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49章 魔王城最上階の怪談
677. 呪われた指輪の所以
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「ルシファー、ギュゲースの指輪とククルカンの宝石がないわ」
「ん? よく知ってるな。ククルカンの宝石はたしか……3代前だったか? の神龍の長にやったぞ。なんでも一族の象徴にするとか」
思い出しながら口にした内容に、右脇のアスタロトから訂正が入った。
「正確には4代前ですね。奥方に大きな宝石を強請られたと伺っております。婚約に使ったのではありませんか」
「ああ、そっちか」
途中で別のアクセサリーの話と混在したらしい。ルシファーが「思い出した」と何度も頷いた。歴史が長いと話も壮大になり、追いかけるのも大変である。
「だが、ギュゲースの指輪は誰かにくれた記憶がない」
記憶力が優れたアスタロトに視線をやるが、彼も不思議そうな顔をしている。考え込んでいたベールも「あれは封印もしておりません」と唸った。魔王史を暗記するほど読んだリリスは、他にも何か記載されていた気がすると記憶を探り始める。
「リリス姫が見たのは女性でしたか?」
「ええ、そう。ギュゲースの指輪の主ね」
指輪の主……心当たりがあるのは最後の持ち主くらいだ。長生き過ぎる魔王と大公が記憶を探るが、なかなか出てこない。そのうち、ルキフェルが手をぽんと叩いた。
「魔王史に載ってたね、たしか5代目の勇者が来た頃に、ケンタウロスの一族が持ってた指輪だった」
リリス同様、魔王史を愛読していたルキフェルが思い出す。ケンタウロスという種族名が出たことで、アスタロトも思い至ったらしい。大きく頷いて説明を始めた。
「そうですね、ケンタウロスの一族が持っていました。5代目の勇者が、ケンタウロスの長の奥方であるハルピュイアに恋をして、強引に連れ去ろうとした。ルシファー様が勇者を仕留めましたが、あれは酷い事件でした」
歴史を記した書物には、簡単にしか記されなかった事実が気になり、少女達は話を強請った。脱線するが構わないだろう、とルシファーが口を開く。
「アスタロトの話の補足となるが。ケンタウロスの長は、白い飾り羽をもつ妻を溺愛した。ハルピュイアの妻も夫を愛し、大切にしてきた。子供は2人だったか?」
頷くアスタロトに、ルシファーは話を続ける。
「両手が翼の美しい妻に、勇者が懸想したのだ。勇者の一行が来たら妨がずに、魔王城まで通すのが魔族のしきたりだが……水浴びをしていた妻を連れ去られたケンタウロスは、本気で攻撃した。当然の権利だが、運が悪いことにこの勇者はそれなりに強かった」
物語が嫌な方向へ進んでいることに、少女達は表情を曇らせた。しかし、聞きたがったのは自分たちだ。リリスを含め、全員が黙って残りを待つ。幸せな結末であれと願いながら、アンナは両手を組んだ。
「傷つけられた夫を守ろうと妻は身を挺し、背の羽に傷を負った。騒ぎに気づいたシルフからの連絡でオレが駆けつけたとき、2人とも傷だらけだった。惚れた女に抵抗され、彼女の夫は諦めない。庇いあう夫婦を、勇者は苛立ち任せに嬲った」
ひとつ息をつき、当時のことを思い浮かべた。月が昇る前の薄暗い景色、血塗れの白い羽、ケンタウロスの背に突き立てられる剣。鮮明に思い出せる。
「ルシファーが助けたのね?」
「オレとアスタロトが間に合った。その場で勇者をオレが始末し、呼び出したベールに治癒を委ねた……それから数ヶ月後だ。ギュゲースの指輪はオレの元に持ち込まれた。なんでも不幸を呼ぶ指輪だから、魔王城で保管して欲しいと――彼の親も早死にだったから、当人達が納得するならいいかと預かったんだ」
不幸を呼ぶ――彼は、己の妻を連れ去られた事件が、よほど怖かったのだろう。迷信だとしても、指輪をそばに置きたくなかったのだ。彼の気持ちを汲んで、ルシファーが保管してきた。このような事情で持ち込まれたり、無期限で預けられたのが、曰く付きの所以なのだ。
「たぶん、私が見たのは奥さんね。最後の持ち主の姿だと思うわ」
リリスは小さく溜め息をつく。不幸な逸話は知らなかったけど、嘆く彼女の横顔は美しかった。
「指輪はこないだの爆発で燃え尽きたみたい。宝石箱に入れて、クローゼットにしまった指輪が燃えてしまったから……依代がなくなったのね。お気の毒だわ」
「指輪の精霊なのか? それとも亡くなった奥方の方か?」
ルシファーの疑問に、リリスは赤い瞳を瞬いて微笑んだ。
「たぶん、呪いそのものよ」
「ん? よく知ってるな。ククルカンの宝石はたしか……3代前だったか? の神龍の長にやったぞ。なんでも一族の象徴にするとか」
思い出しながら口にした内容に、右脇のアスタロトから訂正が入った。
「正確には4代前ですね。奥方に大きな宝石を強請られたと伺っております。婚約に使ったのではありませんか」
「ああ、そっちか」
途中で別のアクセサリーの話と混在したらしい。ルシファーが「思い出した」と何度も頷いた。歴史が長いと話も壮大になり、追いかけるのも大変である。
「だが、ギュゲースの指輪は誰かにくれた記憶がない」
記憶力が優れたアスタロトに視線をやるが、彼も不思議そうな顔をしている。考え込んでいたベールも「あれは封印もしておりません」と唸った。魔王史を暗記するほど読んだリリスは、他にも何か記載されていた気がすると記憶を探り始める。
「リリス姫が見たのは女性でしたか?」
「ええ、そう。ギュゲースの指輪の主ね」
指輪の主……心当たりがあるのは最後の持ち主くらいだ。長生き過ぎる魔王と大公が記憶を探るが、なかなか出てこない。そのうち、ルキフェルが手をぽんと叩いた。
「魔王史に載ってたね、たしか5代目の勇者が来た頃に、ケンタウロスの一族が持ってた指輪だった」
リリス同様、魔王史を愛読していたルキフェルが思い出す。ケンタウロスという種族名が出たことで、アスタロトも思い至ったらしい。大きく頷いて説明を始めた。
「そうですね、ケンタウロスの一族が持っていました。5代目の勇者が、ケンタウロスの長の奥方であるハルピュイアに恋をして、強引に連れ去ろうとした。ルシファー様が勇者を仕留めましたが、あれは酷い事件でした」
歴史を記した書物には、簡単にしか記されなかった事実が気になり、少女達は話を強請った。脱線するが構わないだろう、とルシファーが口を開く。
「アスタロトの話の補足となるが。ケンタウロスの長は、白い飾り羽をもつ妻を溺愛した。ハルピュイアの妻も夫を愛し、大切にしてきた。子供は2人だったか?」
頷くアスタロトに、ルシファーは話を続ける。
「両手が翼の美しい妻に、勇者が懸想したのだ。勇者の一行が来たら妨がずに、魔王城まで通すのが魔族のしきたりだが……水浴びをしていた妻を連れ去られたケンタウロスは、本気で攻撃した。当然の権利だが、運が悪いことにこの勇者はそれなりに強かった」
物語が嫌な方向へ進んでいることに、少女達は表情を曇らせた。しかし、聞きたがったのは自分たちだ。リリスを含め、全員が黙って残りを待つ。幸せな結末であれと願いながら、アンナは両手を組んだ。
「傷つけられた夫を守ろうと妻は身を挺し、背の羽に傷を負った。騒ぎに気づいたシルフからの連絡でオレが駆けつけたとき、2人とも傷だらけだった。惚れた女に抵抗され、彼女の夫は諦めない。庇いあう夫婦を、勇者は苛立ち任せに嬲った」
ひとつ息をつき、当時のことを思い浮かべた。月が昇る前の薄暗い景色、血塗れの白い羽、ケンタウロスの背に突き立てられる剣。鮮明に思い出せる。
「ルシファーが助けたのね?」
「オレとアスタロトが間に合った。その場で勇者をオレが始末し、呼び出したベールに治癒を委ねた……それから数ヶ月後だ。ギュゲースの指輪はオレの元に持ち込まれた。なんでも不幸を呼ぶ指輪だから、魔王城で保管して欲しいと――彼の親も早死にだったから、当人達が納得するならいいかと預かったんだ」
不幸を呼ぶ――彼は、己の妻を連れ去られた事件が、よほど怖かったのだろう。迷信だとしても、指輪をそばに置きたくなかったのだ。彼の気持ちを汲んで、ルシファーが保管してきた。このような事情で持ち込まれたり、無期限で預けられたのが、曰く付きの所以なのだ。
「たぶん、私が見たのは奥さんね。最後の持ち主の姿だと思うわ」
リリスは小さく溜め息をつく。不幸な逸話は知らなかったけど、嘆く彼女の横顔は美しかった。
「指輪はこないだの爆発で燃え尽きたみたい。宝石箱に入れて、クローゼットにしまった指輪が燃えてしまったから……依代がなくなったのね。お気の毒だわ」
「指輪の精霊なのか? それとも亡くなった奥方の方か?」
ルシファーの疑問に、リリスは赤い瞳を瞬いて微笑んだ。
「たぶん、呪いそのものよ」
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