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48.好奇心、猫をも滅ぼす?
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「ランクレ―など滅びろ!!」
オレの周辺も修羅場だが、エリシェルが相手をする爆弾魔も修羅場ってるらしい。爆破の直後だったり、オバサン来襲があって気づくのが遅れたが、もしかしてあの男……。
「運転手、か?」
リューアの車の運転手で、今日もオープンカーから降りるときにドアをかけてくれた奴だ。なるほど、随分近くに潜入してたな。リューアの身の回りで雇う人間に対するチェック体制、もう一度見直した方が良さそうだぞ。セキュリティ、がばがばじゃねえか。
「……ああ、本当です。道理で見覚えがあると思いました」
アランも今気づいたと言わんばかりの呟き。潜入は得意なようだが、ランクレ―の身辺調査の質が落ちたのか、上手に情報操作できたのか。Aランク、中の中かな? オレならもう少し顔を隠せる立場で潜入するが、こいつはこの復讐が終わったら死ぬ気なんだろう。
捨て鉢な奴は恐い。
オレはスナイパーとして上位ランクだが、それ以外は自分で手配しない。例えは逃走経路の手配や、ターゲットの情報収集などだ。専門の情報屋と取引してるが、この爆弾犯は総合的に鍛えられた警官上がりや情報機関出身者のような感じがした。
「落ち着きなさい」
犯人に投降を呼びかけるエリシェルも、かなり興奮して声が刺々しくなってきた。何度も同じ説明を繰り返す役は、ストレス以外の何物でもない。嫁入り前なのに……たぶん衛星放送で流れちゃってるぞ。あまり勇猛果敢な姿を見せると、旦那様が見つからなくなったりしない?
余計な心配をしながら見回せば、離れた場所にカメラマンがいた。最近は小型のカメラが多いから、コイツらも見つけづらい。ばっちり中継されてる感じだ。
この事件でオレとリューアの噂が多少消えたり……しないだろうな。オレが巻き込まれて、リューアが現場にいるんだから。噂は奇妙な尾ひれ背びれをびらびら揺らしながら、増殖していると思うのが正しい。とりあえず自分達の無事が確保されれば、別の悩みが気になり始めた。
オレを抱き締めたリューアの腕を掻い潜ろうとする、ふっとい指の主だ。ぎらぎらと輝く宝石類が、大きすぎて飴みたい。現実味がなかった。
「伯母上を安全な場所にお連れしろ」
言葉だけ聞くと、伯母思いの甥っ子なのだが……実際は体のいい厄介払いだった。ランクレ―家のボディーガードは高給取りだが、大変だ。給料と待遇の良さで帳消しになればいいけど。引きずって退場するオバサンを見送り、オレはやっと肩の力を抜いた。
身体は無意識に力が入って緊張していたため、肩も首も頭も痛い。今頃になって、打ち付けたらしい腰も痛くなってきた。埃だらけだし、帰って寝たい。
柔らかなベッドが恋しくて項垂れていると、肩を抱くリューアの手が不埒な動きを始めた。背中を滑り腰へ回される。撫でまわし始めた手をぺちんと叩いた。
「お前って極悪人だよな。ここまで恨まれるって、相当だぞ。何をやったんだ?」
「さあ、些末事など覚えていない」
顔色一つ変えずにさらりと言い切った男は、残念そうに叩かれた手を再び伸ばしてくる。腰を抱いたところで落ち着いたので、それ以上の侵攻がなければ放置することにした。絞ったデザインのスーツだったため、腰がより強調されてるんだよな。
添えられた手を無視して犯人を眺める。自分の身の安全が確保されると、人は余計なことを気にし始めるもので……。
たしか『好奇心、猫をも滅ぼす』だっけ? あれ、違ったか? まあいいや。猫って辺りがオレを示してるみたいで不吉だなと思ったから、なんとなく覚えてた。
今重要なのは、あの犯人が『エレベーター落下未遂とリューアの部屋の爆破以外の狙撃を含めた犯人』かも知れない点だ。エレベーターと部屋に爆弾投げ込んだのはオバサンの指示らしいし、あのオバサンはこの爆破魔は知らないと言ってた。
もしコイツの仕業ながら『死神』と綽名されるオレの肩を撃ち抜いた分は、しっかりその身で返してもらわなきゃ割が合わない。裏社会ってのは評判命だからね、舐められたまま終われない。
必死にランクレ―が悪いと騒ぎ立てる彼にちょっと興味がわいた。何をそんなに恨んでるのか。単純な興味で、交渉に割り込んだ。
「なあ、ランクレ―に何をされたんだ? 巻き込まれたんだから、知る権利があるぞ!!」
「こら、ルーイ」
「邪魔しちゃダメよ」
「ルーイ様、危険ですから」
リューア、エリシェル、アランの順で叱られた。皆が口々に止めても、オレは止まらない。そこは自分勝手な猫ですから、自分勝手に振る舞って好きなように生きる。
「聞かせてやるっ! 3年前に地球に落ちた隕石は、ランクレ―の資源衛星だった。だがそのミスをもみ消し、奴らは事件をなかったことにしやがったんだぞ! あそこには、おれの大事なラミアが居た、のに……ラミアぁ……」
ぐずぐず鼻を啜りながらの熱演に、思わず拍手を送りたくなるが、さすがに危険なのでやめた。無鉄砲でバカなオレでも、死に急ぐ気はない。
確かに3年前の資源衛星落下は、地球まで破片が落ちた。手前で防衛用のレーザーでかなり砕いたが、それでも大きな破片が田舎町に直撃したという。だが、あのとき死者の報告はなかった……と思うけど? もしかしてオレだけ知らなかったとか?
そもそもあの事件は、資源衛星に隕石がぶつかった事故扱いだけど真相はまったく違う。
「地球に落ちた隕石って、RD1485地区のだよな?」
大声で確認したところ、思いっきり頷かれてしまった。涙と鼻水でぐちゃぐちゃの犯人は、まだ恨み節を唸っているが、オレは顔を引きつらせて瓦礫の中に隠れる。きゅっと腰を引き寄せる隣の男が、嫌にきれいな笑みを浮かべた。
オレの周辺も修羅場だが、エリシェルが相手をする爆弾魔も修羅場ってるらしい。爆破の直後だったり、オバサン来襲があって気づくのが遅れたが、もしかしてあの男……。
「運転手、か?」
リューアの車の運転手で、今日もオープンカーから降りるときにドアをかけてくれた奴だ。なるほど、随分近くに潜入してたな。リューアの身の回りで雇う人間に対するチェック体制、もう一度見直した方が良さそうだぞ。セキュリティ、がばがばじゃねえか。
「……ああ、本当です。道理で見覚えがあると思いました」
アランも今気づいたと言わんばかりの呟き。潜入は得意なようだが、ランクレ―の身辺調査の質が落ちたのか、上手に情報操作できたのか。Aランク、中の中かな? オレならもう少し顔を隠せる立場で潜入するが、こいつはこの復讐が終わったら死ぬ気なんだろう。
捨て鉢な奴は恐い。
オレはスナイパーとして上位ランクだが、それ以外は自分で手配しない。例えは逃走経路の手配や、ターゲットの情報収集などだ。専門の情報屋と取引してるが、この爆弾犯は総合的に鍛えられた警官上がりや情報機関出身者のような感じがした。
「落ち着きなさい」
犯人に投降を呼びかけるエリシェルも、かなり興奮して声が刺々しくなってきた。何度も同じ説明を繰り返す役は、ストレス以外の何物でもない。嫁入り前なのに……たぶん衛星放送で流れちゃってるぞ。あまり勇猛果敢な姿を見せると、旦那様が見つからなくなったりしない?
余計な心配をしながら見回せば、離れた場所にカメラマンがいた。最近は小型のカメラが多いから、コイツらも見つけづらい。ばっちり中継されてる感じだ。
この事件でオレとリューアの噂が多少消えたり……しないだろうな。オレが巻き込まれて、リューアが現場にいるんだから。噂は奇妙な尾ひれ背びれをびらびら揺らしながら、増殖していると思うのが正しい。とりあえず自分達の無事が確保されれば、別の悩みが気になり始めた。
オレを抱き締めたリューアの腕を掻い潜ろうとする、ふっとい指の主だ。ぎらぎらと輝く宝石類が、大きすぎて飴みたい。現実味がなかった。
「伯母上を安全な場所にお連れしろ」
言葉だけ聞くと、伯母思いの甥っ子なのだが……実際は体のいい厄介払いだった。ランクレ―家のボディーガードは高給取りだが、大変だ。給料と待遇の良さで帳消しになればいいけど。引きずって退場するオバサンを見送り、オレはやっと肩の力を抜いた。
身体は無意識に力が入って緊張していたため、肩も首も頭も痛い。今頃になって、打ち付けたらしい腰も痛くなってきた。埃だらけだし、帰って寝たい。
柔らかなベッドが恋しくて項垂れていると、肩を抱くリューアの手が不埒な動きを始めた。背中を滑り腰へ回される。撫でまわし始めた手をぺちんと叩いた。
「お前って極悪人だよな。ここまで恨まれるって、相当だぞ。何をやったんだ?」
「さあ、些末事など覚えていない」
顔色一つ変えずにさらりと言い切った男は、残念そうに叩かれた手を再び伸ばしてくる。腰を抱いたところで落ち着いたので、それ以上の侵攻がなければ放置することにした。絞ったデザインのスーツだったため、腰がより強調されてるんだよな。
添えられた手を無視して犯人を眺める。自分の身の安全が確保されると、人は余計なことを気にし始めるもので……。
たしか『好奇心、猫をも滅ぼす』だっけ? あれ、違ったか? まあいいや。猫って辺りがオレを示してるみたいで不吉だなと思ったから、なんとなく覚えてた。
今重要なのは、あの犯人が『エレベーター落下未遂とリューアの部屋の爆破以外の狙撃を含めた犯人』かも知れない点だ。エレベーターと部屋に爆弾投げ込んだのはオバサンの指示らしいし、あのオバサンはこの爆破魔は知らないと言ってた。
もしコイツの仕業ながら『死神』と綽名されるオレの肩を撃ち抜いた分は、しっかりその身で返してもらわなきゃ割が合わない。裏社会ってのは評判命だからね、舐められたまま終われない。
必死にランクレ―が悪いと騒ぎ立てる彼にちょっと興味がわいた。何をそんなに恨んでるのか。単純な興味で、交渉に割り込んだ。
「なあ、ランクレ―に何をされたんだ? 巻き込まれたんだから、知る権利があるぞ!!」
「こら、ルーイ」
「邪魔しちゃダメよ」
「ルーイ様、危険ですから」
リューア、エリシェル、アランの順で叱られた。皆が口々に止めても、オレは止まらない。そこは自分勝手な猫ですから、自分勝手に振る舞って好きなように生きる。
「聞かせてやるっ! 3年前に地球に落ちた隕石は、ランクレ―の資源衛星だった。だがそのミスをもみ消し、奴らは事件をなかったことにしやがったんだぞ! あそこには、おれの大事なラミアが居た、のに……ラミアぁ……」
ぐずぐず鼻を啜りながらの熱演に、思わず拍手を送りたくなるが、さすがに危険なのでやめた。無鉄砲でバカなオレでも、死に急ぐ気はない。
確かに3年前の資源衛星落下は、地球まで破片が落ちた。手前で防衛用のレーザーでかなり砕いたが、それでも大きな破片が田舎町に直撃したという。だが、あのとき死者の報告はなかった……と思うけど? もしかしてオレだけ知らなかったとか?
そもそもあの事件は、資源衛星に隕石がぶつかった事故扱いだけど真相はまったく違う。
「地球に落ちた隕石って、RD1485地区のだよな?」
大声で確認したところ、思いっきり頷かれてしまった。涙と鼻水でぐちゃぐちゃの犯人は、まだ恨み節を唸っているが、オレは顔を引きつらせて瓦礫の中に隠れる。きゅっと腰を引き寄せる隣の男が、嫌にきれいな笑みを浮かべた。
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