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第412話 エロいか!? エロいだろ!!
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「……」
あたしは鏡の前でバニースーツに着替えた自分を見ながら自問自答していた。
10代で二度もバニースーツを着る。
こんな事を経験している女子高生は世界広しと言えど、そうは多くないハズだ。
本来ならあたしにも当てはまらない事柄のハズが……一体、どこで間違えたのだろうか。
「……やっぱり、あの時か」
罠にはまった時からこの未来に繋がっていたとすればターニングポイントはやっぱり……
「ウサギ耳はワイヤー入ってるのか。凝ってるねぇ」
「ふむ。少し胸回りがキツイな」
「ショウコのは一番大きいサイズだよね?」
「けど、何とかなりそうだ。あんまり前屈みのポーズを取らなければ」
「専用のブラもセットかな? あって助かったよね」
しかし、今回は同じ服装が二人いる。なので前よりも少しは羞恥心が分散していると思いたい。
「……」
それならば次の問題は彼だ。こんな姿……み、見せるワケには行かない! 他のコスプレならまだしも、振り向いたらお尻が見えそうな服なんて、痴女も良い所だ!(※個人目線です)
「そう言えば、ショウコはケンゴに見られても良いの?」
「別に構わない。そう言う眼は慣れているから」
「ほほー、流石プロ」
「しかし、誰でもと言うワケではない。彼だからこそ、そう言う眼を向けてこないと信頼出来るんだ。二日共に寝食を過ごして、彼から手を出してきた事はなかったしな」
「結構、がっつり過ごした二日間だったみたいね」
「プライバシーに関わるのでこれ以上は何も言えない」
流雲さんは彼の事を信頼している様だ。確かにあたしも彼の事は信頼しているが……それで羞恥心が消えるかは全く別の話だろう。
「それに、この姿で彼が少しでも興味を持ってくれるなら見せる価値はある」
「ほほー。随分とストレートな色仕掛けだねぇ」
真顔で拳を握りしめて、キランッと眼を光らせる流雲さん。見た目もスタイルもあたしよりも数段上の彼女が本気を出せば……彼は確かに……なびくかもしれない。
「……それはヤダなぁ」
そうだ……考え方を変えるのだ。これは羞恥心を晒すのではなく、彼に対しての答えを求めるセッションであると!
この姿のあたしを見て彼が顔を赤くするなら性的に欲情していると言うことだろう!
夏の水着でも、浴衣でも、混浴で肌を晒しても深く踏み込んだ時は、驚くほど冷静に返答された。あのワケのわからない壁をあたしがぶち壊すのだ!
「よし……」
決意は固まった。後は踏み出すのみ!
「先に行きます」
「お? リンカ、先陣を切る?」
「……」
あたしはドアノブに手を掛ける、そして深呼吸して強い意思を瞳に宿し、心の中でうらー! と叫びながら扉を開けた。
「準備完了しました!」
何枚でも撮られてやる!
開かれた更衣室の扉は勢いがあった。
それは開ける人間の気迫も混じった故に、力強さを感じたのだろう。
「準備完了しました!」
「イッヒッヒ。良い気合いだねぇ」
「リンカちゃん?」
そこから現れたのはバニースーツのリンカ。成長期まっ最中にも関わらず、現時点でも魅惑のボディを遺伝子に持つ彼女はダイヤの原石だ。
オレは少なからずリンカにもエロスを感じるか、羞恥心による保護欲に駆られると思っていた。しかし、今の彼女はとてつもないオーラを纏ってオレとお婆さんの目の前に現れたのだ。
例えるなら、これから戦場へ赴く武人。又は戦場へ赴く兵士。必ず首級を上げて帰ると言う、猛烈な気迫を感じる。
と、その強い瞳をオレに向けて来た。
「ど、どうだ!?」
「……え? 何が――」
「エロいか!? エロいだろ!!」
何か……リンカは変な方向にテンションが弾けちゃってる。
上目遣いに羞恥心からくる赤い頰。
そして、谷間を作るには十分すぎる巨胸をオレは見下ろす形になっているのだが……なんだろうか、コレジャナイ感がなんとも……
「バニースーツだよ! ハイレグだし! 足も胸も出てるぞ! どうだ! この谷間ァ! エロ――」
眼をぐるぐるしながら目覚まし時計の様に声を放ち続けるリンカ。
オレはそんな彼女の声を止めるべく、頭に優しく手を置いた。ウサ耳の真ん中に下ろす様な形で優しく撫でる。
「なっ! くっ! くぅ……うぅ……」
すると、ぼじゅー、と張りつめた空気が抜ける音が彼女の頭から聞こえる。やっぱり恥ずかしいのに無理なテンションで誤魔化していたのか。
「無理しなくてもいいって。リンカちゃんはいつも通りが一番良いよ」
「…………うん」
顔の赤さは増したが、少しは落ち着いた様でなにより。やっぱり、リンカは自然体が一番です。
目線を横にして、もごもごと何か言いたげにしているのも微笑ましい。保護欲をそそられるんだよなぁ、これが。
「あらあら。大人しくなっちゃってまぁ」
「……」
そして、店の奥から残り二体のウサギさんが現れた!
あたしは鏡の前でバニースーツに着替えた自分を見ながら自問自答していた。
10代で二度もバニースーツを着る。
こんな事を経験している女子高生は世界広しと言えど、そうは多くないハズだ。
本来ならあたしにも当てはまらない事柄のハズが……一体、どこで間違えたのだろうか。
「……やっぱり、あの時か」
罠にはまった時からこの未来に繋がっていたとすればターニングポイントはやっぱり……
「ウサギ耳はワイヤー入ってるのか。凝ってるねぇ」
「ふむ。少し胸回りがキツイな」
「ショウコのは一番大きいサイズだよね?」
「けど、何とかなりそうだ。あんまり前屈みのポーズを取らなければ」
「専用のブラもセットかな? あって助かったよね」
しかし、今回は同じ服装が二人いる。なので前よりも少しは羞恥心が分散していると思いたい。
「……」
それならば次の問題は彼だ。こんな姿……み、見せるワケには行かない! 他のコスプレならまだしも、振り向いたらお尻が見えそうな服なんて、痴女も良い所だ!(※個人目線です)
「そう言えば、ショウコはケンゴに見られても良いの?」
「別に構わない。そう言う眼は慣れているから」
「ほほー、流石プロ」
「しかし、誰でもと言うワケではない。彼だからこそ、そう言う眼を向けてこないと信頼出来るんだ。二日共に寝食を過ごして、彼から手を出してきた事はなかったしな」
「結構、がっつり過ごした二日間だったみたいね」
「プライバシーに関わるのでこれ以上は何も言えない」
流雲さんは彼の事を信頼している様だ。確かにあたしも彼の事は信頼しているが……それで羞恥心が消えるかは全く別の話だろう。
「それに、この姿で彼が少しでも興味を持ってくれるなら見せる価値はある」
「ほほー。随分とストレートな色仕掛けだねぇ」
真顔で拳を握りしめて、キランッと眼を光らせる流雲さん。見た目もスタイルもあたしよりも数段上の彼女が本気を出せば……彼は確かに……なびくかもしれない。
「……それはヤダなぁ」
そうだ……考え方を変えるのだ。これは羞恥心を晒すのではなく、彼に対しての答えを求めるセッションであると!
この姿のあたしを見て彼が顔を赤くするなら性的に欲情していると言うことだろう!
夏の水着でも、浴衣でも、混浴で肌を晒しても深く踏み込んだ時は、驚くほど冷静に返答された。あのワケのわからない壁をあたしがぶち壊すのだ!
「よし……」
決意は固まった。後は踏み出すのみ!
「先に行きます」
「お? リンカ、先陣を切る?」
「……」
あたしはドアノブに手を掛ける、そして深呼吸して強い意思を瞳に宿し、心の中でうらー! と叫びながら扉を開けた。
「準備完了しました!」
何枚でも撮られてやる!
開かれた更衣室の扉は勢いがあった。
それは開ける人間の気迫も混じった故に、力強さを感じたのだろう。
「準備完了しました!」
「イッヒッヒ。良い気合いだねぇ」
「リンカちゃん?」
そこから現れたのはバニースーツのリンカ。成長期まっ最中にも関わらず、現時点でも魅惑のボディを遺伝子に持つ彼女はダイヤの原石だ。
オレは少なからずリンカにもエロスを感じるか、羞恥心による保護欲に駆られると思っていた。しかし、今の彼女はとてつもないオーラを纏ってオレとお婆さんの目の前に現れたのだ。
例えるなら、これから戦場へ赴く武人。又は戦場へ赴く兵士。必ず首級を上げて帰ると言う、猛烈な気迫を感じる。
と、その強い瞳をオレに向けて来た。
「ど、どうだ!?」
「……え? 何が――」
「エロいか!? エロいだろ!!」
何か……リンカは変な方向にテンションが弾けちゃってる。
上目遣いに羞恥心からくる赤い頰。
そして、谷間を作るには十分すぎる巨胸をオレは見下ろす形になっているのだが……なんだろうか、コレジャナイ感がなんとも……
「バニースーツだよ! ハイレグだし! 足も胸も出てるぞ! どうだ! この谷間ァ! エロ――」
眼をぐるぐるしながら目覚まし時計の様に声を放ち続けるリンカ。
オレはそんな彼女の声を止めるべく、頭に優しく手を置いた。ウサ耳の真ん中に下ろす様な形で優しく撫でる。
「なっ! くっ! くぅ……うぅ……」
すると、ぼじゅー、と張りつめた空気が抜ける音が彼女の頭から聞こえる。やっぱり恥ずかしいのに無理なテンションで誤魔化していたのか。
「無理しなくてもいいって。リンカちゃんはいつも通りが一番良いよ」
「…………うん」
顔の赤さは増したが、少しは落ち着いた様でなにより。やっぱり、リンカは自然体が一番です。
目線を横にして、もごもごと何か言いたげにしているのも微笑ましい。保護欲をそそられるんだよなぁ、これが。
「あらあら。大人しくなっちゃってまぁ」
「……」
そして、店の奥から残り二体のウサギさんが現れた!
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