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082 9月12日 二回目 2/3
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パンツも靴下も脱がされてしまった。
エアコンから噴き出す冷えた風が私の熱い汗ばんだ体を撫でる。でも何の意味もない。燻ってばかりいる熱が放出先を求めて彷徨う。
「あっ、もう。あぁあ」
私は枕を両手で握りしめて、天井に向かって喉を反る。
七緖くんは私をベッドに沈めてから、ずっと胸を揉みしだき乳首を口に含んでは優しく舐る。口に含んでは転がし、吸い上げそして片方の乳首を指で優しく弾く。それを交互に繰りかえして時々強く噛んだりする。消して痛くはない甘噛み程度だけど。その度に私は体をビクビクと震わせる。
大抵甘噛みで胸への愛撫は終わる。のだけど、すぐにずるずると体を下げて、今度は足のつけ根に舌を這わせ、ぷっくり膨れた私の芽を探し当てる。すると薄い唇で挟み優しく吸い上げる。そうしたら、ぱっくりと開いた入り口から長い七緖くんの指を入れる。
一本、二本と増やされ最大三本まで入れられて広げる。初めてエッチをした時はものすごく痛かった部分なのに、たっぷりと舐られて体液で濡れている事と、ゆっくりと指で広げられると痛さは全くなかった。
下半身への愛撫は腰と内股がブルブルと震えるまでしつこく続ける。しかも、堪らないのはその間ずっと、開いている片手で胸を弄ぶのだ。
(私が反応する場所を全て確認するみたいな感じなのに。慣れるとそこばっかり!)
何度か体が浮く様な感覚になる。気持ちが良くなって、乳首も下半身の芽もぷっくりと赤く熟れているのが分かる。でも──まだまだ七緖くん自身は私の中には入ってこようとしない。
七緖くんはズボンもパンツも脱いで裸で私の体を優しく撫でる。さっきチラリと大きくなって避妊具をつけた七緖くんの性器が見えた。
(明るいところで見たの初めて。あ、あんなに大きいとは。アレが入るんじゃ痛くて当たり前よね)
そんな感想を持ったけど、とてもじゃないけど口に出しては言えない。
そんな考えもすぐに分からなくなるぐらい七緖くんの愛撫が続く。だから私はとうとう半泣きになって七緖くんに訴えた。
「もう、もう、ヤダ。そこばっかりはおかしくなる。うっうう~」
ようやく喘ぐ以外の声で訴えると、涙がみるみる溜まってポロリと零れた。
悲しい涙とか悔しい涙とは違う。何だか自分が自分ではなくなる様な感覚に堪らずの涙だった。すると七緖くんが私の足のつけ根から顔を上げ、体をズリ上げて私の顔を覗き込んだ。
「泣いたらアカンよ……泣いたら僕は」
一方的に七緖くんは私を愛撫し続けるのに、まるで既に体を繋げた様な恍惚の顔で私の涙を拭った。
ようやく動きを止めてくれた事で私は溜め息をついて、七緖くんのキスを再び受け入れた。
「んっ。お願い。もうヒリヒリしてきたし、お腹の底が熱くて。んっ」
七緖くんは私の唇を再び奪うと吸い上げて離れた。
(キスをする度にものすごく気持ちが良くなる。七緖くんってもしかしてキスが上手くなってる?)
勉強と同じ様にあっという間に七緖くんは色んな事を覚えてしまう。触れたところや擦るところ。私の反応を見て強さや気持ちが良いところを探している様に思う。
「かんにんな……巽さんが可愛ええのんと好きやから、ついつい」
七緖くんはヘニャっと笑う。
(もう、そんな顔をされたら何も言えないし)
私が頬を膨らませると、七緖くんが慌てて言葉を続ける。
「ほやって、巽さん何度も達するか」
「もう! 黙っててよっ」
私は七緖くんの口を押さえた。
(恥ずかしい~確かに何度も気持ちよくなったけど。もうこれ以上続いたら何だかおかしくなるからっ)
恨めしそうに睨むと七緖くんは私の両手を片手で握りしめて指先にキスをする。
「うん……かんにんな?」
七緖くんの琥珀色の瞳が弧を描く。意地悪な笑い方なのに、色気がたっぷりだ。思わずときめいてしまう。私は慌てて視線を逸らした。
「七緖くんは全然達してないのに私ばっかり恥ずかしい姿を見られているから」
「ほやって僕が達したら大変やん?」
「何で?」
「何でって」
七緖くんは上を見る様な仕草をして答えに困っていた。その顔を見つめて私はポツリと思っていた事を呟く。
「七緖くんが私のを舐めてばっかりだから、私も七緖くんに同じ事をしたい」
私の呟きに。七緖くんは目を大きく見開いて慌てて首を左右に振る。
「アカン! ほんな嬉しい事はまだ早い。僕らにはハードルが高すぎや!」
「嬉しいのにまだ早いの? 何で?」
何故ハードルが高いのだろうか。
「ほんな事したら、大惨事の大事故になってまう。僕は大変な事になるからっ。とにかくアカンから!」
「だい……???」
七緖くんの尋常じゃない早口に、私は首を傾げる。
(大惨事はともかく大事故って何だろう)
更に、七緖くんは急にブツブツ呟き始めた。
「いや。でも今日は後二回ぐらい平気? なら問題ないかな? でも今日は二回目やで。もっとゆっくりいかな。ほんな僕のも舐められるとか、盆と正月が一緒に来たみたいで刺激が強すぎや。いや、でもなぁ。せっかくの巽さんの申し出なんに」
何だか凄い勢いで考え込んでいる。
私がじっと見つめている事に気がつくと七緖くんは軽く咳払いをした。
「んんっ。きょ、今日は僕の番やから。じ、次回お願いするかもしれんけど……」
そして、七緖くんは最後もじもじして呟いた。
考え込んだり、わめいたり、もじもじしたりと、七緖くんも忙しそうだ。
(そうよね。そんなに焦らず進んでいけばいいよね。今度、紗理奈にもちょっとだけ聞いてみようかなぁ……あっ、別に詳しくって事じゃなくて)
そんな事を考えていると、七緖くんが私の頬をプニッと引っ張った。
「松本さんに聞くのも禁止やから」
「えっ。何で分かったの?」
「もー油断ならん子やねぇ。巽さんは」
「だって……私何も分かってないし、鈍いから」
どうやったら恋愛が上手く出来るのだろう。いつまでたっても下手くそで鈍い自分に嫌気がさす。何事もスムーズに進められる周りの女の子達が羨ましいと感じる。
すると七緖くんはにっこり笑って私の頬を撫でた。
「僕も一緒や。ほやから僕ら二人で考えような?」
そう言ってキスをしてくれた。
「うん」
私はその七緖くんの答えに嬉しくなって抱きついた。そしてキスをお返しした。
「ほな、今度は……」
急に七緖くんの声が低くなる。それから再びキスの雨が降ってくる。七緖くんの固くなった下半身の性器がピクリと動いて、私の太ももに触れた。ずいぶん前に避妊具を被せたそれは相変わらず熱くて固いままだ。
「うん。来て?」
私の声を聞くと、七緖くんは私の片足を肩にかけた。
エアコンから噴き出す冷えた風が私の熱い汗ばんだ体を撫でる。でも何の意味もない。燻ってばかりいる熱が放出先を求めて彷徨う。
「あっ、もう。あぁあ」
私は枕を両手で握りしめて、天井に向かって喉を反る。
七緖くんは私をベッドに沈めてから、ずっと胸を揉みしだき乳首を口に含んでは優しく舐る。口に含んでは転がし、吸い上げそして片方の乳首を指で優しく弾く。それを交互に繰りかえして時々強く噛んだりする。消して痛くはない甘噛み程度だけど。その度に私は体をビクビクと震わせる。
大抵甘噛みで胸への愛撫は終わる。のだけど、すぐにずるずると体を下げて、今度は足のつけ根に舌を這わせ、ぷっくり膨れた私の芽を探し当てる。すると薄い唇で挟み優しく吸い上げる。そうしたら、ぱっくりと開いた入り口から長い七緖くんの指を入れる。
一本、二本と増やされ最大三本まで入れられて広げる。初めてエッチをした時はものすごく痛かった部分なのに、たっぷりと舐られて体液で濡れている事と、ゆっくりと指で広げられると痛さは全くなかった。
下半身への愛撫は腰と内股がブルブルと震えるまでしつこく続ける。しかも、堪らないのはその間ずっと、開いている片手で胸を弄ぶのだ。
(私が反応する場所を全て確認するみたいな感じなのに。慣れるとそこばっかり!)
何度か体が浮く様な感覚になる。気持ちが良くなって、乳首も下半身の芽もぷっくりと赤く熟れているのが分かる。でも──まだまだ七緖くん自身は私の中には入ってこようとしない。
七緖くんはズボンもパンツも脱いで裸で私の体を優しく撫でる。さっきチラリと大きくなって避妊具をつけた七緖くんの性器が見えた。
(明るいところで見たの初めて。あ、あんなに大きいとは。アレが入るんじゃ痛くて当たり前よね)
そんな感想を持ったけど、とてもじゃないけど口に出しては言えない。
そんな考えもすぐに分からなくなるぐらい七緖くんの愛撫が続く。だから私はとうとう半泣きになって七緖くんに訴えた。
「もう、もう、ヤダ。そこばっかりはおかしくなる。うっうう~」
ようやく喘ぐ以外の声で訴えると、涙がみるみる溜まってポロリと零れた。
悲しい涙とか悔しい涙とは違う。何だか自分が自分ではなくなる様な感覚に堪らずの涙だった。すると七緖くんが私の足のつけ根から顔を上げ、体をズリ上げて私の顔を覗き込んだ。
「泣いたらアカンよ……泣いたら僕は」
一方的に七緖くんは私を愛撫し続けるのに、まるで既に体を繋げた様な恍惚の顔で私の涙を拭った。
ようやく動きを止めてくれた事で私は溜め息をついて、七緖くんのキスを再び受け入れた。
「んっ。お願い。もうヒリヒリしてきたし、お腹の底が熱くて。んっ」
七緖くんは私の唇を再び奪うと吸い上げて離れた。
(キスをする度にものすごく気持ちが良くなる。七緖くんってもしかしてキスが上手くなってる?)
勉強と同じ様にあっという間に七緖くんは色んな事を覚えてしまう。触れたところや擦るところ。私の反応を見て強さや気持ちが良いところを探している様に思う。
「かんにんな……巽さんが可愛ええのんと好きやから、ついつい」
七緖くんはヘニャっと笑う。
(もう、そんな顔をされたら何も言えないし)
私が頬を膨らませると、七緖くんが慌てて言葉を続ける。
「ほやって、巽さん何度も達するか」
「もう! 黙っててよっ」
私は七緖くんの口を押さえた。
(恥ずかしい~確かに何度も気持ちよくなったけど。もうこれ以上続いたら何だかおかしくなるからっ)
恨めしそうに睨むと七緖くんは私の両手を片手で握りしめて指先にキスをする。
「うん……かんにんな?」
七緖くんの琥珀色の瞳が弧を描く。意地悪な笑い方なのに、色気がたっぷりだ。思わずときめいてしまう。私は慌てて視線を逸らした。
「七緖くんは全然達してないのに私ばっかり恥ずかしい姿を見られているから」
「ほやって僕が達したら大変やん?」
「何で?」
「何でって」
七緖くんは上を見る様な仕草をして答えに困っていた。その顔を見つめて私はポツリと思っていた事を呟く。
「七緖くんが私のを舐めてばっかりだから、私も七緖くんに同じ事をしたい」
私の呟きに。七緖くんは目を大きく見開いて慌てて首を左右に振る。
「アカン! ほんな嬉しい事はまだ早い。僕らにはハードルが高すぎや!」
「嬉しいのにまだ早いの? 何で?」
何故ハードルが高いのだろうか。
「ほんな事したら、大惨事の大事故になってまう。僕は大変な事になるからっ。とにかくアカンから!」
「だい……???」
七緖くんの尋常じゃない早口に、私は首を傾げる。
(大惨事はともかく大事故って何だろう)
更に、七緖くんは急にブツブツ呟き始めた。
「いや。でも今日は後二回ぐらい平気? なら問題ないかな? でも今日は二回目やで。もっとゆっくりいかな。ほんな僕のも舐められるとか、盆と正月が一緒に来たみたいで刺激が強すぎや。いや、でもなぁ。せっかくの巽さんの申し出なんに」
何だか凄い勢いで考え込んでいる。
私がじっと見つめている事に気がつくと七緖くんは軽く咳払いをした。
「んんっ。きょ、今日は僕の番やから。じ、次回お願いするかもしれんけど……」
そして、七緖くんは最後もじもじして呟いた。
考え込んだり、わめいたり、もじもじしたりと、七緖くんも忙しそうだ。
(そうよね。そんなに焦らず進んでいけばいいよね。今度、紗理奈にもちょっとだけ聞いてみようかなぁ……あっ、別に詳しくって事じゃなくて)
そんな事を考えていると、七緖くんが私の頬をプニッと引っ張った。
「松本さんに聞くのも禁止やから」
「えっ。何で分かったの?」
「もー油断ならん子やねぇ。巽さんは」
「だって……私何も分かってないし、鈍いから」
どうやったら恋愛が上手く出来るのだろう。いつまでたっても下手くそで鈍い自分に嫌気がさす。何事もスムーズに進められる周りの女の子達が羨ましいと感じる。
すると七緖くんはにっこり笑って私の頬を撫でた。
「僕も一緒や。ほやから僕ら二人で考えような?」
そう言ってキスをしてくれた。
「うん」
私はその七緖くんの答えに嬉しくなって抱きついた。そしてキスをお返しした。
「ほな、今度は……」
急に七緖くんの声が低くなる。それから再びキスの雨が降ってくる。七緖くんの固くなった下半身の性器がピクリと動いて、私の太ももに触れた。ずいぶん前に避妊具を被せたそれは相変わらず熱くて固いままだ。
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