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アルトレイラル(迷宮攻略篇)
そんなこと、解ってるよ。 5
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「…………何それッ」
鼓膜に届いたそれは、音波とは別のものが震えていた。どういうことなのかを読み取った瞬間、俺は言う言葉を決定的に間違えたのだと瞬時に悟った。
「言っても仕方ないって何? 何でそんなことわかるの」
「雨、宮?」
声の色が、さっきまでとは明らかに違う。例えるならば、さっきまでは梅雨のような沈んだ調子の声。そして今は、火山が噴火する前特有の、微振動を伴う静けさ。俺にどうこうできるようなものではなく、雨宮が言葉を発するたびに、その声は張り詰めたものになっていく。まもなく噴火してしまうのだと、否応なく俺に感じさせる。
「わたしじゃ何もできないって、そう言いたいの? 足手まといだって、そう言いたいの?」
「違う! そうじゃなくて「違わないでしょ⁉」」
俺の弁明は、伝える前にその役割を終える。
「言っても仕方ないって、言葉そのままじゃない!」
むき出しの感情が載った声は、俺の心に何かを突き刺していく。違う、そういう意味じゃない――そう伝えたいのに、そうすることができない。
「今回だってそうでしょ? わたしに話しても何も解決しないって言ってるようなものじゃないっ」
違う、違う、違う! そういうことじゃない。
期待していないとか、信用していないとか、足手まといだとか、そんな感情で伝えていないわけじゃない。もしそうなのだとしたら、そもそも俺は雨宮にこんなに心を許すようなことはしなかったし、飯田が死んだあのときさっさと見捨てて逃げているはずだ。
信用など、していないはずがない。していないなら、俺が今生きているはずがない。五体満足で、広間からこの場に生還できるはずがない。
足手まといなんて、思っているはずはない。俺よりも基礎能力が高くて、模擬戦で勝ち越されてしまう相手に、俺が敵わないものをたくさん持っている相手に、そんな感情を抱くものか。
そんなことを言いたかったんじゃない。俺が思っていることはそんなことじゃない。それなのに、出てくるのは雨宮に対する反発にも近い言葉。余計な言葉ばかりが脳裏をかすめ、肝心な心は自分でも理解できない。そのことが、腹立たしい。
とがった黒い感情が、広がっていくのが解る。自分の心さえも満足に理解できないことへの……苛立ち。情けなさと、もどかしさと、自分に対する怒りがインクをこぼすように広がっていく。
「少しはわたしのこと信じてよっ。少しくらい頼ってよ!」
「じゃあ頼ってどうなったのかよ?」
「⁉」
気が付いたら、そんなことを口走っていた。
「お前に何か出るのかよ。もしかして、一緒に全線で戦ってやるって、そう言うつもりだったのか?」
いま伝えるべきじゃない。こんなこと言いたいわけじゃない――頭では解っているのに、口は言うことを聞かない。俺とは別人が喋ってでもいるかのように、頭と別駆動で口は回り続ける。
そう言えば、俺たちはいつの間に立ち上がっていたのだろう。雨宮に詰め寄る俺をどこかで見ながら、頭は冷静にそんなことを考えている。
心の奥から、良く解らない靄が湧きだしてくるのが解った。これはたぶん、怒り。俺自身を棚に上げた、雨宮への怒り、苛立ち。自分の状況も解らずにそんなことを言っている雨宮に腹を立てているのか。
雨宮が迷宮攻略に参加できない理由は、彼女自身にあった。
彼女が患っていたのは『瘴気中毒』。個人差はあるが、身体が分解可能な量以上の瘴気を吸い込んでしまった時に発症する。薬を使えば回復していくが、瘴気はマナやオドといった生命的な力と反発する。つまり、瘴気中毒の状態で魔術を行使すれば、身体の内側でオドと瘴気が反発し合い、臓器がやられてしまう。瘴気中毒で死亡する患者のほとんどが、そのせいで死んでいるのだ。
俺の苛立ちは、雨宮がそれを自覚しないからなのかもしれない。
「自分の状況解ってんのか? 次戦ったら死ぬかもしれないんだぞ。そんな奴に、何を話せっていうんだよ! 何を頼れっていうんだよ! 明らか無茶する奴に、そんなこと言えるわけがないだろ。自殺願望もほどほどにしろよ!」
我に返ると、わずかに肩を使って息をしていた。右手は元の場所にはなく、雨宮の肩につかみかかっていた。服には明らかにしわが寄っている。
その瞳から読み取れたのは、驚きと、困惑。それ以外の感情があるはずだが、瞳の中がころころと変わって判断が付かない。痛いはずなのに、向こうからは何もモーションはない。
何より、これ以上目を合わせるのが限界だった。
――やっちまった……。
後悔と恐怖が、いまさらになって襲ってくる。とんでもないことをしたと、致命的に遅れて自覚する。
雨宮は、心配してくれていたのだ。さっきまでも会話も、思い返せばそうだ。すべて俺の為に言っているようなことばかりだった。それなのに俺は、自分の感情に振り回されて、気が付けばこんなことになっている。
最低だ。
俺の身を案じてくれた人に、こんな返しをしてしまうなんて。
最低だ。
そんな人を拒絶してしまうなんて。
最低だ…………。
「……あっ……、悪い……」
再び我に返り、いまどうすべきなのかを自覚する。俺の右手は、まだ雨宮の肩をつかんだままだ。急いで手を放し、謝罪する。見なければいけないのに、雨宮の目を見ることができない。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。頭の中は、それでいっぱいになる。謝らなければいけないのに、誤解を解かなくてはいけないのに、とっさに発したさっきの言葉以外、何も出てこない。言える気がしない。
いや、そんなことは甘えだ。
言わなくては。伝えなくては。そうしなきゃ俺は……。
「あの……雨み――」
言葉は――そこで途切れた。
何か伝えたいことがあったはずなのに。言わなければいけないことがあったはずなのに。思考回路がショートして、一瞬で白紙に変換される。ただ目の前の状況に、困惑することしかできなかった。
――ポロリ。
「解っ……てる」
――ポロリ、ポロリ。
「解っ、てるよ……」
――ポロリ、ポロ、ポロロ……。
「それくらいとっくに解ってるよ……ッ」
鼓膜に届いたそれは、音波とは別のものが震えていた。どういうことなのかを読み取った瞬間、俺は言う言葉を決定的に間違えたのだと瞬時に悟った。
「言っても仕方ないって何? 何でそんなことわかるの」
「雨、宮?」
声の色が、さっきまでとは明らかに違う。例えるならば、さっきまでは梅雨のような沈んだ調子の声。そして今は、火山が噴火する前特有の、微振動を伴う静けさ。俺にどうこうできるようなものではなく、雨宮が言葉を発するたびに、その声は張り詰めたものになっていく。まもなく噴火してしまうのだと、否応なく俺に感じさせる。
「わたしじゃ何もできないって、そう言いたいの? 足手まといだって、そう言いたいの?」
「違う! そうじゃなくて「違わないでしょ⁉」」
俺の弁明は、伝える前にその役割を終える。
「言っても仕方ないって、言葉そのままじゃない!」
むき出しの感情が載った声は、俺の心に何かを突き刺していく。違う、そういう意味じゃない――そう伝えたいのに、そうすることができない。
「今回だってそうでしょ? わたしに話しても何も解決しないって言ってるようなものじゃないっ」
違う、違う、違う! そういうことじゃない。
期待していないとか、信用していないとか、足手まといだとか、そんな感情で伝えていないわけじゃない。もしそうなのだとしたら、そもそも俺は雨宮にこんなに心を許すようなことはしなかったし、飯田が死んだあのときさっさと見捨てて逃げているはずだ。
信用など、していないはずがない。していないなら、俺が今生きているはずがない。五体満足で、広間からこの場に生還できるはずがない。
足手まといなんて、思っているはずはない。俺よりも基礎能力が高くて、模擬戦で勝ち越されてしまう相手に、俺が敵わないものをたくさん持っている相手に、そんな感情を抱くものか。
そんなことを言いたかったんじゃない。俺が思っていることはそんなことじゃない。それなのに、出てくるのは雨宮に対する反発にも近い言葉。余計な言葉ばかりが脳裏をかすめ、肝心な心は自分でも理解できない。そのことが、腹立たしい。
とがった黒い感情が、広がっていくのが解る。自分の心さえも満足に理解できないことへの……苛立ち。情けなさと、もどかしさと、自分に対する怒りがインクをこぼすように広がっていく。
「少しはわたしのこと信じてよっ。少しくらい頼ってよ!」
「じゃあ頼ってどうなったのかよ?」
「⁉」
気が付いたら、そんなことを口走っていた。
「お前に何か出るのかよ。もしかして、一緒に全線で戦ってやるって、そう言うつもりだったのか?」
いま伝えるべきじゃない。こんなこと言いたいわけじゃない――頭では解っているのに、口は言うことを聞かない。俺とは別人が喋ってでもいるかのように、頭と別駆動で口は回り続ける。
そう言えば、俺たちはいつの間に立ち上がっていたのだろう。雨宮に詰め寄る俺をどこかで見ながら、頭は冷静にそんなことを考えている。
心の奥から、良く解らない靄が湧きだしてくるのが解った。これはたぶん、怒り。俺自身を棚に上げた、雨宮への怒り、苛立ち。自分の状況も解らずにそんなことを言っている雨宮に腹を立てているのか。
雨宮が迷宮攻略に参加できない理由は、彼女自身にあった。
彼女が患っていたのは『瘴気中毒』。個人差はあるが、身体が分解可能な量以上の瘴気を吸い込んでしまった時に発症する。薬を使えば回復していくが、瘴気はマナやオドといった生命的な力と反発する。つまり、瘴気中毒の状態で魔術を行使すれば、身体の内側でオドと瘴気が反発し合い、臓器がやられてしまう。瘴気中毒で死亡する患者のほとんどが、そのせいで死んでいるのだ。
俺の苛立ちは、雨宮がそれを自覚しないからなのかもしれない。
「自分の状況解ってんのか? 次戦ったら死ぬかもしれないんだぞ。そんな奴に、何を話せっていうんだよ! 何を頼れっていうんだよ! 明らか無茶する奴に、そんなこと言えるわけがないだろ。自殺願望もほどほどにしろよ!」
我に返ると、わずかに肩を使って息をしていた。右手は元の場所にはなく、雨宮の肩につかみかかっていた。服には明らかにしわが寄っている。
その瞳から読み取れたのは、驚きと、困惑。それ以外の感情があるはずだが、瞳の中がころころと変わって判断が付かない。痛いはずなのに、向こうからは何もモーションはない。
何より、これ以上目を合わせるのが限界だった。
――やっちまった……。
後悔と恐怖が、いまさらになって襲ってくる。とんでもないことをしたと、致命的に遅れて自覚する。
雨宮は、心配してくれていたのだ。さっきまでも会話も、思い返せばそうだ。すべて俺の為に言っているようなことばかりだった。それなのに俺は、自分の感情に振り回されて、気が付けばこんなことになっている。
最低だ。
俺の身を案じてくれた人に、こんな返しをしてしまうなんて。
最低だ。
そんな人を拒絶してしまうなんて。
最低だ…………。
「……あっ……、悪い……」
再び我に返り、いまどうすべきなのかを自覚する。俺の右手は、まだ雨宮の肩をつかんだままだ。急いで手を放し、謝罪する。見なければいけないのに、雨宮の目を見ることができない。
どうしよう。どうしよう。どうしよう。頭の中は、それでいっぱいになる。謝らなければいけないのに、誤解を解かなくてはいけないのに、とっさに発したさっきの言葉以外、何も出てこない。言える気がしない。
いや、そんなことは甘えだ。
言わなくては。伝えなくては。そうしなきゃ俺は……。
「あの……雨み――」
言葉は――そこで途切れた。
何か伝えたいことがあったはずなのに。言わなければいけないことがあったはずなのに。思考回路がショートして、一瞬で白紙に変換される。ただ目の前の状況に、困惑することしかできなかった。
――ポロリ。
「解っ……てる」
――ポロリ、ポロリ。
「解っ、てるよ……」
――ポロリ、ポロ、ポロロ……。
「それくらいとっくに解ってるよ……ッ」
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