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自己紹介

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24時45分の神明高校の前に、5人の高校生がいた。

男三人、女二人だ。

まずは一人目。

大里 憐(おおさと れん)

今から始まる大事件の主人公である。

黒髪の、ごく普通の少年。

全体から見れば、顔は結構マシなほうだ。

短気ですぐに暴走してしまうが、混乱状態の時は意外に冷静。

クラスでも少し目立っているやんちゃな子だ。

次に二人目。

西之 魅麗(にしの みれい)。

青く綺麗な髪が特徴的な少女。

普段は大人しくて清楚なイメージが人気な子なのだが、

心霊などの、オカルトなことが関わると一変し、

ものすごく喋り出す。

ギャプの激しい子だ。

そして三人目。

杜山 圭(とやま けい)。

身長が短く、小さいことがコンプレックスの少年。

存在感も薄く、時々周りの人達に気づかれないことがある。

だが、声は大きいので、そんなに不便ではないようだ。

ポジティブ思考で明るい反面、身長のことに触れると怒りだす、

何かと騒がしい子だ。

チビと言われた時に、誰にも気づかれずに、

教室の隅っこで座り込んですねていたことは余談だ。

四人目は坂口 鈴(さかぐち れい)。

西之 魅麗と仲が良い少女。

二人のことを合わせてレイレイなどと呼んでいる人もいる。

学校の中でもほとんどいつも一緒である。

西之 魅麗が告白されている時もそばにいたとかなんとか。

普段は大人しい西之 魅麗と違い、

坂口 鈴は普段でも明るく喋っているが、

少しぬけた部分があり、

よく失敗をする。

そんな坂口を西之は冷静にサポートするのだ。

良くバランスのとれたペアだ。

そんな中で臆病で、慌ただしい子だ。

最後の五人目は石田 皇氏(いしだ こうじ)。

少し珍しい漢字の名前から、

皇子(おうじ)やキングなどというニックネームがある。

本人はそのニックネームが気に入っており、

「我は皇子だぞ!!」

などとふざけていたりすることもある。

少しお調子者の少年。

だが、変なところでネガティブ思考になって、

よく杜山に怒られる、めんどくさい子だ。

これで五人の説明は終わり。

これからこの五人が起こす事件。

それは、『男狼(おとこおおかみ)』。

えらく長くてダサい名前のこれは都市伝説。

狼男ではなく、男狼と呼ばれるその理由は、

変身の結果が逆なこと。

普段は狼なのだ。

この男狼は人の願いを叶えてくれる。

ある代償と引き換えに。

さあ、今夜も愚かな人間が五人。

男狼を呼び出しに来ました。

この儀式は、三十年程前に廃止された。

ある理由によって。

その理由も知らずに五人は儀式を始める。

最後にいくつか教えておこう。

男狼は止められない。

儀式が終わるまで狼に戻れない。

そして、男狼が人間でいる間、

全ての時は止まっている。

史上最悪の都市伝説。

男狼が三十年ぶりに復活する。
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