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ついにこの時が·····

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    ついに僕は3歳になり、言葉も喋れるようになった。だが、3歳になり次の日の朝食までのことを全て言うと時間がかかるので短めにして話すよ。

   兄弟と両親にあってからずっと全員にかわいがられまくったが、特に凄かったのはアレク兄さんだった。
  僕が初めて喋ったり、立ち上がったりなどするとすごく褒めてくれるし、家族みんなに知らせに行き、みんなで喜んでくれた。それは嬉しいし、アレク兄さんの優しいところだと思う。

  だが、姉様たちとは違い。僕の後をついて来たり初めての一つ一つの動作で褒めまくってくるのであった。

  だが、姉様たちはアレク兄さんとは違って僕にべったりするようなってきた。ブラコンになってきていた。

  まぁ、短めだとこんなところだろう。

  イリス姉さんは風魔法がが得意みたい。風は思っているより凄いかららしい。

  それじゃあ、本来の目的であった自分の顔を見るとするか。
   (この国には日本にあったのと同じような鏡があるという。)

  この部屋には必要な物は全て揃っているようだ。前の世界の僕の部屋とは広さもベッドの大きさ、何もかもが違うことがはっきりわかった。

  それでは、部屋にある鏡で見てみよう。

「え!なにこれ、」
 ライルは驚愕のあまり声が裏返ってしまった。
「これが····· 今の僕の顔か?」
  前の僕の顔とは違い、カッコイイとも思うしかわいいとも自分でも思ってしまうくらいだった。

  少しかわいいよりかな!?

  この顔だと間違われるかもしれないと思った。

  見た人が男性だと思ったらカッコイイかもしれないけど女性だと思ったらかわいいになるね・・・
  
  髪は薄く光って見えるような金色で、目の瞳はまるでブルーサファイアのように透き通った色をしている。

  よし、まずは本を読んでこの世界のことを知るとしないとな。

  前の世界でやっていた勉強と同じだな。と思っていると城にある訓練所で剣術の訓練をしているハンスの声がしてきた、窓から見ると魔法の訓練をしているイリスもいた。

  すると。

  扉の方から「ライル~」と言う声がしてきた。これはアレク兄さんの声だとすぐ分かった。

  なぜ分かったかと言うと兄弟のみんなは毎日のように僕の部屋に来るから声を聞くだけで分かるようになったのだ。

 「ガチャっ」と音がするとアレク兄さんが爽やかに声をかけてくる。

「ライル~、ハンスたちの訓練を見にいこーよ」

「はい!いいですよ」

    僕はアレク兄さんに誘われて日に日に訓練を見に行くようになってきたのだ。


  アレク兄さんと歩いて向かっているとステラ姉さんにあったので3人で訓練所に行く事になった。

  訓練所に着くといたのは2人と剣術を教えている騎士団長だけではなく父様も見ていたのだ。ステラ姉さんは気に入った魔法を極めようとしているようだ。

  父様がいたので3人で父様の所まで行くことにした。

  そばに着くと父様が「来たのか。」と笑顔でいって、また訓練している方に目を向ける。

  ステラ姉さんが魔法の訓練をしている姿を見ていると僕が「魔法使いたいなー」と呟いてたのを父様が聞き取ったみたいでこういってきた。

「ライルも5歳になったら使えるようになるかもしれないからまっていなさい」

「5歳になったらなんかあるのですか?」
  と聞くと父様は説明してくれた。

  5歳になったら教会にいって神様からスキルを授かりにいったら自分のステータスも分かるようになるようだ。スキルは時間はかかるが訓練して獲得できてレベルもあがるようだ。それでこんなことも教えてくれたのだった。

それは、

 どうやら、この世界ではステータスは自分でしか見られず、本であったような鑑定魔法もなく自分のステータスは誰も見れないようだ。
  そして、誰でも魔法が使えるわけではないようだ。使えない人も珍しくないみたいだ。スキルの最大はLv6みたいだ。

   王族には、魔力の覚醒が何回かきて魔力が覚醒する事に増えてスキルも増えることもあるみたいだ。
  しかし、覚醒時の前兆やその時に身体が弱くなるみたいだ。他の国事に違うらしい。しかし、ほとんどの国は1回だけのようだ。父様が終わるまで付き添うみたいだ。

  魔力覚醒のことはアレク兄さんがそろそろだなと言われた時に聞いたことであるのだ。

  そして、アレク兄さんは剣術も国の騎士並に出来る見たいだった。練習は毎朝素振りをしてるみたいだった。

  大変なんだなと思った。

  この時、読んでいた本の内容を思い出したのだ。
  異世界人にはこの世界の人とは少し違った事がある場合があるという事だ。ある事が思いついたので部屋に行ったら試してみようと思った。

  部屋には机もあるし、勉強道具もあったので本を僕の専属メイドになったレイルに頼もうと思っている。本は父様の書斎にあるのを貸してもらおうと思い聞いてみたら、勉強をするのなら全部部屋に持ってっていいぞと凄く嬉しそうな笑顔で言われたので、部屋に入る分だけ持ってきてもらい入らなかった本は、1日で使った本を戻してもらいその数だけ持ってきてもらうことにするといった。

  ちょうどその事を父様と話したりアレク兄さんやステラ姉さんに褒められている時にレイルがやってきたのだった。

  声が聞こえる範囲に入ったと思い、

「レイル、ちょっとお願いがあるんだけど·····  いいかな?」
  
「はい、なんなりと」

「この世界の勉強をしようと思ってるんだ。だから、父様の書斎から部屋に入るだけの本を持ってきてくれるかな?」

「はい!」
 
    久しぶりのお願いだったのでレイルは嬉しそうに返事をし、はしっていったのだった。

    レイルが取りにいったので父様に「僕も手伝いに行ってきます」と言い、部屋に向かっているとアレク兄さんとステラ姉さんも着いてきていたのだった。俺がやることを決めると毎回ついてくるので慣れてしまったのだ。正直悪い気はしなかった。

   走って本を取りに行ってくれたレイルより早く部屋に着こうと走って部屋に戻っていく。そして、3人で話していると「コン、コン、コン」とノック音が聞こえてからレイルが台車にたくさんの本をのせてはいってくる。

   お礼を言うと3人で机の上に使うところは空けておいて本を並べて置いていき、レイルがどんどん持ってくると机の上には置ききれなくなったので角の方からどんどん並べて置いていく。

  3人で並べていくうちに机の両側には本の山と言えるようになってしまったので次ので最後にした。レイルが最後の本を持ってきたのを並べてたらちょうどお昼になり、ハンスとイリスが言いに来てくれた。ハンス兄さんは大きな声で言う。

「兄様たち、お昼ご飯だって!」

    イリス姉さんは声が耳に響いたらしく耳を抑えている。

「はーい!」

  毎回出るご飯が変わったりするから楽しみだなと俺は思った。

 
   それじゃあ、

 
   お昼ご飯を食べてから試してみたいことをして、この世界についての勉強を始めるとしよう。
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