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第7章 紅玉姫の嫁入りと剣聖の片恋慕編
第527話 人を嫌いになるには理由が要る
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「あぁー! 私のプリンが無い!」
今日も元気で喧しいのはノエル・クレストだ。
キンキン声で叫ぶノエルを尻目に満足そうにしているのは怠惰の悪魔ベルフェゴール。
彼女は3月も中旬になってもコタツを片付けることを良しとせず、そこを自分の活動拠点にしていた。
怠惰の悪魔と言うだけあって、彼女は何もしないししたがらない。
そんなに食っちゃ寝しているのに何故そこまでスタイルがいいのか、アラタは常々不思議に思っていた。
まあ彼女は人間ではないらしいので、悪魔には悪魔のカロリー計算方法があるのだろう。
ノエルは台所からリビングへズカズカ歩いてくると、ベルフェゴールの前で立ち止まった。
「貴様、またやったな」
「何のことかしら。知らないわ」
「とぼけるな! 私のプリンを返せ!」
飄々と躱そうとするベルフェゴールのことが、ノエルは心底嫌いだ。
食べたのなら食べたと言って謝罪と補償をする、それが彼女のスタンスなだけあってベルフェゴールとは相いれないのだ。
「アラタに言いつけるから!」
「好きにしたら? 私じゃないから」
「ふん!」
これ以上喧嘩をしてもらちが明かないとノエルは出て行ってしまった。
残されたのはベルフェゴールとその監視役の天使ラグエル。
2人は1.2m四方のコタツを領域として共に生活していた。
「さて」
ベルフェゴールが机中央に置かれたカゴからみかんを取って剥き始めた。
ノエルともめたというのに、彼女はやけに上機嫌だ。
「どうしましょうか。ねえ盗み食いをする世界の監視者さん?」
「嵌めましたね! あなたがくれると言ったのに!」
「捻じ曲げないで頂戴。私はただみんな食べたし余ったものかもねって言っただけよ」
「みんなじゃなかったでしょうが!」
「アラタ、リーゼ、クリス、シル、私の皆よ」
「卑怯すぎる!」
ベルフェゴールは皆の前で決して見せないような笑顔でラグエルを詰めていく。
その美しさとは裏腹に、内面には邪悪さしか入っていない。
みかんを一切れずつ口に入れていくと、その甘酸っぱい味を堪能する。
日本のブランド物に比べれば糖度も味のバランスもまだまだだが、それでもみかんがみかんである事実は変わらない。
ベルフェゴールは楽しそうだ。
「私に冤罪をかけたと知ったらあの子はどう思うでしょうね? それもあんたのせいなんて、これはどうしたものかしら」
「ベルフェゴールあなた……初めからこれが狙いで!?」
「私は素直に言っただけよ。曲解する連中が悪いわ」
「ぐぬぬ……」
騙されたとはいえ、ラグエルがノエルのプリンを食べてしまったのは事実。
ベルフェゴールに騙されたと彼女が主張すれば、この屋敷に住むほぼ全員がそうだと信じることだろう。
そうすればベルフェゴールが単純に裁かれて万事解決となる。
ただ、ラグエルにはそれが少し難しい。
彼女は天使であり、世界の監視者である。
監視者は常に監視対象よりも正しく清廉でなければならない。
そうでなければ監査行為に何の意味もなくなってしまうから。
「うぁああ、私の積み上げてきたイメージがぁ……」
しっかりコタツに足を収めつつ頭を抱えるラグエル。
見本のようにサラサラの金髪に、バリエーションこそ複数あれど常に純白の服。
あとは背中に羽と頭に天使の輪っかを付ければ天使様に見えてくる。
見た目こそ天使らしさの塊みたいなラグエルだったが、やろうとしていることは畜生そのものだった。
「ベルフェゴール」
「なに?」
「非常に不本意かつ申し訳ない話なのですが、貴方がプリンを食べてしまったことにしてくれませんか」
「あんた本当に天使?」
「だって! ノエルさんあんなに怒っていましたし! あんなに怒られたら泣いちゃいます! その点貴方は痛くもかゆくもないしいいじゃないですか!」
「悪魔みたいなこと言い始めるのね」
「お願いします! この通り!」
この通り、コタツでぬくぬくしながら両手を合わせてお願いしてみる。
態度が軽すぎる事このうえない。
だがまあ、この取引はベルフェゴールにとっても都合が良かった。
ラグエルの提案を受け入れたとして、ノエルの怒りの矛先が自分に向いたとしても全く問題ないし、それならラグエルに借りを作ることが出来るのは非常に大きい。
「ふふ、良いわよ」
「本当ですか!」
「約束よ」
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
笑顔で頭をブンブン振りながら何度もお辞儀をする自称天使を見て、ベルフェゴールはどっちが悪魔でどっちが天使なのか分からなくなってきた。
まあ借りを作れるのは悪くないし、それを秘匿することで生まれる疑心の心や後ろめたい感情は彼女の力になる。
いいことづくめだとベルフェゴールは内心ほくそえみながら次のみかんの皮を剥き始めた。
「ベルさん、あまりノエルのことイジメないであげてよ」
アラタはノエルに泣きつかれてまたこの問題かと溜息をつきながらリビングにやってきた。
あいつか私かどっちか選んでよと言われた時には思わず吹き出しそうになったが、確かに自分が楽しみにしていた食べ物を取られた悲しみには共感できる。
彼とて高校生の時にはお昼に配られた唐揚げの個数が1人だけ少なかっただけで数日間不機嫌になる程度には人間味を持ち合わせている。
「本当に食べちゃったの?」
「えぇ、おいしかったわ」
「ノエルのものだと分かってた?」
「自分ものじゃないことは分かってたわよ」
「ふむぅ」
アラタなりにこの悪魔と暮らしてきて分かったことがある。
彼女は自分の関わる契約やルールにメチャメチャ厳格であるということだ。
それはもう病的なまでにルールを順守する。
貴方本当に悪魔なんですかと聞くと、悪魔だからこそ契約を守るのだと彼女は言う。
アラタとベルフェゴールは以前、ノエルをはじめとしたこの家の人間とうまくやるように、いらぬ波風を立てないようにする契約を結んでいる。
今回の騒動は明確な契約違反だ。
アラタは、というか他の人だとしても分かることだが、少し引っかかる。
アラタは自分もコタツに足を踏み入れると、ベルフェゴールの向かい側でみかんに手を付けた。
「ちょっと、それは私のものなんだけど」
「私たちのものね。あと俺のな」
アラタの実家は少し古く、都内には珍しく掘りごたつのある家だった。
だから平坦な床に設置するタイプのコタツは慣れなかったが、この屋敷に置くのならこれしかない。
指と爪の境界線にみかんの皮を詰まらせながら、みかんの実が露になっていく。
彼は既に自分の中の答え合わせが済んでいて、特段ベルフェゴールを叱るつもりはなかった。
だから少し柔らかな表情を見せていて、対面しているベルフェゴールはそれが気色悪い。
「なによ、言いたいことがあれば言えば?」
「ノエルとそうだな……クリスかラグエルあたりを呼んで聞いてみる?」
「どうしてよ」
「もしベルさんがノエルのプリンを食べたならさ、俺との約束を破ったことになる。最悪ここから追い出されてもおかしくないわけだけど、どうする?」
「そうしたければすればいいわ」
「俺はできればしたくないなぁ。冤罪はこりごりだし」
アラタがみかんを半分丸ごと口に入れた。
もったいない食べ方だとベルフェゴールは否定しながら1つずつ口に運ぶ。
「ま、その件についてはこれ以上深堀りするつもりはないよ。ノエルには俺の方から埋め合わせしておくから」
「貸しにはならないわよ」
「別にいいよ。ただ、ノエルたちに冷たい理由くらいは教えて欲しいかな。一緒に暮らしているわけだし歩み寄ろうぜ」
そう言いながら2つ目のみかんに手を伸ばすと、ベルフェゴールが篭ごと自身の方に引き寄せてしまう。
「ちょっと、俺にも食べさせてよ」
「嫌よ。これは私のだから」
「はぁ、まあいいけどさ」
この辺で終わらせておくかとアラタはコタツから出た。
彼なりの確信が得られたのだから、これ以上ベルフェゴールを追及したところで大した情報は得られない。
「催淫効果よ」
リビングを後にしようとしたアラタは、ふと呼び止められる。
「何の話?」
「私は女に性的で背徳的な感情を芽生えさせる能力がある。そしてこれを完全に遮断することはできない」
「だから仲良くできないって?」
「そう。あと普通にあいつらのことが嫌いなだけ」
「そっか。じゃあ俺くらいはベルさんと仲良くしなきゃね」
「私はあんたのことも嫌いよ」
「俺は別に嫌いじゃないよ」
アラタが出て行ったあと、ベルフェゴールは皮を剥いたみかんをぢっと見る。
そしてそれを半分に割り、片方を丸ごと口に入れた。
「変な奴。1つずつ食べた方がおいしいじゃない」
今日も元気で喧しいのはノエル・クレストだ。
キンキン声で叫ぶノエルを尻目に満足そうにしているのは怠惰の悪魔ベルフェゴール。
彼女は3月も中旬になってもコタツを片付けることを良しとせず、そこを自分の活動拠点にしていた。
怠惰の悪魔と言うだけあって、彼女は何もしないししたがらない。
そんなに食っちゃ寝しているのに何故そこまでスタイルがいいのか、アラタは常々不思議に思っていた。
まあ彼女は人間ではないらしいので、悪魔には悪魔のカロリー計算方法があるのだろう。
ノエルは台所からリビングへズカズカ歩いてくると、ベルフェゴールの前で立ち止まった。
「貴様、またやったな」
「何のことかしら。知らないわ」
「とぼけるな! 私のプリンを返せ!」
飄々と躱そうとするベルフェゴールのことが、ノエルは心底嫌いだ。
食べたのなら食べたと言って謝罪と補償をする、それが彼女のスタンスなだけあってベルフェゴールとは相いれないのだ。
「アラタに言いつけるから!」
「好きにしたら? 私じゃないから」
「ふん!」
これ以上喧嘩をしてもらちが明かないとノエルは出て行ってしまった。
残されたのはベルフェゴールとその監視役の天使ラグエル。
2人は1.2m四方のコタツを領域として共に生活していた。
「さて」
ベルフェゴールが机中央に置かれたカゴからみかんを取って剥き始めた。
ノエルともめたというのに、彼女はやけに上機嫌だ。
「どうしましょうか。ねえ盗み食いをする世界の監視者さん?」
「嵌めましたね! あなたがくれると言ったのに!」
「捻じ曲げないで頂戴。私はただみんな食べたし余ったものかもねって言っただけよ」
「みんなじゃなかったでしょうが!」
「アラタ、リーゼ、クリス、シル、私の皆よ」
「卑怯すぎる!」
ベルフェゴールは皆の前で決して見せないような笑顔でラグエルを詰めていく。
その美しさとは裏腹に、内面には邪悪さしか入っていない。
みかんを一切れずつ口に入れていくと、その甘酸っぱい味を堪能する。
日本のブランド物に比べれば糖度も味のバランスもまだまだだが、それでもみかんがみかんである事実は変わらない。
ベルフェゴールは楽しそうだ。
「私に冤罪をかけたと知ったらあの子はどう思うでしょうね? それもあんたのせいなんて、これはどうしたものかしら」
「ベルフェゴールあなた……初めからこれが狙いで!?」
「私は素直に言っただけよ。曲解する連中が悪いわ」
「ぐぬぬ……」
騙されたとはいえ、ラグエルがノエルのプリンを食べてしまったのは事実。
ベルフェゴールに騙されたと彼女が主張すれば、この屋敷に住むほぼ全員がそうだと信じることだろう。
そうすればベルフェゴールが単純に裁かれて万事解決となる。
ただ、ラグエルにはそれが少し難しい。
彼女は天使であり、世界の監視者である。
監視者は常に監視対象よりも正しく清廉でなければならない。
そうでなければ監査行為に何の意味もなくなってしまうから。
「うぁああ、私の積み上げてきたイメージがぁ……」
しっかりコタツに足を収めつつ頭を抱えるラグエル。
見本のようにサラサラの金髪に、バリエーションこそ複数あれど常に純白の服。
あとは背中に羽と頭に天使の輪っかを付ければ天使様に見えてくる。
見た目こそ天使らしさの塊みたいなラグエルだったが、やろうとしていることは畜生そのものだった。
「ベルフェゴール」
「なに?」
「非常に不本意かつ申し訳ない話なのですが、貴方がプリンを食べてしまったことにしてくれませんか」
「あんた本当に天使?」
「だって! ノエルさんあんなに怒っていましたし! あんなに怒られたら泣いちゃいます! その点貴方は痛くもかゆくもないしいいじゃないですか!」
「悪魔みたいなこと言い始めるのね」
「お願いします! この通り!」
この通り、コタツでぬくぬくしながら両手を合わせてお願いしてみる。
態度が軽すぎる事このうえない。
だがまあ、この取引はベルフェゴールにとっても都合が良かった。
ラグエルの提案を受け入れたとして、ノエルの怒りの矛先が自分に向いたとしても全く問題ないし、それならラグエルに借りを作ることが出来るのは非常に大きい。
「ふふ、良いわよ」
「本当ですか!」
「約束よ」
「ありがとうございます! ありがとうございます!」
笑顔で頭をブンブン振りながら何度もお辞儀をする自称天使を見て、ベルフェゴールはどっちが悪魔でどっちが天使なのか分からなくなってきた。
まあ借りを作れるのは悪くないし、それを秘匿することで生まれる疑心の心や後ろめたい感情は彼女の力になる。
いいことづくめだとベルフェゴールは内心ほくそえみながら次のみかんの皮を剥き始めた。
「ベルさん、あまりノエルのことイジメないであげてよ」
アラタはノエルに泣きつかれてまたこの問題かと溜息をつきながらリビングにやってきた。
あいつか私かどっちか選んでよと言われた時には思わず吹き出しそうになったが、確かに自分が楽しみにしていた食べ物を取られた悲しみには共感できる。
彼とて高校生の時にはお昼に配られた唐揚げの個数が1人だけ少なかっただけで数日間不機嫌になる程度には人間味を持ち合わせている。
「本当に食べちゃったの?」
「えぇ、おいしかったわ」
「ノエルのものだと分かってた?」
「自分ものじゃないことは分かってたわよ」
「ふむぅ」
アラタなりにこの悪魔と暮らしてきて分かったことがある。
彼女は自分の関わる契約やルールにメチャメチャ厳格であるということだ。
それはもう病的なまでにルールを順守する。
貴方本当に悪魔なんですかと聞くと、悪魔だからこそ契約を守るのだと彼女は言う。
アラタとベルフェゴールは以前、ノエルをはじめとしたこの家の人間とうまくやるように、いらぬ波風を立てないようにする契約を結んでいる。
今回の騒動は明確な契約違反だ。
アラタは、というか他の人だとしても分かることだが、少し引っかかる。
アラタは自分もコタツに足を踏み入れると、ベルフェゴールの向かい側でみかんに手を付けた。
「ちょっと、それは私のものなんだけど」
「私たちのものね。あと俺のな」
アラタの実家は少し古く、都内には珍しく掘りごたつのある家だった。
だから平坦な床に設置するタイプのコタツは慣れなかったが、この屋敷に置くのならこれしかない。
指と爪の境界線にみかんの皮を詰まらせながら、みかんの実が露になっていく。
彼は既に自分の中の答え合わせが済んでいて、特段ベルフェゴールを叱るつもりはなかった。
だから少し柔らかな表情を見せていて、対面しているベルフェゴールはそれが気色悪い。
「なによ、言いたいことがあれば言えば?」
「ノエルとそうだな……クリスかラグエルあたりを呼んで聞いてみる?」
「どうしてよ」
「もしベルさんがノエルのプリンを食べたならさ、俺との約束を破ったことになる。最悪ここから追い出されてもおかしくないわけだけど、どうする?」
「そうしたければすればいいわ」
「俺はできればしたくないなぁ。冤罪はこりごりだし」
アラタがみかんを半分丸ごと口に入れた。
もったいない食べ方だとベルフェゴールは否定しながら1つずつ口に運ぶ。
「ま、その件についてはこれ以上深堀りするつもりはないよ。ノエルには俺の方から埋め合わせしておくから」
「貸しにはならないわよ」
「別にいいよ。ただ、ノエルたちに冷たい理由くらいは教えて欲しいかな。一緒に暮らしているわけだし歩み寄ろうぜ」
そう言いながら2つ目のみかんに手を伸ばすと、ベルフェゴールが篭ごと自身の方に引き寄せてしまう。
「ちょっと、俺にも食べさせてよ」
「嫌よ。これは私のだから」
「はぁ、まあいいけどさ」
この辺で終わらせておくかとアラタはコタツから出た。
彼なりの確信が得られたのだから、これ以上ベルフェゴールを追及したところで大した情報は得られない。
「催淫効果よ」
リビングを後にしようとしたアラタは、ふと呼び止められる。
「何の話?」
「私は女に性的で背徳的な感情を芽生えさせる能力がある。そしてこれを完全に遮断することはできない」
「だから仲良くできないって?」
「そう。あと普通にあいつらのことが嫌いなだけ」
「そっか。じゃあ俺くらいはベルさんと仲良くしなきゃね」
「私はあんたのことも嫌いよ」
「俺は別に嫌いじゃないよ」
アラタが出て行ったあと、ベルフェゴールは皮を剥いたみかんをぢっと見る。
そしてそれを半分に割り、片方を丸ごと口に入れた。
「変な奴。1つずつ食べた方がおいしいじゃない」
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