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ズキンとギュウ
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ズキンッ
ああ、また始まった
不意に襲ってくる地獄の時間
ズキンは
まるで世の中を一変するかの如く
まるで神経を麻痺させるかの如く
鋭く、一瞬にして私を射抜く
どこに隠れようが、必ず見つけ出してズキンしていく
悶絶している私を嘲笑うかの様に
ワイドショーの一部の様に
皆んなを笑わせる為に次々と私を刺していく
次またいつ襲うか分からない恐怖がズキン
そう、ズキンの間隔は不定
まだ一定であってくれたなら
私は準備ができるはずなのに
どうして私の都合を考慮してくれないのだろうか
ズキンッ
ああ、お願いだから
お願いだから私を解放して
ギュウウ
実はこちらも厄介だ
ズキンの痛みが地獄なら
ギュウはまだ地上レベル
けれど地上は時に地獄よりも煩わしい
ギュウは一度捕らえられたら最期
終わりまで私を離してはくれない
何処までも私を追っ掛け回して
私が倒れるまで決して諦めようとはしない
ほんの少しの隙間から逃れようとしても
他の事でギュウを忘れようとしても
必ず直ぐに追い掛けてきて
私の脳味噌を支配する
少しずつ
ジワジワと
けれど確実に私を蝕んでいく
いつかギュウが油断する日が来るのだろうか
ギュウウ
ああ、お願いだから
お願いだから私を離して
ズキンッとギュウウ
せめて同時に訪れるなら仲良くしてよ
私の所へ平気で入り込んで来る癖に
責められるべきはあなた達の方でしょう?
何故私が苦しまなければいけないの
あなた達の痴話喧嘩なんてどうでもいいの
いいから他所でやってくれないかしら
迷惑御免
私だって
あなた達の事考えない時間が欲しい
あなた達が喧嘩する度
脆弱な私の脳味噌は
どんどん溶かされて、壊れてゆくの
ああ、お願いだから
お願いだから私を独立させて
もういいわ
ズキンもギュウも本当は幻なのでしょう
最初から狂っていたのは私なのでしょう
ならば一緒に痛みになってしまえばいい
私がズキンとギュウになってしまえばいい
闇に飛び込んでその一部になった方が
苦しまなくて済むのなら
そうするより他の選択肢はあるの
考える余裕も時間もない
どうせこのままじゃ私は呑まれていく
呑まれるくらいなら飛び込んでいってやるわ
ああ、さよならを
さよならを言う人がいたならば
ああ、また始まった
不意に襲ってくる地獄の時間
ズキンは
まるで世の中を一変するかの如く
まるで神経を麻痺させるかの如く
鋭く、一瞬にして私を射抜く
どこに隠れようが、必ず見つけ出してズキンしていく
悶絶している私を嘲笑うかの様に
ワイドショーの一部の様に
皆んなを笑わせる為に次々と私を刺していく
次またいつ襲うか分からない恐怖がズキン
そう、ズキンの間隔は不定
まだ一定であってくれたなら
私は準備ができるはずなのに
どうして私の都合を考慮してくれないのだろうか
ズキンッ
ああ、お願いだから
お願いだから私を解放して
ギュウウ
実はこちらも厄介だ
ズキンの痛みが地獄なら
ギュウはまだ地上レベル
けれど地上は時に地獄よりも煩わしい
ギュウは一度捕らえられたら最期
終わりまで私を離してはくれない
何処までも私を追っ掛け回して
私が倒れるまで決して諦めようとはしない
ほんの少しの隙間から逃れようとしても
他の事でギュウを忘れようとしても
必ず直ぐに追い掛けてきて
私の脳味噌を支配する
少しずつ
ジワジワと
けれど確実に私を蝕んでいく
いつかギュウが油断する日が来るのだろうか
ギュウウ
ああ、お願いだから
お願いだから私を離して
ズキンッとギュウウ
せめて同時に訪れるなら仲良くしてよ
私の所へ平気で入り込んで来る癖に
責められるべきはあなた達の方でしょう?
何故私が苦しまなければいけないの
あなた達の痴話喧嘩なんてどうでもいいの
いいから他所でやってくれないかしら
迷惑御免
私だって
あなた達の事考えない時間が欲しい
あなた達が喧嘩する度
脆弱な私の脳味噌は
どんどん溶かされて、壊れてゆくの
ああ、お願いだから
お願いだから私を独立させて
もういいわ
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ならば一緒に痛みになってしまえばいい
私がズキンとギュウになってしまえばいい
闇に飛び込んでその一部になった方が
苦しまなくて済むのなら
そうするより他の選択肢はあるの
考える余裕も時間もない
どうせこのままじゃ私は呑まれていく
呑まれるくらいなら飛び込んでいってやるわ
ああ、さよならを
さよならを言う人がいたならば
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