55 / 304
第三章 地下水道
第六話 鉄砲百合と地下水道
しおりを挟む
前回のあらすじ
一気に登場人物が増えたがどうせ絡むことはないので覚えることはない。
はじめての地下遺跡ってことで、警戒してたのは確かよ。誰にだって初めてのことはあるし、それはどれだけ警戒してもし過ぎるってことはない。初めてだからは理由にならないっていうのをあたしはよくよく知っている。
でもだからこそ、あたしが脱力してしまいそうになったのは仕方がないと思う。
通路は一定間隔で置かれている、古から輝き続ける輝精晶の小さな非常灯によって、完全な闇からは脱していたけれど、それでも人の目で見通すにはあまりにも深い暗闇だった。
あたしも暗殺者として訓練を受けてきたことがあるから、夜目は利く。利くけれど、これだけ暗いと、咄嗟の時には危ないかもしれない。
そんなあたしの緊張はウルウによって打ち砕かれた。
「はい」
「なにこれ」
「知性の眼鏡」
「なにそれ」
「ウルウのいつものお役立ち道具です」
「いつものお役立ち道具」
ウルウに手渡されたのは眼鏡だった。あたしでも眼鏡くらいは知っている。高級品だけれど、貴族には資本力を見せつけるために使用人に眼鏡をかけさせるものもいるくらいだし、そうでなくてもそれなりにかけてる人はいるくらいには流通してる。
でもそういうことじゃなくて。
「あたし、目は悪くないんだけど」
「これは闇を見通す眼鏡」
「なにそれ」
「リリオ」
「えーとですね、かければわかると思います」
揃いも揃って説明を面倒臭がりやがって。
仕方なく、あたしは眼鏡を受け取ってみる。
知性の眼鏡とかいったか。仰々しい名前だけあって、普通に見かけるものより立派だ、というか、デザインが素敵だ。不思議な素材の赤く透き通った縁で、どこか柔らかな印象がある。
以前見かけたことがある鼻にかけるものではなくて、最近流行している、つるを耳にかけるもののようだけれど、実際にかけてみると、これが思いの外に柔らかく負担を減らしてくれ、顔に異物をつけているはずなのにまるで違和感がない。
この、鼻の部分にそっと当たる部品がまた気が利いている。そのままレンズが当たるととにかく鼻が痛いし、ばねで挟むものはお察しの通りだ。しかしこれはそんな無理を鼻にかけることがない。
レンズの磨きもまた恐ろしく精度がいい。歪みもまるで感じないし、空気のように澄んでいて視界を邪魔するということがない。試しにあたりを見回してみると、壁のレンガの継ぎ目さえ綺麗に見えるほどで……。
レンガの、継ぎ目?
「……見える」
「知性の眼鏡は状態異常:暗闇に対してインテリジェンス依存で対抗する装備。暗視効果にもなる」
「えーっと、つまり?」
「……頭がいいほど暗視効果が強まる」
なるほど。同じ眼鏡をかけたウルウも、これと同じように周囲が明るく見えているのだろう。
赤縁眼鏡がウルウの顔の真ん中に来ると、結構印象が変わる。泣きボクロのすぐそばを赤い縁が通るのだけれど、それが妙に色っぽく、なおかつ知的という矛盾しているようないないような変な感じだ。
あれだ。清楚系の色っぽいお姉さん教師。何言ってるんだあたしは。
……はっ。
待てよ、頭がいいほど、ということは。
あたしが慌ててウルウを見ると、ウルウも気づいたようではっとリリオを見た。
「二人とも後でお説教ですからね」
あ、よかった。ちゃんと見えてるみたいだ。
「便利な道具みたいだが、あんまり言いふらすなよ、面倒だから」
そんないつもの茶番を眺めながら、呆れたようにガルディストさんがぼやくのだった。
こうして暗い通路もきれいに見通せるようになったあたしたちは、完全な暗視効果を持つガルディストさんを先頭に、野伏の技能に似たようなものを持っているというウルウが珍しくその次に並び、ついでリリオ、最後にあたしという順番で進んだ。
パーティとしては、慣れている《潜り者》が先頭で、あたしたちの後ろを《甘き鉄》のメンバーが歩いている。
別に文句を言うつもりはないけれど、自分の後ろを誰かが歩いているっていうのは実はあんまり落ち着かない。
あたしが従者として少し後ろを歩くように教育されてきたのもあるし、無防備な背後を人にさらすのが好きじゃないってのもある。
ウルウが姿を消して後ろにくっついているのも、本当は最初の内は結構怖かった。怖かったけれど、ことあるごとにあたしの背後にでっかい体を隠そうとするのがなんだかだんだん馬鹿みたいに思えてきて、もう慣れてしまった。
そう考えると、今ウルウがあたしの前にいるってのも、落ち着かない原因の一つではあるかもしれない。
しばらく歩いていくと、先遣隊が見つけたという分岐路にぶつかった。
一つはそのまままっすぐ進む道。一つは橋を渡って左手の水路の向こう側に進む道。そして一つは通路を右に折れていく道。
あたしたちは一度集まって相談することにした。
「さて、どうしたものか」
「地下水道に詳しい《潜り者》の意見を聞きてえな」
ガルディストさんが促すと、《潜り者》のリーダーであるクロアカさんが顎を撫でた。
「そうだな……一番危険なのは橋を渡った先だな」
「フムン?」
「橋の途中で襲われる可能性が高い。それに、橋をまたぐと区画が変わることがおおいんだ。区画の変わり目は守護者が出やすい」
「成程」
「右手の道は、どこかの部屋や施設に出る可能性が高い。ただの通路かもしれんが……専門的知識を持っていた方がいいだろうな」
「まっすぐ行く道は?」
「一番何もないだろうな。逆に言えば、また分岐路にぶつかりやすいともいえる」
あたしたち《三輪百合》が余計な口を挟まずに聞いている前で、熟練の冒険者たちは危険とお宝を天秤にかけて相談という名のつばぜり合いを繰り広げているようだった。
「俺としては、何らかの施設を見つけた時の為に、専門的知識の豊富な《潜り者》が右手を請け負いたい」
「待て待て待て、むしろ手慣れたあんたらには左の橋の先を調べてもらいたいもんだな。俺達も熟練とはいえ、地下水道の敵に慣れてるわけじゃあない」
「むしろ鉄血さんにゃあ武力じゃ一番期待してるんだがね、俺ぁ」
「《一の盾》の冒険譚を知らねえ奴がヴォーストにいると思ってんのか?」
「おっと藪蛇藪蛇。でも今日は新人連れてるかんな」
「知ってるぜ《三輪百合》。先日もうちの若いのが世話になったからな」
「おいリリオなにしたこの馬鹿ッ」
「トルンペートですよう」
「二人がかりだった」
「お前もせめて止めろ!」
「やだよ怖い」
「説得力!」
「もうやばそうなの全部こいつらでいいんじゃないか」
「《甘き鉄》としては全面的に賛成だ」
「メザーガ冒険屋事務所は反対なんですけどぉ!?」
「二対一だ」
「滅びろ民主主義!」
結局、主にあたしたちのせいで、一番危険そうな橋をあたしたちが、専門的知識が必要とされそうな右の道を《潜り者》が、そして一番無難そうな道を《甘き鉄》が担当することになったようだった。
「お前たち今後は少しは大人しくしなさい」
「はーいお父さん」
「こんなでけえ子供がいてたまるか!」
「いつも心に童心を抱いていたい」
「捨てろ! 今すぐ捨てろ!」
ちぇっ、ガルディストさんは女の子の扱いがわかってないんだから。
ともあれこれ以上ガルディストさんの胃袋を痛めつけても仕方がない。
はーいわかりましたー反省してまーすと侘びの言葉を告げて、あたしたちは先に進むことにした。
いかにも崩れ落ちそうな錆びついた鉄の橋は、リリオの喜びそうな冒険の匂いが、確かにしてくるのだった。
用語解説
・輝精晶
光精晶とも。非常に希少な光の精霊の結晶。古代王国の遺跡には、どういった手法で集めたのかこの結晶が多くみられる。
・《知性の眼鏡》
かしこさの数値の高低で効果の度合いが変わるゲームアイテム。
かしこさが一定以上の高さだと状態異常:暗闇を百パーセント防ぎ、また暗視の効果を得る。かしこさが低ければその効果も下がる。
ファッション用のアイテムとしても用いられた。
『世界は闇に満ちている。盲目の愚者たちが蠢く底なしの闇に。この眼鏡はその闇をほんの少し切り取ってくれる。お前自身の内なる闇に抗おうとする知性があるのならばな』
一気に登場人物が増えたがどうせ絡むことはないので覚えることはない。
はじめての地下遺跡ってことで、警戒してたのは確かよ。誰にだって初めてのことはあるし、それはどれだけ警戒してもし過ぎるってことはない。初めてだからは理由にならないっていうのをあたしはよくよく知っている。
でもだからこそ、あたしが脱力してしまいそうになったのは仕方がないと思う。
通路は一定間隔で置かれている、古から輝き続ける輝精晶の小さな非常灯によって、完全な闇からは脱していたけれど、それでも人の目で見通すにはあまりにも深い暗闇だった。
あたしも暗殺者として訓練を受けてきたことがあるから、夜目は利く。利くけれど、これだけ暗いと、咄嗟の時には危ないかもしれない。
そんなあたしの緊張はウルウによって打ち砕かれた。
「はい」
「なにこれ」
「知性の眼鏡」
「なにそれ」
「ウルウのいつものお役立ち道具です」
「いつものお役立ち道具」
ウルウに手渡されたのは眼鏡だった。あたしでも眼鏡くらいは知っている。高級品だけれど、貴族には資本力を見せつけるために使用人に眼鏡をかけさせるものもいるくらいだし、そうでなくてもそれなりにかけてる人はいるくらいには流通してる。
でもそういうことじゃなくて。
「あたし、目は悪くないんだけど」
「これは闇を見通す眼鏡」
「なにそれ」
「リリオ」
「えーとですね、かければわかると思います」
揃いも揃って説明を面倒臭がりやがって。
仕方なく、あたしは眼鏡を受け取ってみる。
知性の眼鏡とかいったか。仰々しい名前だけあって、普通に見かけるものより立派だ、というか、デザインが素敵だ。不思議な素材の赤く透き通った縁で、どこか柔らかな印象がある。
以前見かけたことがある鼻にかけるものではなくて、最近流行している、つるを耳にかけるもののようだけれど、実際にかけてみると、これが思いの外に柔らかく負担を減らしてくれ、顔に異物をつけているはずなのにまるで違和感がない。
この、鼻の部分にそっと当たる部品がまた気が利いている。そのままレンズが当たるととにかく鼻が痛いし、ばねで挟むものはお察しの通りだ。しかしこれはそんな無理を鼻にかけることがない。
レンズの磨きもまた恐ろしく精度がいい。歪みもまるで感じないし、空気のように澄んでいて視界を邪魔するということがない。試しにあたりを見回してみると、壁のレンガの継ぎ目さえ綺麗に見えるほどで……。
レンガの、継ぎ目?
「……見える」
「知性の眼鏡は状態異常:暗闇に対してインテリジェンス依存で対抗する装備。暗視効果にもなる」
「えーっと、つまり?」
「……頭がいいほど暗視効果が強まる」
なるほど。同じ眼鏡をかけたウルウも、これと同じように周囲が明るく見えているのだろう。
赤縁眼鏡がウルウの顔の真ん中に来ると、結構印象が変わる。泣きボクロのすぐそばを赤い縁が通るのだけれど、それが妙に色っぽく、なおかつ知的という矛盾しているようないないような変な感じだ。
あれだ。清楚系の色っぽいお姉さん教師。何言ってるんだあたしは。
……はっ。
待てよ、頭がいいほど、ということは。
あたしが慌ててウルウを見ると、ウルウも気づいたようではっとリリオを見た。
「二人とも後でお説教ですからね」
あ、よかった。ちゃんと見えてるみたいだ。
「便利な道具みたいだが、あんまり言いふらすなよ、面倒だから」
そんないつもの茶番を眺めながら、呆れたようにガルディストさんがぼやくのだった。
こうして暗い通路もきれいに見通せるようになったあたしたちは、完全な暗視効果を持つガルディストさんを先頭に、野伏の技能に似たようなものを持っているというウルウが珍しくその次に並び、ついでリリオ、最後にあたしという順番で進んだ。
パーティとしては、慣れている《潜り者》が先頭で、あたしたちの後ろを《甘き鉄》のメンバーが歩いている。
別に文句を言うつもりはないけれど、自分の後ろを誰かが歩いているっていうのは実はあんまり落ち着かない。
あたしが従者として少し後ろを歩くように教育されてきたのもあるし、無防備な背後を人にさらすのが好きじゃないってのもある。
ウルウが姿を消して後ろにくっついているのも、本当は最初の内は結構怖かった。怖かったけれど、ことあるごとにあたしの背後にでっかい体を隠そうとするのがなんだかだんだん馬鹿みたいに思えてきて、もう慣れてしまった。
そう考えると、今ウルウがあたしの前にいるってのも、落ち着かない原因の一つではあるかもしれない。
しばらく歩いていくと、先遣隊が見つけたという分岐路にぶつかった。
一つはそのまままっすぐ進む道。一つは橋を渡って左手の水路の向こう側に進む道。そして一つは通路を右に折れていく道。
あたしたちは一度集まって相談することにした。
「さて、どうしたものか」
「地下水道に詳しい《潜り者》の意見を聞きてえな」
ガルディストさんが促すと、《潜り者》のリーダーであるクロアカさんが顎を撫でた。
「そうだな……一番危険なのは橋を渡った先だな」
「フムン?」
「橋の途中で襲われる可能性が高い。それに、橋をまたぐと区画が変わることがおおいんだ。区画の変わり目は守護者が出やすい」
「成程」
「右手の道は、どこかの部屋や施設に出る可能性が高い。ただの通路かもしれんが……専門的知識を持っていた方がいいだろうな」
「まっすぐ行く道は?」
「一番何もないだろうな。逆に言えば、また分岐路にぶつかりやすいともいえる」
あたしたち《三輪百合》が余計な口を挟まずに聞いている前で、熟練の冒険者たちは危険とお宝を天秤にかけて相談という名のつばぜり合いを繰り広げているようだった。
「俺としては、何らかの施設を見つけた時の為に、専門的知識の豊富な《潜り者》が右手を請け負いたい」
「待て待て待て、むしろ手慣れたあんたらには左の橋の先を調べてもらいたいもんだな。俺達も熟練とはいえ、地下水道の敵に慣れてるわけじゃあない」
「むしろ鉄血さんにゃあ武力じゃ一番期待してるんだがね、俺ぁ」
「《一の盾》の冒険譚を知らねえ奴がヴォーストにいると思ってんのか?」
「おっと藪蛇藪蛇。でも今日は新人連れてるかんな」
「知ってるぜ《三輪百合》。先日もうちの若いのが世話になったからな」
「おいリリオなにしたこの馬鹿ッ」
「トルンペートですよう」
「二人がかりだった」
「お前もせめて止めろ!」
「やだよ怖い」
「説得力!」
「もうやばそうなの全部こいつらでいいんじゃないか」
「《甘き鉄》としては全面的に賛成だ」
「メザーガ冒険屋事務所は反対なんですけどぉ!?」
「二対一だ」
「滅びろ民主主義!」
結局、主にあたしたちのせいで、一番危険そうな橋をあたしたちが、専門的知識が必要とされそうな右の道を《潜り者》が、そして一番無難そうな道を《甘き鉄》が担当することになったようだった。
「お前たち今後は少しは大人しくしなさい」
「はーいお父さん」
「こんなでけえ子供がいてたまるか!」
「いつも心に童心を抱いていたい」
「捨てろ! 今すぐ捨てろ!」
ちぇっ、ガルディストさんは女の子の扱いがわかってないんだから。
ともあれこれ以上ガルディストさんの胃袋を痛めつけても仕方がない。
はーいわかりましたー反省してまーすと侘びの言葉を告げて、あたしたちは先に進むことにした。
いかにも崩れ落ちそうな錆びついた鉄の橋は、リリオの喜びそうな冒険の匂いが、確かにしてくるのだった。
用語解説
・輝精晶
光精晶とも。非常に希少な光の精霊の結晶。古代王国の遺跡には、どういった手法で集めたのかこの結晶が多くみられる。
・《知性の眼鏡》
かしこさの数値の高低で効果の度合いが変わるゲームアイテム。
かしこさが一定以上の高さだと状態異常:暗闇を百パーセント防ぎ、また暗視の効果を得る。かしこさが低ければその効果も下がる。
ファッション用のアイテムとしても用いられた。
『世界は闇に満ちている。盲目の愚者たちが蠢く底なしの闇に。この眼鏡はその闇をほんの少し切り取ってくれる。お前自身の内なる闇に抗おうとする知性があるのならばな』
0
お気に入りに追加
56
あなたにおすすめの小説
気になるあの子はヤンキー(♂)だが、女装するとめっちゃタイプでグイグイくる!!!
味噌村 幸太郎
恋愛
可愛ければなんでもいい! 男の娘でも!
新宮 琢人はひょんなことから、通信制の高校に入学。
入学式で出会ったのは琢人のどストライクゾーン、貧乳、金髪、緑の瞳、色白、ハーフの美少女
……ではなく、ただのヤンキーの男の子。
古賀 ミハイル
ミハイルを見つめていたことで、「ガン飛ばした」と因縁をつけられて、彼女いや彼から「なぜだ?」との問いに、琢人は純粋に答えた。
「かわいいとおもったから」
その一言で、琢人とミハイルとの歪んだ出会いがはじまり、琢人との思惑とは裏腹にミハイルからのアプローチがすごい!
しかも、女装すると琢人のめっちゃタイプな女の子に大変身!
口調まで琢人好みに変えてくれるという神対応!
でも、男装?時は塩対応……。
あ~だから男の娘だとわかっていても、可愛ければいい!
禁断ラブコメディー、ここに開幕!
断罪される1か月前に前世の記憶が蘇りました。
みちこ
ファンタジー
両親が亡くなり、家の存続と弟を立派に育てることを決意するけど、ストレスとプレッシャーが原因で高熱が出たことが切っ掛けで、自分が前世で好きだった小説の悪役令嬢に転生したと気が付くけど、小説とは色々と違うことに混乱する。
主人公は断罪から逃れることは出来るのか?
わがまま姉のせいで8歳で大聖女になってしまいました
ぺきぺき
ファンタジー
ルロワ公爵家の三女として生まれたクリスローズは聖女の素質を持ち、6歳で教会で聖女の修行を始めた。幼いながらも修行に励み、周りに応援されながら頑張っていたある日突然、大聖女をしていた10歳上の姉が『妊娠したから大聖女をやめて結婚するわ』と宣言した。
大聖女資格があったのは、その時まだ8歳だったクリスローズだけで…。
ー---
全5章、最終話まで執筆済み。
第1章 6歳の聖女
第2章 8歳の大聖女
第3章 12歳の公爵令嬢
第4章 15歳の辺境聖女
第5章 17歳の愛し子
権力のあるわがまま女に振り回されながらも健気にがんばる女の子の話を書いた…はず。
おまけの後日談投稿します(6/26)。
番外編投稿します(12/30-1/1)。
作者の別作品『人たらしヒロインは無自覚で魔法学園を改革しています』の隣の国の昔のお話です。
家族内ランクE~とある乙女ゲー悪役令嬢、市民堕ちで逃亡します~
りう
ファンタジー
「国王から、正式に婚約を破棄する旨の連絡を受けた。
ユーフェミア、お前には二つの選択肢がある。
我が領地の中で、人の通わぬ屋敷にて静かに余生を送るか、我が一族と縁を切り、平民の身に堕ちるか。
――どちらにしろ、恥を晒して生き続けることには変わりないが」
乙女ゲーの悪役令嬢に転生したユーフェミア。
「はい、では平民になります」
虐待に気づかない最低ランクに格付けの家族から、逃げ出します。
転生したらチートすぎて逆に怖い
至宝里清
ファンタジー
前世は苦労性のお姉ちゃん
愛されることを望んでいた…
神様のミスで刺されて転生!
運命の番と出会って…?
貰った能力は努力次第でスーパーチート!
番と幸せになるために無双します!
溺愛する家族もだいすき!
恋愛です!
無事1章完結しました!
放置された公爵令嬢が幸せになるまで
こうじ
ファンタジー
アイネス・カンラダは物心ついた時から家族に放置されていた。両親の顔も知らないし兄や妹がいる事は知っているが顔も話した事もない。ずっと離れで暮らし自分の事は自分でやっている。そんな日々を過ごしていた彼女が幸せになる話。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる