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始まり

プロローグ

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カタカタカタ……「ああ、もうこんな時間か…今日も0時過ぎちゃったな…」

と私、狐風 空音(こふう そらね)は呟いた。

「明日も早いんだし、早く帰ろ。」

なんて事ないただ普通の会社員として働いていた空音が会社の外に出た時、それは起こった。

ブオン‼︎ズガガガガガガ‼︎! ドオーン‼︎!

「キャーーー!!!!!!」

暴走するトラックに悲鳴をあげる人々の声。

「嘘…あっ‼︎あの子供危ない‼︎」

どうしよう、どうしたら…あ!っっっ‼︎   

      ダッ‼︎ 

走れ。走れ。もっと早く。行かないと、助けなければ…

   ドンっ‼︎  キイイイーーー‼︎‼︎

……良かった、間に合った。あ、れ?……何にも感じないな…もう死ぬのかな? あの子は大丈夫かな?未練は無いいけど…この死に方嫌だなあ……

     *

「……んっ、…あ、れ?ここ何処?私死んだよね?……うん。死んでるはず…」

「初めまして、空音。 私はギレンフイート。全ての神々の王だ。」

えっ⁉︎ 何この人⁉︎ めっちゃ綺麗な人なんですけど⁉︎ 

「私、死んでますよね?」

「うん…残念ながら…」

「そうですか」
    
「ああ…また助けてることが出来なかった。」ボソ

「えっ?」

「何でもないよ。それより、君の魂はとても綺麗なんだ。もし…君が良いなら、私の娘として生まれ変わってくれないだろうか?」

えっ⁉︎この人の娘⁉︎ なんか楽しそう。でも…この人の娘って事は…神様だよね?

「それって神様になることですか?」

「そうだよ。 でも下界に降りて暮らすことも出来るよ。」

そうなんだ! なら…

「神様が良いなら私を娘として生まれ変わらせてください。」

「‼︎! ほんとっ!やった‼︎ ありがとう!嬉しいな~」

なんだ⁉︎この人可愛いな⁉︎ 

「空音にやってもらう事は、妖精や精霊、聖獣、神獣を創り世界を見守って欲しいんだ。あっ!もちろん、生まれてから数年は、私達家族と色んな事を知っていきながら過ごすからね。」

「はい!頑張ります!これから宜しくお願いします。」              
                                       
「ふふ…可愛いな~これから宜しくね私の愛娘、ソルフイー。」

ソルフィー?何だっけ?聞いたことある……何だっけ? 忘れた…でも、なんか懐かしいな~ 暖かい………あ、れ? なんか、眠たく、なって、きた…? 

「安心してお眠り。ただ眠るだけだよ。すぐに起きるから。」

「は、い…」

暖かい何かに包まれながら私は眠りに落ちていった。


  *
 
「今度こそは必ず守る。もう二度と離してたまるかっ!私の可愛いフイー……」
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