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半竜の少女
半竜の少女(2)
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アメノの刀の切先が暗黒竜の額に触れる。
線香花火のような小さな火花が弾け、切先が鋼鉄よりも硬いと言われる竜の鱗を易々と割り、肉の中に刃を入り込むとそのまま一気に振り下ろす。
竜の凶悪で強靭な貌がチーズのように裂け、そのまま胴体から尾にまで走る。
分断された竜の身体は、そのまま左右に力なく崩れ落ちる。
一刀両断。
最強の種である竜に決して起きるはずのない死に方に暗黒竜達に動揺が伝播する。
しかし、アメノが彼らの動揺が落ち着くのを待つ謂れはない。
アメノは、地面を蹴り上げ、次の竜に狙いを定めた。
自分が狙われていることに気づいた暗黒竜は、刀よりも遥かに太く、鋭い爪をアメノに向けて振り下ろす。
強靭な腕の膂力と爪が空を裂く。
しかし、次の瞬間、その腕が消え去った。
暗黒竜は、突然に軽くなり、失われた自分の腕を見る。
アメノは、刀を振り切ったまま猛禽類のような目で暗黒竜を睨む。
暗黒竜の身体から離れた腕が宙を舞って地面に落ちる。
赤黒い血が飛沫となって噴き上げる。
暗黒竜の顎から苦鳴が上がる。
しかし、それも一瞬のこと。
アメノが刀を振り上げ、暗黒竜の首を落とす。
暗黒竜の首は、力なく落下する。
咆哮が巻き起こる。
同胞を無惨に殺された暗黒竜達の怒りが伝播する。
心すらも破壊するような雄叫びに少女は身を竦ませる。
しかし、アメノは表情すら変えず、むしろつまらなそうな顔で暗黒竜達を見下した。
暗黒竜達が一斉に顎を開く。
赤黒い口腔に炎の種が生まれ、膨れ上がる。
竜の炎。
獄炎と称され、鉄を溶かし、神の肉体すらも燃やし尽くすと呼ばれる炎がアメノに向けて放たれる。
しかし、アメノは、避けるどころか炎に向かって刀を構えた。
その時だ。
周囲に積もる雪が粉雪となって浮かび上がり、渦を巻きながらアメノの前に集まり、形を形成し、美しい女性の両手となる。
雪の両手は、暗黒竜達の獄炎を優しく受け止める。
暗黒竜達の濁った縦目が大きく震える。
雪の両手は獄炎を優しく握りしめ、丸く形を整えるとそのまま暗黒竜達に投げ返した。
火球と化した獄炎は生みの親である暗黒竜たちの元に戻るとそのまま弾けるように燃え広がる。
自らの放った炎に焼かれた竜達は叫喚を上げて暴れ回り、そのまま消炭となって崩れ落ちる。
雪の両手が崩れ、元の雪に戻る。
「やはり雪山はいい」
眼鏡をかけた白と金の混じった痩せぎすの男がゆっくりとした足取りでアメノに近寄る。
その手に持つ樫の杖に魔力のこもった文字が青白い光を放つ。
「媒体を使わなくても雪の女王の力が使い放題ですよ」
そう言って男は、アメノに笑いかける。
「ヤタ・・」
アメノは、猛禽類のような目を細めて男を睨む。
外見よりも少し高い少年のような声だ。
「余計なことを」
「貴方に体力を使わせる方が余計ですよ」
ヤタと呼ばれた男は眼鏡の奥を細める。
「貴方は、さっさとあの竜の親玉を殺ししてきてください」
ヤタの目が奥にいる一際大きな暗黒竜の王を見据える。
「あの硬そうな鱗を破るのは私の魔法だと面倒なので」
2人が話していると空が暗くなり、風を叩くような音が鼓膜を打ち付ける。
見上げると50は超える暗黒竜が帷のような翼を広げて宙を飛び、濁った縦目で2人を見下ろす。
ヤタは、額に手を上げて空を見上げる。
「これだけ竜が飛ぶと壮観ですねえ」
まるで綺麗な花が咲きましたというように呑気に言う。
「あの白いのは何だ?」
同じく空を見上げたアメノが暗黒竜の間に紛れるように飛ぶ白い鱗の竜を怪訝な表情で見る。
「この山の主が食われたから主替えをしたのでしょう」
ヤタは、吐き捨てるように言う。
「習性とは言え醜い」
暗黒竜と白竜が一斉に顎を開いて竜の炎を放とうする。
今からでは防御魔法の準備の時間はなく、アメノの刀も届かない。
しかし、2人の表情に動揺はない。
平静と空を見上げている。
「天に愛されているのは貴方たちではない」
ナタがぼそりっと言う。
稲光が走る。
竜達の真上から。
竜達は、竜の炎を溜めたまま自分達の上を見上げる。
太陽と見間違える真紅が竜達の濁った縦目に映る。
稲妻を帯びた大槍を構えた紅玉の勇者が悠然と空の上に立っていた。
「勇者です」
神鳴が轟く。
大槍から放たれた雷撃が竜達を喰らう。
帷のような翼が髪のように破れ、鱗が熱された乾燥トウモロコシのように弾け、目から、口から大量の血が吐き出される。
雷が止む。
消炭へと姿を変えた竜達が雪と岩の上に落下し、崩れ去る。
暗黒竜の王が変わり果て、死に果てた配下達を見て喉を鳴らす。
紅玉の勇者は、静かに一行の真ん中に降り立つ。
ヤタは、紅玉の勇者に傅き、「お見事です」と称賛の声を送り、アメノは猛禽類のような目を細めて勇者を一瞥する。
「アメノ・・・」
紅玉の勇者が大槍の暗黒竜の王に向ける。
「一緒にスレブるか?」
アメノは、紅玉の勇者の大槍を追うように視線を動かして暗黒竜の王を見据える。
そして小さく首を横に振る。
「あんたとヤタはゴキブリ共の退治を頼む。こいつじゃ時間が掛かるからな」
そう言って刀の腹を逆の手の平にぽんっと当てる。
「その変わりあの蜥蜴はちゃんと始末する」
そうい言うとゆっくりと前に歩き出す。
動き出したアメノに2匹の暗黒竜がは左右から襲いかかる。
しかし、瞬きする間もなく、2匹の竜の首は雪と砂利の地面に落下する。
アメノは、何事もなかったかのように暗黒竜の王に向かって歩いていく。
その様子を見て紅玉の勇者は小さく笑う。
2人の周りを暗黒竜達が身を低くしてゆっくりとにじり寄りながら取り囲む。
「本当にゴキブリのようですね」
ヤタは、苦笑する。
樫の木の杖に魔力のこもった文字が青白く輝く。
紅玉の勇者は、大槍を振るう。
神鳴が刀身を走る。
紅玉の勇者は、目を大きく見開き、暗黒竜の中に突入していった。
線香花火のような小さな火花が弾け、切先が鋼鉄よりも硬いと言われる竜の鱗を易々と割り、肉の中に刃を入り込むとそのまま一気に振り下ろす。
竜の凶悪で強靭な貌がチーズのように裂け、そのまま胴体から尾にまで走る。
分断された竜の身体は、そのまま左右に力なく崩れ落ちる。
一刀両断。
最強の種である竜に決して起きるはずのない死に方に暗黒竜達に動揺が伝播する。
しかし、アメノが彼らの動揺が落ち着くのを待つ謂れはない。
アメノは、地面を蹴り上げ、次の竜に狙いを定めた。
自分が狙われていることに気づいた暗黒竜は、刀よりも遥かに太く、鋭い爪をアメノに向けて振り下ろす。
強靭な腕の膂力と爪が空を裂く。
しかし、次の瞬間、その腕が消え去った。
暗黒竜は、突然に軽くなり、失われた自分の腕を見る。
アメノは、刀を振り切ったまま猛禽類のような目で暗黒竜を睨む。
暗黒竜の身体から離れた腕が宙を舞って地面に落ちる。
赤黒い血が飛沫となって噴き上げる。
暗黒竜の顎から苦鳴が上がる。
しかし、それも一瞬のこと。
アメノが刀を振り上げ、暗黒竜の首を落とす。
暗黒竜の首は、力なく落下する。
咆哮が巻き起こる。
同胞を無惨に殺された暗黒竜達の怒りが伝播する。
心すらも破壊するような雄叫びに少女は身を竦ませる。
しかし、アメノは表情すら変えず、むしろつまらなそうな顔で暗黒竜達を見下した。
暗黒竜達が一斉に顎を開く。
赤黒い口腔に炎の種が生まれ、膨れ上がる。
竜の炎。
獄炎と称され、鉄を溶かし、神の肉体すらも燃やし尽くすと呼ばれる炎がアメノに向けて放たれる。
しかし、アメノは、避けるどころか炎に向かって刀を構えた。
その時だ。
周囲に積もる雪が粉雪となって浮かび上がり、渦を巻きながらアメノの前に集まり、形を形成し、美しい女性の両手となる。
雪の両手は、暗黒竜達の獄炎を優しく受け止める。
暗黒竜達の濁った縦目が大きく震える。
雪の両手は獄炎を優しく握りしめ、丸く形を整えるとそのまま暗黒竜達に投げ返した。
火球と化した獄炎は生みの親である暗黒竜たちの元に戻るとそのまま弾けるように燃え広がる。
自らの放った炎に焼かれた竜達は叫喚を上げて暴れ回り、そのまま消炭となって崩れ落ちる。
雪の両手が崩れ、元の雪に戻る。
「やはり雪山はいい」
眼鏡をかけた白と金の混じった痩せぎすの男がゆっくりとした足取りでアメノに近寄る。
その手に持つ樫の杖に魔力のこもった文字が青白い光を放つ。
「媒体を使わなくても雪の女王の力が使い放題ですよ」
そう言って男は、アメノに笑いかける。
「ヤタ・・」
アメノは、猛禽類のような目を細めて男を睨む。
外見よりも少し高い少年のような声だ。
「余計なことを」
「貴方に体力を使わせる方が余計ですよ」
ヤタと呼ばれた男は眼鏡の奥を細める。
「貴方は、さっさとあの竜の親玉を殺ししてきてください」
ヤタの目が奥にいる一際大きな暗黒竜の王を見据える。
「あの硬そうな鱗を破るのは私の魔法だと面倒なので」
2人が話していると空が暗くなり、風を叩くような音が鼓膜を打ち付ける。
見上げると50は超える暗黒竜が帷のような翼を広げて宙を飛び、濁った縦目で2人を見下ろす。
ヤタは、額に手を上げて空を見上げる。
「これだけ竜が飛ぶと壮観ですねえ」
まるで綺麗な花が咲きましたというように呑気に言う。
「あの白いのは何だ?」
同じく空を見上げたアメノが暗黒竜の間に紛れるように飛ぶ白い鱗の竜を怪訝な表情で見る。
「この山の主が食われたから主替えをしたのでしょう」
ヤタは、吐き捨てるように言う。
「習性とは言え醜い」
暗黒竜と白竜が一斉に顎を開いて竜の炎を放とうする。
今からでは防御魔法の準備の時間はなく、アメノの刀も届かない。
しかし、2人の表情に動揺はない。
平静と空を見上げている。
「天に愛されているのは貴方たちではない」
ナタがぼそりっと言う。
稲光が走る。
竜達の真上から。
竜達は、竜の炎を溜めたまま自分達の上を見上げる。
太陽と見間違える真紅が竜達の濁った縦目に映る。
稲妻を帯びた大槍を構えた紅玉の勇者が悠然と空の上に立っていた。
「勇者です」
神鳴が轟く。
大槍から放たれた雷撃が竜達を喰らう。
帷のような翼が髪のように破れ、鱗が熱された乾燥トウモロコシのように弾け、目から、口から大量の血が吐き出される。
雷が止む。
消炭へと姿を変えた竜達が雪と岩の上に落下し、崩れ去る。
暗黒竜の王が変わり果て、死に果てた配下達を見て喉を鳴らす。
紅玉の勇者は、静かに一行の真ん中に降り立つ。
ヤタは、紅玉の勇者に傅き、「お見事です」と称賛の声を送り、アメノは猛禽類のような目を細めて勇者を一瞥する。
「アメノ・・・」
紅玉の勇者が大槍の暗黒竜の王に向ける。
「一緒にスレブるか?」
アメノは、紅玉の勇者の大槍を追うように視線を動かして暗黒竜の王を見据える。
そして小さく首を横に振る。
「あんたとヤタはゴキブリ共の退治を頼む。こいつじゃ時間が掛かるからな」
そう言って刀の腹を逆の手の平にぽんっと当てる。
「その変わりあの蜥蜴はちゃんと始末する」
そうい言うとゆっくりと前に歩き出す。
動き出したアメノに2匹の暗黒竜がは左右から襲いかかる。
しかし、瞬きする間もなく、2匹の竜の首は雪と砂利の地面に落下する。
アメノは、何事もなかったかのように暗黒竜の王に向かって歩いていく。
その様子を見て紅玉の勇者は小さく笑う。
2人の周りを暗黒竜達が身を低くしてゆっくりとにじり寄りながら取り囲む。
「本当にゴキブリのようですね」
ヤタは、苦笑する。
樫の木の杖に魔力のこもった文字が青白く輝く。
紅玉の勇者は、大槍を振るう。
神鳴が刀身を走る。
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