18 / 22
相談
しおりを挟む
体育祭が近付いたある日。
私は六花に思わぬ相談をされた。
内容は晴哉先輩が好きだから体育祭の鉢巻を交換したいということだった。
我が校では体育祭でカップルや好きな人と鉢巻を交換するのが流行りだ。
カップルなら普通に交換だが、そうじゃない人はそれを機に告白をする。
女の子でも勇気を出せるタイミングである。
というわけで、六花はこのタイミングに晴哉先輩に告白をしたいらしい。
それで叶冬先輩に頼んで晴哉先輩を呼び出してもらえないかということだった。
親友としてはすぐにいいよと言いたかったが、なにしろ初めて聞いた六花の恋バナに驚いてつい質問攻めをしてしまった。
六花が晴哉先輩をねぇ…
六花はゆるふわの癖毛にぱっちりお目々の可愛い系美人だ。
同学年の男子にもなかなかの人気がある。
対して晴哉先輩は派手な叶冬先輩のせいで分かりにくいが気のいいイケメンさんだ。
頭の中で二人を並べてみる。
なかなかのお似合いだと思った。
私は六花に
「叶冬先輩に相談してみるね」
と言いその日は帰宅した。
家に帰る時。
六花のことを叶冬先輩に話すと
「ああ、あの美少女ちゃんね」
と言われ少しムッとしてしまう。
すると叶冬先輩は私の頭を撫でながら
「大丈夫。俺は陽夏のが可愛いと思ってるから。だから陽夏の鉢巻は俺と交換ね?」
と言われて赤くなって頷く。
叶冬先輩のそういうのいつまで経っても慣れそうにないなと思った。
私は六花に思わぬ相談をされた。
内容は晴哉先輩が好きだから体育祭の鉢巻を交換したいということだった。
我が校では体育祭でカップルや好きな人と鉢巻を交換するのが流行りだ。
カップルなら普通に交換だが、そうじゃない人はそれを機に告白をする。
女の子でも勇気を出せるタイミングである。
というわけで、六花はこのタイミングに晴哉先輩に告白をしたいらしい。
それで叶冬先輩に頼んで晴哉先輩を呼び出してもらえないかということだった。
親友としてはすぐにいいよと言いたかったが、なにしろ初めて聞いた六花の恋バナに驚いてつい質問攻めをしてしまった。
六花が晴哉先輩をねぇ…
六花はゆるふわの癖毛にぱっちりお目々の可愛い系美人だ。
同学年の男子にもなかなかの人気がある。
対して晴哉先輩は派手な叶冬先輩のせいで分かりにくいが気のいいイケメンさんだ。
頭の中で二人を並べてみる。
なかなかのお似合いだと思った。
私は六花に
「叶冬先輩に相談してみるね」
と言いその日は帰宅した。
家に帰る時。
六花のことを叶冬先輩に話すと
「ああ、あの美少女ちゃんね」
と言われ少しムッとしてしまう。
すると叶冬先輩は私の頭を撫でながら
「大丈夫。俺は陽夏のが可愛いと思ってるから。だから陽夏の鉢巻は俺と交換ね?」
と言われて赤くなって頷く。
叶冬先輩のそういうのいつまで経っても慣れそうにないなと思った。
0
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
皇帝陛下は身ごもった寵姫を再愛する
真木
恋愛
燐砂宮が雪景色に覆われる頃、佳南は紫貴帝の御子を身ごもった。子の未来に不安を抱く佳南だったが、皇帝の溺愛は日に日に増して……。※「燐砂宮の秘めごと」のエピローグですが、単体でも読めます。
逃げて、追われて、捕まって (元悪役令嬢編)
あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。
この世界で貴族令嬢として生きてきた記憶。
過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。
人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。
だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。
*****ご報告****
「逃げて、追われて、捕まって」連載版については、2020年 1月28日 レジーナブックス 様より書籍化しております。
****************
サクサクと読める、5000字程度の短編を書いてみました!
なろうでも同じ話を投稿しております。
王太子になる兄から断罪される予定の悪役姫様、弟を王太子に挿げ替えちゃえばいいじゃないとはっちゃける
下菊みこと
恋愛
悪役姫様、未来を変える。
主人公は処刑されたはずだった。しかし、気付けば幼い日まで戻ってきていた。自分を断罪した兄を王太子にさせず、自分に都合のいい弟を王太子にしてしまおうと彼女は考える。果たして彼女の運命は?
小説家になろう様でも投稿しています。
俺の妖精すぎるおっとり妻から離縁を求められ、戦場でも止まらなかった心臓が止まるかと思った。何を言われても別れたくはないんだが?
イセヤ レキ
恋愛
「離縁致しましょう」
私の幸せな世界は、妻の言い放ったたった一言で、凍りついたのを感じた──。
最愛の妻から離縁を突きつけられ、最終的に無事に回避することが出来た、英雄の独白。
全6話、完結済。
リクエストにお応えした作品です。
単体でも読めると思いますが、
①【私の愛しい娘が、自分は悪役令嬢だと言っております。私の呪詛を恋敵に使って断罪されるらしいのですが、同じ失敗を犯すつもりはございませんよ?】
母主人公
※ノベルアンソロジー掲載の為、アルファポリス様からは引き下げております。
②【私は、お母様の能力を使って人の恋路を邪魔する悪役令嬢のようです。けれども断罪回避を目指すので、ヒーローに近付くつもりは微塵もございませんよ?】
娘主人公
を先にお読み頂くと世界観に理解が深まるかと思います。
好きな男子と付き合えるなら罰ゲームの嘘告白だって嬉しいです。なのにネタばらしどころか、遠恋なんて嫌だ、結婚してくれと泣かれて困惑しています。
石河 翠
恋愛
ずっと好きだったクラスメイトに告白された、高校2年生の山本めぐみ。罰ゲームによる嘘告白だったが、それを承知の上で、彼女は告白にOKを出した。好きなひとと付き合えるなら、嘘告白でも幸せだと考えたからだ。
すぐにフラれて笑いものにされると思っていたが、失恋するどころか大切にされる毎日。ところがある日、めぐみが海外に引っ越すと勘違いした相手が、別れたくない、どうか結婚してくれと突然泣きついてきて……。
なんだかんだ今の関係を最大限楽しんでいる、意外と図太いヒロインと、くそ真面目なせいで盛大に空振りしてしまっている残念イケメンなヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりhimawariinさまの作品をお借りしております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる