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かわいいのが全部悪い(ヴァン)

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 野営のテントの中は、発情したメスの喘ぎと、汗の匂いで満ちていた。

「よしよし、いーこ……きもちいいだろ?」

 俺はいいひとぶって頭を撫でてやる。名前もしらないその子は、ろくに返事なんかできやしない。

「……!」

 ただ、ぶちこまれている俺のをきつく締めてきて、イッたらしい。この子の身体、今、すげえ簡単になってる。感度やばい。
 さっき片付けたから周りに魔物の気配はなく……今、この子にとっちゃ一番危険なのは俺だろうな。
 なまっちろい腿には、すこし血が伝ってこびりついている。発情して漏らしたみたいに濡らしてたが、いかにも初物らしい硬めのまんこにねじこんで、俺の形を覚えこますの、正直めちゃくちゃ楽しい。
 ……ゆきずりのごろつきにこんな風にされて、ちょっとかわいそーだな、とは思う。
 いや、一応、ぶちこむ前にいいよなって聞いたよ? なんとなく頷いてたし。

 大体、どういう事情かわかんねえが、ひとりで街の外ふらふらして、触手の魔物なんかに捕まってたのがいけねえんだ。
 あいつらの体液には催淫作用がある。獲物発情させて卵産みつけて苗床にする。
 俺が助けなきゃイキ狂わされて殺されてたんだから……ま、それよかマシだろ。
 あいつらの体液まみれで完全飛んじゃってたこの子と、介抱してたらちょっと吸っちまった俺と……我慢できるわけねえじゃん?

 人族の毛なしのすべすべ肌、俺はけっこう好きだ。茶色の髪の毛、光の輪っかができるくらいさらさらで綺麗で、いー匂いがする。顔はなんか幼くて、困ったような眉の弱っちいかんじなのが情けなく泣いてて、まじでそそるんだ。
 腰のくびれなんか折れんじゃねえかってびびるくらい細っこいくせに、胸も尻もぽよんと丸っこくてもちもちで、ずっと揉んでたい。
 まんこの周りだけ、ちょろっと毛が生えてんのも、妙にえろい。全然守れてねえもん。

「我慢しなくていーから、いっぱい、いっちゃえよ」
「ああっ」

 悲鳴まで甘えてるみてえだ。
 四つん這いにさせて、花びらみたいに薄いひらひらのスカートをめくりあげて、べちょべちょになった下着は脱がせて、後ろからまんこほじってやっている。
 女の服なんてよく知らないが、それでもあんまり見たことない、綺麗なのを着てる。いいとこの子なのかも。妖精みたいにかわいいなんて、柄にもないことをちらっと思う。
 こんな子、普通ならとってもやれねえ。

 ぬちゅっ、ぬちゅっ、ぐちゅっ!

 尻たぶ掴んで、桃の割れ目みたいなまんこにちんぽ出入りしてるのを目でも楽しむ。きつきつのくせに、一丁前に吸い付いてねだってくるんだ。ぞくぞくっと上がってくる感覚。
 出してえ。このメスにぶちまけてえ。
 腹に手を当てて、避妊の魔術をかけてやる。撫でただけでまたイってる。狙ってんのか、くそ。

 パンパンパンパンパンパンッ!

 イライラするちんぽを、メスの発情まんこで思いっきりしごいた。まじ使い心地いい。マーキングする。俺のもんにする……!

 ぶびゅっ、びゅーっ! びゅーっ!

「くっ、はー……!」

 すげえ出る。止まんねえ。
 メスが、あーっ……って細い声上げんのも、たまんねえ。堕とされちゃった絶望感って感じ? でも、気持ちいいのには勝てねえよな。髪掴んでこっち向かせたら、眉下げてトロ顔してやがんの。最高かよ。

 ちんぽ抜くときも名残惜しそうで、ちゅぽんって感じの音が鳴った。散々ぶちこまれて、もうぴったりは閉じられなくなって、うっすら開いてひくひくしてる。

 その子は、ふっ、ふっ、と短く息をついて、崩れ落ちるみたいに横になったままだ。スカートを直す余裕もないらしい。胸元も、元々触手にボタン引きちぎられて開けられたまま、おっぱい見えてる。犯られちゃった感やべえ。

 さくらんぼみたいなちっちぇえ口がはふはふしてんの見て、そっちも食いたくなった。でも、そこまですんのかわいそうかな、とも、いっぺん出して生まれた余裕で思う。娼婦でもキスは嫌ってやついるんだよな。一応、発情処理だからなこれ。キスはなくてもできる。はじめは手マンだけで済ましてやろうと思ってたのは棚に上げておく。
 俺好みの土手高のもっちりした感じがたまんなくて、指で探るだけじゃ収まんなかったんだよ。俺の首かじりついて、甘ったるい声であんあん鳴きやがってよ。おっぱいすりつけて、俺の指咥え込んだまま腰まで揺らしやがって。これで勃たなきゃオスじゃねえだろ。

 終わりにしてやろうと思ったけど、動けないらしいその子の服を直してやろうと触ったら、「あんっ」ってまた腰にくる声で鳴いた。そのうえ、ほっぺ真っ赤にして、とろんとした目で見つめてきた。俺をっていうか、俺のもんを。

 だから、あと三回やって、結局キスもしたのは……俺のせいばっかりじゃない。

 最後に、俺のとその子のとでどろっどろになったちんぽを、ひらひらのスカートで拭いた。なんか妙に気になって、そうしたかったんだ。すべすべで綺麗で、気持ちよかった。
 それを見ていたその子の目が、ちょっと悲しそうだった。覆い被さって、もう一度キスした。
 多分、この子とはこれっきりだ。ひでえ思い出だろうけど、なんだか、忘れてほしくなかった。

 やりまくって、発情は、お互い解けはじめていた。

「ちょっと休んでな。街まで連れてってやるから」
「あの、あなた……その身体、なに?」

 はじめてまともに喋ったその子は、かたかた震え出していた。
 何ってなんだ。
 お互い身体触りまくって今更か。

「俺、山羊族だよ。半神型。別に珍しくもねえだろ」

 異種族は嫌いってタイプかもしれない。純血至上主義とか、いいとこの子にはある話だ。
 俺は角の生えた頭をかいて、毛皮の下半身をズボンに突っ込んだ。
 ってか、他に気にすることあるだろうよ。まだ惚けてんのかな。

「……あんたさ、名前は?」
「……ミノリ」

 あんまり聞いたことない響きだ。でも、かわいいな。……この子に対しては、かわいいってばっかり、思ってる。俺もまだ惚けてんのか。

「俺、ヴァンだ」

 ぽいっと投げ捨てるみたいに、俺も名乗っておいた。




 ミノリは異世界からの迷い子ってやつだった。名前以外ろくに覚えてないし、行くとこねえって落ち込んでんのがかわいそうで、部屋にいていいって言ったらすげえ感謝された。

 俺が、素直でえろい「ミノリちゃん」にどハマりして、嫁にもらうことにするのは、もう少し、先の話。……しょうがねえじゃん、かわいいのが全部悪いんだ。
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