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第十九章 天の幕はいま開かれり
第五話 白百合と遠くから来た人
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前回のあらすじ
試され過ぎた大地では油断したものから脳が凍って死ぬ。
だが言ってることは大体与太と茶番なので、脳死で読んで特に問題はない。
結局あれから、トルンペートはなかなか交代してくれず、暖かい幌の中なのに心は寒いままでした。
むむむ。
その上、ようやく交代してくれたときもウルウと一緒に引っ込もうとするので油断なりません。
ダメです。今度は私の番です。
「いちおう私の体は私に所有権があるんだけど」
「婦々なので共有財産です」
「その理屈で言うと君たちも私のものになるんだけど」
「そうですよ?」
「そう…………なんだ?」
ウルウのツボはよくわかりませんが、ウルウの恥じらう顔は何度見てもいいものですね。
観賞しようとすると即座に顔面をわしづかみにされるので、少ししか見れないのもまた趣きがあります。
幌の中に引っ込んだトルンペートに変わって、ウルウの膝に座ります。
誰かの膝に座るって、なんだか不思議な心地です。
もっと幼い頃は、お母様やお父様がしてくれました。
ティグロもしようとしてくれましたけれど、体格差がそんなにないので難しいものでした。
トルンペートは、膝枕はありますけれど、膝に座ったことはありません。
血のつながった家族でもなくて、面倒を見てくれる使用人でもなく、それでも、こうしてぴったりくっついて、膝の上にちょこなんと座っていると、なんだか不思議にドキドキして、それでいて落ち着くのでした。
私のお腹のあたりに腕を回して、触れるとも触れないとも言えない微妙なあたりでとどめているウルウは、少し緊張しているのでしょうか。あまり、落ち着いてはいないのかもしれません。
たくさん抱き着いて、肌を合わせて、口づけだってしましたけれど、ウルウはいまもまだ奥ゆかしく恥ずかしがり屋で、そして他者の存在というものに慣れていないのかもしれませんでした。
私がゆっくりともたれかかって、頭の重みを鎖骨のあたりに預けると、ウルウの体はよくできた椅子の背もたれのようにピンと伸びました。
それで、私の頭の後ろの方で、どうにも居心地悪そうに、さまようように吐息が流れるのを感じます。
うふふ。可愛いですね。
なんだか悪い子の気分です。
それでも離れていかないでくれるウルウのことを試しているみたいで、なんだかドキドキします。
とはいえ、そんな甘酸っぱいドキドキも容赦なく薙ぎ払っていくのが大自然の厳しさです。
少し風が出てきて、かるい地吹雪が視界を邪魔します。
降り積もった新雪が、風にあおられて散らばるのです。
風がもっと強くなってくれば、吹雪と大差ありません。
ウルウが隠し持っていた魔法の懐炉はとても暖かいもので、触れているだけで体をあたたかい膜が包むような、不思議な代物です。
最近までトルンペートと二人で秘密にして、秘かに暖を取っていたのです。
こんな素晴らしいものを内緒にしておくなんてひどい嫁たちですよ。
まあそんな魔法の懐炉なんですけれど、これは直接冷たいものに触ったときは普通に冷たく感じる様で、つまり風に吹かれて飛んでくる雪は普通に冷たいんですよ。
ウルウは「効果的に言えば凍り付きはしないはず」とかなんとか言いますけれど、しゃっこいものはしゃっこいです。
でも、私たちにとってはただ煩わしいだけの地吹雪も、退屈なばかりの雪景色も、ウルウにとってはとても新鮮で面白いものらしく、なんだか目がきらきらしてる気がします。
普段の目が死んでるせいかもしれませんが。
ちらっと振り向けば、ウルウの目は地吹雪を透かすようにどこか遠くを見つめていました。
のぼらない日が薄ぼんやりと照らす、藍色と紫色の山際が、その黒々とした瞳に映って不思議な色合いを見せていました。
最近はすっかり馴染んでしまって、あまり考えることもありませんけれど、本当に、ウルウはどこから来たんでしょうか。
辺境のことだけでなく、帝国のことを全然知らないようでした。
じゃあ西方の人かと思えば、西大陸のこともさっぱりのようで。
まさか聖王国、と疑ってみても、それこそまさかで、ウルウは聖王国というもの自体をよくわかっていませんでした。
南大陸の人々、というには雰囲気がどうにも異なるように思えます。
いつぞやの冗談じゃありませんけれど、ここまで浮世離れしていると、本当に妖精か何かなんだろうかって、思っちゃいますよね。
妖精にはこんなに素敵に柔らかくて暖かい肉の体はないでしょうけれど。
うーん。謎です。
謎と言えば、我が家の謎多き女中であるペルニオとの関係もまた謎です。
彼女が一体何者で、どこからきて、いつから仕えているのか、正確なところは誰も知らないのです。
あるいはご先祖様の手記などをあさってみれば何かわかるかもしれませんが、そのためには倉庫をすっかりさらって探検する羽目になるでしょう。
そのくらい昔から、ペルニオはそれほど姿を変えずにずっとずっと我が家を守り続けてくれている、らしいのです。
少なくともお父様がおねしょしてべそかいてる時のお話ができるくらいには昔からいます。
多分私がおねしょした時の話も後世に伝えられる気がします。
そうやって先祖代々弱みを握られてきたかと思うとなかなか恐ろしい話ですね。
そのペルニオがウルウと知己であるというのは、どうにも妙な話でした。
いえ、知己というのは違うのでしょうか。ウルウはペルニオのことを知らず、ペルニオの方から触れてきたようにも思います。
あるいは誰も知らないペルニオの故郷こそが、ウルウの故郷なのでしょうか。
詳しいことはわかりません。ウルウは何も言ってくれませんし、ペルニオの口を割らせるのは並大抵の努力では済まないでしょう。
謎多きペルニオと、謎多きウルウの関係。
少し、少しだけもやっとします。
ペルニオが誰も知るものがいないほどに昔から仕えてきてくれたように、ウルウもまた、私の、私たちの傍にいてくれるのでしょうか。
それとも、やってきた時と同じように、いつかふいに消えるように旅立ってしまうのでしょうか。
なんて。
そんな私のもやもやに気づくこともなく、ウルウはのんきなものでした。
のんきにあったかいものをすすっています。
「ねえリリオ、これ道合ってるの?」
「ええ、もちろんですよ」
「よくわかるもんだね。一面真っ白で、起伏も消されちゃってるから、私にはどこが道かすらわかんないよ」
「ああ、そうですね。道を地図上の線のようにはっきりわかっている、って言うわけではないんです」
「フムン?」
「船旅のようなものです。船も同じ航路を巡るとしても、いつも同じ線の上を走っているわけではないでしょう。羅針盤と天測を頼りに、海図のどのあたりを走っているかを計算して、無事に目的地にたどり着くでしょう。それと同じことですよ」
「なるほど、銀世界は雪の大海原なわけだ」
「真冬の薄明かりの時期は太陽を頼りにするのは難しいですけれど、星と月はよく見えます。晴れていれば。それから、殆どうずまってしまって見えづらいですけれど、元の地形というものはこの下に眠っているわけです。波の下の浅瀬を透かして見るように、そうした地形を読み取って、遠くの山の位置や、飛島のような木立の姿、それに移動した時間なんかを頼りに馬車を進めるんです」
「へえ。適当に進めてるわけじゃないんだね」
「私がいつも適当だと思いましたか」
「ちょっとね」
「ぐへえ」
「でもそう言うところは頼りにできるんだね。見直したよ」
もう。
ウルウはすぐそういうことを言って喜ばせるので困ります。
惚れ直したと言ってくれたらもっと嬉しかったですけれど。
ウルウはどこを見たらいいのかわからないというように銀世界に視線を滑らせて、肩をすくめました。
「私、正直ひとりになったら帰ることさえできそうにないから、はぐれないでね」
なぜかなんだか、私はその言葉でうんと嬉しくなってしまうのでした。
用語解説
・しゃっこい
冷たい。
試され過ぎた大地では油断したものから脳が凍って死ぬ。
だが言ってることは大体与太と茶番なので、脳死で読んで特に問題はない。
結局あれから、トルンペートはなかなか交代してくれず、暖かい幌の中なのに心は寒いままでした。
むむむ。
その上、ようやく交代してくれたときもウルウと一緒に引っ込もうとするので油断なりません。
ダメです。今度は私の番です。
「いちおう私の体は私に所有権があるんだけど」
「婦々なので共有財産です」
「その理屈で言うと君たちも私のものになるんだけど」
「そうですよ?」
「そう…………なんだ?」
ウルウのツボはよくわかりませんが、ウルウの恥じらう顔は何度見てもいいものですね。
観賞しようとすると即座に顔面をわしづかみにされるので、少ししか見れないのもまた趣きがあります。
幌の中に引っ込んだトルンペートに変わって、ウルウの膝に座ります。
誰かの膝に座るって、なんだか不思議な心地です。
もっと幼い頃は、お母様やお父様がしてくれました。
ティグロもしようとしてくれましたけれど、体格差がそんなにないので難しいものでした。
トルンペートは、膝枕はありますけれど、膝に座ったことはありません。
血のつながった家族でもなくて、面倒を見てくれる使用人でもなく、それでも、こうしてぴったりくっついて、膝の上にちょこなんと座っていると、なんだか不思議にドキドキして、それでいて落ち着くのでした。
私のお腹のあたりに腕を回して、触れるとも触れないとも言えない微妙なあたりでとどめているウルウは、少し緊張しているのでしょうか。あまり、落ち着いてはいないのかもしれません。
たくさん抱き着いて、肌を合わせて、口づけだってしましたけれど、ウルウはいまもまだ奥ゆかしく恥ずかしがり屋で、そして他者の存在というものに慣れていないのかもしれませんでした。
私がゆっくりともたれかかって、頭の重みを鎖骨のあたりに預けると、ウルウの体はよくできた椅子の背もたれのようにピンと伸びました。
それで、私の頭の後ろの方で、どうにも居心地悪そうに、さまようように吐息が流れるのを感じます。
うふふ。可愛いですね。
なんだか悪い子の気分です。
それでも離れていかないでくれるウルウのことを試しているみたいで、なんだかドキドキします。
とはいえ、そんな甘酸っぱいドキドキも容赦なく薙ぎ払っていくのが大自然の厳しさです。
少し風が出てきて、かるい地吹雪が視界を邪魔します。
降り積もった新雪が、風にあおられて散らばるのです。
風がもっと強くなってくれば、吹雪と大差ありません。
ウルウが隠し持っていた魔法の懐炉はとても暖かいもので、触れているだけで体をあたたかい膜が包むような、不思議な代物です。
最近までトルンペートと二人で秘密にして、秘かに暖を取っていたのです。
こんな素晴らしいものを内緒にしておくなんてひどい嫁たちですよ。
まあそんな魔法の懐炉なんですけれど、これは直接冷たいものに触ったときは普通に冷たく感じる様で、つまり風に吹かれて飛んでくる雪は普通に冷たいんですよ。
ウルウは「効果的に言えば凍り付きはしないはず」とかなんとか言いますけれど、しゃっこいものはしゃっこいです。
でも、私たちにとってはただ煩わしいだけの地吹雪も、退屈なばかりの雪景色も、ウルウにとってはとても新鮮で面白いものらしく、なんだか目がきらきらしてる気がします。
普段の目が死んでるせいかもしれませんが。
ちらっと振り向けば、ウルウの目は地吹雪を透かすようにどこか遠くを見つめていました。
のぼらない日が薄ぼんやりと照らす、藍色と紫色の山際が、その黒々とした瞳に映って不思議な色合いを見せていました。
最近はすっかり馴染んでしまって、あまり考えることもありませんけれど、本当に、ウルウはどこから来たんでしょうか。
辺境のことだけでなく、帝国のことを全然知らないようでした。
じゃあ西方の人かと思えば、西大陸のこともさっぱりのようで。
まさか聖王国、と疑ってみても、それこそまさかで、ウルウは聖王国というもの自体をよくわかっていませんでした。
南大陸の人々、というには雰囲気がどうにも異なるように思えます。
いつぞやの冗談じゃありませんけれど、ここまで浮世離れしていると、本当に妖精か何かなんだろうかって、思っちゃいますよね。
妖精にはこんなに素敵に柔らかくて暖かい肉の体はないでしょうけれど。
うーん。謎です。
謎と言えば、我が家の謎多き女中であるペルニオとの関係もまた謎です。
彼女が一体何者で、どこからきて、いつから仕えているのか、正確なところは誰も知らないのです。
あるいはご先祖様の手記などをあさってみれば何かわかるかもしれませんが、そのためには倉庫をすっかりさらって探検する羽目になるでしょう。
そのくらい昔から、ペルニオはそれほど姿を変えずにずっとずっと我が家を守り続けてくれている、らしいのです。
少なくともお父様がおねしょしてべそかいてる時のお話ができるくらいには昔からいます。
多分私がおねしょした時の話も後世に伝えられる気がします。
そうやって先祖代々弱みを握られてきたかと思うとなかなか恐ろしい話ですね。
そのペルニオがウルウと知己であるというのは、どうにも妙な話でした。
いえ、知己というのは違うのでしょうか。ウルウはペルニオのことを知らず、ペルニオの方から触れてきたようにも思います。
あるいは誰も知らないペルニオの故郷こそが、ウルウの故郷なのでしょうか。
詳しいことはわかりません。ウルウは何も言ってくれませんし、ペルニオの口を割らせるのは並大抵の努力では済まないでしょう。
謎多きペルニオと、謎多きウルウの関係。
少し、少しだけもやっとします。
ペルニオが誰も知るものがいないほどに昔から仕えてきてくれたように、ウルウもまた、私の、私たちの傍にいてくれるのでしょうか。
それとも、やってきた時と同じように、いつかふいに消えるように旅立ってしまうのでしょうか。
なんて。
そんな私のもやもやに気づくこともなく、ウルウはのんきなものでした。
のんきにあったかいものをすすっています。
「ねえリリオ、これ道合ってるの?」
「ええ、もちろんですよ」
「よくわかるもんだね。一面真っ白で、起伏も消されちゃってるから、私にはどこが道かすらわかんないよ」
「ああ、そうですね。道を地図上の線のようにはっきりわかっている、って言うわけではないんです」
「フムン?」
「船旅のようなものです。船も同じ航路を巡るとしても、いつも同じ線の上を走っているわけではないでしょう。羅針盤と天測を頼りに、海図のどのあたりを走っているかを計算して、無事に目的地にたどり着くでしょう。それと同じことですよ」
「なるほど、銀世界は雪の大海原なわけだ」
「真冬の薄明かりの時期は太陽を頼りにするのは難しいですけれど、星と月はよく見えます。晴れていれば。それから、殆どうずまってしまって見えづらいですけれど、元の地形というものはこの下に眠っているわけです。波の下の浅瀬を透かして見るように、そうした地形を読み取って、遠くの山の位置や、飛島のような木立の姿、それに移動した時間なんかを頼りに馬車を進めるんです」
「へえ。適当に進めてるわけじゃないんだね」
「私がいつも適当だと思いましたか」
「ちょっとね」
「ぐへえ」
「でもそう言うところは頼りにできるんだね。見直したよ」
もう。
ウルウはすぐそういうことを言って喜ばせるので困ります。
惚れ直したと言ってくれたらもっと嬉しかったですけれど。
ウルウはどこを見たらいいのかわからないというように銀世界に視線を滑らせて、肩をすくめました。
「私、正直ひとりになったら帰ることさえできそうにないから、はぐれないでね」
なぜかなんだか、私はその言葉でうんと嬉しくなってしまうのでした。
用語解説
・しゃっこい
冷たい。
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