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第二章
第50話 キャンプで一泊
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食料は現地調達である。
ルール上はべつに街で買ってもいいが、運搬する手間もあるし一週間分を運ぶリスクも自己責任である。
さて、乗馬ではユーギにもっていかれたが狩猟はどうか、俺のが上手いに決まってる。
ショットガンの手入れをしつつ俺はほくそ笑む。俺は勇者時代の晩年は猟師として生活していたのだ。
「とったどー! あはは、これは猪だね。今夜は鍋だ」
なん……だと! ユーギのやつ。馬に乗りながら弓で性格に得物に命中させただと!
こいつ、チートもチートだ。
「おい、ユーギ、神様パワーでずるしてるんじゃないか?」
「え? 何言ってんだい。これは僕の経験から得たれっきとした人間の技能だよ。それに神様パワーを使ってもずるじゃない。だって僕は神だから。あははは」
ち、半神のくせに、……最近調子が狂いっぱなしだ。せめて旨いもんでも食わないとやってられん。
獲った獲物は解体しないといけない。当たり前だがサバイバルとはそういうことを克服して一人前なのだ。……が。
ユーギめ、これも手慣れている。
「内臓を傷つけないようにね、お、ハンス君うまいね、慣れた手つきだ」
「ああ、これは昔からやってたからな。狩猟は子供のころから親に仕込まれてるから肉の処理は得意なんだ」
遠目に見る俺、なんだか上手く行ってるな、悪い奴じゃないというのは分かった。俺も疑うのをやめよう。正直疲れるだけだ。あとはなるようになれ。
(マスター、私も同意見です。いちいち彼、いや彼女の行動を監視していては精神的にまいってしまいます。
肉の処理の仕方も完璧ですし信用しても良いかと思います。所々ハンス君が間違いをしていますが、
彼女はそれを自然にフォローして教えています、まるで先生のようですね)
ごもっともだ、食材の下処理を真面目にできるやつに悪い奴はいない。これは俺の持論だが、俺はそうだと思う。
旨い飯を食わしてくれるやつは大体いいやつだ。高級食材を取り寄せても処理が下手だと不味いし危険だからな。
さてと、俺は俺で仕事をしないとな、テントの設営である。今回は9人なので3つ設営する必要がある。
テントは3人用が学院の支給品だが魔法道具といえば俺だ、俺が一番いいテントを作れるんだ! ユーギばかりに目立たれてたまるか。
俺たちはそれぞれテントの設営と調理担当と二手に別れてキャンプの準備に入った。
料理担当は、ユーギ、ローゼ、ハンス、カール。意外なのはカール氏もそれなりに料理ができるらしい。ローゼに付きまとってるだけではないのだ。
テント設営は、俺、シルビア、ドルフ、アンネである。デュラハンは戦力外なのでパスだ。見張りに徹してもらおう。一応ここは安全地帯ではあるが、まったくモンスターがでないと言うわけではないのだ。
デュラハンには首だけになってもらい。センサーの役割をしてもらう。身体は必要ない。魔力のセンサーを広域に展開するためには省エネは必須だ。ついでに音響センサーを付けてもらう。
ウサギ耳型の外部デバイスにしているため可愛いインテリアとしてもうってつけだ。流石に生首は嫌なのでデフォルメは必要なのだ。
だが、やはり生首がしゃべるというホラー映画の様な光景は変わりない。しかしデュラハンのダウナーなキャラが功を奏したのか皆さんは案外簡単に受け入れられた。
ユーギが「あ、それは、ゆっくりさんみたいで可愛いね」といったのも拍車をかけたのだろう。皆さんはそういう物なのかと受け入れられたのである。
さてと今回のテントはかなり近代的にしよう。去年は周りの目があるので質素にしたが。キャンプとはどれだけ快適な文明を外に持ち込めるかが醍醐味だと俺は思う。
アウトドアの不自由さが醍醐味だと若者は言うだろうが。それは間違ってる、できるだけ快適に生活することがアウトドアのきもだと俺は思うのだ。
俺は、持ってきた魔法道具を駆使する。シルビアさん達にはこれらの魔法道具の接続をお願いする。魔力で接続させるため頑丈な骨組みが出来上がる。
後は布を外周に取り付ける。どうだ、これが俺の勇者の魔力に依存しない機械を駆使した発明品だ。
巨大なドーム上のテント、リビングにベッドルーム付、9人入ってもそこそこの広さを確保している、どうだ、これは世界初だろう。
「お、ゲルみたいだ、さっすが勇者様だ、懐かしいな~」
世界初ではなかったか。ちなみにゲルとはモンゴルの移動式住居のことらしい、そうか、こいつはモンゴルに住んでたのか。なるほど馬に乗れるのはそのためか。
地球で5000年分の研修という名の拷問をユーギは受けたらしい、何度も人間の人生を繰り返し経験する……。
なるほどな、苦労したんだろう……いや、苦労したようには思えないが、まあ神のスタディとは苦労ばかりではないのか。
精神構造も人間とは違うだろうし、どんなに過酷な人生も、スタディと言ってのけるくらいのメンタルはあるだろう。
こいつはもう、最初にあった神ではないのだな。成長したのだろう。モンゴルの生活がどれだけ過酷だったかは日本人には理解できないだろう。俺よりも人間が出来ているのかもしれない。
(はい、マスターよりも優れていると言わざるを得ないでしょうか)
……。そうかもしれない……。もはや幼稚な神ではないのだ、なら俺はどうあるべきか。
(勇者であるべきでは? 適度に勇者として神と対峙すればよいと思います。しかし、これ以上の助言は私の身に余ります。私はメイドロボットなのですから)
うむ、すまないロボさん、これは俺が責任を持つべき相手だろう。あまり彼女に助言を求めるのは酷だ。
晩飯は、ユーギのいったとおり鍋だった。どこからか野菜を調達したユーギ。
曰くその辺に生えていたそうだ。いろいろ突っ込みたいがそれはいいだろう。野菜くらいは生えてるさ、植物なんだし。
しかし味は旨いんだが異常に辛いときた。ピリ辛のレベルじゃないぞ。
「いやー、野生の肉は臭いがあるからね、僕は火鍋が好きなんだ。中華風だよ、勇者君は懐かしいんじゃないかい?」
「おい、俺は日本人だ、こんな辛い鍋は食ったことない。……でも旨いからゆるす」
みんなも最初はあまりの辛さにびっくりしたが、味はいいのだ、皆さんも食事に集中していた。
「旅慣れていないと、体力を余計に消耗するしストレスで食欲も落ちる、でも香辛料が有れば克服できるのさ。
さてとお腹いっぱいになったところでシャワーでも浴びて寝る時間までボードゲームといこうじゃないか」
テントの側にシャワールームを設置してある。これこそ近代的なキャンプである。さすがに一週間風呂無しはありえない。
他の班はどうしてるんだろうか。川で水浴びだろうか。水魔法でなんとかするのだろうか。どちらにしても大変だな。
「おっと覗きは勘弁してくれよ。よくあるイベントだと思ってるかもしれないけど、それは男子の妄想であって現実でやると社会的地位を失うからね」
「だ、誰がお前なんか!」
いち早く反応したカール氏。それは自己申告でしかないぞ。その辺は馬鹿なんだよな。
「おや、さてはこの間の温泉での僕の裸を思い出したかな? それともローゼちゃんかな? あははは」
そういえば、そんなことがあったっけ。ハンス君とドルフ君はカール氏を問い詰める。ハンス君なんかはとても悔しそうだ。
ドルフ君はそういう行動はよくないと彼をとがめているのみで余裕の態度だった、まあ、君はね。
なるほど男子の間にも格差社会があるのだった。
ルール上はべつに街で買ってもいいが、運搬する手間もあるし一週間分を運ぶリスクも自己責任である。
さて、乗馬ではユーギにもっていかれたが狩猟はどうか、俺のが上手いに決まってる。
ショットガンの手入れをしつつ俺はほくそ笑む。俺は勇者時代の晩年は猟師として生活していたのだ。
「とったどー! あはは、これは猪だね。今夜は鍋だ」
なん……だと! ユーギのやつ。馬に乗りながら弓で性格に得物に命中させただと!
こいつ、チートもチートだ。
「おい、ユーギ、神様パワーでずるしてるんじゃないか?」
「え? 何言ってんだい。これは僕の経験から得たれっきとした人間の技能だよ。それに神様パワーを使ってもずるじゃない。だって僕は神だから。あははは」
ち、半神のくせに、……最近調子が狂いっぱなしだ。せめて旨いもんでも食わないとやってられん。
獲った獲物は解体しないといけない。当たり前だがサバイバルとはそういうことを克服して一人前なのだ。……が。
ユーギめ、これも手慣れている。
「内臓を傷つけないようにね、お、ハンス君うまいね、慣れた手つきだ」
「ああ、これは昔からやってたからな。狩猟は子供のころから親に仕込まれてるから肉の処理は得意なんだ」
遠目に見る俺、なんだか上手く行ってるな、悪い奴じゃないというのは分かった。俺も疑うのをやめよう。正直疲れるだけだ。あとはなるようになれ。
(マスター、私も同意見です。いちいち彼、いや彼女の行動を監視していては精神的にまいってしまいます。
肉の処理の仕方も完璧ですし信用しても良いかと思います。所々ハンス君が間違いをしていますが、
彼女はそれを自然にフォローして教えています、まるで先生のようですね)
ごもっともだ、食材の下処理を真面目にできるやつに悪い奴はいない。これは俺の持論だが、俺はそうだと思う。
旨い飯を食わしてくれるやつは大体いいやつだ。高級食材を取り寄せても処理が下手だと不味いし危険だからな。
さてと、俺は俺で仕事をしないとな、テントの設営である。今回は9人なので3つ設営する必要がある。
テントは3人用が学院の支給品だが魔法道具といえば俺だ、俺が一番いいテントを作れるんだ! ユーギばかりに目立たれてたまるか。
俺たちはそれぞれテントの設営と調理担当と二手に別れてキャンプの準備に入った。
料理担当は、ユーギ、ローゼ、ハンス、カール。意外なのはカール氏もそれなりに料理ができるらしい。ローゼに付きまとってるだけではないのだ。
テント設営は、俺、シルビア、ドルフ、アンネである。デュラハンは戦力外なのでパスだ。見張りに徹してもらおう。一応ここは安全地帯ではあるが、まったくモンスターがでないと言うわけではないのだ。
デュラハンには首だけになってもらい。センサーの役割をしてもらう。身体は必要ない。魔力のセンサーを広域に展開するためには省エネは必須だ。ついでに音響センサーを付けてもらう。
ウサギ耳型の外部デバイスにしているため可愛いインテリアとしてもうってつけだ。流石に生首は嫌なのでデフォルメは必要なのだ。
だが、やはり生首がしゃべるというホラー映画の様な光景は変わりない。しかしデュラハンのダウナーなキャラが功を奏したのか皆さんは案外簡単に受け入れられた。
ユーギが「あ、それは、ゆっくりさんみたいで可愛いね」といったのも拍車をかけたのだろう。皆さんはそういう物なのかと受け入れられたのである。
さてと今回のテントはかなり近代的にしよう。去年は周りの目があるので質素にしたが。キャンプとはどれだけ快適な文明を外に持ち込めるかが醍醐味だと俺は思う。
アウトドアの不自由さが醍醐味だと若者は言うだろうが。それは間違ってる、できるだけ快適に生活することがアウトドアのきもだと俺は思うのだ。
俺は、持ってきた魔法道具を駆使する。シルビアさん達にはこれらの魔法道具の接続をお願いする。魔力で接続させるため頑丈な骨組みが出来上がる。
後は布を外周に取り付ける。どうだ、これが俺の勇者の魔力に依存しない機械を駆使した発明品だ。
巨大なドーム上のテント、リビングにベッドルーム付、9人入ってもそこそこの広さを確保している、どうだ、これは世界初だろう。
「お、ゲルみたいだ、さっすが勇者様だ、懐かしいな~」
世界初ではなかったか。ちなみにゲルとはモンゴルの移動式住居のことらしい、そうか、こいつはモンゴルに住んでたのか。なるほど馬に乗れるのはそのためか。
地球で5000年分の研修という名の拷問をユーギは受けたらしい、何度も人間の人生を繰り返し経験する……。
なるほどな、苦労したんだろう……いや、苦労したようには思えないが、まあ神のスタディとは苦労ばかりではないのか。
精神構造も人間とは違うだろうし、どんなに過酷な人生も、スタディと言ってのけるくらいのメンタルはあるだろう。
こいつはもう、最初にあった神ではないのだな。成長したのだろう。モンゴルの生活がどれだけ過酷だったかは日本人には理解できないだろう。俺よりも人間が出来ているのかもしれない。
(はい、マスターよりも優れていると言わざるを得ないでしょうか)
……。そうかもしれない……。もはや幼稚な神ではないのだ、なら俺はどうあるべきか。
(勇者であるべきでは? 適度に勇者として神と対峙すればよいと思います。しかし、これ以上の助言は私の身に余ります。私はメイドロボットなのですから)
うむ、すまないロボさん、これは俺が責任を持つべき相手だろう。あまり彼女に助言を求めるのは酷だ。
晩飯は、ユーギのいったとおり鍋だった。どこからか野菜を調達したユーギ。
曰くその辺に生えていたそうだ。いろいろ突っ込みたいがそれはいいだろう。野菜くらいは生えてるさ、植物なんだし。
しかし味は旨いんだが異常に辛いときた。ピリ辛のレベルじゃないぞ。
「いやー、野生の肉は臭いがあるからね、僕は火鍋が好きなんだ。中華風だよ、勇者君は懐かしいんじゃないかい?」
「おい、俺は日本人だ、こんな辛い鍋は食ったことない。……でも旨いからゆるす」
みんなも最初はあまりの辛さにびっくりしたが、味はいいのだ、皆さんも食事に集中していた。
「旅慣れていないと、体力を余計に消耗するしストレスで食欲も落ちる、でも香辛料が有れば克服できるのさ。
さてとお腹いっぱいになったところでシャワーでも浴びて寝る時間までボードゲームといこうじゃないか」
テントの側にシャワールームを設置してある。これこそ近代的なキャンプである。さすがに一週間風呂無しはありえない。
他の班はどうしてるんだろうか。川で水浴びだろうか。水魔法でなんとかするのだろうか。どちらにしても大変だな。
「おっと覗きは勘弁してくれよ。よくあるイベントだと思ってるかもしれないけど、それは男子の妄想であって現実でやると社会的地位を失うからね」
「だ、誰がお前なんか!」
いち早く反応したカール氏。それは自己申告でしかないぞ。その辺は馬鹿なんだよな。
「おや、さてはこの間の温泉での僕の裸を思い出したかな? それともローゼちゃんかな? あははは」
そういえば、そんなことがあったっけ。ハンス君とドルフ君はカール氏を問い詰める。ハンス君なんかはとても悔しそうだ。
ドルフ君はそういう行動はよくないと彼をとがめているのみで余裕の態度だった、まあ、君はね。
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