い!

フ「精霊様を地下から出せ!魔力が減っているから、譲渡しろ!」

騎士達『はっ!』


こうして、精霊誘拐事件は無事に終わったのであった。

…ソルフィーがこの後、精霊界に様子を見に行くと、捕まっていた精霊達も、他の精霊達も一斉に抱き着いてきたので、圧死しそうであった事はまた別の話である。



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