927 / 1,397
68章 学習能力のない逆恨み
922. 昔話が引き寄せるフラグ
しおりを挟む
朝からどたばた騒がしいリリスは、収納からリボンの箱を取り出してひっくり返した。ベッドの上は色とりどりのリボンが散乱する。まるで花畑のような光景だが、そんな優雅な状況ではなかった。
「これじゃないのか?」
「違うわ! ピンクで、ひらひらしてて……こういう感じ」
手を大きく揺らして示されても、リボンなど全部同じに見える。どこが違うのやら、困惑顔でリボンの山を崩し始めた。ひとまずピンク色だけを選び出していく。
「ひらひらしてるのよ」
普通のリボンは違うというので、さらに分けていくがリリスは首を横に振った。残念そうに肩を落とすので黒髪を撫で、別のリボンを差し出す。
「これじゃ無理か?」
「……もう時間ないし、それでもいいかしら」
「こっちはワンピースとお揃いの布だぞ」
「じゃあ、こっちにする」
ようやく鏡台の前に座ったリリスだが、全身が映る大きな鏡の下の方にちょこんと顔が映る。取り出したのは、オーク毛を使ったブラシだ。寝起きは絡まる黒髪を丁寧に毛先から梳かし、最後にハイエルフのオレリアから献上された柘植櫛で整える。
自身の長髪を結うことも多いルシファーは、慣れた手つきでリリスの黒髪を左右で2つのお団子にした。上に白い絹を巻いてから、ワンピースと共布のピンクのリボンで留めていく。左右の大きさも位置も問題なく、鏡で確認したリリスも満足そうだ。
「ありがとう、ルシファー」
「どういたしまして、オレのお姫様」
ちゅっと額にキスをして、リリスが散らかしたワンピースやリボンを手早く収納へ放り込んだ。リリスに持たせると、取り出す際に全部ひっくり返す欠点が判明した。このままルシファーが管理する方がトラブルが少ないだろう。
「皆を待たせてるから行こう」
「ええ」
今日の大公女達は公務のため、お揃いの紺ワンピースに、オフホワイトのスカーフを飾っている。そのスカーフと同じ布でリリスのお団子を巻いたため、うまく統一感が出た。満足げなリリスをエスコートして外へ出ると、玄関先で大公女と護衛が顔を突き合わせてる。
何やら盛り上がっているので後ろから近づくと、気づいたイポスが姿勢を正した。ヤンも慌てて姿勢を低くする。
「何を話してたんだ?」
「昔話です、我が君」
ヤンが説明した範囲で、昨夜はイポスの話で盛り上がった。裏話や当時は父親を薄情だと思ったことなど、様々な話をした。夜更かしした彼らに、大公女達が昔話を強請ったのだ。ヤンはルシファーと出会った頃を思い出しながら語ったらしい。
得意げに髭を動かすフェンリルの鼻先を撫でながら、複雑そうな顔をしたルシファーが口を開こうとしたところに、キマリスが合流した。屋敷から歩いてきたのだが、昨日よりずっと姿勢がいい。
「おはようございます」
「ああ、おはよう。朝からすまないな」
労うルシファーと腕を組んだリリスが気づいて声をあげる。
「素敵! その靴凄く似合うわ。足が長く見えるもの」
「リリスの方が早かったか。確かにスタイルが良く見える」
ルシファーも気づいて褒めると、キマリスは嬉しそうに照れて赤くなった頬を両手で隠した。なんとも可愛らしい仕草だ。
「ロキちゃんだわ」
転移魔法陣で合流したルキフェルが、同行したアベルをルーサルカの方へ押した。ついでにストラスも連れてきたので、イポスが嬉しそうに笑う。小さく手を振る彼女に、ストラスがすぐに寄り添った。
「今日は街の向こう側を見よう。折角だからお土産を買うか」
「だったら僕が持ち帰るよ」
ルキフェルが収納に入れて持ち帰ると宣言したため、魔王一行は買い物に繰り出した。その最中も昔話を聞きたがる大公女達に請われるまま、ヤンは小さな話をいくつも披露する。それを聞きながら、アベルはぼそっと呟いた。
「な~んか、フラグっぽい」
「これじゃないのか?」
「違うわ! ピンクで、ひらひらしてて……こういう感じ」
手を大きく揺らして示されても、リボンなど全部同じに見える。どこが違うのやら、困惑顔でリボンの山を崩し始めた。ひとまずピンク色だけを選び出していく。
「ひらひらしてるのよ」
普通のリボンは違うというので、さらに分けていくがリリスは首を横に振った。残念そうに肩を落とすので黒髪を撫で、別のリボンを差し出す。
「これじゃ無理か?」
「……もう時間ないし、それでもいいかしら」
「こっちはワンピースとお揃いの布だぞ」
「じゃあ、こっちにする」
ようやく鏡台の前に座ったリリスだが、全身が映る大きな鏡の下の方にちょこんと顔が映る。取り出したのは、オーク毛を使ったブラシだ。寝起きは絡まる黒髪を丁寧に毛先から梳かし、最後にハイエルフのオレリアから献上された柘植櫛で整える。
自身の長髪を結うことも多いルシファーは、慣れた手つきでリリスの黒髪を左右で2つのお団子にした。上に白い絹を巻いてから、ワンピースと共布のピンクのリボンで留めていく。左右の大きさも位置も問題なく、鏡で確認したリリスも満足そうだ。
「ありがとう、ルシファー」
「どういたしまして、オレのお姫様」
ちゅっと額にキスをして、リリスが散らかしたワンピースやリボンを手早く収納へ放り込んだ。リリスに持たせると、取り出す際に全部ひっくり返す欠点が判明した。このままルシファーが管理する方がトラブルが少ないだろう。
「皆を待たせてるから行こう」
「ええ」
今日の大公女達は公務のため、お揃いの紺ワンピースに、オフホワイトのスカーフを飾っている。そのスカーフと同じ布でリリスのお団子を巻いたため、うまく統一感が出た。満足げなリリスをエスコートして外へ出ると、玄関先で大公女と護衛が顔を突き合わせてる。
何やら盛り上がっているので後ろから近づくと、気づいたイポスが姿勢を正した。ヤンも慌てて姿勢を低くする。
「何を話してたんだ?」
「昔話です、我が君」
ヤンが説明した範囲で、昨夜はイポスの話で盛り上がった。裏話や当時は父親を薄情だと思ったことなど、様々な話をした。夜更かしした彼らに、大公女達が昔話を強請ったのだ。ヤンはルシファーと出会った頃を思い出しながら語ったらしい。
得意げに髭を動かすフェンリルの鼻先を撫でながら、複雑そうな顔をしたルシファーが口を開こうとしたところに、キマリスが合流した。屋敷から歩いてきたのだが、昨日よりずっと姿勢がいい。
「おはようございます」
「ああ、おはよう。朝からすまないな」
労うルシファーと腕を組んだリリスが気づいて声をあげる。
「素敵! その靴凄く似合うわ。足が長く見えるもの」
「リリスの方が早かったか。確かにスタイルが良く見える」
ルシファーも気づいて褒めると、キマリスは嬉しそうに照れて赤くなった頬を両手で隠した。なんとも可愛らしい仕草だ。
「ロキちゃんだわ」
転移魔法陣で合流したルキフェルが、同行したアベルをルーサルカの方へ押した。ついでにストラスも連れてきたので、イポスが嬉しそうに笑う。小さく手を振る彼女に、ストラスがすぐに寄り添った。
「今日は街の向こう側を見よう。折角だからお土産を買うか」
「だったら僕が持ち帰るよ」
ルキフェルが収納に入れて持ち帰ると宣言したため、魔王一行は買い物に繰り出した。その最中も昔話を聞きたがる大公女達に請われるまま、ヤンは小さな話をいくつも披露する。それを聞きながら、アベルはぼそっと呟いた。
「な~んか、フラグっぽい」
20
お気に入りに追加
4,905
あなたにおすすめの小説
『お前よりも好きな娘がいる』と婚約を破棄させられた令嬢は、最強の魔法使いだった~捨てた王子と解放した令嬢の結末~
キョウキョウ
恋愛
公爵家の令嬢であるエレノア・アークライトは、王国第一王子アルフレッド・ローレンスと婚約していた。しかし、ある日アルフレッド王子から「他に好きな女性がいる」と告白され、婚約破棄を迫られます。
王子が好きだという相手は、平民だけど実力のあるヴァネッサ。彼女は優秀で、その才能を大事にしたいと言い出した。
実は、王国屈指の魔法の才能を持っていたエレノア。彼女は面倒を避けるため、目立たないように本当の実力を隠していた。婚約破棄をきっかけに、彼女は本当の実力を解放して、アルフレッドとヴァネッサに復讐することを決意する。
王国第二王子であるエドガー・ローレンスは、そんなエレノアを支え、彼女の味方となります。
果たしてエレノアは、アルフレッドとヴァネッサへの復讐を遂げることができるのでしょうか?
そして、エドガーとの関係は、どのように発展していくのでしょうか。エレノアの運命の行方は――。
※設定ゆるめ、ご都合主義の作品です。
※カクヨムにも掲載中です。
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
不憫な推しキャラを救おうとしただけなのに【魔法学園編 突入☆】
はぴねこ
BL
魔法学園編突入! 学園モノは読みたいけど、そこに辿り着くまでの長い話を読むのは大変という方は、魔法学園編の000話をお読みください。これまでのあらすじをまとめてあります。
美幼児&美幼児(ブロマンス期)からの美青年×美青年(BL期)への成長を辿る長編BLです。
金髪碧眼美幼児のリヒトの前世は、隠れゲイでBL好きのおじさんだった。
享年52歳までプレイしていた乙女ゲーム『星鏡のレイラ』の攻略対象であるリヒトに転生したため、彼は推しだった不憫な攻略対象:カルロを不運な運命から救い、幸せにすることに全振りする。
見た目は美しい王子のリヒトだが、中身は52歳で、両親も乳母も護衛騎士もみんな年下。
気軽に話せるのは年上の帝国の皇帝や魔塔主だけ。
幼い推しへの高まる父性でカルロを溺愛しつつ、頑張る若者たち(両親etc)を温かく見守りながら、リヒトはヒロインとカルロが結ばれるように奮闘する!
リヒト… エトワール王国の第一王子。カルロへの父性が暴走気味。
カルロ… リヒトの従者。リヒトは神様で唯一の居場所。リヒトへの想いが暴走気味。
魔塔主… 一人で国を滅ぼせるほどの魔法が使える自由人。ある意味厄災。リヒトを研究対象としている。
オーロ皇帝… 大帝国の皇帝。エトワールの悍ましい慣習を嫌っていたが、リヒトの利発さに興味を持つ。
ナタリア… 乙女ゲーム『星鏡のレイラ』のヒロイン。オーロ皇帝の孫娘。カルロとは恋のライバル。
お飾り王妃の受難〜陛下からの溺愛?!ちょっと意味がわからないのですが〜
湊未来
恋愛
王に見捨てられた王妃。それが、貴族社会の認識だった。
二脚並べられた玉座に座る王と王妃は、微笑み合う事も、会話を交わす事もなければ、目を合わす事すらしない。そんな二人の様子に王妃ティアナは、いつしか『お飾り王妃』と呼ばれるようになっていた。
そんな中、暗躍する貴族達。彼らの行動は徐々にエスカレートして行き、王妃が参加する夜会であろうとお構いなしに娘を王に、けしかける。
王の周りに沢山の美しい蝶が群がる様子を見つめ、ティアナは考えていた。
『よっしゃ‼︎ お飾り王妃なら、何したって良いわよね。だって、私の存在は空気みたいなものだから………』
1年後……
王宮で働く侍女達の間で囁かれるある噂。
『王妃の間には恋のキューピッドがいる』
王妃付き侍女の間に届けられる大量の手紙を前に侍女頭は頭を抱えていた。
「ティアナ様!この手紙の山どうするんですか⁈ 流石に、さばききれませんよ‼︎」
「まぁまぁ。そんなに怒らないの。皆様、色々とお悩みがあるようだし、昔も今も恋愛事は有益な情報を得る糧よ。あと、ここでは王妃ティアナではなく新人侍女ティナでしょ」
……あら?
この筆跡、陛下のものではなくって?
まさかね……
一通の手紙から始まる恋物語。いや、違う……
お飾り王妃による無自覚プチざまぁが始まる。
愛しい王妃を前にすると無口になってしまう王と、お飾り王妃と勘違いしたティアナのすれ違いラブコメディ&ミステリー
義妹に『醜悪な野獣』と言われる『辺境伯様』への嫁入りを押し付けられました。真実の姿を知ってから代わってくれと言われても、もう遅いです!
つくも
恋愛
「獣臭い御姉様が、お嫁に行けば良いのよっ!」
義父と義母に、甘やかされて育った義妹。血縁がないという事で日々虐められていた養子の私。そんな私は飼っている動物達だけが心の拠り所でした。そんな私を義妹は「獣臭い」と蔑んできます。そして過酷な扱いを受けてきたのです。
そんな時の事でした。巷で『醜悪な野獣』と噂されている『辺境伯様』から嫁探しの手紙が届くのです。
義妹がそんな相手に嫁ぐはずもありませんでした。
我儘な義妹のその一言によって、私が嫁入りする事に。義妹も義母も厄介払いができると大喜びでした。
辺境伯様は噂通りの野獣のような見た目をしていました。しかし私は彼の美しい心に惹かれ、結婚する事を心に決めたのです。
「あなたのような心の美しい方と結ばれたかったのです」
すると辺境伯様は本来の姿を見せます。本当の辺境伯様は絶世の美丈夫だったのです。
彼は魔女に呪いをかけられていたのです。そして、その呪いは彼を心より愛する女性が現れるまで決して解けないものでした。こうして彼にかかった呪いが解けるのです。
辺境に現れた絶世の美丈夫の噂を聞きつけ、日夜女性達が集まってきます。
その中には義妹の姿も。義妹は辺境伯様に熱心にアプローチをしますが相手にもされません。
挙句の果てに嫁入りを代わって欲しいといってきます。ですが今更言われても、もう遅いです。
彼は私以外には目もくれずに、決して離れないのです。
これは、獣臭いと蔑まれていた私が実は見た目も心も美しい『辺境伯様』に溺愛され、幸せになる話です。
※ある程度好評そうな気がしましたので長編化をしてみようと思います。よろしくお願いします。
自分こそは妹だと言い張る、私の姉
神楽ゆきな
恋愛
地味で大人しいカトリーヌと、可愛らしく社交的なレイラは、見た目も性格も対照的な姉妹。
本当はレイラの方が姉なのだが、『妹の方が甘えられるから』という、どうでも良い理由で、幼い頃からレイラが妹を自称していたのである。
誰も否定しないせいで、いつしか、友人知人はもちろん、両親やカトリーヌ自身でさえも、レイラが妹だと思い込むようになっていた。
そんなある日のこと、『妹の方を花嫁として迎えたい』と、スチュアートから申し出を受ける。
しかしこの男、無愛想な乱暴者と評判が悪い。
レイラはもちろん
「こんな人のところにお嫁に行くのなんて、ごめんだわ!」
と駄々をこね、何年かぶりに
「だって本当の『妹』はカトリーヌのほうでしょう!
だったらカトリーヌがお嫁に行くべきだわ!」
と言い放ったのである。
スチュアートが求めているのは明らかに可愛いレイラの方だろう、とカトリーヌは思ったが、
「実は求婚してくれている男性がいるの。
私も結婚するつもりでいるのよ」
と泣き出すレイラを見て、自分が嫁に行くことを決意する。
しかし思った通り、スチュアートが求めていたのはレイラの方だったらしい。
カトリーヌを一目見るなり、みるみる険しい顔になり、思い切り壁を殴りつけたのである。
これではとても幸せな結婚など望めそうにない。
しかし、自分が行くと言ってしまった以上、もう実家には戻れない。
カトリーヌは底なし沼に沈んでいくような気分だったが、時が経つにつれ、少しずつスチュアートとの距離が縮まり始めて……?
前世を思い出したのでクッキーを焼きました。〔ざまぁ〕
ラララキヲ
恋愛
侯爵令嬢ルイーゼ・ロッチは第一王子ジャスティン・パルキアディオの婚約者だった。
しかしそれは義妹カミラがジャスティンと親しくなるまでの事。
カミラとジャスティンの仲が深まった事によりルイーゼの婚約は無くなった。
ショックからルイーゼは高熱を出して寝込んだ。
高熱に浮かされたルイーゼは夢を見る。
前世の夢を……
そして前世を思い出したルイーゼは暇になった時間でお菓子作りを始めた。前世で大好きだった味を楽しむ為に。
しかしそのクッキーすら義妹カミラは盗っていく。
「これはわたくしが作った物よ!」
そう言ってカミラはルイーゼの作ったクッキーを自分が作った物としてジャスティンに出した…………──
そして、ルイーゼは幸せになる。
〈※死人が出るのでR15に〉
〈※深く考えずに上辺だけサラッと読んでいただきたい話です(;^∀^)w〉
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇ご都合展開。矛盾もあるかも。
◇なろうにも上げました。
※女性向けHOTランキング14位入り、ありがとうございます!!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる