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下界での暮らし

ギルドマスター side

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わしの名はギド。ギルドマスターをやっておる。今日も普通に仕事をしていたら…

「ギルマス!ギルマスっ‼︎大変です‼︎」

おおぅ?なんだ?ミヤが焦ってるなんて珍しいな。

「どうした?」

「5歳ぐらいだと思われる女の子が四つも属性を持っていましたーっ‼︎」

は?ありえない…四つの属性?……エルフか魔人か?

「人間なのか?」

「はいっ。ステータスも気配も何もかもが人でしたっ!」

…どうゆう事だ…

「分かった…連れてこい。」

「はいっ!」


   カチャ…

 
来たな…フィルか、久しぶりに見た。

「久しぶりだな、フィル。そっちが例の嬢ちゃんか?」

「ああ。久しぶりだな。ギルマス。」

「初めまして。わしはギルドマスターをやっておるギドだ。よろしくな。」

「はい。初めまして、ギドさん。ソルフィーです。フィーって呼んでください。」

その子はソルフィーとなのった。しかし…これはまた…人手離れした美貌を持つ少女だな。

ギド「ほぉ…可愛いのう。孫みたいだ。」

「ギルマス……はぁー……初めまして、フィー。わたしはセイン。副ギルドマスターをやっています。」

むぅ…セイン。邪魔するなよ…

「はい。よろしくお願いします。」

まぁ、いいが…ステータスを見せてもらう前に鑑定をしてみるか。

……っ⁉︎⁉︎ はじいた⁉︎……いや、まさかな………しかし、 気づいたのか?これは…ステータスを見せてもらわな、いかんなぁ…

「さて…フィーよ。本題じゃ。お主のステータス、見せてみよ。」

こちらを探るような目をしてくる。5歳だとは思えん…なんなんだ…

「はい。ステータス」

    【ステータス】

【名前】  ソルフィー
【種族】  人間族
【年齢】  5歳
【性別】  女
【レベル】 1
【職業】 無し

【称号】 死と再生を司る神、フォルネの加護、豊穣を司る神、リーリアの加護、太陽(朝、昼)を司る神、アレクファートの加護。

【HP】  1000/1000   
【MP】  100/100 
【攻撃力】 50
【防御力】 50  
【素早さ】 30

【魔法】風、水、氷、闇魔法。召喚魔法、生活魔法、回復魔法

【スキル】収納魔法、魔力感知、鑑定

【状態】健康

ありぇねぇ…本当に四つも属性がある。しかも、加護が三つ…神様に愛されておるのか?

「これは…本物だな…加護も三つか…」

「なんと…これは…」

「凄いな…」

セインもフィルも驚いとるわ…はぁ…

「…フィーよ。このステータスはあまり人に見せるなよ。」

この後、セインが属性の事を説明していたが…分かっておらんな…

属性を二つに決めろと言ったら、氷とか言ってくるし…氷属性は珍しいというのに…

「フィー。聞きたいことがあります。…従魔がいるのでは?」

セインも気づいておったか。

「…はい…居ます。」

だろうな…

「やっぱり…あなたを守るようにしてオーラがあるのでそうだと思いましたよ…」

「おまっ!従魔居たのかよ!」

ほぉ…フィルは気づいておらんかったのか。

従魔を見せてもらわな。

「見せろな?」

「はい…【ジェニファー】」

しぶしぶかよ⁉︎

ジェニファー「ここに。」

   フォン!

は?

「っ⁉︎⁉︎⁉︎」

「えっ⁉︎⁉︎⁉︎」

「はっ⁉︎⁉︎⁉︎」

何コレ?

「あ、あのぅ?」

「……ハッ!……フィー…これ、ホワイトウルフの変異種か?」

ありえん…ホワイトウルフ?しかし…

「おそらく…ですが尾が四つ…こんな美しいのは見たことがありませんし、何より…ホワイトウルフは気難しく従魔に向いていません。」

ホワイトウルフはかなり高位の魔物だ…しかも、このホワイトウルフはソルフィーの事を信頼しているように見える。

「…ヤベェな…これ…」

「あー…ホワイトウルフの変異種なのか?」

ジェニファー「いかにも。我は、ホワイトウルフの変異種。名はジェニファーである。」

…………は?

セイン「喋れるんですか⁉︎⁉︎」

喋るだと?…初めて喋れる変異種を見た…

「はい。?どうかしましたか?」

なんて事ないような顔をしておるが…ソルフィー、何か隠しておるのか?…まぁ、いいが。

「…フィー…よほどのことがない限り、そのジェニファーとやらは召喚しないように。」

「はぁ…」

分かっておらんなこやつ…まったく…

フ「ギルマス…話が…」

話?

「ん?分かった。フィーの事頼むぞ。セイン。」


  *


「どうした?」

「ギルマス。実は、ソルフィーを保護したのは魔の森でなんだ。」

は?魔の森⁉︎あそこは……魔物がやまほどいる森だぞ?…

「…そうか。で、親も知り合いもおらんと…」

「ああ。」

まずいな…これが王家…いや、王家は大丈夫か?しかし、貴族に伝わると捕まえにくるかもしれん…容姿もあれだしな…

「お前がフィーを守るのか?」

「ああ。できる限り、全力で守る。」

「分かった。フィーの事を頼んだぞ。」

「ああ」

フィルなら大丈夫だろう。騎士団長だしな。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

次回は副ギルドマスターのセインsideです。
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