上 下
432 / 579
第11蝶 牛の村の英雄編

SS スミカのいない日常その3(討伐編・後編)

しおりを挟む



「ここなのじゃな?」
「ん、そう」

 わしとメヤは、マズナたちと別れた後、スラムの街の外れの防壁までやってきた。
 
 ここの付近には家などの建造物がなく、ちょっとした広場になっていた。
 そしてその中心には、直径5メートル程の色違いの地面があり、つい最近、何者かが手を加えただろう事がわかる。

 まぁ、その当人がわしなのだから、特に怪しくも不思議にも思わない。
 虫の魔物が開けた巨大な穴を埋めたのは、このわしだから。


「で、この下がシザーセクトの巣穴なのじゃな? 中はどうなっておる?」

 塞いだ穴を魔法で堀りながら、それを眺めているメヤに問い掛ける。

「そう。この下にいると思う。でも中の様子は良く分からない」

 開いた穴にゆっくり近付き、下を覗き込んでそう答える。

「そうか、なら中に入ってみるのじゃ。その方が手っ取り早いじゃろうし」
「ん」
「して、お主はどうするのじゃ? 見たところ武器を携帯していないようじゃが。もしかして、その背負い袋がマジックバッグになっておるのか?」

 メヤが背負っている、羽根の生えた袋を見る。

「ん、違う。これは普通のリュック。武器は――――」

 メヤはわしに答えると同時に、履いている黒の短パンの中に手を入れる。

「お、お主、こんなところで一体何を? まさか着替えるのか?」

 両手を短パンの中に突っ込んで、モゾモゾとしだすメヤ。
 動くたびに、白いお腹と形の良いヘソが見えて、ちょっとだけ焦る。


「ん、違う。この中にある。 ん、んん、んんん――――」
「んなっ!」

 艶めかしい声を出し、それでも股間の中の手の動きを止めないメヤ。
 わしはその光景を前にし、おかしな気分になる。


『な、なんじゃこれはっ! もしかして武器って言うのは、己を高ぶらせる行為の事なのかっ! それで戦闘意欲を高揚させる事なのかっ! そんな方法聞いた事ないのじゃっ! あわわわ』

 両手で目を覆い、その行為を見ないようにする。 
 だが、変な声と衣服の擦れる音が耳に入り、どうにも落ち着かない。


「んんっ!」

 そして、ひと際大きな声が響いた後、何とも言えない静寂が訪れる。


「お、終わったのか?」

 恐る恐る手の平を開けてメヤを覗き見る。

「ん、もう大丈夫。準備できた」
「そ、そうか、お主も大変…… って、それ、どこから出したのじゃっ!」

 見ると、両手には黒光りした大型のナイフが2本。形状的にはククリナイフのようだ。
 首には、やたら長い黒のマフラーが巻かれている。


「ん? だからこの中」

 そう言って、短パンの前を引っ張り中を見せるが、白パンツ以外何も見えない。
 
「そ、その中がマジックバッグだというのか?」

 良く分からないが、そう言うものだとして確認する。

「ん、そう。だから取りずらい」
「そ、そうか」
「ん」
「………………」

 何事もなく、澄まし顔で浅く頷くメヤ。
 今更聞き返すのも恥ずかしいので、それで納得することにした。


 そうして、微妙な空気のまま、わしとメヤは大穴の中に飛び込んでいった。


――――――


「かなり広いのぉ、ねぇねはこんな中からスラムの人たちを救出したんじゃな」

 長い縦穴を降りきった先で、周りを見渡して感嘆の声を上げる。

 落ちてきた縦穴の距離は凡そ300メートル。
 足場を作りながら降りてきたので、2分足らずで地面に辿り着いた。

 視界に広がる洞窟の直径は、わしの身長の5倍近く。
 なので進む分にはなんの問題もない。


「して、道が北と南に分かれておるんじゃな。メヤはどちらか知っておるか?」

 カンテラで暗がりを灯しながら、同伴者に確認する。

「ん、それはメヤにもわからない。ナジメはわかる?」

「いや、わしには何も感じないのじゃ。じゃが南は恐らく街の中に出るから、襲撃を考えていたならば南が正解じゃろうな。スラムの後はコムケを襲うつもりじゃったろうし」

「ん、ナジメに任せる。メヤは考えるの苦手」

「なら、最初は先に南に進もうかのぉ。足元も悪くないから、ちと急ぐとしよう」
「ん、わかった」
 
 わしとメヤはそう決めて、薄暗い洞窟を南方面に向け、小走りで駆けて行った。



 ((ギギギギギギ――――))


「ん? 何か言ったか? メヤ」
「ん、メヤじゃない。きっとこの先」

 メヤと二人、暫く走ると、洞窟内に奇妙な音が響いてくる。


「奥じゃと? だがもうここは、行き止まりなのじゃが……」

 明かりが照らし出した先は、ゴツゴツとした岩肌が見える。
 高さも広さも変わらず、ここで唐突に道が途切れていた。


 ((ギギギギギギ――――))
 ((ギギギギギギ――――))


「ん、また何か聞こえた。だからきっとその奥」
「む、確かに聞き取りずらいが、メヤの言う通りじゃな」

 耳を澄ますと聞いた事のない奇声が聞こえる。

「なら、魔法で壁を壊すのじゃ。なだれ込んでくるやもだから気を付けるのじゃ」

 メヤに視線を送り、後ろに下がるように伝える。
 わしは襲われても問題ないが、メヤがどうなるかがわからない。 


「ん、その必要はない。もう近くに来てるから」

 周囲とわしを見ながら、メヤが両手に武器を持ち姿勢を落とす。

「なんじゃと? もしや――――」


 ((ギギギギギギ――――))((ギギギギギギ――――))
 ((ギギギギギギ――――))((ギギギギギギ――――))

 壁向こうに聞こえていたはずの奇声が、洞窟の全方位から聞こえ始め、

 その途端に、

 ボコッボコッボコッボコッボコッ
 ボコッボコッボコッボコッボコッ

『ギギ――ッ!』『ギギ――ッ!』『ギギ――ッ!』
『ギギ――ッ!』『ギギ――ッ!』『ギギ――ッ!』

 足元、左右の壁、はたまた天井から、大量の虫の魔物が穴を開け現れた。

「ぬおっ!」
「ん、来たっ!」

 いずれも体長は1メートル弱の、鋭い口ばしを持つ黒光りした頭と、巨大なハサミを尾に持つ、強固な甲殻に包まれた、自然色とは思えない程の真っ赤な胴体。

 そんな魔物が壁の至る所から無数の穴を開け、一気に飛び出して来た。


『ギギ――ッ!』『ギギ――ッ!』『ギギ――ッ!』

「うぬ、『土壁(球)』っ!」
「ん?」

 わしは、メヤも含めて土魔法で囲み、その中に閉じこもる。


「どうしたの?」

 球体の暗がりの中で、メヤの心配する声が聞こえる。

「いや、ちょっと驚いただけなのじゃ。わしはあまり虫が好きではないしのぉ」
 
 明かりを灯しながら苦笑し、メヤに答える。

「そうなの? あの虫、結構可愛い」
「え? どこかじゃ?」
「ん、あのたくさんある足が、チョコチョコ動いて可愛い」
「う、うん?」
「それと、触覚がビヨンビヨンしてて面白い」
「………………」
「あ、後は――――」
「も、もういいのじゃっ! もうそれ以上聞きたくないのじゃっ!」

 虫の魔物を絶賛しだしたメヤを止める。
 余計に想像を掻き立てられて、背筋がぞくぞくしてきた。


「そう?」
「もうその話はいいのじゃっ! して、お主はどこまで戦える?」

 両手に持つ黒のククリナイフと、冒険者風の軽装の装備を見て尋ねる。
 首に巻かれた無駄に長いマフラーは、何となく見ないふりをする。


「ん、虫よりは強い」
「それは、倒せるという意味で良いのじゃな?」
「ん、ただメヤは防御力が幼児並み。だから攻撃を受けなければ問題ない」

 無表情のまま腰に手を当て「ふんす」と胸を張る。
 どこまで頼りにしていいのか、返事と態度からは判断が難しい。


「そ、そうか、わしとは逆なんじゃな………… なら、わしが魔物を食い止めるから、隙あらばメヤも攻撃してくれなのじゃ」

 ポンと腰を叩いてそう告げる。

「ん、心配しないで大丈夫。メヤには攻撃が当たらないと思うから」
「そうなのか? 随分と自信があるんじゃな」
「この魔物ぐらいは大丈夫。これがシスターズじゃない限りは」
「うん? 今、なんと?」
「ん、そろそろ魔法が破られそう。だから急ぐ」

 メヤが武器を構え直した瞬間、魔法壁のあちこちに亀裂が入り始め、多数の虫の魔物が穴から顔を覗かしている。

「ぬおっ! そうじゃなっ! なら魔法を解除するのじゃっ!」
「んっ!」

 こうして、急遽出来上がったばかりの即席の相棒と、大量の虫の魔物を殲滅していった。


――――


「お主の情報のお陰で、街の危険を未然に防げて良かったのじゃっ!」

 パシパシと、隣に歩くメヤの尻を叩いて称賛する。
 現在はスラムを抜けて、街の中を二人で帰路についている。


「ん、でも色々と話せない事が多い」

 わしの謝辞の言葉に、僅かに俯きながらポツリと答える。

「そうじゃな、確かに聞きたい事が山ほどあるのじゃ。お主の強さもそうじゃが、今回の情報の出所についてもな…… じゃが、街のみなを見てみるのじゃ」

 立ち止まり、メヤを見た後で両手を広げる。

「ん? いつもと一緒。みんな元気」

 キョトンとした顔で答える。

「そうじゃろ? でもいつもと一緒なのは良い事なのじゃっ! 何も危険が無かったからこそ、みなも普通に生活を続けておるのじゃっ! それはお主がくれた情報があったおかげなのじゃっ!」

 無表情の中にも、薄っすらと翳りが見えていた、メヤの前に回り込みそう告げる。

「…………ん。メヤのおか、げ?」

 目を微かに見開いて、街の人々をゆっくりと眺める。

「そうなのじゃっ! じゃからお主が何者でも今はいいのじゃ。英雄のねぇねの住む街の、大勢を救ってくれた事実は変わらないのじゃっ!」

「………………」

「じゃからメヤも何かあれば頼るのじゃっ! 街を救ってくれた恩には、わしも、そしてねぇねも力を貸してくれるのじゃっ! お主が何に悩んでいるかは聞けないが、きっと頼れば救ってくれるのじゃ、この街の英雄さまがなっ!」

 メヤの腰に抱き付き、顔を見上げながらそう告げる。
 時折見せる、薄っすらと陰りのある表情が気になって仕方なかったから。


「………………ん、ありがとう」
「それはこっちの台詞じゃ」

 瞼を伏せて、小声で答えるメヤ。

「ん、それでもありがとう………… それじゃ、また」
「うむ、それではまた今度なのじゃっ!」

 クルと振り返り、メヤは去って行った。
 わしはその後姿が見えなくなるまで、じっと見つめていた。


『うむ、ねぇねの見立て通りに悪い子ではないのじゃが、色々と複雑な事情がありそうじゃのぉ…… ねぇねが帰ってきたら詳しく話してみるのじゃ、そうすれば、きっと――――』

 去り際の、悲哀と喜悦が混ざり合った、複雑なメヤの表情を見てそう決心した。
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

転生令嬢の食いしん坊万罪!

ねこたま本店
ファンタジー
   訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。  そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。  プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。  しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。  プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。  これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。  こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。  今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。 ※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。 ※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。

異世界ソロ暮らし 田舎の家ごと山奥に転生したので、自由気ままなスローライフ始めました。

長尾 隆生
ファンタジー
【書籍情報】書籍2巻発売中ですのでよろしくお願いします。  女神様の手違いにより現世の輪廻転生から外され異世界に転生させられた田中拓海。  お詫びに貰った生産型スキル『緑の手』と『野菜の種』で異世界スローライフを目指したが、お腹が空いて、なにげなく食べた『種』の力によって女神様も予想しなかった力を知らずに手に入れてしまう。  のんびりスローライフを目指していた拓海だったが、『その地には居るはずがない魔物』に襲われた少女を助けた事でその計画の歯車は狂っていく。   ドワーフ、エルフ、獣人、人間族……そして竜族。  拓海は立ちはだかるその壁を拳一つでぶち壊し、理想のスローライフを目指すのだった。  中二心溢れる剣と魔法の世界で、徒手空拳のみで戦う男の成り上がりファンタジー開幕。 旧題:チートの種~知らない間に異世界最強になってスローライフ~

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

転生させて貰ったけど…これやりたかった事…だっけ?

N
ファンタジー
目が覚めたら…目の前には白い球が、、 生まれる世界が間違っていたって⁇ 自分が好きだった漫画の中のような世界に転生出来るって⁈ 嬉しいけど…これは一旦落ち着いてチートを勝ち取って最高に楽しい人生勝ち組にならねば!! そう意気込んで転生したものの、気がついたら……… 大切な人生の相棒との出会いや沢山の人との出会い! そして転生した本当の理由はいつ分かるのか…!! ーーーーーーーーーーーーーー ※誤字・脱字多いかもしれません💦  (教えて頂けたらめっちゃ助かります…) ※自分自身が句読点・改行多めが好きなのでそうしています、読みにくかったらすみません

称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~

しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」 病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?! 女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。 そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!? そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?! しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。 異世界転生の王道を行く最強無双劇!!! ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!! 小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!

僕はその昔、魔法の国の王女の従者をしていた。

石のやっさん
ファンタジー
主人公の鏑木騎士(かぶらぎないと)は過去の記憶が全く無く、大きな屋敷で暮している。 両親は既に死んで居て、身寄りが誰もいない事は解るのだが、誰が自分にお金を送金してくれているのか? 何故、こんな屋敷に住んでいるのか……それすら解らない。 そんな鏑木騎士がクラス召喚に巻き込まれ異世界へ。 記憶を取り戻すのは少し先になる予定。 タイトルの片鱗が出るのも結構先になります。 亀更新

【一時完結】スキル調味料は最強⁉︎ 外れスキルと笑われた少年は、スキル調味料で無双します‼︎

アノマロカリス
ファンタジー
調味料…それは、料理の味付けに使う為のスパイスである。 この世界では、10歳の子供達には神殿に行き…神託の儀を受ける義務がある。 ただし、特別な理由があれば、断る事も出来る。 少年テッドが神託の儀を受けると、神から与えられたスキルは【調味料】だった。 更にどんなに料理の練習をしても上達しないという追加の神託も授かったのだ。 そんな話を聞いた周りの子供達からは大爆笑され…一緒に付き添っていた大人達も一緒に笑っていた。 少年テッドには、両親を亡くしていて妹達の面倒を見なければならない。 どんな仕事に着きたくて、頭を下げて頼んでいるのに「調味料には必要ない!」と言って断られる始末。 少年テッドの最後に取った行動は、冒険者になる事だった。 冒険者になってから、薬草採取の仕事をこなしていってったある時、魔物に襲われて咄嗟に調味料を魔物に放った。 すると、意外な効果があり…その後テッドはスキル調味料の可能性に気付く… 果たして、その可能性とは⁉ HOTランキングは、最高は2位でした。 皆様、ありがとうございます.°(ಗдಗ。)°. でも、欲を言えば、1位になりたかった(⌒-⌒; )

処理中です...