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第五章 迷宮都市タラス
第83話 敵討ち⑤
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「では師匠、本気で行きますよ?」
次の瞬間、セバスティアーナさんはその場から姿を消したかと思ったら直後に無名仙人という老人の直ぐ近くに現れた。
そして一本の刀が無名仙人の体を貫く。
容赦のない攻撃だった。
しかし、無名仙人はその場にいない、いつの間にかセバスティアーナさんの背後にいた。
「ふむ、成長したな。あの頃よりも鍛えられておる」
無名仙人の手はセバスティアーナさんの臀部をまさぐる。
「っち。師匠は相変わらずですね。セクハラは止めてくださいと何度も言っているのに!」
セバスティアーナさんはもう片方の手に持った刀で体を捻りながら斬り返す。
しかし、また無名仙人は姿を消した。
おかしい。
最初はあまりの速さで良く見えなかったが、たしかにセバスティアーナさんの攻撃は当たっている。
だけど、その瞬間に無名仙人は霧のように消えたのだ。
俺は何が起きているのか分からなかった。
「不思議かのう? これはモガミ流忍術・表『霞』じゃ。体術の奥義の一つ。まるで宙をただよう霞のように相手の攻撃を避ける技術じゃ」
いきなり俺の目の前に現れた無名仙人。そして、俺の側に置いてあった九番の魔剣『ノダチ』を手に取ると。
「少年よ。この刀を借りるぞ? こちらは丸腰だからのう。……ふむ、なかなかの刀のようじゃ。どれセバスティアーナよ、次は剣での戦いといこうかのう」
「望むところ。ではいきますよ!」
セバスティアーナさんが飛び掛かる。ここまで本気になった彼女を見たのは初めてだった。
三本の剣が交錯する。火花が散り、周囲に甲高い鋼の音が響く。
「セバスティアーナよ、年寄り相手に容赦はないのか? 先程からお主の剣は殺気だらけじゃ。儂はお主に嫌われるようなことはしてないはずじゃが……」
……それは違う、無名仙人はセバスティアーナさんのお尻を触っていた。この爺さん無自覚なのか?
いや。わざと挑発するような言葉で怒らせているのだ……と信じたい。
「師匠相手に手加減など出来ないと思いました。相変わらず、実力差は明らかだと先程思い知りました。ですので、殺す気でいきますよ!」
「ふむ、儂は剣の専門家でもないし、このような太刀は数年ぶりに持ったというのにのう。まあ、よい、これくらいのハンデがあってもよかろう。来い! 次はおっぱいでも揉ませてもらおうかのう?」
「ふ、まずは師匠の減らず口をふさぐ事からでしょうか。……行くぞ! エロジジイ! モガミ流忍術・表。二刀流『剣舞』!」
まさに舞を踊るように鋭いステップで跳び回るセバスティアーナさん。そこから繰り出される剣の連撃は無名仙人に容赦なく浴びせられる。
だがその剣は無名仙人の操るノダチによって次々にさばかれる。
そして、攻勢だったセバスティアーナさんの一瞬の隙をついて、再び三本の剣が交差した瞬間。
セバスティアーナさんの二本の魔剣は手を放れ宙を舞う。そして地面に深く突き刺さった。
「さてと、採点じゃな。剣は失格。お主は相変わらず剣がへたくそよ。
それで剣の師匠とは笑止。おい! 黙っとらんでなんか言ったらどうじゃ? まだ儂はお主のおっぱいは揉んでおらんぞ? うん?」
「ふっ、師匠。私はカイル様の剣の師匠ではありませんよ。もともと苦手ですし。では次は私の得意技で勝負していただきましょう……モガミ流忍術・裏。忍法『火遁・ほむら』!」
印を結んだ彼女の両手に青白く輝く炎が出現した。
セバスティアーナさんは、それを上空になげる。
周囲は眩しいくらいに明るく照らされたが、それの意味が分からない。
あの無名仙人に目くらましは意味がないだろう……なにをしようとしている?
「ふむ、見事な『ほむら』じゃ。セバスティアーナよ、お主は昔から忍法は得意じゃった。だがこの状況では合格点は与えられんのう」
たしかにすごい魔法だ。モガミ流忍術・裏。忍法。俺はそれは教えてもらっていない。結局、忍法も魔法だからな。俺には縁がないのだろう。
『ほむら』によって照らされた周りは昼間のように明るくなっていた。
でも光源が低くて眩しい。
昼のように明るいのに夕方のように影が延びて不気味だ。
影……そうか!
「師匠の影をとりました。モガミ流忍術・裏、忍法『影縫い・二式』!」
無名仙人の長く伸びた影の先には、地面に突き刺さった二本の魔剣が刺さっていた。
「ふむ。影縫いか、お主が儂のもとを訪れていた時にはその術は既に完成していた。
それに加えて二式とはな、何か工夫をしたか? ふむ、お主の武器を影縫いの楔にした機転はよい。だが、たった二本の楔で何ができよう。儂を影縫いで縛れると思うなよ!」
セバスティアーナさんは印を結んだ手を解くと、無名仙人に近づきながら言った。
「たった二本の楔ですが、それは十番の魔剣です。私の為にルカ様が造ってくださった最高の二振り。これ以上の楔はありません。どうですか? 師匠、動けないのでは?」
「ふ、儂をなめるな。影縫いなど所詮は地面に縛り付ける術、種が分かっておればこんなものは……! なに? 動けん……お主なにをした?」
「ありがとうございます、師匠。これで術は完成しました。では、先程、私のお尻を触った罰を与えます。……覚悟はいいですね?」
セバスティアーナさんは、無名仙人の前で体を屈める。そして両足を前後に開き、左手は腰に、右手の手の平を相手に向ける。
あれは、『発勁』の構えだ。
「おい、馬鹿。やめろ! 儂の様な年寄りにそれはあんまりじゃろうが!」
「黙りなさい。大体、師匠はセクハラが過ぎます。今回現れたのだって、修行を言い訳に若い女性の体を触りたかったとかでしょう?」
「ち、違うわい! あのシャルロットというピチピチのお嬢さんは確かに直々に修行を付けたいわい!
だがそれは自重しておる。それはババアの仕事じゃ、儂は純粋にお主達に修行を付けてやろうと思ってな。……それにお主は若くないじゃろう? そろそろ三十代も――」
「――! モガミ流忍術・表『発勁』!」
老人の腹部にすさまじい衝撃がぶつかる。
……なんだろう、普通ならこれは良くない行為だとは分かるが、無名仙人なら大丈夫だろう。
それに最後の一言が余計だ。俺はセクハラ仙人に同情できなかった。
次の瞬間、セバスティアーナさんはその場から姿を消したかと思ったら直後に無名仙人という老人の直ぐ近くに現れた。
そして一本の刀が無名仙人の体を貫く。
容赦のない攻撃だった。
しかし、無名仙人はその場にいない、いつの間にかセバスティアーナさんの背後にいた。
「ふむ、成長したな。あの頃よりも鍛えられておる」
無名仙人の手はセバスティアーナさんの臀部をまさぐる。
「っち。師匠は相変わらずですね。セクハラは止めてくださいと何度も言っているのに!」
セバスティアーナさんはもう片方の手に持った刀で体を捻りながら斬り返す。
しかし、また無名仙人は姿を消した。
おかしい。
最初はあまりの速さで良く見えなかったが、たしかにセバスティアーナさんの攻撃は当たっている。
だけど、その瞬間に無名仙人は霧のように消えたのだ。
俺は何が起きているのか分からなかった。
「不思議かのう? これはモガミ流忍術・表『霞』じゃ。体術の奥義の一つ。まるで宙をただよう霞のように相手の攻撃を避ける技術じゃ」
いきなり俺の目の前に現れた無名仙人。そして、俺の側に置いてあった九番の魔剣『ノダチ』を手に取ると。
「少年よ。この刀を借りるぞ? こちらは丸腰だからのう。……ふむ、なかなかの刀のようじゃ。どれセバスティアーナよ、次は剣での戦いといこうかのう」
「望むところ。ではいきますよ!」
セバスティアーナさんが飛び掛かる。ここまで本気になった彼女を見たのは初めてだった。
三本の剣が交錯する。火花が散り、周囲に甲高い鋼の音が響く。
「セバスティアーナよ、年寄り相手に容赦はないのか? 先程からお主の剣は殺気だらけじゃ。儂はお主に嫌われるようなことはしてないはずじゃが……」
……それは違う、無名仙人はセバスティアーナさんのお尻を触っていた。この爺さん無自覚なのか?
いや。わざと挑発するような言葉で怒らせているのだ……と信じたい。
「師匠相手に手加減など出来ないと思いました。相変わらず、実力差は明らかだと先程思い知りました。ですので、殺す気でいきますよ!」
「ふむ、儂は剣の専門家でもないし、このような太刀は数年ぶりに持ったというのにのう。まあ、よい、これくらいのハンデがあってもよかろう。来い! 次はおっぱいでも揉ませてもらおうかのう?」
「ふ、まずは師匠の減らず口をふさぐ事からでしょうか。……行くぞ! エロジジイ! モガミ流忍術・表。二刀流『剣舞』!」
まさに舞を踊るように鋭いステップで跳び回るセバスティアーナさん。そこから繰り出される剣の連撃は無名仙人に容赦なく浴びせられる。
だがその剣は無名仙人の操るノダチによって次々にさばかれる。
そして、攻勢だったセバスティアーナさんの一瞬の隙をついて、再び三本の剣が交差した瞬間。
セバスティアーナさんの二本の魔剣は手を放れ宙を舞う。そして地面に深く突き刺さった。
「さてと、採点じゃな。剣は失格。お主は相変わらず剣がへたくそよ。
それで剣の師匠とは笑止。おい! 黙っとらんでなんか言ったらどうじゃ? まだ儂はお主のおっぱいは揉んでおらんぞ? うん?」
「ふっ、師匠。私はカイル様の剣の師匠ではありませんよ。もともと苦手ですし。では次は私の得意技で勝負していただきましょう……モガミ流忍術・裏。忍法『火遁・ほむら』!」
印を結んだ彼女の両手に青白く輝く炎が出現した。
セバスティアーナさんは、それを上空になげる。
周囲は眩しいくらいに明るく照らされたが、それの意味が分からない。
あの無名仙人に目くらましは意味がないだろう……なにをしようとしている?
「ふむ、見事な『ほむら』じゃ。セバスティアーナよ、お主は昔から忍法は得意じゃった。だがこの状況では合格点は与えられんのう」
たしかにすごい魔法だ。モガミ流忍術・裏。忍法。俺はそれは教えてもらっていない。結局、忍法も魔法だからな。俺には縁がないのだろう。
『ほむら』によって照らされた周りは昼間のように明るくなっていた。
でも光源が低くて眩しい。
昼のように明るいのに夕方のように影が延びて不気味だ。
影……そうか!
「師匠の影をとりました。モガミ流忍術・裏、忍法『影縫い・二式』!」
無名仙人の長く伸びた影の先には、地面に突き刺さった二本の魔剣が刺さっていた。
「ふむ。影縫いか、お主が儂のもとを訪れていた時にはその術は既に完成していた。
それに加えて二式とはな、何か工夫をしたか? ふむ、お主の武器を影縫いの楔にした機転はよい。だが、たった二本の楔で何ができよう。儂を影縫いで縛れると思うなよ!」
セバスティアーナさんは印を結んだ手を解くと、無名仙人に近づきながら言った。
「たった二本の楔ですが、それは十番の魔剣です。私の為にルカ様が造ってくださった最高の二振り。これ以上の楔はありません。どうですか? 師匠、動けないのでは?」
「ふ、儂をなめるな。影縫いなど所詮は地面に縛り付ける術、種が分かっておればこんなものは……! なに? 動けん……お主なにをした?」
「ありがとうございます、師匠。これで術は完成しました。では、先程、私のお尻を触った罰を与えます。……覚悟はいいですね?」
セバスティアーナさんは、無名仙人の前で体を屈める。そして両足を前後に開き、左手は腰に、右手の手の平を相手に向ける。
あれは、『発勁』の構えだ。
「おい、馬鹿。やめろ! 儂の様な年寄りにそれはあんまりじゃろうが!」
「黙りなさい。大体、師匠はセクハラが過ぎます。今回現れたのだって、修行を言い訳に若い女性の体を触りたかったとかでしょう?」
「ち、違うわい! あのシャルロットというピチピチのお嬢さんは確かに直々に修行を付けたいわい!
だがそれは自重しておる。それはババアの仕事じゃ、儂は純粋にお主達に修行を付けてやろうと思ってな。……それにお主は若くないじゃろう? そろそろ三十代も――」
「――! モガミ流忍術・表『発勁』!」
老人の腹部にすさまじい衝撃がぶつかる。
……なんだろう、普通ならこれは良くない行為だとは分かるが、無名仙人なら大丈夫だろう。
それに最後の一言が余計だ。俺はセクハラ仙人に同情できなかった。
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