51 / 134
2章
月が満ちる
しおりを挟む
満月の日、ユリシーズから手紙が届いた。
厭味ったらしい人たちに絡まれるような毎日を送っていたせいか、久しぶりにわくわくして胸が高鳴っていた。
……けれど、それを公爵様に悟られてはいけないので、使いの人から手紙を受け取る時は「ああそう」とだけ言って無関心を装う。
だいぶ演技派になってきた気がするわね。
ユリシーズから届いた手紙にはちゃんと封蝋印が残っていた。
つまり、誰かに無断で開けられた形跡はない。
これまであまり意識したことは無かったけれど、オルブライト家の家紋は狼が中心にいて蔦に囲まれているものだった。ノクスの耳と尻尾を思い出して恋しくなってしまう。
封蝋印は手紙を開けると粉々になってしまうから、読みたいのになかなか開けられない。
「誰か」
私が大きな声を上げると、部屋に護衛の一人が駆け付けた。
「ハサミを持ってきていただける? 手紙を読みたいの」
「……はあ。かしこまりました」
なぜわざわざハサミが要るんだという顔をされたけれど、理由までは尋ねられなかった。
興味を持たれていないと、こういう時は都合がいい。
すぐにハサミを手に入れて、封筒を切ることで狼のかわいい封蝋印も守れた。
そっと中の手紙を出す。
ただ手紙を読むだけなのに、ドキドキと胸がうるさくなってしまう。
ユリシーズから手紙をもらうのは、血塗られた薔薇以来だから。
『愛しいクリス様
お手紙でしか近況が知ることができないのは寂しいですが、貴女が実家で元気にしているようで心配だけは和らぎました。
狩りのことで怒らせてしまい、至らない夫だったのを深く反省しています。
大きな獲物に喜んでいただきたかっただけなのです。
これからは、もっと妻の意見に耳を傾けていい夫になれるように頑張りますから……どうかまた、私と一緒にいてください。
貴女がいない屋敷は、とても静かで物悲しい雰囲気がします。
貴女がいない人生が、どのように送れていたのか思い出せません。
そばで明るく笑い、優しい声をかけてくださる貴女が……至らないときはしっかりと叱ってくださる妻が、私には必要なのだと思い知りました。
会いたくて狂いそうです。抱きしめたくて叫びそうになります。
もう満月だというのに。
昼も夜も寄り添えない毎日は苦行です。
どうか、満月の夜は庭に出てください。同じ月を見ましょう。
生涯の夫 ユリシーズ・オルブライト』
「ユリシーズ……」
名前を呼んでもあなたがいない。
優しい顔が思い浮かぶのに、愛情深く私を見つめる時はどんな顔をしていたかもう思い出せなかった。
昼と夜が好き、と私は白い蝋を使って手紙に跡を付けた。
公爵家の人は私の手紙をチェックしただろうけれど、昼(ディエス)と夜(ノクス)が好き、と秘めるように蝋で書いた私に、その言葉以上の意味はないと思っているはずだ。
ユリシーズが好き。
昼も夜もかけがえのない人。
ハッキリ文字にしてしまうと、この感情から逃げられなくなった。
今日の夜、満月を見よう。この部屋のバルコニーに出て。
***
このお城に来てから、長い夜が嫌いになった。
広い空間に悪意が充満していても、昼はそれが明らかになって怖さを感じにくい。だけど、夜は悪意と一緒に私を飲み込みそうで不安になるから。
ユリシーズは、昼の方が分かりにくくて夜が分かりやすい。
昼の明るい中で分かりにくいあなたを見て、暗い中で分かりやすいあなたを感じられるのに。
日が暮れた部屋でそんなことを考えていた。
そろそろ満月を見ようかなと思っていた時、犬の遠吠えが聞こえる。
アオオオーーーン
その鳴き声が物悲しそうで、動物だって悲しくて泣くのかもしれないと思う。
ユリシーズの手紙にあったとおりに、バルコニーに出て満月を見ることにした。
いつもよりも大きく見える月を、彼も家から見ているのだろうか。
バルコニーの手すりにつかまっていたら、庭で何かが動いている。
「……?」
近づいてくるものに、目を凝らした。
ふたつの目が暗闇で光っている。……動物?
バルコニーの下に来たのを見て、ようやくその姿を捉える。
黒い狼が……とても大きくて熊と見間違えるような、立派な狼が庭にいた。
「どうして、こんなところに狼が?」
小さな声で呟くと、クゥゥーンと悲しそうに声を上げる。
そして、ゆっくりと後ろ足だけで立ち上がり、人間のように二足歩行をした。
「……あなたなの?」
「アウッ」
黒い狼が太い尻尾を振る。見覚えのある動き、見覚えのある銀色の目。
「どうして? どうしてここに……」
「ワウッ」
「犬語は分からないわ」
「クウゥーン」
「……かわいいけど」
手すりから身を乗り出して小さな声で話しかけている。狼は二足歩行を止めて四本足で地面を踏みしめ……急にお城の建物に向かって走り出した。
速い走りはお城まで直進して……そのまま壁に爪をかけながら外壁を四本足で上ってくる。
その動きは木を上るようだったけれど、あまりに鮮やかで驚いた。
あっという間に私のいる3階のバルコニーに駆け上がり、手すりを越えるためにぴょんっと飛んで私の目の前に来た。近くで見ると本当に大きい狼だ。
「ねえ、満月になると狼になるなんて言ってなかったじゃない」
「アウ?」
「聞かれなかったから、じゃないわよ。夫婦の間にこういう隠し事をするのは誠実じゃないと思うの」
「……」
黒い狼は二足で立ち上がり、ゆっくりと歩いてきた。
傍から見たら絶体絶命というところだけれど、狼は前足をすっとこちらに差し出し、爪を隠して私の頬にそっと触れる。
目の前にふさふさの毛に覆われた狼がいると思ったら、私は飛びついてその毛の中に手を潜らせた。
もう、ワシワシしちゃうんだから。
長い毛の中に入れた手をガシガシと動かすと、「キャン」と小さな悲鳴が上がる。尻尾は振れていた。
「ユリシーズ……」
「クゥゥゥゥン」
「私に会いに来たの?」
「ワウン」
「ありがとう。実はね、ちょっと弱気になっていたの」
狼は首を傾げた。銀色のキラキラした目がこちらをじっと見ている。
「喧嘩したまま出てきちゃったから。もう怒ってない?」
狼は私の頬を舐め、頬をスリスリと擦り付ける。
「くすぐったい」
小さく笑うと狼も嬉しそうに口角を上げた。表情も豊かでなんだか和む。
「よく護衛に見つからなかったわね? 危ないから、公爵家の人に見つからないうちに逃げて」
この家には多くの護衛がいる。例え動物の姿でも、護衛の目を盗んで中に入ってくるのはかなり大変だったはずだ。
「ワゥゥン」
寂しそうに狼が鳴く。離れがたいのは私も一緒だけれど。
「もう少しで帰れると思うから、また私を迎え入れてね」
「ワンッ」
「しっ、声が大きいわよ」
ワンって鳴くのね、狼も。
一生懸命に尻尾を振っているのがかわいくて、黒い狼に頬ずりをする。そして、黒い鼻に鼻を当てた。しっとりとしていて、人の鼻とは違う。
「アゥゥ」
狼は小さな声を漏らして激しく尻尾を振りながらハッハッと息を荒くした後で私の顔をぺろぺろと舐めていた。大きな身体が必死になっているみたい。
「分かったから、落ち着いて。もう……さっきの鳴き声に気付いた人がいるかもしれないから気を付けて帰るのよ」
「クゥンクゥン」
「甘えた声を出さないの」
「キュゥーン」
「悲しそうな声を出してもダメ。狼が敷地に入っているのを見たら、お城中の兵士が駆除に動いてしまうわ」
狼は尻尾を下げて耳を折り下げた。これは……しゅんとしている。
私だってできれば一緒に居たいけれど……朝になったら人の姿になってしまうだろうし、ユリシーズは狙われているわけだし、この狼の姿が見つかったら害獣が入り込んだと大変なことになる。
「来てくれて嬉しかった。手紙を読んで、あなたに会いたかったから」
「ワウ」
「この姿も好きよ。狼の姿になっても好き」
折れていた耳が立ち、悲しそうにしていた顔が穏やかになっていく。
そして、最後に私の頬と首をひとなめして後ずさりをした。
「あのお屋敷が私の家よ。あなたが先に待っていてね」
「アウ」
狼は手すりにぴょんと飛び乗ると、3階の高さからそのまま飛び降りて四本足で地面に着地した。
「すごい……」
そういえばノクスは2階の部屋に人の姿で来ていたけれど、身体能力が人とは違うみたい。
こちらを振り返り、尻尾を垂らして名残惜しそうにしている姿に胸が痛む。私だって離れたいわけじゃない。
「気を付けてーー」
バルコニーから身を乗り出して小さな声で言った時、庭に声が響いた。
「誰か!!」
男の人の声。護衛が、庭にいる狼を見つけて大声を上げたのだ。
厭味ったらしい人たちに絡まれるような毎日を送っていたせいか、久しぶりにわくわくして胸が高鳴っていた。
……けれど、それを公爵様に悟られてはいけないので、使いの人から手紙を受け取る時は「ああそう」とだけ言って無関心を装う。
だいぶ演技派になってきた気がするわね。
ユリシーズから届いた手紙にはちゃんと封蝋印が残っていた。
つまり、誰かに無断で開けられた形跡はない。
これまであまり意識したことは無かったけれど、オルブライト家の家紋は狼が中心にいて蔦に囲まれているものだった。ノクスの耳と尻尾を思い出して恋しくなってしまう。
封蝋印は手紙を開けると粉々になってしまうから、読みたいのになかなか開けられない。
「誰か」
私が大きな声を上げると、部屋に護衛の一人が駆け付けた。
「ハサミを持ってきていただける? 手紙を読みたいの」
「……はあ。かしこまりました」
なぜわざわざハサミが要るんだという顔をされたけれど、理由までは尋ねられなかった。
興味を持たれていないと、こういう時は都合がいい。
すぐにハサミを手に入れて、封筒を切ることで狼のかわいい封蝋印も守れた。
そっと中の手紙を出す。
ただ手紙を読むだけなのに、ドキドキと胸がうるさくなってしまう。
ユリシーズから手紙をもらうのは、血塗られた薔薇以来だから。
『愛しいクリス様
お手紙でしか近況が知ることができないのは寂しいですが、貴女が実家で元気にしているようで心配だけは和らぎました。
狩りのことで怒らせてしまい、至らない夫だったのを深く反省しています。
大きな獲物に喜んでいただきたかっただけなのです。
これからは、もっと妻の意見に耳を傾けていい夫になれるように頑張りますから……どうかまた、私と一緒にいてください。
貴女がいない屋敷は、とても静かで物悲しい雰囲気がします。
貴女がいない人生が、どのように送れていたのか思い出せません。
そばで明るく笑い、優しい声をかけてくださる貴女が……至らないときはしっかりと叱ってくださる妻が、私には必要なのだと思い知りました。
会いたくて狂いそうです。抱きしめたくて叫びそうになります。
もう満月だというのに。
昼も夜も寄り添えない毎日は苦行です。
どうか、満月の夜は庭に出てください。同じ月を見ましょう。
生涯の夫 ユリシーズ・オルブライト』
「ユリシーズ……」
名前を呼んでもあなたがいない。
優しい顔が思い浮かぶのに、愛情深く私を見つめる時はどんな顔をしていたかもう思い出せなかった。
昼と夜が好き、と私は白い蝋を使って手紙に跡を付けた。
公爵家の人は私の手紙をチェックしただろうけれど、昼(ディエス)と夜(ノクス)が好き、と秘めるように蝋で書いた私に、その言葉以上の意味はないと思っているはずだ。
ユリシーズが好き。
昼も夜もかけがえのない人。
ハッキリ文字にしてしまうと、この感情から逃げられなくなった。
今日の夜、満月を見よう。この部屋のバルコニーに出て。
***
このお城に来てから、長い夜が嫌いになった。
広い空間に悪意が充満していても、昼はそれが明らかになって怖さを感じにくい。だけど、夜は悪意と一緒に私を飲み込みそうで不安になるから。
ユリシーズは、昼の方が分かりにくくて夜が分かりやすい。
昼の明るい中で分かりにくいあなたを見て、暗い中で分かりやすいあなたを感じられるのに。
日が暮れた部屋でそんなことを考えていた。
そろそろ満月を見ようかなと思っていた時、犬の遠吠えが聞こえる。
アオオオーーーン
その鳴き声が物悲しそうで、動物だって悲しくて泣くのかもしれないと思う。
ユリシーズの手紙にあったとおりに、バルコニーに出て満月を見ることにした。
いつもよりも大きく見える月を、彼も家から見ているのだろうか。
バルコニーの手すりにつかまっていたら、庭で何かが動いている。
「……?」
近づいてくるものに、目を凝らした。
ふたつの目が暗闇で光っている。……動物?
バルコニーの下に来たのを見て、ようやくその姿を捉える。
黒い狼が……とても大きくて熊と見間違えるような、立派な狼が庭にいた。
「どうして、こんなところに狼が?」
小さな声で呟くと、クゥゥーンと悲しそうに声を上げる。
そして、ゆっくりと後ろ足だけで立ち上がり、人間のように二足歩行をした。
「……あなたなの?」
「アウッ」
黒い狼が太い尻尾を振る。見覚えのある動き、見覚えのある銀色の目。
「どうして? どうしてここに……」
「ワウッ」
「犬語は分からないわ」
「クウゥーン」
「……かわいいけど」
手すりから身を乗り出して小さな声で話しかけている。狼は二足歩行を止めて四本足で地面を踏みしめ……急にお城の建物に向かって走り出した。
速い走りはお城まで直進して……そのまま壁に爪をかけながら外壁を四本足で上ってくる。
その動きは木を上るようだったけれど、あまりに鮮やかで驚いた。
あっという間に私のいる3階のバルコニーに駆け上がり、手すりを越えるためにぴょんっと飛んで私の目の前に来た。近くで見ると本当に大きい狼だ。
「ねえ、満月になると狼になるなんて言ってなかったじゃない」
「アウ?」
「聞かれなかったから、じゃないわよ。夫婦の間にこういう隠し事をするのは誠実じゃないと思うの」
「……」
黒い狼は二足で立ち上がり、ゆっくりと歩いてきた。
傍から見たら絶体絶命というところだけれど、狼は前足をすっとこちらに差し出し、爪を隠して私の頬にそっと触れる。
目の前にふさふさの毛に覆われた狼がいると思ったら、私は飛びついてその毛の中に手を潜らせた。
もう、ワシワシしちゃうんだから。
長い毛の中に入れた手をガシガシと動かすと、「キャン」と小さな悲鳴が上がる。尻尾は振れていた。
「ユリシーズ……」
「クゥゥゥゥン」
「私に会いに来たの?」
「ワウン」
「ありがとう。実はね、ちょっと弱気になっていたの」
狼は首を傾げた。銀色のキラキラした目がこちらをじっと見ている。
「喧嘩したまま出てきちゃったから。もう怒ってない?」
狼は私の頬を舐め、頬をスリスリと擦り付ける。
「くすぐったい」
小さく笑うと狼も嬉しそうに口角を上げた。表情も豊かでなんだか和む。
「よく護衛に見つからなかったわね? 危ないから、公爵家の人に見つからないうちに逃げて」
この家には多くの護衛がいる。例え動物の姿でも、護衛の目を盗んで中に入ってくるのはかなり大変だったはずだ。
「ワゥゥン」
寂しそうに狼が鳴く。離れがたいのは私も一緒だけれど。
「もう少しで帰れると思うから、また私を迎え入れてね」
「ワンッ」
「しっ、声が大きいわよ」
ワンって鳴くのね、狼も。
一生懸命に尻尾を振っているのがかわいくて、黒い狼に頬ずりをする。そして、黒い鼻に鼻を当てた。しっとりとしていて、人の鼻とは違う。
「アゥゥ」
狼は小さな声を漏らして激しく尻尾を振りながらハッハッと息を荒くした後で私の顔をぺろぺろと舐めていた。大きな身体が必死になっているみたい。
「分かったから、落ち着いて。もう……さっきの鳴き声に気付いた人がいるかもしれないから気を付けて帰るのよ」
「クゥンクゥン」
「甘えた声を出さないの」
「キュゥーン」
「悲しそうな声を出してもダメ。狼が敷地に入っているのを見たら、お城中の兵士が駆除に動いてしまうわ」
狼は尻尾を下げて耳を折り下げた。これは……しゅんとしている。
私だってできれば一緒に居たいけれど……朝になったら人の姿になってしまうだろうし、ユリシーズは狙われているわけだし、この狼の姿が見つかったら害獣が入り込んだと大変なことになる。
「来てくれて嬉しかった。手紙を読んで、あなたに会いたかったから」
「ワウ」
「この姿も好きよ。狼の姿になっても好き」
折れていた耳が立ち、悲しそうにしていた顔が穏やかになっていく。
そして、最後に私の頬と首をひとなめして後ずさりをした。
「あのお屋敷が私の家よ。あなたが先に待っていてね」
「アウ」
狼は手すりにぴょんと飛び乗ると、3階の高さからそのまま飛び降りて四本足で地面に着地した。
「すごい……」
そういえばノクスは2階の部屋に人の姿で来ていたけれど、身体能力が人とは違うみたい。
こちらを振り返り、尻尾を垂らして名残惜しそうにしている姿に胸が痛む。私だって離れたいわけじゃない。
「気を付けてーー」
バルコニーから身を乗り出して小さな声で言った時、庭に声が響いた。
「誰か!!」
男の人の声。護衛が、庭にいる狼を見つけて大声を上げたのだ。
0
お気に入りに追加
100
あなたにおすすめの小説
元侯爵令嬢は冷遇を満喫する
cyaru
恋愛
第三王子の不貞による婚約解消で王様に拝み倒され、渋々嫁いだ侯爵令嬢のエレイン。
しかし教会で結婚式を挙げた後、夫の口から開口一番に出た言葉は
「王命だから君を娶っただけだ。愛してもらえるとは思わないでくれ」
夫となったパトリックの側には長年の恋人であるリリシア。
自分もだけど、向こうだってわたくしの事は見たくも無いはず!っと早々の別居宣言。
お互いで交わす契約書にほっとするパトリックとエレイン。ほくそ笑む愛人リリシア。
本宅からは屋根すら見えない別邸に引きこもりお1人様生活を満喫する予定が・・。
※専門用語は出来るだけ注釈をつけますが、作者が専門用語だと思ってない専門用語がある場合があります
※作者都合のご都合主義です。
※リアルで似たようなものが出てくると思いますが気のせいです。
※架空のお話です。現実世界の話ではありません。
※爵位や言葉使いなど現実世界、他の作者さんの作品とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
ヤケになってドレスを脱いだら、なんだかえらい事になりました
杜野秋人
恋愛
「そなたとの婚約、今この場をもって破棄してくれる!」
王族専用の壇上から、立太子間近と言われる第一王子が、声高にそう叫んだ。それを、第一王子の婚約者アレクシアは黙って聞いていた。
第一王子は次々と、アレクシアの不行跡や不品行をあげつらい、容姿をけなし、彼女を責める。傍らに呼び寄せたアレクシアの異母妹が訴えるままに、鵜呑みにして信じ込んだのだろう。
確かに婚約してからの5年間、第一王子とは一度も会わなかったし手紙や贈り物のやり取りもしなかった。だがそれは「させてもらえなかった」が正しい。全ては母が死んだ後に乗り込んできた後妻と、その娘である異母妹の仕組んだことで、父がそれを許可したからこそそんな事がまかり通ったのだということに、第一王子は気付かないらしい。
唯一の味方だと信じていた第一王子までも、アレクシアの味方ではなくなった。
もう味方はいない。
誰への義理もない。
ならば、もうどうにでもなればいい。
アレクシアはスッと背筋を伸ばした。
そうして彼女が次に取った行動に、第一王子は驚愕することになる⸺!
◆虐げられてるドアマットヒロインって、見たら分かるじゃんね?って作品が最近多いので便乗してみました(笑)。
◆虐待を窺わせる描写が少しだけあるのでR15で。
◆ざまぁは二段階。いわゆるおまいう系のざまぁを含みます。
◆全8話、最終話だけ少し長めです。
恋愛は後半で、メインディッシュはざまぁでどうぞ。
◆片手間で書いたんで、主要人物以外の固有名詞はありません。どこの国とも設定してないんで悪しからず。
◆この作品はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆過去作のヒロインと本作主人公の名前が丸被りしてたので、名前を変更しています。(2024/09/03)
◆9/2、HOTランキング11→7位!ありがとうございます!
9/3、HOTランキング5位→3位!ありがとうございます!
【完結】騎士団長の旦那様は小さくて年下な私がお好みではないようです
大森 樹
恋愛
貧乏令嬢のヴィヴィアンヌと公爵家の嫡男で騎士団長のランドルフは、お互いの親の思惑によって結婚が決まった。
「俺は子どもみたいな女は好きではない」
ヴィヴィアンヌは十八歳で、ランドルフは三十歳。
ヴィヴィアンヌは背が低く、ランドルフは背が高い。
ヴィヴィアンヌは貧乏で、ランドルフは金持ち。
何もかもが違う二人。彼の好みの女性とは真逆のヴィヴィアンヌだったが、お金の恩があるためなんとか彼の妻になろうと奮闘する。そんな中ランドルフはぶっきらぼうで冷たいが、とろこどころに優しさを見せてきて……!?
貧乏令嬢×不器用な騎士の年の差ラブストーリーです。必ずハッピーエンドにします。
【完結】わたしはお飾りの妻らしい。 〜16歳で継母になりました〜
たろ
恋愛
結婚して半年。
わたしはこの家には必要がない。
政略結婚。
愛は何処にもない。
要らないわたしを家から追い出したくて無理矢理結婚させたお義母様。
お義母様のご機嫌を悪くさせたくなくて、わたしを嫁に出したお父様。
とりあえず「嫁」という立場が欲しかった旦那様。
そうしてわたしは旦那様の「嫁」になった。
旦那様には愛する人がいる。
わたしはお飾りの妻。
せっかくのんびり暮らすのだから、好きなことだけさせてもらいますね。
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
女性の少ない異世界に生まれ変わったら
Azuki
恋愛
高校に登校している途中、道路に飛び出した子供を助ける形でトラックに轢かれてそのまま意識を失った私。
目を覚ますと、私はベッドに寝ていて、目の前にも周りにもイケメン、イケメン、イケメンだらけーーー!?
なんと私は幼女に生まれ変わっており、しかもお嬢様だった!!
ーーやった〜!勝ち組人生来た〜〜〜!!!
そう、心の中で思いっきり歓喜していた私だけど、この世界はとんでもない世界で・・・!?
これは、女性が圧倒的に少ない異世界に転生した私が、家族や周りから溺愛されながら様々な問題を解決して、更に溺愛されていく物語。
運命の番?棄てたのは貴方です
ひよこ1号
恋愛
竜人族の侯爵令嬢エデュラには愛する番が居た。二人は幼い頃に出会い、婚約していたが、番である第一王子エリンギルは、新たに番と名乗り出たリリアーデと婚約する。邪魔になったエデュラとの婚約を解消し、番を引き裂いた大罪人として追放するが……。一方で幼い頃に出会った侯爵令嬢を忘れられない帝国の皇子は、男爵令息と身分を偽り竜人国へと留学していた。
番との運命の出会いと別離の物語。番でない人々の貫く愛。
※自己設定満載ですので気を付けてください。
※性描写はないですが、一線を越える個所もあります
※多少の残酷表現あります。
以上2点からセルフレイティング
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる