半身転生

片山瑛二朗

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第7章 紅玉姫の嫁入りと剣聖の片恋慕編

第497話 欠けた者を埋める者

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 リーゼ・クラークは聖騎士だ。
 戦闘系のクラス、それも騎士や戦士の完全上位互換となるクラスを発現する可能性というのは、それこそマンモス高校の中から1人2人ピックアップしてそれに選ばれるくらいの確率だ。
 加えて彼女は治癒魔術師である。
 自他関係なく魔術治療を施すことが出来て、その能力を持つのは公国に3人しかいないとされている。
 要するに、彼女は若く才能に溢れる才媛だった。

 生まれも公国屈指の名家クラーク伯爵家の長女にして3人目の子供。
 見た目が良ければ育ちも良く、温室育ちではないので剣を取って戦うこともできる。
 そんな妹に負けじと奮起する2人の兄も、クラスには恵まれなかったが己が努力で人生を切り開いてきた。
 リーゼは10歳の時にベルサリオ家の長男フェリックス・ベルサリオと婚約している。
 まだ幼い時の話なので彼女に選択権が無かったのは少し可哀想かもしれないが、結果的にフェリックスもいい男になった。
 初めからこんな名家のイケメンとお近づきになれるのなら、許嫁や婚約上等となるかもしれない。

 彼女は後に大公となるシャノン・クレスト公爵の1人娘、ノエル・クレストのお目付け役として人生を過ごしてきた。
 ノエルは色々と問題のある少女だったが、別に悪い子ではない。
 長い付き合いの中、リーゼはノエルのことを実の妹のように可愛がってきた。
 1人っ子のノエルもリーゼに大層懐いていて、彼女の人生は幸せに満ちた順風満帆なものだった。

 全てが変わったのは、第十五次帝国戦役。
 パーティーメンバーのアラタが従軍、2人の兄と叔父のハルツ・クラーク、そして着実に愛を育んできたフェリックス・ベルサリオ少尉も公国軍の一員として初陣。
 武門の家柄として名高いクラーク家からは、他にも数十名数百名の関係者が兵士として戦場に赴いた。

 結果は公国人皆が知るように、血で血を洗う激戦の末の痛み分け。
 初期から戦線に投入された兵士3万の内、無事に生きて帰ることが出来たのはたった5千。
 かの有名な日露戦争の203高地攻略を成し遂げた第七師団さえもここまでの被害ではなかったと考えると、端的に言えばほぼ負けたと言える。
 リーゼの関係者で言えば、2人の兄ケンジーとブレーバーは戦死。
 叔父のハルツも戦死。
 許嫁のフェリックスも戦死。
 近しいもので唯一生きて帰ったアラタも心に大きな傷を残し、軽度のPTSDを発症した。
 彼の治療は今でも続いている。

 報せを聞いた時、リーゼは泣かなかった。
 我慢したとか、彼女が冷たい人間だとか、そういう理由ではない。
 今年で21歳になろうかという女性にはまだ受け入れがたいだけのインパクトを持っていたから、心が許容できなかったのだ。
 最近になって、リーゼはようやく親しいものが死んでしまったのだと認識し始めた。
 もう帰ってこないのだと、もう会えないのだと、もう話せないのだと、徐々にそういうものなのだと納得し始めた。

 リーゼは目が覚めると、朝食を食べてから身支度を整える。
 彼女はスカートや女性らしい? フリフリしたものが好きだったが、彼女のお気に入りたちは最近軒並みクローゼットを温めるだけになっていた。
 代わりに着ているのはこれといって特徴のないズボンとシャツもしくはスーツ。
 クラーク家の次期当主となったのだから、武門の家柄を率いるのに相応しい服装を心掛けるように父から言われている。
 どうしたいとか何が着たいとかそんなことはどうでもよくて、どうあるべきかについて彼女は心を割いていた。

 ノエルがアラタの持つ屋敷に戻ってきたことで、それに合わせてリーゼもこの屋敷に残る。
 当初の予定では彼女も実家に帰ることが決まっていて、ノエルともアラタたちともお別れすることになっていたのだが、こればかりはノエルの我儘さに感謝するしかない。
 ノエルが無理を通して道理を引っ込めさせたことで、彼女は今日もシルの料理を食べることが出来ていた。

 リーゼはノエルの身の回りの世話を一通り終えると、自分の身支度を整えて家を出る。
 今日も今日とて忙しいから、歩く速度は少し速い。
 クラーク伯爵家の本家に到着すると、警備を顔パスで通過していく。
 父親で伯爵家当主のイーサンに挨拶する所から今日の仕事は始まった。

「お父様、本日もよろしくお願いいたします」

 リーゼの父イーサン・クラークは少し痩せたように見えた。
 痩せて、少し老いたようにも見える。
 リーゼが少し大人びてきたのと同じように、イーサンも時間を重ねれば変化することだってある。
 若者が時間を重ねることは成長を呼ばれ、大人が時間を重ねることは老化と呼ばれる。
 どちらも言葉が違うだけで同じ事象を意味している。

「おはよう。今日も忙しいがよろしく頼むぞ」

「頑張ります」

 一言二言だけ言葉を交わすと、親子の交流はそれで打ち切りになった。
 イーサンは今日も貴族院で働かなければならないし、多忙な伯爵を支えるためにリーゼにも山のように仕事が待っている。
 リーゼはペシペシと頬を叩いて気合を入れた。

「さあ、今日も頑張らないと!」

 戦争で減った人員を確保するための勧誘と選抜を取り仕切る。
 警備、使用人、私兵、食客を養うために出ていく金の計算。
 その不足分を補填するための施策立案。
 アラタに頼み込んでクエストを格安で引き受けてもらい、何とかクラーク家再興の費用を捻出する。
 どれもリーゼ1人で何とか出来るものではないが、全てに彼女が関わっている。
 もちろん彼女も剣やメイスを手にダンジョンに潜ることもあるし、アラタのおかげでコネクションを築くことが出来たコラリス・キングストン経由で行っている貿易も中々忙しい。
 そこに人材育成や自己研鑽が入ってくるのだから、それこそ時間がいくらあっても足りない状況。
 ノエルが家のことで忙しくしているようにリーゼも多忙極まる1日を過ごし、それが全て片付いたのは夜の10時のことだった。

※※※※※※※※※※※※※※※

 夜に墓地に行くのはよくない。
 霊に憑りつかれるだのなんだのと理由があるが、一番の理由は暗くて足元が見えないからだろう。
 それでもリーゼは夜遅くに貴族区画にある墓地に向かった。
 ここ最近忙しすぎて、日中はここに来ることがまるでできそうになかったからだ。

 リーゼは数本の花と、酒と、公国軍の勲章を持ってきた。
 勲章はどれも、ここに眠る者たちが戦死したことで得たものだ。
 ケンジー少佐、ハルツ少佐、ブレーバー大尉、フェリックス大尉。
 4人とも2階級特進を遂げている。
 フェリックス大尉は正確にはベルサリオ家の人間なので、この霊園の別区画に埋葬されるはずだったのを、家族の希望でクラーク家の墓の隣に埋葬することになった。

 ……来年正式に結婚することが決まっていた。

「あれ、私…………」

 墓前に来てリーゼはふと、自分が泣いていることに気づいた。
 寒さで涙が冷やされて、頬に冷たさを感じたから気づいた。
 それは拭っても拭っても、まるで止まってくれない。
 彼女はやはり冷たい人間では、泣くことが出来ない人間なんかではなかった。
 ただ大切な人たちの死を受け入れられないままここまで過ごしてきて、墓の前に立ってようやく現実に起きた出来事として受け入れ始めたのだ。
 とめどなく流れる悲しみは、彼女にまだ心が残されていることを意味している。
 悲しさよりも忙しさが勝っていただけで、ふとスイッチが切れればこんなにも涙腺は脆かった。

 リーゼは1人、夜の墓地で泣いた。
 霊園の管理人もとっくに家に帰っている時間だが、もしもこの時間に他の人がこの光景を目の当たりにすれば、この世に未練を残した幽霊が泣いているのかと勘違いしてしまいそうだ。

「お兄様……叔父様…………フェリックス、貴方たちにもう一度逢いたい……」

 男は途方に暮れていた。
 この状況下で、果たして自分が出て行ってもいいものかと。
 リーゼは1人でここにきて、人知れず泣いている。
 実は自分もここにいて、さっきから見ていましたよと伝えてもいいものかと悩んでいる。
 もし自分が彼女だったのなら、そっとしておいてほしいと考えてしまうから。
 それでも今すぐ出て行って、その涙を拭いてあげたいと願う自分もいるのだから始末に負えない。

「リーゼさんが待っているのは兄上だったのに」

 レオナルド・ベルサリオはその場に立ち尽くしたまま動けなかった。
 彼はまだ14歳、彼にそこまでのふてぶてしさや精神性を求めても困るだろう。
 だが、アラタは知っていた。
 ここでリーゼの前に出ていくことこそが正解だと。
 かつて自分はそうやって人に救われてきたからと。
 アラタは密かに魔術を起動して、刃引きをして攻撃力をゼロにした風刃を以て彼の背中を押した。

「おわっ!? あっ、あー……」

「誰ですか!?」

「あ、えっと……レオナルド・ベルサリオです」

「フェリックスの……」

「はい、弟です」

 リーゼは涙を拭くと、暗闇であることを幸いに涙で腫れた目を隠した。

「こんな時間にどうしました? 私と同じじゃあるまいし」

「あ……いや、その、ここに来たのは本当にたまたまで、ただ出ていくのも少し変な気がして」

 歯切れの悪いレオナルドに対して、リーゼは溜息をつきながら手招きをする。

「どうせなら一緒にお参りしましょう?」

「あ……はい」

 レオナルドは兄のフェリックスと違い、背が低かった。
 顔は兄弟なだけあって面影が似ていたが、彼の成長期はこれからだ。
 リーゼの肩ほどの身長の少年が隣に立ち、2人分の花が添えられる。
 どうやらこの時間にここに来たのは本当に偶然だったらしい。
 手を合わせ、目を閉じて死者に思いを馳せる。
 そうして一通りの祈りを終えると、リーゼはレオナルドと少し話がしたくなった。

「ここにはよく来るんですか?」

「まあ、よく来ます」

「この時間にですか?」

「僕は学校の寮に住んでいるので、普段はあまり時間が無いんです。今日も消灯の後抜け出してきて……」

「不良さんですか?」

「そんな! ただ……みんなは毎日墓に行かないし、みんな前を向いているのに少し後ろめたくて」

 リーゼは目線を下に向けた。
 あのキリッとしたフェリックスの弟とは思えないナヨナヨした発言だ。
 でも、フェリックスも初めから強くはなかった。
 優しさと気の弱さをはき違えていて、周りの顔色を窺うような子供だった。
 リーゼは会うたびにその甲斐性の無さにうんざりしていて、彼女が武門の家柄という事もあって剣の稽古でボコボコにしたこともある。
 ただ、彼は年を経ても優しいままだった。
 同世代が年相応に怖いもの知らずになって無茶をしだすようになっても、彼は変わらず優しかった。
 それが当たり前ではないと分かった時、リーゼはすでに彼に心惹かれていた。
 軍に入って凛々しくなる前のフェリックス・ベルサリオと、隣に立つ少年はとても良く似ていた。
 だって彼らは兄弟なのだから。

「レオ君」

「はい」

「レオ君はそのままでいてね」

「……はい? 僕はもっと強く大きくなって、兄上の代わりにリーゼさんを守りますよ?」

「ぶふっ」

 突然のトンデモ発言に思わずリーゼが噴き出した。

「そっ、それはフェリックスのため?」

「いえ、僕がそうしたいと思ったので」

 ますます2人が兄弟であることを強く感じて、リーゼの中にある婚約者との記憶が被る。
 いけないいけない、目の前の子はフェリックスではなくその弟、重ねてはいけないと自分に言い聞かせる。
 恥ずかしげもなく恥ずかしい言葉を並べたレオナルドに、リーゼは精一杯大人の女ぶることしかできなかった。

「もう少し大人になったら守れるかもね」

「さっきリーゼさんそのままでいいって」

「そんなこと言ったかしら?」

「言いましたって!」

 徐々に打ち解けてきた2人のことを、少し遠くの茂みの中で見守る3人。
 その中の1人、クリスのスキル【以心伝心】の効力で彼らは口を使うことなく心の中で言葉を交えることが出来る。

 ——寒い。帰ろう。

 ——えぇー、もうちょっと!

 ——もういいだろ。ここまでくれば十分だ。

「2人とも、もう少し見て行こうよ」

「どうしました?」

「いや、誰かの声が聞こえた気がして」

 リーゼが振り返った先で、アラタが【気配遮断】を使いつつノエルを黒装束で簀巻きにした。
 この馬鹿は、何のためのスキルだと思っていると心の中で怒鳴りつける。
 ノエルはアラタが着ていた装備に包まれて苦しいのか息を切らしている。
 アラタは木の影からそっとリーゼたちの方を確認すると、クリスに合図した。

 ——このまま帰るぞ。

 ——分かった。

 捨てる神あれば拾う神あり、何かが欠ければ、それを埋める何かがすぐに現れる。
 それが自然の摂理というものだ。
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