6 / 8
興奮でした。最弱です!
しおりを挟む魔力器測定の結果。
私は稀に見る最弱でした。
まず、魔力器自体が小さい。
鍛錬頑張っても、中級魔法6発分ぐらいしか伸びしろが無いとか。
今世のご両親はとても魔力器が大きく、かつ炎系統が、素晴らしいらしいです。
勿論お兄様も、炎系統が得意(笑えるくらい加減出来なくてよく色んなモノを燃やしまくる)。そんな素晴らしい血筋なのです。
消し炭に出来るなんて……イイですねぇ。
ヤりたいですねぇ。
ああ、というのに私は魔力器小さい&得意な魔法も炎系統じゃなかったのです……。炭化出来る魔法が使えない。そんな高火力私の魔力器では生み出せないのです。
精々、お料理には使えますが。
閻魔大王様?
コレが苦痛って奴ですか。
出来るやつがいるのに、出来ない自分がいるという。前世でもそれはありましたが。
血筋で、能力的にはあって当たり前な所を、私にだけ無いっていう。
まあ一度体感しているので、プライド無ければ問題ないですねぇ。
悲しくはありますが、プライドを殺せば苦痛じゃない。プライドなんて、私にはない。あっても意味ないなら無くてイイ。
お家柄的に、高尚感あるけれど、お兄様がいらっしゃるからねぇ。
正直、今は愛される方が面倒く苦痛を感じるので、無価値な私に愛想をつかして棄ててくれると本望ですね。
「先々代のリデア様が、地の魔法に長けていた。リリィティアは、リデア様の力に近いのだろう。そういう希少なモノを、お前は受け継いだのだろう。」
なんて。お父様はお優しいので、最弱の私を慰める言葉を発しました。
お兄様は、可愛いリリィを守る……とブツブツほざいていて気持ち悪い。
お母様は「リリィお花好きだからかしら!」と、おっしゃってる。
お母様はキレた時雷を落とすけれど、お花は好き。庭園を燃やし尽くしたお兄様に激怒していたときは、めちゃくちゃ面白かった。雷がバシバシお兄様の足元に落ちてた。あてないのは、お母様が愛情深いからだろう。私なら歓び当てる。
そんな些細なイタズラも出来ない程、私の魔力は無い。
私も、若気の至り的に燃やしたかったなぁ。
適応魔法「地」じゃあ、精々生き埋めとか押し潰すとか所々削るとか……。ああ、お墓も作ってあげれますねぇ。
ああ、魔法がある世界中々イイですねぇ。
気持ちイイですね。
スゴい気持ち。
最弱だが。それはそれで、イイですねぇ。
寝首をかく人生になりそうですよ。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
[恥辱]りみの強制おむつ生活
rei
大衆娯楽
中学三年生になる主人公倉持りみが集会中にお漏らしをしてしまい、おむつを当てられる。
保健室の先生におむつを当ててもらうようにお願い、クラスメイトの前でおむつ着用宣言、お漏らしで小学一年生へ落第など恥辱にあふれた作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる