33 / 57
2章 新たなスキルと出会い
蓮斗の悩み。そして、解決? ー2
しおりを挟む
「蓮斗くんのステータスも見せてよ。……私の見せたんだから」
「わかったよ」
蓮斗はそう言いながらステータスを表示させる。
柏沢蓮斗 Lv.20 職業:生成魔術師
生命力 53070
魔力 55690
魔法展開速度 56570
魔法耐性 60040
想像力 60040
スピード 52030
攻撃力 56060
防御力 52700
スキル
魔法生成(+魔法式省略)(+威力維持)、無詠唱、全属性耐性(+反射)、気配遮断、気配察知、変幻自在(+能力値底上げ1.2倍)、身体強化、炎透眼、成長促進
「……相変わらずだね、蓮斗くん。レベル20でこれだけあるとは……」
川崎は蓮斗のステータスの高さに驚き目を見開く。スキルの方も以前よりも大分増えている。
「まあな……。だけどこのままだといずれ皆に追い越されるかもしれない……」
蓮斗は溜め息交じりにそう呟く。実際、レベル20でこれだけステータスがあれば十分すぎるくらいだ。だが、この先どんな敵が現れるかわからないので出来ればもっとステータスをあげたいところなのだ。しかしレベルが上がらないことにはステータスも上がらないのだ。
「う~ん。レベルを上げる方法か……。幾つも異世界転移系のラノベを読んできたけど……。レベルが停滞するパターンは結構珍しいよね……。それか、そのレベルが限界なのか……」
蓮斗とて、レベルがMAXだという可能性も考えた。だが、魔物を倒したときとかに「何か」を吸収しているような感覚がするので、レベルがMAXであるとは限らない。というか、蓮斗自身その可能性は信じたくなかったというのが本音なのかもしれない。
「…………。ありがとな、川崎。その……相談に乗ってくれて」
蓮斗は少し照れながらも礼を言う。
「いや……。私はこのぐらいしか出来ないから……。良かったらいつでも言ってね」
川崎も少し頬を染めながら蓮斗にそう言う。
「じゃあ、俺は訓練がてら外の魔物を狩りに行こうと思うんだけど……。川崎はどうする?」
「私は魔物とか狩るのあんまり得意じゃないから、読書に勤しむことにするよ」
「わかった。じゃあな」
蓮斗はそう言って川崎の部屋を出ようとする。しかし、突然川崎によって腕を掴まれてしまった。
「…………どうしたんだ?」
蓮斗は川崎にいきなり腕を掴まれたことで一気に心臓の鼓動が速くなる。
チュッ
川崎はそんな蓮斗の頬に軽くキスをする。
「い、行ってらっしゃい……。あんまり無茶はしちゃダメだよ」
川崎は頬を真っ赤に染めながら蓮斗にそう言う。
「お、おう!」
蓮斗は恥ずかしさを堪えるように返事を返すと足早に川崎の部屋を後にした。
「風大砲!!」
蓮斗が魔法を唱えた瞬間、緑色の魔法陣が出現しそこから一線の鋭い風が放たれる。それは黒い大型犬の姿をした"ハウンド"の頭部を一撃で貫き、絶命させた。
「ふう……。結構魔物を倒したな……」
蓮斗は今日何度目になるかわからない素材の採取を行う。ハウンドは毛皮の需要がとても高いらしい。肉を喰うと能力値が多少上がるらしいが、全身に激痛を伴うらしいので肉は採取しないことにした。
現在倒した魔物の数は約30匹程度。その大半がハウンドであった。蓮斗の今居るこの森は、王都から近い場所に位置している"ソリューカの森"という駆け出し冒険者からベテラン冒険者、はたや衛兵の訓練などととても幅広い層が利用している場所だ。魔物の強さもそこまで強くなく、経験を積むのに最適だ。蓮斗も毎日のようにここを訪れ、魔物と闘うのが習慣となっている。
「それにしても……。今日はあまり魔物が出ないな……。危険の前触れとかじゃなければいいんだけど……」
そう。普段蓮斗は1日50匹以上は魔物を倒している。だが、今日は30匹程度しか倒していない。蓮斗の思い過ごしならそれはそれで問題は無いわけだが……。蓮斗とてそんな危険な魔物と闘いたい訳ではない。それは、アリスレナ大迷宮とレミリーだけで十分だ。
蓮斗はそうなる前に引き返そうと森の出口へ向かおうとしたが……一歩遅かった。蓮斗の向かおうとした方向から、何やら真っ黒な「何か」がこっちに猛スピードで突っ込んでくるのが見えた。このままでは蓮斗に衝突してしまうだろう。蓮斗は突っ込んでくる真っ黒な「何か」を避ける。蓮斗が真っ黒な「何か」を避けると、「それ」は、急激に減速して蓮斗から10メートルくらいの距離で停止する。
「それ」は、蓮斗の方を向くとニタァ……。とまるで獲物でも、見つけたかのような薄気味悪い笑みを浮かべるのだった。
「わかったよ」
蓮斗はそう言いながらステータスを表示させる。
柏沢蓮斗 Lv.20 職業:生成魔術師
生命力 53070
魔力 55690
魔法展開速度 56570
魔法耐性 60040
想像力 60040
スピード 52030
攻撃力 56060
防御力 52700
スキル
魔法生成(+魔法式省略)(+威力維持)、無詠唱、全属性耐性(+反射)、気配遮断、気配察知、変幻自在(+能力値底上げ1.2倍)、身体強化、炎透眼、成長促進
「……相変わらずだね、蓮斗くん。レベル20でこれだけあるとは……」
川崎は蓮斗のステータスの高さに驚き目を見開く。スキルの方も以前よりも大分増えている。
「まあな……。だけどこのままだといずれ皆に追い越されるかもしれない……」
蓮斗は溜め息交じりにそう呟く。実際、レベル20でこれだけステータスがあれば十分すぎるくらいだ。だが、この先どんな敵が現れるかわからないので出来ればもっとステータスをあげたいところなのだ。しかしレベルが上がらないことにはステータスも上がらないのだ。
「う~ん。レベルを上げる方法か……。幾つも異世界転移系のラノベを読んできたけど……。レベルが停滞するパターンは結構珍しいよね……。それか、そのレベルが限界なのか……」
蓮斗とて、レベルがMAXだという可能性も考えた。だが、魔物を倒したときとかに「何か」を吸収しているような感覚がするので、レベルがMAXであるとは限らない。というか、蓮斗自身その可能性は信じたくなかったというのが本音なのかもしれない。
「…………。ありがとな、川崎。その……相談に乗ってくれて」
蓮斗は少し照れながらも礼を言う。
「いや……。私はこのぐらいしか出来ないから……。良かったらいつでも言ってね」
川崎も少し頬を染めながら蓮斗にそう言う。
「じゃあ、俺は訓練がてら外の魔物を狩りに行こうと思うんだけど……。川崎はどうする?」
「私は魔物とか狩るのあんまり得意じゃないから、読書に勤しむことにするよ」
「わかった。じゃあな」
蓮斗はそう言って川崎の部屋を出ようとする。しかし、突然川崎によって腕を掴まれてしまった。
「…………どうしたんだ?」
蓮斗は川崎にいきなり腕を掴まれたことで一気に心臓の鼓動が速くなる。
チュッ
川崎はそんな蓮斗の頬に軽くキスをする。
「い、行ってらっしゃい……。あんまり無茶はしちゃダメだよ」
川崎は頬を真っ赤に染めながら蓮斗にそう言う。
「お、おう!」
蓮斗は恥ずかしさを堪えるように返事を返すと足早に川崎の部屋を後にした。
「風大砲!!」
蓮斗が魔法を唱えた瞬間、緑色の魔法陣が出現しそこから一線の鋭い風が放たれる。それは黒い大型犬の姿をした"ハウンド"の頭部を一撃で貫き、絶命させた。
「ふう……。結構魔物を倒したな……」
蓮斗は今日何度目になるかわからない素材の採取を行う。ハウンドは毛皮の需要がとても高いらしい。肉を喰うと能力値が多少上がるらしいが、全身に激痛を伴うらしいので肉は採取しないことにした。
現在倒した魔物の数は約30匹程度。その大半がハウンドであった。蓮斗の今居るこの森は、王都から近い場所に位置している"ソリューカの森"という駆け出し冒険者からベテラン冒険者、はたや衛兵の訓練などととても幅広い層が利用している場所だ。魔物の強さもそこまで強くなく、経験を積むのに最適だ。蓮斗も毎日のようにここを訪れ、魔物と闘うのが習慣となっている。
「それにしても……。今日はあまり魔物が出ないな……。危険の前触れとかじゃなければいいんだけど……」
そう。普段蓮斗は1日50匹以上は魔物を倒している。だが、今日は30匹程度しか倒していない。蓮斗の思い過ごしならそれはそれで問題は無いわけだが……。蓮斗とてそんな危険な魔物と闘いたい訳ではない。それは、アリスレナ大迷宮とレミリーだけで十分だ。
蓮斗はそうなる前に引き返そうと森の出口へ向かおうとしたが……一歩遅かった。蓮斗の向かおうとした方向から、何やら真っ黒な「何か」がこっちに猛スピードで突っ込んでくるのが見えた。このままでは蓮斗に衝突してしまうだろう。蓮斗は突っ込んでくる真っ黒な「何か」を避ける。蓮斗が真っ黒な「何か」を避けると、「それ」は、急激に減速して蓮斗から10メートルくらいの距離で停止する。
「それ」は、蓮斗の方を向くとニタァ……。とまるで獲物でも、見つけたかのような薄気味悪い笑みを浮かべるのだった。
0
お気に入りに追加
138
あなたにおすすめの小説
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
魔力無し転生者の最強異世界物語 ~なぜ、こうなる!!~
月見酒
ファンタジー
俺の名前は鬼瓦仁(おにがわらじん)。どこにでもある普通の家庭で育ち、漫画、アニメ、ゲームが大好きな会社員。今年で32歳の俺は交通事故で死んだ。
そして気がつくと白い空間に居た。そこで創造の女神と名乗る女を怒らせてしまうが、どうにか幾つかのスキルを貰う事に成功した。
しかし転生した場所は高原でも野原でも森の中でもなく、なにも無い荒野のど真ん中に異世界転生していた。
「ここはどこだよ!」
夢であった異世界転生。無双してハーレム作って大富豪になって一生遊んで暮らせる!って思っていたのに荒野にとばされる始末。
あげくにステータスを見ると魔力は皆無。
仕方なくアイテムボックスを探ると入っていたのは何故か石ころだけ。
「え、なに、俺の所持品石ころだけなの? てか、なんで石ころ?」
それどころか、創造の女神ののせいで武器すら持てない始末。もうこれ詰んでね?最初からゲームオーバーじゃね?
それから五年後。
どうにか化物たちが群雄割拠する無人島から脱出することに成功した俺だったが、空腹で倒れてしまったところを一人の少女に助けてもらう。
魔力無し、チート能力無し、武器も使えない、だけど最強!!!
見た目は青年、中身はおっさんの自由気ままな物語が今、始まる!
「いや、俺はあの最低女神に直で文句を言いたいだけなんだが……」
================================
月見酒です。
正直、タイトルがこれだ!ってのが思い付きません。なにか良いのがあれば感想に下さい。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
異世界でリサイクルショップ!俺の高価買取り!
理太郎
ファンタジー
坂木 新はリサイクルショップの店員だ。
ある日、買い取りで査定に不満を持った客に恨みを持たれてしまう。
仕事帰りに襲われて、気が付くと見知らぬ世界のベッドの上だった。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
精霊のお仕事
ぼん@ぼおやっじ
ファンタジー
【完結】
オレは前世の記憶を思い出した。
あの世で、ダメじゃん。
でもそこにいたのは地球で慣れ親しんだ神様。神様のおかげで復活がなったが…今世の記憶が飛んでいた。
まあ、オレを拾ってくれたのはいい人達だしオレは彼等と家族になって新しい人生を生きる。
ときどき神様の依頼があったり。
わけのわからん敵が出てきたりする。
たまには人間を蹂躙したりもする。?
まあいいか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる