79 / 92
第五章 迷宮都市タラス
第79話 敵討ち①
しおりを挟む
ルカ・レスレクシオンの屋敷の地下室にて。
「うむ、二十番にこれといった損傷はない。今回は旨く行ったようじゃな。……完成まで随分と時間が掛かった」
二十番の魔剣を分解しながらルカは満足気にいう。
そして、背後の気配に気付いた。
「セバスちゃんか、相変わらずお前さんは気配がないのう。いったいどこから入ってきたのか。一応侵入者は全て分かる仕組みになっておるというのに」
「はい、ちゃんと玄関から入ってきましたよ? その警報装置がザルなだけでは?」
「ふむ、まあよい。とりあえずお疲れさん。吾輩も疲れたし、さっそくお茶でも準備してくれんかのう。話はそれからじゃ」
セバスティアーナはいつも通りキッチンにいくと、お茶の準備をすすめる。
旅から戻ってきたのはセバスティアーナのはずなのに、彼女は理不尽を感じずにさっそくメイドの仕事にかかる。
二人の間ではこれが日常なのだ。
それに、どちらが疲れているかといえばルカの方が疲れているともいえる。
ルカは常に魔力を集中させ限界まで魔法機械に向き合うのだ。セバスティアーナはそれを理解しているので何も言わない。
それに、同居人のカイルとシャルロットのおかげで屋敷は綺麗なままだった。
セバスティアーナはほっとすると同時に少し寂しさを覚えた。
いつもの習慣から旅から戻ったらまず大掃除を覚悟していたのだ。
ルカが、上の階に上がってくるとセバスティアーナはティーカップに紅茶を注いでルカの座ったテーブルに置く。
「ルカ様。報告があります。どうやら奴が復活したようです。20年以上大人しくしていたというのに……」
一瞬動きを止めるルカだが、ティーカップを手に持ち一口飲む。
「……ふむ、やはり奴は生きていた……という事か」
「はい、モガミの里の情報によると、間違いなくアレが復活したということでしょう」
「吾輩としてはあのまま死んでくれればよかった。しかし、敵討ちか……好きではないがのう。で、奴は間違いなく南を目指して動いているのじゃな?」
「はい、それは間違いありません。奴の道中を少し妨害しました……が、それを掻い潜って真っすぐ南に進んでいます」
「ふむ、セバスちゃん、奴は意思を持ってここに来る、そういうことじゃな?」
「はい、いよいよですね。今こそ奴を狩る。友の敵討ち。やりましょう。ベヒモス討伐を!」
いつになく語気を強めるセバスティアーナにルカは答えた。
「では二人を呼んでおくれ」
◆
俺とシャルロットはセバスティアーナさんに呼ばれてルカの屋敷にある会議室に座る。
少しだけ重苦しい空気だったが、久しぶりにいい香りのするセバスティアーナさんのお茶を楽しんでいるとルカは口を開いた。
「さて、カイル少年にお嬢ちゃんよ。君たちは『ベヒモス』を知っているかい?」
「二十番の魔剣……のことではないですよね。……伝説の魔獣、かつてエフタル王国が討伐隊を派遣するも返り討ちにあってしまった事件があったって……」
「そうね、私のおじいさまが指揮していた討伐隊だわ。そして多大な被害を出してしまったことによってレーヴァテイン公爵家は伯爵に降格させられた」
「そうじゃ、そしてカイルよ。お主の両親もそこで命を落とした。吾輩を、いや討伐隊の皆を守るために盾になって死んだ。彼らは英雄じゃった」
…………。
直接聞いたわけではないが、なんとなくそうなんだろうと思ってた。
「はい、それは以前聞きました。しかし、今なぜその話を?」
「……うむ、セバスちゃん、説明をたのむ」
「はい、私はモガミの里で定期的に行われる情報交換の会議に参加するために、しばらく里に帰っていたのですが。皆様もご存じの通りスタンピードの兆候を掴みました」
そうだ、俺達はセバスティアーナさんからの正確な情報のおかげでマンイーターの群れに先手を打つことが出来た。もしその情報がなかったらと思うとぞっとする。
セバスティアーナさんは話を続ける。
「お二人は疑問に思っていらっしゃるかと思いますが。森の王者ともいわれるマンイーターの、それも千匹を超える群れ、数とは力です。それが一体なにに怯えてここまで逃げてきたのでしょう」
……そうか、話が繋がった。
「ベヒモスが現れたと?」
「はい、その通りです。ベヒモスはかつてルカ様の魔剣『ヴェノムバイト』により毒に侵されました。
致死性の魔法の毒。解毒方法を持たない魔獣は苦しみながらも年月を掛けて体を癒していたのでしょう、それこそ20年以上の時間を掛けて……」
八番の魔剣。猛毒の細剣『ヴェノムバイト』。
全ての生物に有効な猛毒を生み出す魔剣だ。
解毒魔法はルカしか知らない。そして致死性の毒は彼女が死ぬまで消えることはないという。
「それでも、ベヒモスは完全に復活したという事ですか?」
「はい、毒を克服したベヒモスは森を暴れまわり、今までの飢えを満たすためにあらゆる魔獣を捕食しています。
そして、腹は満たされたのでしょう。次は人類に対する復讐のためにこちらに向かっているのです。
エフタル方面に向かわなかったのは、おそらくルカ様による毒の攻撃にトラウマがあるためかと思いますが……
ですが、不幸中の幸いです、今のエフタルではベヒモスに対抗する力はないでしょう。
エフタル共和国の最高議長のクリスティーナは、4年の任期を終え姿をくらましているとのこと、彼女がまだいるなら対策も取れたと思いますが」
「ふむ、普通なら任期を引き延ばして永久的に最高議長の座に就くものだがのう、なかなかの人格者じゃな。
クリスティーナといったか……どこかで聞いた覚えがあるような、いや、気のせいか、吾輩に知り合いはおらんしな。
まあ、それは別の話よ。
……さてここで本題じゃ。
ベヒモスは吾輩を避けたつもりが、吾輩に向かってきておる。ここで盛大に敵討ちをしようというわけじゃ。
準備は万端。あとはお主らの覚悟を聞きたい。お主らも充分強くなった。……まあ強制ではないがのう」
ルカは俺達にベヒモス討伐に参加しろと言っているのだ。
だが、どうする。そんな強力な魔獣……死ぬかもしれない戦いにシャルロットを巻き込んでいいのか。
「ひとつ質問ですが。ベヒモスをほっとくとどうなりますか?」
「さあのう、確実なことは吾輩とセバスちゃんは二人だけで敵討ちにでる。二人で勝てればそれでよし。まあ十中八九負けるがのう。そしてタラスは壊滅、首都ベラサグンも陥落するだろうのう」
…………。
「ちょっと! さっきから意地悪な言い方して、言えばいいじゃない! 私達の力が必要だってね。……カイルも周りっくどいことばかり聞いて、あんたは最初から決めてるでしょ? それに私たちは冒険者じゃない!」
シャルロットは仁王立ちで言う。
……そうだな、シャルロットが正しい。
「俺達もベヒモス討伐に参加させてください。そのためにこの魔剣を俺に授けてくれたんでしょ?」
「うむ、もちろんじゃ。頼もしく成長したものじゃ。あやつらにも今のお前たちを見せてやりたい。……だが、実際に見せるのはずっと先であってほしいのう。では作戦会議といこう」
「うむ、二十番にこれといった損傷はない。今回は旨く行ったようじゃな。……完成まで随分と時間が掛かった」
二十番の魔剣を分解しながらルカは満足気にいう。
そして、背後の気配に気付いた。
「セバスちゃんか、相変わらずお前さんは気配がないのう。いったいどこから入ってきたのか。一応侵入者は全て分かる仕組みになっておるというのに」
「はい、ちゃんと玄関から入ってきましたよ? その警報装置がザルなだけでは?」
「ふむ、まあよい。とりあえずお疲れさん。吾輩も疲れたし、さっそくお茶でも準備してくれんかのう。話はそれからじゃ」
セバスティアーナはいつも通りキッチンにいくと、お茶の準備をすすめる。
旅から戻ってきたのはセバスティアーナのはずなのに、彼女は理不尽を感じずにさっそくメイドの仕事にかかる。
二人の間ではこれが日常なのだ。
それに、どちらが疲れているかといえばルカの方が疲れているともいえる。
ルカは常に魔力を集中させ限界まで魔法機械に向き合うのだ。セバスティアーナはそれを理解しているので何も言わない。
それに、同居人のカイルとシャルロットのおかげで屋敷は綺麗なままだった。
セバスティアーナはほっとすると同時に少し寂しさを覚えた。
いつもの習慣から旅から戻ったらまず大掃除を覚悟していたのだ。
ルカが、上の階に上がってくるとセバスティアーナはティーカップに紅茶を注いでルカの座ったテーブルに置く。
「ルカ様。報告があります。どうやら奴が復活したようです。20年以上大人しくしていたというのに……」
一瞬動きを止めるルカだが、ティーカップを手に持ち一口飲む。
「……ふむ、やはり奴は生きていた……という事か」
「はい、モガミの里の情報によると、間違いなくアレが復活したということでしょう」
「吾輩としてはあのまま死んでくれればよかった。しかし、敵討ちか……好きではないがのう。で、奴は間違いなく南を目指して動いているのじゃな?」
「はい、それは間違いありません。奴の道中を少し妨害しました……が、それを掻い潜って真っすぐ南に進んでいます」
「ふむ、セバスちゃん、奴は意思を持ってここに来る、そういうことじゃな?」
「はい、いよいよですね。今こそ奴を狩る。友の敵討ち。やりましょう。ベヒモス討伐を!」
いつになく語気を強めるセバスティアーナにルカは答えた。
「では二人を呼んでおくれ」
◆
俺とシャルロットはセバスティアーナさんに呼ばれてルカの屋敷にある会議室に座る。
少しだけ重苦しい空気だったが、久しぶりにいい香りのするセバスティアーナさんのお茶を楽しんでいるとルカは口を開いた。
「さて、カイル少年にお嬢ちゃんよ。君たちは『ベヒモス』を知っているかい?」
「二十番の魔剣……のことではないですよね。……伝説の魔獣、かつてエフタル王国が討伐隊を派遣するも返り討ちにあってしまった事件があったって……」
「そうね、私のおじいさまが指揮していた討伐隊だわ。そして多大な被害を出してしまったことによってレーヴァテイン公爵家は伯爵に降格させられた」
「そうじゃ、そしてカイルよ。お主の両親もそこで命を落とした。吾輩を、いや討伐隊の皆を守るために盾になって死んだ。彼らは英雄じゃった」
…………。
直接聞いたわけではないが、なんとなくそうなんだろうと思ってた。
「はい、それは以前聞きました。しかし、今なぜその話を?」
「……うむ、セバスちゃん、説明をたのむ」
「はい、私はモガミの里で定期的に行われる情報交換の会議に参加するために、しばらく里に帰っていたのですが。皆様もご存じの通りスタンピードの兆候を掴みました」
そうだ、俺達はセバスティアーナさんからの正確な情報のおかげでマンイーターの群れに先手を打つことが出来た。もしその情報がなかったらと思うとぞっとする。
セバスティアーナさんは話を続ける。
「お二人は疑問に思っていらっしゃるかと思いますが。森の王者ともいわれるマンイーターの、それも千匹を超える群れ、数とは力です。それが一体なにに怯えてここまで逃げてきたのでしょう」
……そうか、話が繋がった。
「ベヒモスが現れたと?」
「はい、その通りです。ベヒモスはかつてルカ様の魔剣『ヴェノムバイト』により毒に侵されました。
致死性の魔法の毒。解毒方法を持たない魔獣は苦しみながらも年月を掛けて体を癒していたのでしょう、それこそ20年以上の時間を掛けて……」
八番の魔剣。猛毒の細剣『ヴェノムバイト』。
全ての生物に有効な猛毒を生み出す魔剣だ。
解毒魔法はルカしか知らない。そして致死性の毒は彼女が死ぬまで消えることはないという。
「それでも、ベヒモスは完全に復活したという事ですか?」
「はい、毒を克服したベヒモスは森を暴れまわり、今までの飢えを満たすためにあらゆる魔獣を捕食しています。
そして、腹は満たされたのでしょう。次は人類に対する復讐のためにこちらに向かっているのです。
エフタル方面に向かわなかったのは、おそらくルカ様による毒の攻撃にトラウマがあるためかと思いますが……
ですが、不幸中の幸いです、今のエフタルではベヒモスに対抗する力はないでしょう。
エフタル共和国の最高議長のクリスティーナは、4年の任期を終え姿をくらましているとのこと、彼女がまだいるなら対策も取れたと思いますが」
「ふむ、普通なら任期を引き延ばして永久的に最高議長の座に就くものだがのう、なかなかの人格者じゃな。
クリスティーナといったか……どこかで聞いた覚えがあるような、いや、気のせいか、吾輩に知り合いはおらんしな。
まあ、それは別の話よ。
……さてここで本題じゃ。
ベヒモスは吾輩を避けたつもりが、吾輩に向かってきておる。ここで盛大に敵討ちをしようというわけじゃ。
準備は万端。あとはお主らの覚悟を聞きたい。お主らも充分強くなった。……まあ強制ではないがのう」
ルカは俺達にベヒモス討伐に参加しろと言っているのだ。
だが、どうする。そんな強力な魔獣……死ぬかもしれない戦いにシャルロットを巻き込んでいいのか。
「ひとつ質問ですが。ベヒモスをほっとくとどうなりますか?」
「さあのう、確実なことは吾輩とセバスちゃんは二人だけで敵討ちにでる。二人で勝てればそれでよし。まあ十中八九負けるがのう。そしてタラスは壊滅、首都ベラサグンも陥落するだろうのう」
…………。
「ちょっと! さっきから意地悪な言い方して、言えばいいじゃない! 私達の力が必要だってね。……カイルも周りっくどいことばかり聞いて、あんたは最初から決めてるでしょ? それに私たちは冒険者じゃない!」
シャルロットは仁王立ちで言う。
……そうだな、シャルロットが正しい。
「俺達もベヒモス討伐に参加させてください。そのためにこの魔剣を俺に授けてくれたんでしょ?」
「うむ、もちろんじゃ。頼もしく成長したものじゃ。あやつらにも今のお前たちを見せてやりたい。……だが、実際に見せるのはずっと先であってほしいのう。では作戦会議といこう」
1
お気に入りに追加
77
あなたにおすすめの小説
義母に毒を盛られて前世の記憶を取り戻し覚醒しました、貴男は義妹と仲良くすればいいわ。
克全
ファンタジー
「カクヨム」と「小説家になろう」にも投稿しています。
11月9日「カクヨム」恋愛日間ランキング15位
11月11日「カクヨム」恋愛週間ランキング22位
11月11日「カクヨム」恋愛月間ランキング71位
11月4日「小説家になろう」恋愛異世界転生/転移恋愛日間78位
【完結】「父に毒殺され母の葬儀までタイムリープしたので、親戚の集まる前で父にやり返してやった」
まほりろ
恋愛
十八歳の私は異母妹に婚約者を奪われ、父と継母に毒殺された。
気がついたら十歳まで時間が巻き戻っていて、母の葬儀の最中だった。
私に毒を飲ませた父と継母が、虫の息の私の耳元で得意げに母を毒殺した経緯を話していたことを思い出した。
母の葬儀が終われば私は屋敷に幽閉され、外部との連絡手段を失ってしまう。
父を断罪できるチャンスは今しかない。
「お父様は悪くないの!
お父様は愛する人と一緒になりたかっただけなの!
だからお父様はお母様に毒をもったの!
お願いお父様を捕まえないで!」
私は声の限りに叫んでいた。
心の奥にほんの少し芽生えた父への殺意とともに。
※他サイトにも投稿しています。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
※「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※タイトル変更しました。
旧タイトル「父に殺されタイムリープしたので『お父様は悪くないの!お父様は愛する人と一緒になりたくてお母様の食事に毒をもっただけなの!』と叫んでみた」
戦争から帰ってきたら、俺の婚約者が別の奴と結婚するってよ。
隣のカキ
ファンタジー
国家存亡の危機を救った英雄レイベルト。彼は幼馴染のエイミーと婚約していた。
婚約者を想い、幾つもの死線をくぐり抜けた英雄は戦後、結婚の約束を果たす為に生まれ故郷の街へと戻る。
しかし、戦争で負った傷も癒え切らぬままに故郷へと戻った彼は、信じられない光景を目の当たりにするのだった……
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
子育て失敗の尻拭いは婚約者の務めではございません。
章槻雅希
ファンタジー
学院の卒業パーティで王太子は婚約者を断罪し、婚約破棄した。
真実の愛に目覚めた王太子が愛しい平民の少女を守るために断行した愚行。
破棄された令嬢は何も反論せずに退場する。彼女は疲れ切っていた。
そして一週間後、令嬢は国王に呼び出される。
けれど、その時すでにこの王国には終焉が訪れていた。
タグに「ざまぁ」を入れてはいますが、これざまぁというには重いかな……。
小説家になろう様にも投稿。
《完》わたしの刺繍が必要?無能は要らないって追い出したのは貴方達でしょう?
桐生桜月姫
恋愛
『無能はいらない』
魔力を持っていないという理由で婚約破棄されて従姉妹に婚約者を取られたアイーシャは、実は特別な力を持っていた!?
大好きな刺繍でわたしを愛してくれる国と国民を守ります。
無能はいらないのでしょう?わたしを捨てた貴方達を救う義理はわたしにはございません!!
*******************
毎朝7時更新です。
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
パーティー追放された者同士で組んだら、全員魔剣士だったけど割と万能で強かった件
微炭酸
ファンタジー
勇者見習い職とされる“冒険者”をしていたハルトは、ある日突然パーティーを追放されてしまう。
そして同じくパーティーを追放されたマナツ、モミジ、ユキオの3人とパーティーを組む。
しかし、4人の職業は全員“魔剣士”であった。
前衛も後衛も中途半端で決して良い待遇を受けない魔剣士だけのパーティー。
皆からは笑われ、バカにされるが、いざ魔物と闘ってみるとパーティーボーナスによって前衛も後衛も規格外の強さになってしまい――
偏った魔剣士パで成り上がりを目指す冒険ファンタジー!
※カクヨム様・なろう様でも投稿させていただいています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる